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◆('A`)兄妹は夏休みに冒険するようです ―第二章「八月二日」―

('A`)兄妹は夏休みに冒険するようです インデックスページへ

1 :◆BUKIniDIeE:2009/07/06(月) 23:19:33.57 ID:WPviCWLc0
立ったなら 書いて見せよう クッソスレ



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:21:10.89 ID:C3HRguPG0
期待するから


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:22:52.30 ID:WPviCWLc0
川 ゚ -゚)「兄さん兄さん!」

('A`)「まさか立つとは思わなかったぜ…」

川 ゚ -゚)「そんなことより! この小説にまとめがついたぞ!」

('A`)「え、まじで?」

くるくる川 ゚ -゚)
ttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-103.html

ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
一週間後といいつつ次の日の全く違う時間に投下するっていうね…



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:23:59.28 ID:WPviCWLc0
―第二章「八月二日」―

…っ…まぶし…

(うA`)「んー?」

差し込む陽の光で目が覚めた。
知らない部屋…ここ…どこだっけ…?

('A`)「ふぁあ…」

大きく欠伸をする。
涙が滲み、目をこする。
何度かまばたきをすると、窓際に立つクーが見えた。



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:25:14.89 ID:WPviCWLc0
川 ゚ -゚)「おはよう兄さん、ねぼすけだな」

クーがいて…俺がいて…。
頭がぼーっとしている。こういうときには二度寝が一番。
そう結論づけ、布団をかぶろうとするが…

川 ゚ -゚)「言ってるそばから二度寝しちゃ駄目だろー」

その布団をひっぺがされる。
まったく容赦のない…。

('A`)「んー、おはようクー。…ここどこ?」

部屋の中をぼけーっと見まわす。
ふと、枕元にあるカードに目が行った。

('A`)「あ…これ…」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:27:12.78 ID:WPviCWLc0
――八月一日・空中要塞ヴィップ――

( ´∀`)「待ってたモナよ! ヴィップへようこそモナ」

扉を開けると、そこにいた男性が快く声をかけてくれた。
恰幅の良い体。
見るからにおおらかそうで、ふぅと胸をなでおろした。

('A`)「あ、どうも…。モナーさん…でしたよね?」

( ´∀`)「そう、モナーモナ! 二人は、ドクオに…クーだったモナ?」

ロッテ・モナ王。突如頭の中でそのフレーズがぐるぐる回りだす。
吹き出しそうになるのを必死にこらえた。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:28:19.06 ID:WPviCWLc0
(;'A`)「え、ええ。そうです。ツンさんから聞いたんですか?」

ツンさんが剣を額に当てていたのを思い出す。
その後にモナーさんのところへ案内されたのだから、あれはやはり連絡だったのだろう。

川*゚ -゚)「魔法の力って…すご…」

( ´∀`)「モナモナ。あ、それで思い出したモナ! 二人とも鏡の向こうから来たんだったモナか?」

突然身を乗り出すようにするモナーさん。
目は少年のようにキラキラと輝いている。

川 ゚ -゚)「そうだぞ。物置にあった鏡を抜けたらあそこだったんだ」

(*´∀`)「ほんとモナ?! 話を聞かせて欲しいモナ!」

ずいとこちらへ寄ってくる。
顔が、近い。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:29:40.17 ID:WPviCWLc0
(;'A`)「えーっとそれじゃ…」

一部始終を話した。
一つ一つに感心したりびっくりしたりしてくれるので、話すのも心地よい。
この要塞を総括しているというだけのことはある、そう思った。

( ´∀`)「やっぱり聞いてた通りモナ! 出会えて幸せモナー…」

川 ゚ -゚)「聞いてた通り? あの鏡はやっぱり噂とかあるのか?」

( ´∀`)「僕の父さんが鏡の向こうから来た人に会ったと言っていたモナ!
      …いつもすごくうれしそうに話してたモナ」

あの鏡はうちの物置にあった。
いつからあるのかは知らないが、もしかして親父の代からあったのかもしれない。
そうなると…



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:30:55.65 ID:WPviCWLc0
( ´∀`)「あ、もしかすると、君達の父さんモナ?」

やはり、そうなのだろうか。
横のクーをちらりと見る。
表情は変わってないように見える…いや、違う。
それは『無表情』という表情だった。

(;'A`)「はは、まさか…」

思えば親父は週に一度、ふらりと姿を消していた。
だがある日それがぱったりと止み、同時に家族へ暴力を振るい出した。
優しく、朗らかだった親父。
…そこで、何を見たのだろうか。

( ´∀`)「……」



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:32:38.37 ID:WPviCWLc0
(*´∀`)「あ、そうそう! 二人のために国民IDを偽装…もとい発行しておいたモナよ!」

('A`)「国民ID?」

戸籍…みたいなものなのだろうか?
まだ気になることはあるが、それよりこれからの方が大事だ。
モナーさんの話に耳を傾けた。

( ´∀`)「この要塞だけでなく、国中どこで何をするにも必要になるモナ。
      観光をするならぜひに、と思ったモナ!」

カードを手渡される。
書かれた文字は日本語だが、その色は何とも言えない不思議なもの。
ひとりでに光を放つそれは、まさに魔法のカードだった。

川*゚ -゚)「おおおお! すご…かっこいい!」

おおはしゃぎのクー。
…安心。こんなところで冒険がつまづくのは嫌だった。



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:33:57.96 ID:WPviCWLc0
(*'A`)「ありがとうございます! でも…いいんですか? 見知らぬ俺達に…」

( ´∀`)「父は、もし君達のような人たちにあったら親切にするように言っていたモナ。それに…ツンのお墨付きモナ」

…扉の向こうで何かが慌ただしく動く気配がした。

( ´∀`)「それで、これからどうするモナ?」

('A`)「ん…そうですね…。とりあえず今日は休んで、明日から町なんかを探索しようと思ってます」

さすがに色々あって今日はふらふらだ。
そういえば昼もろくに食べていなかった。



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:35:29.32 ID:WPviCWLc0
(*´∀`)「それなら僕が案内するモナ! 泊まるのもここがいいモナ!」

(;'A`)「え…でもそこまでしてもらっては…」

( ´∀`)「いいモナいいモナ。他の町へ行くなら足もいるモナ?」

川*゚ -゚)「! また魔法が見れるんだな?!」

( ´∀`)「ふふふ。モナーの魔法捌きをとくと見るがいいモナ」

飛翔魔法。
正直アレはもう嫌なのだが…。

川*゚ -゚)「楽しみだな! 兄さん!」

(;'A`)「あ、ああそうだな!」

クーの前でそんなことを言えるはずがなかった。

―――――――――――――



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:36:38.17 ID:WPviCWLc0
(;'A`)「あーそうだった…」

今日は町の探索。
…ようやく頭も目覚めて来たようだ。

川 ゚ -゚)「分かったなら早く行くぞ、兄さん。早くしないと朝食を逃す」

('A`)「ああ、今行くよ」

リュックから着替えを取り出す。
窓から覗く空は快晴。
暑く、なりそうだ。



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:37:55.69 ID:WPviCWLc0
(*´∀`)「いい天気モナー! 絶好の飛翔日和モナー!」

(;'A`)「うー…」

嫌なことを思い出した。
やっぱりあれで行くのか…。

川*゚ -゚)「まっほう! まっほう!」

( ´∀`)「慌てるなモナー。今出すモナ」

長剣を抜き、振り上げる。
魔法陣が俺達を包んだ。

( A )「鬱だ…」

川*゚ -゚)「おおお!」

足が地から離れる。
それだけであの感覚が蘇る。
吐き気が…。



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:38:49.66 ID:xtRaoTq7O
待ってた、支援


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:39:50.74 ID:WPviCWLc0
( A ) オロロロロロロロ

ようやく地獄が終わった。
対するモナーさんとクーは元気だ。

(*´∀`)「着いたモナ! ヴィップの町モナ!」

川 ゚ -゚)「あれ? ヴィップは要塞の名前じゃないのか?」

( ´∀`)「モナモナ。実は要塞と、町。その二つ合わせてヴィップなんだモナ」

城下町…みたいなものなのだろうか。
派手さはないが、活気は感じられる町。
RPGなら、だいたい二つ目の町がこういった感じだろう。



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:41:07.35 ID:WPviCWLc0
(;'A`)「う…」

ようやく吐き気が収まった。
気分は良くないが、歩くには問題なさそうだ。

( ´∀`)「ドクオも大丈夫みたいだし、さっそく探索するモナ?」

川*゚ -゚)「うむ」

( )「…」

歩き出す二人に追いつこうと足に力を入れた瞬間、誰かの視線を感じた。
しかしその違和感は、一瞬の後消える。
気のせいだろうか…。



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:42:49.89 ID:WPviCWLc0
川*゚ -゚)「おお! まるでゲームみたいだな!」

( ´∀`)「ゲーム…は知らないけど、喜んでくれてうれしいモナ」

道沿いに並ぶ、武器屋や酒場、…怪しげな物が置かれた変な店。
空想のはずの物が今、現実として俺たちの前にあった。

(;'A`)「すごいなこりゃ…」

鎧に身を包んだ女性とすれ違う。
コスプレなどではない、本物の騎士。

( ´∀`)「まずはどこに行こうかモナー?」

周りを見回すモナーさん。
しかしその途中、視線が一つに固定される。

これまで見せたことのない、剣のような鋭い目つき。



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:43:54.19 ID:O2olo+WmO
うぉ来てる! 支援


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:44:34.54 ID:WPviCWLc0
(´・ω・`)「モナーか。こんなところで会うとはな」

その視線を真っ向から受け止める男。
身の丈以上の槍を背負うその体は、服の裾から見える分だけでも傷だらけだった。

( ´∀`)「…ショボン。表通りを堂々と歩くとはいい度胸モナね」

その語調にぞくり、とした。
さっきまで笑っていた、あのモナーさんとは思えない。
それほどまでに、冷たく、剣呑だった。

(´・ω・`)「ああ、そういえばさっきも賞金稼ぎとやらに剣を向けられたな」

( ´∀`)「殺し、モナか」

この世界に来てからというもの、数々の非日常を見てきた。
しかし殺し、日常の中の非日常と言えるようなそれは体験したことはない。
体験、したくもなかった。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:45:43.16 ID:WPviCWLc0
(´・ω・`)「なかなかの手練れでね。手抜きができなかったのさ」

( ´∀`)「笑えない冗談モナね。このあたりでお前を殺せるのは――」

モナーさんが長剣を抜き放った。
銀の刀身。柄頭に添えられた、血のような色に染まった宝石。

( ´∀`)「この僕くらいのものモナ」

(´・ω・`)「往来でやらかすつもりか? 仮にもヴィップ一帯を治める者としてどうかと思うが」

( ´∀`)「相手がお前だから、モナよ」

(´・ω・`)「それは光栄だな」

対するショボンも槍を背から下ろし、構える。
その穂先に、赤黒い何かがわずかに残ったままだった。



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:47:16.62 ID:WPviCWLc0
群衆がどよめく。
逃げまどう者、野次馬に集まる者。

( ´∀`)「静かに、して欲しいモナ」 (´・ω・`)「うるさい。黙れ」

二人の冷め切った声、そして。
手に握られた剣と槍、そこから姿を現す赤き竜と氷の盾。

その二つに、騒ぎが一瞬で沈められた。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:48:25.43 ID:WPviCWLc0
川*゚ -゚)「なんだあれは…」

興奮した様子で身を乗り出そうとするクー。
それを封じながら答える。

(;'A`)「よくわからないが…やばいのは分かる」

魔法…なのだろうか。
あれほどの物がぶつかり合えば、二人ともただでは済まないだろう。

(;'A`)「止めないと…」

だがどうする。

二人が持つような剣も槍もない。
あったとしても扱う技量もない。
いつもと同じ。何も…できない。

足を踏み出せない俺、呆然としたようなクー。
何も変えられないまま、激突が始まった。



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:49:44.57 ID:WPviCWLc0
(#´∀`)「ッ!」

炎で形造られた竜が、ショボンへ突進する。
音もない咆哮を上げながらその懐を狙い撃つ。

(´・ω・`)「……」

だがその特攻は、瞬時に空気中に現れた氷の壁に遮られる。
壁を大きく削りながらも停止する竜。

ショボンが空いた手を振り上げる。
その手の周囲、つららのような切先がいくつも現れた。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:50:48.80 ID:WPviCWLc0
(´・ω・`)「行け」

腕が振り下ろされた。
氷の矢が、モナーさんを襲う。
しかし…

(#´∀`)「間一髪、モナ」

今度は、初撃の反対のようだ。
ショボンが放った矢は、竜に飲み込まれて消滅。
再び距離を離し、膠着状態に陥った。



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:51:56.82 ID:WPviCWLc0
(´・ω・`)「やはり…な。君と俺では相性が悪すぎる」

そう自嘲するように笑う。
しかしその息は、一寸たりとも乱れていない。

( ´∀`)「おとなしく首を差し出す気になったモナ?」

剣を向け、瞬時に首を狙えるように構えるモナーさん。
やはり呼吸は、いつもと変わらない。

(´・ω・`)「そういうわけにもいかん。…その二人は気になるしな」

ショボンはそういうと、俺たちに目を移す。
その凍てつくような瞳に、体が硬直する。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:53:35.30 ID:WPviCWLc0
( ´∀`)「ただの、観光客モナよ。それとも自慢のどてっ鼻がうずいたモナ?」

(´・ω・`)「なに、そうではない。そうではないが…」

槍を大きく掲げる。

(´・ω・`)「…また会おう。恐らくその時に、はっきりするだろう」

その柄が地面をひと突き。
――瞬間。ショボンと俺たちを隔てるように、巨大な壁がそびえ立った。

(;´∀`)「な…!?」

慌てたモナーさんが、竜を壁に向かわせる。
しかし、その壁が突き破られた時には、ショボンの姿はなかった。

( ´∀`)「ふん…神出鬼没…モナね」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:55:12.26 ID:WPviCWLc0


( ´∀`)「モナモナ。ごたごたはあったけど探索再開モナ」

あれをごたごた、で片づけるのはどうなのだろうか。
その証拠に、さっきから俺たちが通る先々の人の群れが割れていく。
しかしモナーさんは気にした様子はないし、俺も忘れることにした。

川*゚ -゚)「それなら武器屋を見たいな」

クーが指差すのは、モナーさんが持つような剣や槍、槌等が並んだ店。
店の主人は、その奥に立つ若い男のようだった。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:57:16.51 ID:WPviCWLc0
  _
( ゚∀゚)「おお嬢ちゃん! いいおppじゃない、いい目をしてるじゃねえか!」

川 ゚ -゚)「む、嬢ちゃんじゃないぞ。私はクーだ」

  _
( ゚∀゚)「はは、ますます気に入ったな。どうだ、ひとつ見ていかないか?」

そういうと主人は店先に出てくる。
だがそこで、ぎょっとした表情にかわる。



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:58:31.04 ID:WPviCWLc0
 _
(;゚∀゚)「モナーさん?」

( ´∀`)「ご無沙汰してたモナ。一番上等な剣を二本、見せてもらえるモナ?」

モナーさんは俺たちを見ながらそういう。
声を上げようとした俺を遮るようにして、続けた。

( ´∀`)「ここだとたまにさっきみたいなことがあるモナ。
      魔物なんてモノもいるし、身を守る剣くらいはあってもいいと思うモナ」

(;'A`)「でも……」

( ´∀`)「お金の心配なら必要ないモナ。僕はこう見えてもちゃんと給料は貰ってるモナよ」

しかし良くしてもらってばかりで、何も返せないのも辛い。
リュックの中をひっくり返すように探し、財布を取り出した。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 23:59:39.88 ID:WPviCWLc0
('A`)「あ、これならいいかも」

手に取ったのは500円玉。
角度によって浮かび上がる文字。
裏面に描かれた美しい絵。
改めて見るとこの硬貨もまるで、魔法のようだった。

('A`)「モナーさん、これ…」

店の主人と交渉しているモナーさんに声をかける。
首をかしげている彼に、500円玉を差し出した。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:00:50.45 ID:GROEuIH80
(*´∀`)「モナッ? これは何モナ?!」

(;'A`)「俺の国のお金です。剣の金額にも全然届かないでしょうけど、こっちだと珍しいものなのかなと思って」

(*´∀`)「すごく綺麗モナ! こんなの見たことないモナ! 家宝にするモナ!」

(;'A`)「い、いえそんな大それたものじゃ」

大騒ぎするモナーさん。
呆気にとられている俺に、主人の男が声をかけた。

  _
( ゚∀゚)「モナーさん、な。珍しいものとか、妙なものだとかを集めるのが趣味なんだ。
     なかなかいい物プレゼントしたじゃねえか」

俺の肩を軽く叩き、主人は後ろの棚から剣を取り出した。



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:02:12.14 ID:GROEuIH80
  _
( ゚∀゚)「ほら、これが坊主の剣だ。こっちは…クーの剣だな」

礼を言うと、俺とクーは渡された剣を見つめる。
細身ではあるが結構な重量がある。
そして柄にはやはり、宝石が取り付けられていた。

(*´∀`)「ジョルジュ、世話になったモナ。またよろしくモナー」

  _
( ゚∀゚)「ん、これからもご贔屓に。坊主たちも元気でな」

川*゚ -゚)「また来るぞ」

主人に手を振って別れた後、色々な店を冷やかして回った。
どこにいってもモナーさんは、快く歓迎されていた。
ますますモナーさんと、この国が好きになった。



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:03:47.57 ID:GROEuIH80
その日の夜。
ヴィップの要塞…今では仮の家となったそこに備え付けられた温泉で、体を癒していた。
上からは夜空が覗き、風が心地よかった。

(-A-)「あー…気持ちいい…」

町中を歩きまわった疲れ。
そしてモナーさんとあの男の――

('A`)「ん?」

混んでいるのを避けるために、わざわざ夜中に来たと言うのに誰かの足音が聞こえる。
同じ考えの人がいたのだろうか。



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:05:39.66 ID:GROEuIH80
        (´・ω・`)   「やあ」
       __〃`ヽ 〈_
   γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
    ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、
      〈J .〉、|..盗 |, |ヽ-´
      /""  |..人 |: |
      レ   :|:..命 | リ
      /   ノ|__| |
      | ,,  ソ  ヽ  )
     .,ゝ   )  イ ヽ ノ
     y `レl   〈´  リ
     /   ノ   |   |
     l  /    l;;  |
     〉 〈      〉  |
    /  ::|    (_ヽ \、
   (。mnノ      `ヽnm

(;'A`)「え?」

わけが、分からない。



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:06:44.62 ID:GROEuIH80
('A`)「え、なんでここにいるのなんで裸なの」

(´・ω・`)「ここは風呂だぞ。裸で何が悪い」

(;'A`)「あ、そっか…。それで、何の用だよ」

(´・ω・`)「ここは風呂だぞ。温まりに来た」

(;'A`)「あ、ああそうか…」

しかしここがいくら露天風呂とはいえ、どうやって入って来たのだろうか。
深夜とはいえ、警備だっているだろうに。



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:07:36.71 ID:8mDcDrIwO
なん…だと…
支援


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:08:01.12 ID:GROEuIH80
('A`)「…昼に言ってた、また会おうってのはこのことか?」

(´・ω・`)「まさか。それは二人揃っていないと意味が無いし…」

ショボンが空を見上げた。
つられて俺も顔を上にあげる。
夜空一面の、星。
丸く黄色に輝く、月。

(´・ω・`)「こんな夜に、そんな話は野暮だろう?」

('A`)「ああ…そりゃそうだな…」

二人黙って星空を見上げる。
地上より近いせいか、いつもよりもずっと、綺麗に見えた。



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:10:29.70 ID:GROEuIH80
(´・ω・`)「……この国はどうだ? 気に入ったか?」

ふとショボンが上に顔を向けたままそう言った。

(-A-)「んー…すごく、楽しいな。クーもはしゃぎまくってるし…不満なんてない」

(´・ω・`)「そうか…」

また二人、無言になる。
しかし決して不快でない時間。
ああ…昔、親父と二人きりで風呂に入った時はこんな感じだったな。

数分か、それとも数十分も経ったか。
隣で水音が聞こえた。



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:11:43.83 ID:GROEuIH80
('A`)「もう上がるのか?」

(´・ω・`)「十分温まった。やはりたまに忍び込んで入る風呂は格別だ。ドクオも…のぼせないようほどほどにな」

そう告げると、まばたきをする間もなく姿を消した。

('A`)「神出鬼没…ね」

そこから顔をそらし、また上を見る。
澄み切った空。
明日も、晴れそうだ。

―第二章「八月二日」・END―





45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:14:17.92 ID:GROEuIH80
何故か猿さんを食らわず投下終了。
支援ありがとうございました。
ばらばらな時間に投下するのは良くないですね…。

何か質問などあればどうぞ。



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:15:17.63 ID:wCkvZvrNO
ショボンがドクオの名前知ってる!不思議!!

乙!次も期待してる


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:15:36.56 ID:qoD6E1eeO

そういや鏡って持ち運びできないの?


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:16:05.75 ID:7Bxvb4ysO
乙です!
次はいつ頃になりそうですか?


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:19:26.05 ID:8mDcDrIwO
('A`乙


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:19:42.43 ID:GROEuIH80
>>46
>( )「…」

>歩き出す二人に追いつこうと足に力を入れた瞬間、誰かの視線を感じた。
>しかしその違和感は、一瞬の後消える。
>気のせいだろうか…。

多分これがその伏線…のはず。
ドクオを呼ぶモナーの声を聞いてたようです。

>>47
('A`)達の世界にあるほうの鏡は動かせますが、
ファンタジー世界の方には、結界なんかが貼られています。
それを剥がせばあるいは…

>>48
このままのペースだと数日中になりそうです。
筆の進み具合にかなり波があるのではっきりはしませんが…



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:22:25.61 ID:7Bxvb4ysO
わかりました 次も待ってます
まとめも頑張ってください


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/07(火) 00:33:11.88 ID:GROEuIH80
さて、次回ですが、魔法があると言うことを除けば、
ほとんど語られなかったファンタジー世界の説明回になりそうです。
ゲーム的には、ここまでがオープニングで次がチュートリアルと言ったところでしょうか。
振り回されっぱなしで驚き役だった二人も、ようやく主役の座を挽回…なるか?

乙、ありがとうございました。




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  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!クーにゃーんにゃーん
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