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◆( ^ω^)達は夏になったら本気出すようです 第二話

( ^ω^)達は夏になったら本気出すようです インデックスページ

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:10:09.04 ID:Lwadbvf60

放課後街ぶら付き俺たちは風の中、というわけではないが、
俺達は放課後の駅前をただひたすら歩いていた。

アスファルトから反射される熱気が、容赦なく俺達の
体力を確実に奪っていく。額に汗がにじみ、目の前の視界は
ぐらぐらとブレていく。

( ^ω^)「あじいー」
   U

ブーンに至っては、犬のようにだらしなく舌を出して歩く始末、
正直言ってこれは危ないと思う。

( ^ω^)「ドクオー、あづいいいいい」

('A`)「もうちっとしゃきっとせんかい、せめてベロは仕舞わんか」

そう言う俺も、背筋は曲がり、しきりにシャツで流れる汗を
拭いているという、かなりだらしない部類に入る行動を、
無意識のうちに行ってしまっていた。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:12:00.98 ID:Lwadbvf60

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、ベロはいいけど、ヨダレを垂らすのはやめてよね、
シラフでヨダレを垂らしていいのは、キチガイと黒人だけよ」

これも暑さのせいなのか、ツンまでもが、訳の分からない
事を口走っている。どうやら皆限界のようだ。
ついこの間まで6月だと、油断し切っていたのが、今回の敗因か。

やはり夏というのは、俺たちも目の前まで迫っているのだ。

( ^ω^)「アイス食べたいおおおおお、この際ソフトクリームでもいいお」

('A`)「何がこの際なのかはわからんが、アイスが食べたいことには
同意しとくぜ」


いったい何のためにここまでして駅前を歩いているかというと、
実は今、ブーンの参考書を買いに、街一番のでかい本屋へ向かおうとしているのである。

参考書なんぞその辺の本屋で買えるだろうが、と思う人もいるかもしれないが、
ブーンの学力レベルが充分理解できる参考書は、コミックビームすら
扱っていない近所のチンケな本屋では、1つも売っていないのである。

そこで俺達は、ブーンの秘められし学力のポテンシャルを最大限までに引き出す
究極の参考書を求めて、わざわざこんな暑い中街を歩いているのである、
誠に馬鹿馬鹿しい話だ。



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:15:45.48 ID:Lwadbvf60

( ^ω^)「なんか地の文で僕のことボロカスに言われた気がしたけど」

('A`)「そんなことはないんだな、たぶん」

ξ゚⊿゚)ξ「着いたわよぉ」

ツンの声でふと目の前を見る、そこにあったは真っ赤な本屋の看板、
そう、俺たちは目的地に到着したのである。
それにしても、暑さで気を失いかけながらも、ここまでちゃんと
来られるなんて、人間の脳というのは意外にしっかりできているのかもしれない。

('A`)「おおお、冷房、れいぼう、レぃぼゥ……」

室内の涼しさを求めて、すぐに自動ドアの前に走って行った俺達。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:16:26.38 ID:Lwadbvf60

ドアは、ご自慢のセンサーで俺たちを確認し、扉を開ける。
その瞬間、そよそよと、涼しい風が、俺達に優しく吹きかけられた。

('A`)「あああああああ!冷房!最高っ!」

冷え症でクーラーの涼しさを嫌う俺でも、今は違う。
どこにあるのかわからない冷房に向かって二拝二拍手一拝し、
両手を振り上げ、冷気を体中で堪能した。

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとドクオ、迷惑だから、そういうのはやめなさい」

('A`)「あいあいさっ!」

書店に入ると、今まで俺の体に寄生していた汗達が、次々に
乾いていった。シャツの湿り気が失われていくその感触は、なかなか爽快である。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:18:03.43 ID:Lwadbvf60

('A`)「さて、参考書だ」

参考書が置いてある場所は、入口の店内マップですぐに知ることができた。
それにしても、こんな細かい地図があるなんて、やはり大きな書店は、
一味違うな、と俺は感じた。

それから。

参考書コーナーへまっすぐ向かおうと、頭では思っているのだけれど、
その道中にある、人の興味を巧に誘う背表紙の数々に、俺達は
何度も誘導されそうになった。


( ^ω^)「みてみて、この本すごいお!『世界大学イモ大百科』だって!」

('A`)「うるせえ!そんなの見たってお前の学力は上がらねえだろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとまって、この『自宅で出来る簡単スターバックス』、
なかなか興味深いわね」

('A`)「自転車乗りたいんなら見るべきものはスターバックスじゃなくて、
オートバックスだろ!」

( ^ω^)「それもなんか違う気がするお」



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:22:30.81 ID:Lwadbvf60

そんな感じで、いろいろとトラブルがありながらも、俺たちは無事に
参考書コーナーへと到着した。
そこでは、幼稚園受験から天国入居試験の傾向と対策に
至るまで、数々の参考書が所狭しと並んでいた。

('A`)「スゴイ数だな……」

ξ゚⊿゚)ξ「ここなら、ブーンにピッタリの参考書も、見つかるかもしれないわね」

( ^ω^)「あうあう、早くここから離れたいお、頭痛くなるお……」

典型的な勉強嫌いだ。
俺は嫌がるブーンを無理やり、高校用参考書の棚に引きずった。

その際、ブーンのシャツに染みついた黄色い汗が俺の手に
付いたが、親友の為だ、そんな事は全く気にならない。

というのは嘘である。本当は気色悪くて仕方がない。

それからしばらくは、俺とツンはブーンの気持ちになったつもりで、
参考書を吟味していった。



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:23:33.03 ID:Lwadbvf60

ξ゚⊿゚)ξ「うん、解説も絵付きでわかりやすいわ、これは買いね」

('A`)「コレなんか簡単な演習問題がどっさり入ってて、よろしいと
思われるが」

どんどん分厚い本でいっぱいになっていくカゴを見て、
ブーンは丸い顔を青くさせた。

( ^ω^)「も、もういいお、これだけあれば十分だお」

('A`)「いいや、君がッ!頭良くなるまで!選ぶのをやめないッ!」

( ^ω^)「あううううう」

恐怖のあまり、拳を口に突っ込んでがくがく震えるブーン。
そこまで嫌なのだろうか。俺は、ブーンに無理矢理でも勉強させないと、
という気持ちを一層強くした。

コレもブーンの進級の為、愛の鞭だ。
まあ、鞭ばっか打ってる気がしないでもないけれど。



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:24:31.24 ID:Lwadbvf60

('A`)「ふー、ずいぶん選んだな」

数十分後、重たいカゴを抱えて、俺たちはレジへと向かった。
その後ろを、まるで通夜の時のような表情で着いていくブーン。

俺は、ブーンの肩を叩いて元気づけようとしたが、それもまったく
効果が無かった。

ξ゚⊿゚)ξ「元気出しなさいよ、これもあんたの為なんだからね」


( ^ω^)「……小学校のさあ、夏休みでさあ、最後の8月31日に、
山のように残った宿題を見て、絶望的になったじゃん、
今あんな感じ」

('A`)「悪いけど、そこまで宿題を溜めたことが無いから分からんな」

ξ゚⊿゚)ξ「夏っぽくて良いじゃない」

そう適当過ぎるフォローをしながら、ツンはレジに本でいっぱいに
なったカゴを置いた。
店員は、丸い目をぱちくりさせ、「高校生がこんなに買ってどうすんの?」と
言いたげな表情で、会計を行った。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:26:03.55 ID:Lwadbvf60

(*゚ー゚)「ええと、計8350円になります……」

ξ゚⊿゚)ξ「一万円からでお願いします」

(*゚ー゚)「は、はい」

ツンは財布から諭吉を一枚取り出し、受け皿に置いた。
これまた驚いた表情でそれを受け取る店員。なかなか見ていて面白いが、
お嬢様とは言えツンにここまで払ってもらって大丈夫なのだろうか。

そんな俺の気持ちを読み取ったのか、ツンは振り返り、言った。

ξ゚⊿゚)ξ「お金のことなら大丈夫よ、そのかわり、成績が上がらなかったら
乳首に画鋲100刺しの刑だからね」

( ^ω^)('A`)「ヒエエエエエエ!!」

刑罰のハードさにブーンは勿論、俺までもが震えあがった。
お粗末な睾丸が、きゅんと縮み上がるのを感じる。
これは本当にシャレにならない。

だがまあこれだけ言っとけばブーンは尻に火がついたように
勉強しだすだろう、おそらく。



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:27:43.47 ID:Lwadbvf60

そして、会計を済ませ、帰り道。

行きはまだ太陽が空高く昇っていたため、死ぬるほどの暑さであったが、
帰りの今は夕方、夏の涼しい風が吹き、心地よい。快適である。

小学生たちが大声をあげながらそばを走りまわり、
2匹ほどのトンボが、空をのんびり飛んでいた。

('A`)「幸せだなあ」

つくづくそう思う。

( ^ω^)「今日は皆、ありがとうだお」

突然、ブーンがガラでもないことを口走ったので、俺とツンは思わず
その場でずっこけそうになった。

ピザ体形のニヤケ男がしんみり「ありがとう」だなんて、
ギャップがあり過ぎるにもほどがある。



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:31:42.74 ID:Lwadbvf60

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたのよ、そんないきなり」

( ^ω^)「なんだかんだ言ってても、僕は嬉しいんだお、
こうやって、騒いで、みんなで助け合って」

お前は助けられてばっかりな気がするが、という
言葉が喉まで出かかったが、何とか封じ込めた。
今の雰囲気にそんな言葉はおかしすぎるしな。


( ^ω^)「だから、感謝の気持ちとして、今日はみんなにソフトクリームを
奢るお!喜べお!」

俺たちはまたずっこけそうになった。
なんだよそれ。

('A`)「それ、お前が食いたいだけちゃうんか」

( ^ω^)「ち、違うお!断じてそんな事は……」

ξ゚⊿゚)ξ「いいわ、ブーンの言葉に甘えましょ」

俺も、そうすることにした。
ブーンが奢ってくれることなど、この先4回ぐらいしか
無いかもしれないだろうし、楽しまなくては。



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:36:08.81 ID:Lwadbvf60

( ^ω^)「みんなバニラでいいおね、じゃああそこの出店で買うお」

ブーンが指差した先には、ソフトクリームの渦巻の
形の屋根が付いた屋台が停まっていた。
ブーンは肥えた体をゆさゆさ揺らし、その場所へと走る。

( ^ω^)「おっちゃん、バニラ3本!」

( ´∀`)「あいよ、900円ね」

( ^ω^)「きゅ、きゅうひゃく…!」

ブーンが値段に驚いた間に、店のおじさんは、小さなコーンに
機械でクリームを盛っていた。哀れ、時すでにお寿司である。

( ´∀`)「はいバニラ3本。1000円からだね、はい、おつり」

おじさんはまず俺とツンにそれぞれ一本づつコーンを渡し、
それからブーンに残りの一本とお釣りの100円を渡した。

ブーンは薄い財布に100円を仕舞い、とぼとぼと哀しそうな表情で
屋台の前から去って行った。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:43:15.28 ID:Lwadbvf60

('A`)「うん、それなりに牛乳の味がしてうまいね」

ξ゚⊿゚)ξ「なんか量が少ない気がするけど、奢ってもらったんだから
文句は言えないわね、ありがとうブーン」

( ^ω^)「うん……それにしても、ひどいぼったくりだお!
量は少ないくせして、300円とか狂ってるお!」

ブーンは声を荒げて怒り狂う、確かに、観光地でも無いくせに
ソフトクリーム一本に300円は正気の沙汰ではない。


( ^ω^)「だから僕、勉強するお!」

その決心は素晴らしいが、ソフトクリームの話から、なぜ勉強の
話に移ったのか理解に苦しむ。
まさか、会話のキャッチボールができないほど頭が悪いわけでは
無かったはずだが。

( ^ω^)「つまり、一生懸命勉強して、頭良くなって、二度とこんなぼったくりに
引っかからないようにするんだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「なんかドラえもんで見たことあるわね、こういうオチ」

('A`)「いや、あれとはだいぶ違うだろ、辻褄あってないし」

ソフト片手にがやがや喧しく、俺達の一日は終わりを告げた。

第二話、終了





47 :◆wV78i2v2/M:2009/07/05(日) 22:45:21.61 ID:Lwadbvf60
支援ありがとうございました(;^ω^)
なんかよくわからん長編ですが、まあこれでようやく
俺の夏が始まりました、皆さんよろしくお願いします



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:46:36.28 ID:hdYrnkOF0
あんただったのかwwwwwwwwwwwwww


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:48:25.11 ID:4j+wzMya0
乙!!


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/05(日) 22:52:43.04 ID:TqKb+2WhP
乙!




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