◆スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆( ^ω^)ブーンがヒトガタ兵器のパイロットになるようです 第三話

前の話/インデックスページ/次の話

6 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 22:53:47.99 ID:rPmGkg2e0




( ^ω^)ブーンがヒトガタ兵器のパイロットになるようです 第三話



7 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 22:54:37.67 ID:rPmGkg2e0
──アメリカ・某所──

クーは画面を睨みつけた。
そこには、先日モララー達が観測した物体の拡大写真、その進路予測などが表示されている。
これを大統領に報告しなければならないと考えると、寒気がする。

川 ゚ -゚)(マザーシップか・・・・・・)

前回の死者は軍人・民間人合わせて100人を超えた。
報道規制をかけたが、真実が公になるのは時間の問題だ。
もしそうなれば、パニックは避けられないだろう。
通常兵器では歯がたたないヒトガタに、地上に降り立たれるとなす術がないのだ。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/17(月) 22:55:06.55 ID:qAE7EFWn0
http://mimizun.com/log/2ch/news4vip/yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1250/12503/1250344285.html


9 :◆GowvUi6MAY[>>8 ありがとう!] :2009/08/17(月) 22:56:57.55 ID:rPmGkg2e0
川 ゚ -゚)(くそっ・・・・・・判断を誤ったな)

そもそもマザーシップを衛星軌道に入れてしまったことが痛かった。
あの時判断を迫られた私は、つい後手に回ってしまった。

そのため、マザーに主要の軍事衛星・通信衛星を落とされてしまった。
得意の情報戦が展開出来ないのは、国にとっても痛すぎる。
後悔しても、もう遅い。


できることなら今からでも弾道ミサイルを撃ってしまいたい。
しかし、途中で撃ち落とされてしまえば盛大に自爆する。

川 ゚ -゚)(敵の弱点などがわかればな・・・・・・)



11 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 22:59:44.62 ID:rPmGkg2e0
実は先の戦闘で一機、捕獲に成功していたはずだった。
偶然、行動不能にさせたらしい。

川 ゚ -゚)(それがまさか・・・・・・奪われるとは思っていなかった)

クーが行ったのは機体及びインベーダー、つまり宇宙人の回収だった。
しかし、何者かによって回収前だった機体を強奪されてしまった。

追跡しようにも、頼みの衛星はもうない。
軍用通信に割り込んだという情報もある。なかなかやり手のようだ。



13 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:02:24.86 ID:rPmGkg2e0
せめて機体の回収と捕虜の収容を同時に行ってくれれば。
だが、まさか盗まれるとは思わなかったし、捕虜に手間取ってしまったのもある。
捕虜であるということを相手に認識させるのにとても苦労したらしい。抵抗もしたようだ。

川 ゚ -゚)(それでも、こっちは捕虜というカードを手に入れたわけか・・・・・・)

それを得るために払った犠牲は、あまりにも大きい。


映しだされた画像をもう一度見つめる。マザー円盤の半径は1キロを超える巨大さだ。
その予測進路は北へ伸びていた・・・・・・。



15 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:05:02.22 ID:rPmGkg2e0
──日本・南のほうの島・UFO研究所──


帰ってからのモララーはすさまじい勢いだった。
機体を詳細に調べるなり、ろくに食事もとらずに解析を始めた。

( ・∀・)「すごい技術だ・・・・・・まるで永久機関だ!」

ブーンは手伝おうとしたものの、それがかえって邪魔になると気付いたので、仕方なくぶらぶらしている。


機体は研究所のすぐ横の倉庫に入れられた。
いつの日かUFOを捕まえたら入れる場所として、居住・研究スペースの3倍の大きさを誇っている。
そこにはアダムスキー型UFOこそ入らなかったが、ヒトガタを収容して立派に役割を果たしたといえるだろう。



16 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:08:25.07 ID:rvyczeW/0
('A`)「まったく・・・・・・こうなると所長はとまらねえもんな」

すごいペースでコンピュータを操作するモララーを見て、ドクオがつぶやいた。
モララーはどうやら、敵とやりあえるレベルにまで修復しようとしているようだ。

( ^ω^)「だお。いつにも増して若返ってるお」

ブーンもカレーを頬張りながら同意する。
さっきからブーンばかり食べているような気がするが、気のせいだろう。

('A`)「目なんかキラキラさせてるもんな」

没頭しているモララーは子供のような、それでいて一般人の理解を超えた頭脳を展開している。



17 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:10:20.06 ID:rvyczeW/0
('A`)「戦争になんのかなあ・・・・・・」

( ^ω^)「どっちみち友好は望めなさそうだったお。挨拶がわりに兵器を降下させてきたお」

それが友好大使のすることだとは到底思えない。
目的はなんだろう。威嚇か、はたまた侵略か。


('A`)「ところで、もしあれが治ったらブーンが乗って戦うんだよな?」

(;^ω^)「え・・・・・・ブーンは嫌だお。気持ち悪くなるし二度と乗りたくないお」

('A`)「大丈夫だって。しぃがシートベルト作ってくれたみたいだぜ」

ドクオは倉庫の隅で縫いものをしているしぃを指差した。
今はパイロットスーツを作ってくれているようだ。こちらも、モララーに負けない手際の良さである。
こちらの視線に気付いたのかこちらを向いて、微笑む。すこし照れてしまう。



19 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:12:11.58 ID:rvyczeW/0
('A`)「それに、ブーンはあれを動かした唯一の地球人じゃねえか」

(;^ω^)「成り行きだお・・・・・・初めから動かしたくて乗り込んだわけじゃないお」

('∀`)「でも操縦したのには変わりねえじゃねえか。なかなか上手かったぜw」

ドクオが茶化すのを聞き流して、最後の一口を飲み込んだ。
昼飯を食べ終わった二人は席を立ち、倉庫から出た。

('A`)「あと、みんな働いてるのにお前だけってわけには行かないからな」

( ^ω^)「ドクオは!ドクオはなにもしてないお!」

('∀`)「今はな。見てろ、すぐわかるさ」

そういって、ブーンを置いて研究所の階段を上がっていってしまった。



21 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:14:32.58 ID:rvyczeW/0

******

信じられないことに、モララーは3日で操作系統を理解してしまったようだ。
それを人間が動かしやすいように改良までしている。

その上、それらを応用して実戦訓練シミュレーションプログラムまで開発していた。
こちらは、ほとんどドクオが作ったそうだ。

('∀`)「ほーれ。これでお前、パイロット決定だなw」

(;^ω^)「・・・・・・・・・・・・」


モララーはといえば、また倉庫に潜り今度は本体の修理にとりかかった。



22 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:16:26.52 ID:rvyczeW/0
( ・∀・)「とにかく軽くしよう。軽ければそれだけジェネレータの負担が少なくて済む。いっそのこと左腕なんて切って・・・・・・」

(;^ω^)「ちょっと待つお!それはやめてくれお!」

( ・∀・)「なぜだ?武器は右手で持つんだし、飾りの左腕なんて要らないだろ?」

( ^ω^)「えっと・・・・・・盾が持てないお」

(;・∀・)「なに! 盾だと! やべえな重量バランス的に!」

うーん、と頭を抱えて倉庫に消えてしまった。
なんとか五体満足が維持された機体は、それから4日後に完成することになる。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/17(月) 23:19:50.99 ID:rvyczeW/0
しかし本当に、回収から一週間で修復してしまうとは思わなかった。
改めて、モララーの技術には脱帽だ。

( ・∀・)「そんなことねーよ。壊れたとこ直しただけだし、シールドはまだ開発中だからな」

( ^ω^)「十分ですお。これであいつらとやり合えますお」

( ・∀・)「武装はマシンガン200発、これだけだ。無くなったら殴れ。
      まあ、弾は無駄に使うなよ」

(;^ω^)「了解ですお」

( ・∀・)「一応飛べるが、重量と燃料の観点から出来るだけ走ってくれ。」

最大3時間飛ぶことができるが、逆に言えばそれだけで全エネルギーを使い果たしてしまう。
戦闘するとなればさらに少なくなるだろう。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/17(月) 23:22:30.37 ID:rvyczeW/0
ブーンはコックピットに乗り込んだ。
最初に乗ったときとだいぶ違う雰囲気だ。ボタンは随分減って、見やすくなっている。
プログラムの面はドクオが頑張ったそうだが、褒めると調子にのるのでやめておく。

ともかく、ブーンは電源を入れてみた。



「「パパーン!」」
(;^ω^)「!?」


随分懐かしいファンファーレが鳴った。画面にはWindows98とでている。

(;^ω^)「ちょwwwwこれはなんなんだおwww」

( ・∀・)『どうだ、親しみがもてるだろ! 見やすいしな』

満足そうな表情が音声通信機ごしに伝わってくる。このためだけに40年あまり生きてきました、という感じだ。



27 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:24:50.01 ID:rvyczeW/0
(;^ω^)「一万歩譲ってWindowsなのはいいとするお、なんで98なんだおwww」

( ・∀・)『安かったんだよ』

といってモララーはまた笑う。
変なところでケチ臭いのも、いつものことだった。


モララーは、一通り笑ってから手元の機械をいじった。

( ・∀・)『それじゃ、98の演習を始めるぞ』

いつの間にかこの機体のことを98と呼んでいる。たぶんwindows98の98だろう。
その画面に、「演習!」というウィンドウが出る。
別のウィンドウにはそれぞれ残弾数、ジェネレータの稼動率、エネルギーの残りなどが表示されていた。

こういうとき、この人は変わり身が速い。
ブーンも気を取り直して返答する。

(;^ω^)「オッケー、だお」



28 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:27:42.39 ID:rvyczeW/0
( ・∀・)『まずは立ち上がるぞ。やりかたはわかるよな?』

( ^ω^)「楽勝ですお」

ブーンは98を立たせた。同時に、姿勢制御を自動化する。

( ・∀・)『よし。右足を上げてみてくれ』

ブーンは右のペダルを踏んだ。98は、片足でバランスをとる。

( ・∀・)『いいぞ。今度は片手を上げろ』

ブーンはレバーを操作する。
ドクオが作ったシミュレーション・プログラムの通りの動きだ。



29 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:30:23.58 ID:rvyczeW/0
(*゚ー゚)「すごいのね。もう使いこなしちゃってるわ」

しぃは、「シェー」の格好をした98を見て言った。

('∀`)「ま、俺のおかげでもあるんだがなw」

ドクオはえっへん、と言わんばかりだ。

('A`)「まあ、あいつの飲み込みも結構早かったのは事実だ」


( ・∀・)「すごいぞブーン!野外演習いくぞ!」

大興奮で98の後ろをついていくモララーを見て、しぃは微笑んだ。

(*゚ー゚)「楽しそうね、所長」

('A`)「自分で操縦したがらないのも不思議だがな」

(*゚ー゚)「動かすより調べるほうが好きな人だから・・・・・・」

('∀`)「楽しんでるならそれでいいけどな」

結局その日、二人が帰ってきたのは夜遅くになってからだった。
モララーは「実戦用最終調整」とやらをしにまた倉庫に篭った。
一方、くたくたになったブーンはカレーを食べてさっさと寝てしまった。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/17(月) 23:30:44.95 ID:xacdkVBcP
支援
XPでもよくフリーズするから馬鹿に出来ない


31 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:32:58.29 ID:rvyczeW/0
──日本・九州のほう──

暇。

暇。

つまんねーーー・・・・・・

もう1時間客がこない。こんなつまんないのか、コンビニのバイトって・・・・・・?
さっきの客だって、店内を2周して帰っていったし。

サトーはレジに突っ伏して悔やんだ。
こんな裏路地なんかに人はごくたまにしか来ない。
それでも、店内はしっかり清掃が要る。

(`ェ´)(時給悪くないと思ったらこんなバイトかよ・・・・・・)



32 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:34:50.52 ID:rvyczeW/0
店長もそっけないヤツで、用事が、とか言って帰ってこない。
どうせ表でパチンコでもしてるんだろう。

誰もいないので、週刊誌でも読むことにする。
先日の、オーストラリアでの集団行方不明事件が記事になっていた。
地震だとか、神隠しだとか、好き勝手に書いてあった。

(`ェ´)(けっ、どーでもいいよこんなの・・・・・・)

自分の知らないところで何が起ころうが、客足や自分の時給にはまったく影響しない。
むしろ減るかもしれない。今日来る予定だった客が、それで消えたのだとしたら。


「スクープ! 現場に現る謎の巨人!?」なんぞには目もくれず、ページをめくる。



33 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:37:08.21 ID:rvyczeW/0
憧れの車と、ナイスバディのねーちゃんが並んでポーズをとってるカラー写真。
自分がバイトをしているのも、よさげな車に乗ってねーちゃんをひっかけるためだ。

そのためには、後何ヶ月間こうしていればいいのだろう。
賃上げ要求してやろうか。もしくはストライキ。



──不意に、地面が揺れた。地震か、とも思ったが、すぐに収まった。


たいした揺れではないので気にも止めず、読書を続行した。


「モテる!女をオトす10の方法!」に目が止まった。
なかなか参考になりそうだ。すこし読み進める。



35 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:39:38.29 ID:rvyczeW/0
しかし、「爪の手入れで魅力アップ!」
とかいうのを見つけた。途端に胡散臭くなる。
大体、爪なんか見てるのは女だけだろうに。

流し読みした最後の文に、
「※ただしイケメンに限る」
とあったのを見て破り捨ててやった。いい気味だ。

必要ない情報なんだからこれぐらいいいだろう。
お客様の貴重なお時間を無駄に消費させないためだ。

(`ェ´)(そもそも買いに来る人自体いねーんだけどな・・・・・・)

自虐的に笑ってやった。すごく虚しい。



──また揺れた。外も少し騒がしい。



36 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:42:00.63 ID:GIlP1OjQ0
ちょっとくらいサボって様子見に行ってみようか。
あとで文句言われたら、便所行ってました、とでも言ってやれ。



外に出てみた。辺りはすっかり暗いが、表通りはネオンや街灯で明るい。
そのせいで、星明かりは見えない。

表通りに出る。たくさんの人が、駅のほうを指差して立ち止まっている。
目線を追った1kmほど先には、ビルと同じほどの背丈の巨人が佇んでいた。



37 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:44:30.39 ID:GIlP1OjQ0
とっさに、今日はなんの祭日だったか、と思った。
終戦記念日だってことを思い出すのにもあまり時間はかからなかった。


やけに華やかな終戦記念日だ。花火だって打ち上がっている。
サーチライトに照らされた巨人は、時折点滅している。
いつの間にあんなでっかいものをこしらえたんだろう。
去年もこうだったっけ・・・・・・。



サトーが我に返ったのは、巨人の横のビルが倒れてからだ。
ワンテンポ遅れて悲鳴、反対方向へ押し寄せる人の波。
点滅していたと思ったものは、火薬が破裂する光だった。
逃げ遅れた数人が、倒れてきたビルの下敷きになった。



38 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:47:05.59 ID:GIlP1OjQ0


──夢を、見ていると思った。


波に押されながら周りを見渡す。

車から降りようとしている人達が、弾に当たって爆発とともに跡形もなく消えた。
駅の方角からは、炎上して煙が上がっている。
人々の悲鳴があちこちから聞こえる。


こんなこと、本当に起こるわけがない。
頭が、体が、本能が事実を受け入れることを拒否していた。

たった今までそこにあった当たり前のものが、あっという間に崩れていく。
毎日見慣れている街道は、すっかり変わり果ててしまった。
いつも賑やかで明るい通りは今、あちこちの火事でオレンジ色に照らされている。



40 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:48:53.91 ID:GIlP1OjQ0
気がついたら、辺りに立っているのは自分だけだった。


サトーは200メートルほど先にいる巨人が、近づいているのに気づいた。
銃口を向けて、こちらを見ている。

(;`ェ´)(やばい!)


そのとき、サトーは初めて恐怖を覚えた。
急いで振り返って走り出す。


が、すぐに絶望を覚えた。
向こうからもう一体がすごいスピードで走ってくるのだ。

巨人に囲まれてしまった。
絶体絶命という言葉が脳裏をよぎる。



41 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:51:03.12 ID:GIlP1OjQ0
その時だった。

( ^ω^)『モララーUFO研究所電機修理店のブーンだお!
ここはブーンに任せて、みんなは避難するお!』

前方の巨人が喋った、ように聞こえた。
巨人は電気屋をやっているのか?と混乱していた、

直後。


(;^ω^)『伏せるお!』

(`ェ´)(・・・・・・え?)

刹那、頭上スレスレを弾が通過した。
慌てて頭を抱えて地面に伏せる。

(;`ェ´)(ピャー・・・・・・危なかった)

前方の巨人が即座に撃ち返した。
襲ってきたほうの巨人に命中し、爆発した。

( ^ω^)『そこの人、ここは危ないから早く逃げるお!』

電気屋にそう言われても、腰が抜けてしまって立てなかった。



42 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:53:24.31 ID:GIlP1OjQ0
ジ・□・)エイ 「君! 大丈夫か!」

別の方向から迷彩服を着た男が駆け寄ってきた。
目の前の巨人は、どうやら自分を助けてくれたらしい。
迷彩服に支えられて、ようやく立ち上がった。

(`ェ´)「あ、ありがとう」

ジ・□・)エイ「皆はもう地下へ避難してる。行くぞ!」

迷彩服に連れられて、サトーも避難所へ向かった。
最後に一度だけ振り返ると、巨人は見送るかのように見つめた後、去っていった。



43 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:56:13.66 ID:GIlP1OjQ0

******

( ^ω^)「一機撃墜!やっぱり奴ら、気づいてなかったみたいですお」

( ・∀・)『よくやったぞ。避難はもうすぐ完了する。それまで持ちこたえてくれ!』

レーダーには標的が5つ表示されている。
周辺に、あと5機。
5機とも、ブーンの機体と形は変わらない。

実はレーダーは後付けで、モララーの持っていたものだった。
通信機の類も、もともとなかったので持ち込んでいる。

これが意味するのは、敵は連携が取れないということ。
数で劣っているこちらの唯一の勝算だった。



45 :◆GowvUi6MAY:2009/08/17(月) 23:58:26.31 ID:GIlP1OjQ0
( ^ω^)「駅周辺3km先にもう一機、向かうお」

ブーンの操作によって98が走り出した。
ここ一週間のシミュレーションのおかげで、ブーンはほとんど使いこなせるようになっていた。
Gはかかるが、スーツが特別な構造ためそれほど苦にならない。

( ^ω^)「駅広場に一機、線路沿い向こう側にもう一機。仕留めるお」

レバーを引いて、固定する。
それに合わせて98は跳躍し、空中で停止した。
この角度なら、流れ弾の被害は最小限で済む。

照準画面を見ながら、銃口を補正する。
その中心に、敵機を捉えた。

( ^ω^)「当たれおっ!」

まっすぐ飛んだ弾は、全弾敵機に命中し、破壊した。

続けざまにもう一機を捕捉し、これを撃墜する。



46 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:00:02.83 ID:mx+N9q5f0
( ^ω^)「やったお! 二機撃墜!」

( ・∀・)『いやっほう! すげえぞブーン!』

奇襲とはいえ、この短時間で三機撃墜。
シミュレーションならトップスコア並だ。

(;^ω^)「! ・・・・・・来るお」

残りの三機がこちらに気づいたようだ。
ブーンは着地して、ビルの陰に隠れた。
シールドを持っていないので、敵の弾はかわすしかない。

レーダーを見る。一機がこの道路沿いに近づいてくる。
迎撃しようとしたが、でたらめに弾幕を張っているためそのチャンスがない。
どうやらブーンが出てくるのを待っているようだ。



47 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:02:15.50 ID:mx+N9q5f0
ふいに、弾幕がやんだ。

( ^ω^)「今だお!」

ビルから飛び出すと同時に撃ち返した。
命中した! と思ったが、シールドで防がれてしまっていた。

(;^ω^)「チッ・・・・・・うまくいかないお」

反撃をステップで横にかわし、今度は脚を狙った。
しかし、これも避けられてしまった。

こうしている間にも残りが接近してきている。
囲まれたら、終わりだ。
もう時間がない。



48 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:04:29.16 ID:mx+N9q5f0
( ^ω^)「なら、仕掛けるお」

レバーを思い切り引いた。
98は地面を蹴り、敵の後に着地した。

敵はマシンガンで追うが、頭上を通り越したところで一瞬見失ったらしい。

( ^ω^)「隙あり!」

98の左拳が、背後から敵のジェネレータ部分に命中した。
すぐに拳をひっこめ、一歩下がった。
ワンテンポ遅れて爆発が起こる。

( ^ω^)「やったお。あと2機だお」

( ・∀・)『いいぞ!
      こっちも、さっき連絡があってな、住民の避難は完了したみたいだ』

( ^ω^)「了解したお。
      どちらにしてもはやいとこ片付けて・・・・・・っ!」



49 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:07:01.79 ID:mx+N9q5f0
コックピットにも振動が伝わった。
まずい。いつの間にか、かなり接近されてしまっている。
慌ててさっきのビルの陰に駆け込む。

機体状況のウィンドウを見る。
ダメージは、辛うじて装甲に傷が付いた程度だった。

(;・∀・)「ブーン、どうした!?」

( ^ω^)「ちょっと被弾しちゃったみたいですお。でもまだいけるお」

( ・∀・)「そうか、無理するなよ」

( ^ω^)「大丈夫だお」



50 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:09:58.11 ID:mx+N9q5f0
そのとき、ガラスが割れる音がした。
どうやら、隠れているビルごとブーンに向かって攻撃しているらしい。
このままだとこのビルが崩れてしまう。

( ^ω^)「いちかばちか・・・・・・」

タイミングを見計らってビルの陰から飛び出した。
照準もろくに定まっていないが、敵に向けて撃った。

何発かは命中したが、案の定致命傷には至らない。
それでも不意を突かれたようで、わずかにバランスを失った。

(#^ω^)「うおおおおっ!」

姿勢を低くして急接近した。
敵は、咄嗟にシールドを構えて対応しようとしたらしい。

(#^ω^)「喰らえおっ!」

構えたシールドの下から思い切り蹴り上げた。
完全にバランスを失い、後ろによろける。
手から離れたシールドは明後日の方へ吹っ飛んだ。



51 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:12:10.51 ID:mx+N9q5f0
すかさず照準を合わせて、撃ち込んだ。
今度は直撃し、呆気なく爆発する。

あと、一機。

レーダーによると、もう射程近くまで来ている。

( ^ω^)「!」

咄嗟に身をかわす。
さっきまで自分が立っていた所を、マシンガンが横切って行った。

照準を合わせて反撃する。
が、シールド防がれてしまった。

すぐに、こちらをまっすぐ捉えた弾が返ってきた。
ブーンは、なんとかこれをかわす。

(;^ω^)「こいつは・・・・・・手ごわいお」



52 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:15:03.81 ID:mx+N9q5f0
敵の射撃は正確だ。だがそれ故に、回避もたやすい。
なんとか接近できれば、こちらからも上手く狙えるはずだ。

しかし、敵との距離は1kmもあった。
98を走らせれば数秒だが、距離を詰める間にどうしても被弾してしまう。

ブーンはまたビルの陰に隠れた。
弾幕を張りながら、前進してきているのがわかった。
今度は、弾が途切れそうもなかった。

ブーンは思わず残弾数を確認した。
まだ余裕がある。

( ^ω^)「先回りするお」

ビル群を大きく回り込んで背後をとろう。
足音で位置がばれないように、ホバーで移動すれば・・・・・・。
レーダーを確認、変わった動きはない。



53 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:17:23.31 ID:mx+N9q5f0
なんとか、回り込むことに成功した。
意を決して、敵の背後から飛び出す。
幸い、こちらには気づいていないようだった。

( ^ω^)「これで、終わらせるお」

十分に照準を定めてから、弾幕を作り続けている背面に、撃った。

命中した最後の敵は、前のめりにがっくりと倒れ込んだ。
そして、体が地面に着くまえに爆発して、消え去った。



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/18(火) 00:18:19.55 ID:dIluHTFbO
おもしろいお!!しえん!!


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/18(火) 00:19:48.07 ID:9BHbTmb40
マシーナリーとも巨大ロボットとも違う、リアルロボット系統の機体なんだな。
ブーン系にはなかったタイプか


56 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:19:54.13 ID:mx+N9q5f0

******

( ・∀・)「すげえ! すっげえよ!」

船に戻ってから、モララーは大興奮状態だった。
もしかしたら戻る以前からだったかもしれない。

( ^ω^)「そ、そんなこともないですお」

( ・∀・)「いや、すげえ。さすが俺の98だ」

(;^ω^)「機体のこと言ってたのかお・・・・・・」

('∀`)「いやいや、俺のおかげでもあるぞ」

あれから、めぼしい部品を二、三拾っただけで早々に立ち去った。
野次馬が集まってくるのは好ましくなかったから。

あちこちで火災が起きていたが、ブーンにはどうにもできなかったし、それは消防署の仕事だ。



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/18(火) 00:21:43.35 ID:Q2XoJKS+P
エヴァOPフル見ながら支援

俺、現行でロボもの書いてるんだ……


58 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:22:21.46 ID:mx+N9q5f0
(*゚ー゚)「もう、今回の功労者はブーン君でしょう。なんで二人ともそんなに嬉しそうなの?」

( ・∀・)「そりゃあ、誰だって自分のメカが活躍したら嬉しいだろ」

('∀`)「俺のプログラム役立ちまくりんぐwww」

しぃは呆れつつもブーンに向かって笑顔をつくった。

(*゚ー゚)「お疲れ様。通信とレーダーしか見てないけど、大活躍だったみたいね」

( ^ω^)「しぃさんのおかげでもあるお。パイロットスーツ役に立ったお」

(,,゚ー゚)「え・・・・・・えっと、ありがとう」

どうやら、まんざらでもないようだ。



59 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:24:21.54 ID:mx+N9q5f0
( ・∀・)「よーし、帰ったら今日のデータまとめるぞー」

('A`)「っておい! ここ十日間ろくに寝てないじゃないか?」

( ・∀・)「いや。寝てる場合じゃない。早速やる。今すぐやる」

(*゚ー゚)「体に悪いわ! ブーン、取り押さえて!」

( ^ω^)「アイアイサー」

いやだーおれは寝たくないー とか喚いているモララーを無理矢理押さえ付けて、市販の睡眠薬を飲ませた。

しばらく暴れた後、最後に一言、万歳、と言い残してがっくりとうなだれた。

あれだけ言っていたわりに体は正直で、モララーはそれから丸一日、ぐっすり眠り込んだ。



続く





61 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:26:20.67 ID:mx+N9q5f0
これで第三話を終わります。
話としてはひとつめの区切りです。

支援してくれた方、ログをくれた方、纏めてくださったサイト様、ありがとうございます



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/18(火) 00:28:20.80 ID:9BHbTmb40

必殺技とか未知なるエネルギーで攻撃みたいなトンデモ設定は抜きの作品なのか?


63 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:29:02.86 ID:mx+N9q5f0
>>55
どちらかといえば、リアルロボット路線だと思います。強引なところが多いけれど。
>>57
同じ作者として、一緒にがんばりましょう!



64 :◆GowvUi6MAY:2009/08/18(火) 00:32:20.02 ID:mx+N9q5f0
>>62
宇宙からやってきたロボットの時点で色々アレですが、出ないと思います

では、今度こそ明日投下します
見てくれてありがとうございました



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/18(火) 01:02:16.17 ID:Q2XoJKS+P
おっ、乙なんよ

リアルすぎると20世紀少年のアレになるし
多少の見栄はいるよねー




前の話/インデックスページ/次の話

■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    ターンXも宇宙から(漂流して)きた機体だったな
■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

検索フォーム

お知らせ

管理人へメール

トップバナー画像をうざったい感じにしてみました。

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

Team 2ch @ BOINC

待ち続けている人がいる。
だから僕らは回し続ける。
~まだ見ぬ誰かの笑顔のために~

banner-88.gif
CPUの時間
ちょっとだけ
貸してください
(BOINC Team 2ch Wiki)

ブーン系“短編”小説更新状況

    プロフィール

    kuru

    Author:kuru
    特に何も無いよ。

    カウンター

    トータルアクセス:
    ユニークアクセス:
    閲覧者数:



    クリックで救える命がある。
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。