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◆ξ゚⊿゚)ξと全力発電所のようです その3

前の話/インデックスページ/次の話

1 :代理:2009/09/02(水) 21:01:38.62 ID:LtBjdn5A0
全力でお好きに。



3 :◆s7L3t1zRvU:2009/09/02(水) 21:08:13.49 ID:TkD96TerO
始めに、代理さんへの全力の感謝を。

そして、状況説明。

超・文章書けなくなってます。
なので遅れた上に今回完結させられませんでした。

「うんこテメェこのやろう」
と思った方はその旨を書いて、そっとスレを閉じてやってください。


ξ゚⊿゚)ξと全力発電所のようです 前スレ
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251266761/


はじめます



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:10:31.89 ID:TkD96TerO
 街を出てしばらくは「中」と同じような廃墟が広がっていた。
 四年前の栄えていた面影はいずこにか消え去っている。

  _
( ゚∀゚)「あの街を防壁で囲った後、大規模な避難勧告が出されたんだ」
  _
( ゚∀゚)「実質はむしろ、あんたらを隔離するため」

ξ-⊿-)ξ「忘れさせるには距離に隔たりを作るのが一番手っ取り早い」

ζ( - ζ「はは、そうですよね……」


 臭い物には蓋、だ。



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:12:11.96 ID:TkD96TerO
(゚、゚トソン「これからの予定は?」

从 ゚∀从「当面は電力供給を阻害して、メタトロン起動を阻止する」

ζ(゚-゚;ζ「は? 新しい発電所の立ち上げで俺達が不要になったってのはウソじゃなかったんすか?」

ξ゚⊿゚)ξ「半分は事実だ。なんだと思って着いて来たんだ」

ζ(゚-゚;ζ「いや、てっきり上とモメて。また、炉がイカレそうになって……。その、所員が怒ったんじゃ、ないか、と」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:16:49.16 ID:F6Ty93vuO
今日まで「ようです」を検索し続けた甲斐があったわ



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:17:36.95 ID:TkD96TerO
(゚、゚トソン「これからの予定は?」

从 ゚∀从「当面は電力供給を阻害して、メタトロン起動を阻止する」

ζ(゚-゚;ζ「は? 新しい発電所の立ち上げで俺達が不要になったってのはウソじゃなかったんすか?」

ξ゚⊿゚)ξ「半分は事実だ。なんだと思って着いて来たんだ」

ζ(゚-゚;ζ「いや、てっきり上とモメて。また、炉がイカレそうになって……。その、所員が怒ったんじゃ、ないか、と」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:18:38.05 ID:1LqaGrc2O
1つも終わらせてないのに現行持ち過ぎだろ
異世界2号と呼んでやる
支援



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:20:44.25 ID:J2B3RygwO
来やがったなこの野郎

しえん



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:20:58.33 ID:TkD96TerO
 最後は尻切れトンボに呟き終えた出零がうつむいた。
 半ば、その考えは本気だったらしい。

 それだけならどれほど良かったかしれない。


(゚、゚トソン「じゃあ国が俺達を捨てた、って辺りがパチですか」

从 ゚∀从「半分は、当たり。起電力が確保できている間は大事な手駒さ」


 だが、今は俺達の発電所にメタトロンが無い。
 とっくにそのことは本社に伝わっているだろう。



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:22:27.28 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「技術をEU方面に売り払って国債を返した、こういうわけだな?」
  _
( ゚∀゚)「メタトロン事故で避難、その他に使った金をメタトロン技術で取り戻す」

从 ゚∀从「電力供給に対する支払いを超える負債だったのか」
  _
( -∀-)「ご明察。長いことこの国はケツの下に貧しさを押し隠してたんだ」
  _
( ゚∀゚)「加えて、先の『ゲーム』での敗戦」


 ああ、それか、と都村が喉を曖昧に鳴らす。



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:23:36.95 ID:J4YxVwcL0
うんこテメェこの野郎日曜待ってたのになんたらかんたら支援



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:24:44.57 ID:TkD96TerO
 オリンピックの要領で各国の代表が戦う通称「ゲーム」。
 正式名称は長ったらしく覚えてなどいないが。

 俺の知る限りでは六年前、日本はEUに大敗を喫している。
 ただのスポーツとは違い、国際政治の権限を奪い合う競技会だ。

 それだけ選手は必死で、稀に死人も出る。
 これは、現代の戦争なのだ。

  _
( ゚∀゚)「財布に焼け焦げがつきまくってたのは昔っからだが、ここ数年はひどかったようだ」



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:27:52.16 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「なら、なおさら俺達がメタトロンを持ち逃げしたのが利くな」

从 ゚∀从「海の向こうじゃ高い金払っておいて、いざ使う時に出鼻くじく形ですからね」
  _
( ゚∀゚)「それだけ、この国の対応も手厚いだろうな」


 売買の両側に俺達は全くのイレギュラーとして存在する。


ζ( - ;ζ「マジでまた発電所作りやがったのかよ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(-、-トソン「歴史は繰り返される、ってね」



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:30:22.71 ID:TkD96TerO
 なァ、日本国よォ。


ξ゚⊿゚)ξ「繰り返させねェよ」

从 ゚∀从「……ええ」


 てめぇらの踏み付けようとした小石は、黙って埋められてはやらねェ奴らばっかだぜ?


(゚、゚トソン「もとより、そのために俺は着いてきてます」

ζ(゚ー゚;ζ「お、俺も!」


 ハッ。
 クソ邪魔くせえ小石になってやろうじゃねェの。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:32:10.78 ID:TkD96TerO
  _
( ゚∀゚)「サム、サム。応答してくれ」

『ジョン、ぶじニ、デテコラレタ、ヨウダナ』


 通信者の合成音声。
 尋常ではないカタコト具合だ。

 発信者の特定を防ぐためか。
 あるいは単に機材が古いのか。

  _
( ゚∀゚)「メタトロン事故の生き証人が一緒だ」


 長岡が俺達の方にちらりと目をやった。


『しッテイル。すでニ、ポリス、ノ、うごキ、ヲ、かくにんシタ』



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:34:43.63 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「警察……。妥当なところか」


 警察とは、便宜上の呼び名だ。
 単に武力制圧部隊と言って差し支えない。

 司法の犬は、前時代よりその牙をますます尖らせたと聞く。

  _
( ゚∀゚)「周辺の衛星索敵は可能か?」

『じょうじ、ハ、ふのう。でんりょく、ガ、たリナイ』
  _
(;゚∀゚)「あちらさんも条件はトントンだと良いんだが……そうもいかないか」

从 ゚∀从「携行機器のバッテリまでは俺達の手に負えないからな」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:35:46.79 ID:6Alt25WJO
うんこてめぇコノヤロウ!!



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:36:38.34 ID:TkD96TerO
 「サム」は何故か警察の動向を把握していた。
 内通者?

 あまりに詳しすぎる。

 長岡が俺の顔つきに気付いた。
 ヤツは、安心してくれ、と頷く。

 随分なお仲間だ。

 心強いのは真実だが、あまりに怪しい。



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:40:50.23 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「お初お目にかかる」

『ハロー。ナント、オよビスレバ、よイカ』

ξ゚⊿゚)ξ「所長、だ。EUでのメタトロン開発は事実か?」

『まちがイ、ナイ。しょちょう』

ξ゚⊿゚)ξ「兵器開発の痕跡はあるのか」

『はつあん、ハ、すでニ、サレテイル。じつようか、ニハ……』

ξ゚⊿゚)ξ「どうした」

『いそイダ、ほうガ、イイ』


 ついに、反重力ヘリが基地を出たというのだ。
 俺は別の質問に投げ掛ける。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:41:50.04 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「車載のカムフラージュだけでイケるか?」

『とんねる、ニ、せんぷく、スレバ、アルイハ』
  _
( ゚∀゚)「マップをくれ、サム」

『すでニ、おくッタ』

从 ゚∀从「了解、確認した。……これは」


 高岡の眼が細まる。


ξ゚⊿゚)ξ「こりゃァ、二次元描写の地図だな……」



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:45:02.47 ID:TkD96TerO
(゚、゚トソン「古いライフライン・パイプ用トンネル? そうか、ホロ・マップ形成以前の建造物に隠れれば」

『ぽりす、ト、イエド、ついせきハ、よういデハナイ』


 自動化の進んだ世界では移動すらナビゲーションシステムへの依存が強い。
 気休め程度の策だか無いよりはマシだ。

 さらに、その深度。


ξ゚⊿゚)ξ「通信遮断が出来ればかなり勝ち目が出る、か」

『すこシ、ダガナ』

ξ゚⊿゚)ξ「長岡」
  _
( ゚∀゚)「運転は任せろ」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:47:24.20 ID:TkD96TerO
ζ(゚ー゚;ζ「安全な場所までの距離は?」

从 -∀从「安全。安全ね」


 出零が高岡の表情から悟ったようだった。


ζ(゚ー゚;ζ「そんな場所もはや、ない、っすよね」

ξ゚⊿゚)ξ「……?」


 廃墟に切り取られた空を映し出すモニターに、ボヤけた残像が見えた。

 始め、それが何であるかなど考えもしなかった。


ビビッ



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:49:47.28 ID:TkD96TerO
 真っ先に長岡が機械音に青ざめた。

  _
(;゚∀゚)「!」


 別モニターから立体ホログラムが立ち上がり、アラートサインが――。
 踊る、「発砲」のニ文字。

  _
(;゚∀゚)「うそだろッ!」
ダダダダダダダ

ζ(゚A゚;ζ「うああああ!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「何事だッ!?」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:52:31.81 ID:RGp6ZufCO
ヤッホーッ!
待たせやがって…

支援するぜっ



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:53:51.00 ID:TkD96TerO
 車体の左右に弾着の粉塵が巻き上がる。

  _
(;゚∀゚)「ヘリ!?」

从;゚∀从「損傷は」


 幸いに無傷。
 いや、本当に幸いだったのか?

 僅かな蛇行をしてから車は速度を上げる。


『危険因子に告ぐ。今のは威嚇だ』


 遥か上空で、見えざる拡声機がのたまった。


ξ#゚⊿゚)ξ「うざったい野郎だ」

从;゚∀从「メタトロンがあるからそうそう当てに来ないとは思うんですが……」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:55:32.42 ID:TkD96TerO
(゚、゚;トソン「おい! お互い光学迷彩だろ、なんで場所がバレてんだよ!?」
  _
(;゚∀゚)「迷彩パターン割り出しの時間が早すぎる!」

从;゚∀从「おい待て一般人に分かりやすく言え!」

ξ;゚⊿゚)ξ「るっせェ! トンネルが見えた!」


 なだらかな勾配で地中に潜って行く空洞を指差した。
 棄てられた都市に空いた虚ろな、全てを飲み込みそうな口。


『抵抗の意思ありと見なし、我々は法に乗っ取り車体への攻撃を開始する』

ξ;゚⊿゚)ξ「あァ!?」


 当てに来るってか!?



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 21:58:53.94 ID:TkD96TerO
 反重力ヘリが迷彩機能を解除し、フラッシュライトを起動させた。

 そして気付く。

 ヘリは既に俺達を包囲していたのか……!

  _
(;゚∀゚)「!」


 急ブレーキに出零がつんのめり床に倒れた。

 道を塞がれている。

 長岡が自らハンドルに頭を強く打ち付けた。

 つまり、さっきのはただの言葉のあや!
 もう抵抗しないだろうという余裕の表れだった!


『さらなる抵抗により起こりうる、負傷あるいは死亡する責任は我々にないものとする』



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:04:00.66 ID:TkD96TerO
ξ; ⊿゚)ξ「――ッ!」


 脳裏に浮かぶ、死のイメージ。
 手に蘇る、あの手応え。

 責任、が、我々には、ない。

 警察の意図しなかったであろう効果が、車内には表れていた。

 所員達の眼から光が消えた。

 それらは、突き刺さる言葉ではない。

 脳髄から「痛み」を的確に引き出すパスコード。

 みるみる戦意、いや、生気が失せているのが分かる。

 赤みの消えた頬、急激に落ち窪んだような目元。


ξ; ⊿ )ξ「――」

 ここで終わりか……。



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:06:00.65 ID:TkD96TerO


 不意に、電子音声が呟いた。

 FOX侵入完了、と。

 瞬間、停滞が打ち破られる。





48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:07:26.23 ID:TkD96TerO
『犯人の車輌は空を飛べるのか!?』


 道を塞いでいたヘリが宙を仰ぐ。


『デコイ、それも複数! 熱量がいずれも同じだと!』


 囲っていたヘリは戸惑うように上昇、後退する。


『右舷被弾! バランスが……ッ!』


 そして真上にいたものは、勝手に傾き周りを巻き込んで墜落した。



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:09:30.75 ID:TkD96TerO
 つまり――

 俺達が微動だにせず、状況が打開されてしまったのだ。


『ジョン、はしレ』


 先ほどのつぶやきを発した合成音声。

  _
(;゚∀゚)「サム、お前一体」

『はしル、ノダ』

从;゚∀从「早く出すんだ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「おい!」
  _
(;゚∀゚)「あ、ああ!」


 車が走り出す。



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:10:47.45 ID:TkD96TerO
 世界には光と闇がある。

 光が近付くと闇が消える。
 と、思いきや闇は光をするりと避けているだけなのだ。

 馬鹿な光は相手を屈服させたと停滞する。
 愚かな闇が文字通り陰で笑い続ける。

 いたちごっこが科学に邪魔されることは、いまだない。

 光粒子も暗黒粒子も解明がなされていないのだ。

  _
( ゚∀゚)「意味は?」

『タダ、ソンナはなしヲ、おもイだシタ、ダケ、ダ』



53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:13:09.55 ID:TkD96TerO
 サムの意味深重な言葉を最後に、俺達は通信不可能な深度まで到達していた。
 暗視装置越しに見るトンネル内はがらんとしていてやたら広い。

 車載のアラームが小さく鳴った。
 その音に飛び跳ねた出零は、見開いた目を車内に走らせた。


ξ゚⊿゚)ξ「時計だ。安心しろ」


 発電所から出て、まる二時間逃げ切ったことになる。


(゚、゚トソン「これでとりあえずはメタトロン起動阻止は達成、ですね」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:16:01.17 ID:TkD96TerO
从 ゚∀从「おそらくは、な」

ζ(゚-゚;ζ「これからどうするんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「決まってる。本社に乗り込んでどうにかさせるんだよ」
  _
(;゚∀゚)「ちょっと待てよ、気合いだけでどうにかできる問題じゃねぇだろ」

(゚、゚トソン「レジェンド、何か案があるのか?」


 長岡が指折り数え出す。 そして、最重要事項を決めたようだった。

  _
( ゚∀゚)「世間への公表。これがまず必須だ。電力が明らかに低下している今、関連情報は瞬く間に広がるはずだ」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:17:41.51 ID:TkD96TerO
从 ゚∀从「確かに、サイバーウェブじゃその話題で持ちきりだろうしな。いい燃料になるだろう」

(゚、゚トソン「で、肝心の手段は?」
  _
( ゚∀゚)「サムが助けてくれる」


 その言葉で眉根にしわがよる。


ξ゚⊿゚)ξ「尋ねたい。あの『サム』ってのはなにもんだ?」


 先の情報収集能力、そしてヘリへの介入操作。
 それも「警察」のセキュリティを破ってだ。


ξ゚⊿゚)ξ「お前は言ったはずだ。世界にすぐ影響するほどの助っ人はいないと」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:21:38.79 ID:TkD96TerO
 高岡も同調の声をあげる。
 長岡がブレーキを踏んで、俺を見据えた。

  _
( ゚∀゚)「俺も詳しくは知らない。ただひとつだけ言えるのは味方だということ」

从 ゚∀从「あれだけの能力があったらメタトロン開発をヤツだけで止められたんじゃないのか?」
  _
( ゚∀゚)「無理だ。件の海底プラントは通信設備以外、スタンドアローンなんだ」

ξ-⊿゚)ξ「物理的オフライン環境」


 人為的操作を直接現地で行う必要があるということか。

  _
( ゚∀゚)「加えて、サムは環境や歴史には興味がない」



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:24:38.52 ID:TkD96TerO
  _
( ゚∀゚)「たとえ前時代的な戦争が起きたとして、サムとは別次元の話だ」


 これを受けてすっとんきょうな声をあげたのは出零だった。


ζ(゚ー゚;ζ「は? そいつは、頭パーのサイコ野郎なのか?」

ζ(゚ー゚;ζ「それじゃ、もしメタトロン爆弾なんてのが研究されていてもシカト?」

ζ(゚A゚;ζ「つか、あれっしょ、『ゲーム』でメタトロン弾とか使うつもりじゃねーの? USAの選手とかにさ!? 選手以外にも人死ぬぜ!?」


 出零はメタトロン兵器開発の可能性を聞いてから、これが言いたかったらしい。



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:29:19.90 ID:TkD96TerO
 馬鹿な。
 核爆弾より扱い易くて超のつく高威力。

 それを「ゲーム」だけに使うと思うか?


ζ(゚ー゚;ζ「なあ、環境って、自然のことだけ言ってんじゃねぇんだぜ?」


(゚、゚トソン「自分の周辺も、だな」

从;゚∀从「人間の積み上げてきたもんがなくなることに、なんの危機も感じないのか?」
  _
( ゚∀゚)「ああ」


 くたびれた様子で長岡は言う。

  _
( -∀-)「サムにとっては何ら意味をもたないんだ」

ξ#゚⊿゚)ξ「な、ふざけんな! 興味がないからって!」
  _
( -∀-)「それが、ヤツには重要なんだよ……」



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:33:28.48 ID:TkD96TerO
 捉えがたい感情を抱えたまま悪態をつく。

 この星が狂ってもテメェだけはそしらぬ顔で生きていくってのか!
 クソッタレめ!

  _
( ゚∀゚)「興味がある対象は人間だけだ。幸いにも俺はお眼鏡にかなったらしい」

ξ#゚⊿゚)ξ「だから、さっきは俺達を助けてくれた、と? それだけの理由で!?」
  _
( ゚∀゚)「そうつっかからないでくれよ。俺もこの件に関しては何度も話したんだ……」
  _
( ゚∀゚)「ほんの少ししか自分には守れない、とよ」

(゚、-トソン「……ムナクソ悪いヤツだぜ」


 気まぐれに俺達は生かされたってか。
 こいつァ笑える!



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:37:55.79 ID:TkD96TerO
 大きく舌打ちをする。
 睨み付けると、長岡は肩をすくめた。

 もういいだろう、と疲れた目が語っていた。

 出零はいまだ信じられないという表情で頭を抱えている。


ξ# ⊿ )ξ「公表とは、どうするんだ?」


 怒りが鎮まらないままに訊く。

  _
( ゚∀゚)「俺の記憶素子を使って発電所内部の映像は撮れている。後はあんた達の言葉があれば完璧だ」

(゚、゚トソン「ここに来て突然らしい行動だな」
  _
( -∀-)「茶化さないでくれ」



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:42:15.42 ID:TkD96TerO
 長岡はジャーナリストを気取るだけあって、体内に記憶装置を埋め込んでいたらしい。

  _
( ゚∀゚)「そういや、あんたらは誰も記憶媒体を移植してなかったな」

从 ゚∀从「……メタトロンが誤作動を起こさせるもんで、つけてたヤツは皆外しちまったんだよ」


 ぎくりと長岡が身を引く。

  _
( ゚∀゚)「それは……すまなかった」

ξ# ⊿ )ξ「構わねぇよ。さあ、『インタビュー』してくれよ」

ζ(゚ー゚;ζ「所長、所長は良いです。俺達が喋りますから」


 俺は肩を怒らせ車を出た。



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:44:29.35 ID:TkD96TerO
 トンネル内はかなり気温が低かった。

 かなり古い発光スティック(生産は2040年頃ストップしたはず)で足元を照らす。
 緑に光る棒だけが安全を確保する手段とは、100年前の戦争映画みたいだ。

 直径20mほどの半円形空洞は縦横に走っており、足音は分散されてあまり響かない。

 孤独が際立つシチュエーションだ。

 あまり苛立ちに任せて車を離れてはいけない、と壁際で止まる。
 簡単に迷ってしまうだろう。



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:46:12.40 ID:TkD96TerO
ξ ⊿ )ξ「チッ」


 明かりがなければ満足に闇の中も歩けない。

 鮮明で安全な視界は、手にした発光スティックだけでは得られない。

 昔の人間は太陽と共に生活したという。

 だが、今や朝をも作り出す世界だ。
 もちろん、電気によって。


ξ ⊿ )ξ「まったくよ、足りねェ足りねェで作っちまうんだ。大した生物だぜ」

「必要って言葉。皮肉ですよね」


 ただの闇から妙な話題が投げ掛けられた。



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:47:50.39 ID:TkD96TerO
从 ゚∀从「別になくてもよかった物が、慣れたら必ず要るようになっちまう」

ξ ⊿゚)ξ「『インタビュー』は終わったのか」

从 -∀从「俺にまで噛みつかんでください」

ξ ⊿ )ξ「必要、か。確かにくだらないな」


 高岡は俺の前でシャツを捲り、腹を見せた。


ξ゚⊿゚)ξ「……長岡にも?」

从 ゚∀从「ええ。メタトロンのおかげで俺はコイツが必要になりましたしね」

ξ゚⊿゚)ξ「そうか……」

 高岡の腹には、人工的な穴が四つある。



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:48:54.57 ID:TkD96TerO
 俺達、被メタトロン汚染者の多くは遺伝子改変により卵巣の出来損ないが形成された。
 それでも、性腺からホルモンが分泌されるのだ。

 高岡にはそれができなかった。

 メタトロン蓄積が早期より始まり、ペニスと同様に陰部周辺が破壊されていた。
 また、咽頭付近の甲状腺も同様に。

 そのうち、死んでしまう状況だった。

 即座に諸本の手で、体内環境を整えるための生体インプラントが臓器の代替品として入れられた。
 調製された体液の注入をその穴から行う。



75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 22:53:53.38 ID:TkD96TerO
从 ゚∀从「人が死から遠ざかるために技術は発展する」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

从 ゚∀从「コイツみたいな分野違いなら、進歩も捨てたもんじゃないんですけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「生をもてあそぶ科学か」

从 ゚∀从「死をだまくらかす魔法です」

ξ゚⊿゚)ξ「魔法?」

从 ^∀从「コレに助けられたヤツは皆が皆、そう思いますよ」


 高岡はそれだけ言って俺に背を向けた。


ξ゚⊿゚)ξ「なあ」

「なんです?」



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:00:53.77 ID:TkD96TerO
ξ゚⊿゚)ξ「俺達は戦わなくちゃいけない」


 「へ?」と高岡が声を裏返して振り向く。


从 ゚∀从「何です突然」

ξ゚⊿゚)ξ「人間の傲りと戦んだ、と俺は考えている」


从 ゚∀从「なんのために?」

ξ゚⊿゚)ξ「俺達の意地のために」

从 ゚∀从「……」

ξ゚⊿゚)ξ「この考えに間違いはあるか?」

从 ゚∀从「それは所長が決めることです」



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:03:21.88 ID:TkD96TerO
 はっとした。
 何を俺は訊いてるんだ。

 ここまで引っ張ってきておいて俺が迷ってどうする。


ξ゚⊿゚)ξ「すまねェ。忘れてくれ」

从 ゚∀从「とりあえず、そっすね」

从 ^∀从「インタビュー、受けた方がイイ喧嘩できるんじゃないですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ ー )ξ「ああ、そうだな」


 ガラにもねェやりとりだった。

 頷いて、後を追う。



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:05:48.37 ID:TkD96TerO
 芹澤作のチャーシュー混ぜ握り飯を胃に詰めると、俺は喋りだした。

 記憶素子をハイ・クオリティモードで待機させた長岡を目の前にだ。


ξ゚⊿゚)ξ「わたしは四年前を境に消失したと考えられていた、メタトロン発電所の所長だ」

 改めて言葉にすると、俺はいかに長い四年間を過ごしてきたかを自覚した。

 特に一年目の発電所立て直しの頃の話だ。

 変死したネズミや犬猫。
 立ち枯れた、あるいは異常に成長した草木。

 地に生まれた、羽毛のない鳥達。
 心臓の露出した、ペットの子豚。

 いくつかを殺処分し、いくつかを保存した。



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:09:19.70 ID:TkD96TerO
 もちろん、暴動の件も概ね話した。


ξ゚⊿゚)ξ「人は容易く狂う。思い出して欲しい。人間が人間である限り、間違いは起こる」

ξ゚⊿゚)ξ「わたし達だけでいいはずだ。こんな身体になるのも、十字架を背負うのも」

ξ゚⊿゚)ξ「頼む。今一度、メタトロン利用を考え直してくれ」


 長岡が首筋に手をやり、記憶素子をスタンバイモードに戻した。


ξ゚⊿゚)ξ「テメェら」


 所員が皆、目元をおさえていた。
 出零にいたっては肩まで震わせている。



82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:12:43.98 ID:TkD96TerO
从 ∀从「……」

( 、 トソン「……」

ζ(;-;ζ「……」


 四年間が、それぞれの胸に蘇ったのだ。

 俺は、笑う。

 あれ以来、ずっと顔に張り付けてきた笑みだ。

 俺だけは、そうしなければならない。
 あの壁の中ではそうしてきたんだ。


ξ゚ー゚)ξ「馬鹿野郎。まだこれからだろうが」


 だから、外でもそうあり続ける。



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:15:02.45 ID:TkD96TerO
 少しして長岡が切り出した。

  _
( ゚∀゚)「ありがとう、所長。これで準備は整った」

ξ゚⊿゚)ξ「後はどうするんだ」
  _
( ゚∀゚)「サムにデータを送信するために地上に出る必要がある」

ζ(゚ー゚*ζ「このライフラインからは送れないのか?」

(゚、゚トソン「ここは使われてねっつってんだろうが。しかも電力も落ちてんだよ」

ζ(゚ー゚;ζ「あ、そか」

ξ゚⊿゚)ξ「またヘリとおいかけっこか」


 サムとやらが再び気まぐれを起こしてくれることを頼りにする他はないかもしれねェな。

  _
( ゚∀゚)「そうかもな」


 長岡がアクセルを踏み、装甲車を走らせる。



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:15:59.52 ID:TkD96TerO


 と、同時にモニターの全てが爆炎に包まれた。





89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:21:32.89 ID:TkD96TerO
  _
(;゚∀゚)「なんだ!?」

从;゚∀从「見ろ!」


 解析用のサブモニターにかじりつきながら高岡が叫ぶ。
 駆ける5体の人型。


从;゚∀从「アンドロイドの兵士か!?」
  _
(;゚∀゚)「違う、奴らは警察の強化外骨格部隊だ! クソ、見つかっちまったか!」


 詳細な情報が表示される。

 バイオフィルムを何層にも重ねた装甲。
 強靭な人工筋肉がその内部に秘められ――



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:24:06.29 ID:TkD96TerO
 クソ!
 んなこたどうだっていいんだよ!


(゚、゚;トソン「速い!」


 サイドカメラが、装甲車に併走する機械鎧のひとつを捕捉。

 その隊員がやや前方に向けて大きく跳び


ズシッ

ξ;゚⊿゚)ξ「上に乗られたぞ!」

カカカカカン


 車上部の装甲が弾丸を受けている光景が如実に頭に描写された。


ζ(゚A゚;ζ「装甲はもつのか!?」



92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:25:49.52 ID:TkD96TerO
 長岡がうめいた。

  _
(;゚∀゚)「薄いわけじゃないが奴らの銃器はもっとゴツイ! すぐに穴が空く!」


 急激にハンドルが切られると、射撃が止んだ。
 どうやら振り落としたらしい。

 そのまま脇道に逃げ込む。

 すると後方から、ワンテンポ遅れて機動隊員が跳んだ。
 先に吹き飛んだ一人を除いて、四つの強化外骨格が跳躍する。



94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:28:56.72 ID:TkD96TerO
  _
(#゚∀゚)「うおおお!」


 右、左、アクセルを強めて、左。
 長岡のハンドル捌きが機動隊を上回った。


ξ;゚⊿゚)ξ「応戦する装備はないのか!」
  _
(#゚∀゚)「あったらとっくだ!」


 タイヤに弾丸を受けた、と車載センサーが訴える。
 だが、防弾加工のそれに効果はなかったようだ。


ξ;゚⊿゚)ξ「高岡ァ! ナビしろォ!」

从;゚∀从「300m先を左、次に500m先を登る右への道!」


 「300mも」あるのか!?



95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:31:10.25 ID:TkD96TerO

 アラーム。

 『高速飛来物が予期されます』




97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:32:45.76 ID:TkD96TerO
 リアカメラが、二人の隊員に手を持たれた一体の強化外骨格をズームする。


(゚、゚;トソン「あれは、カタパルト?」

ζ(゚-゚;ζ「あ、あ、あ」


 両脇の二人に手を強く引かれ、隊員の一人がグン、と加速する。

 いや、もはや、投げられる!
 飛来物だなんて生温いもんじゃねェ!

 砲弾だろ!



98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:34:33.04 ID:TkD96TerO
  _
(#゚∀゚)「軌道はまっすぐだろ!」


 傾きながら大きく右へ曲がる装甲車。

 さっきまで車体があったところを影が高速で通過す――


从;゚∀从「囮だ!」


ドシン


 唐突に車体が揺れた。

  _
(;゚∀゚)「な!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「上だと!?」



101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:37:11.00 ID:TkD96TerO
 センサーが真上の敵影を察知した。
 分析モニターをちらっと見たところ「機動隊の一人が天井を走っている」ことが判明した。


カカカカカギュバッン


 天井への着弾音を聴きながら、壁を走る機動隊員を見て納得する。

 奴らはトンネルの丸い形を利用して戦っていた。
 そして、荒っぽい無賃乗車するための布石として隊員一人を投げたのか……!



102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:38:50.44 ID:TkD96TerO
 ハンドルがさらに激しく左右に揺すられる。
 だが、今度は機動隊員もしがみついて対処してきた。


ζ(゚-゚;ζ「クソ、クソ……!」


 出零が後部スペースで床に叩きつけられ悪態をつく。


(゚、゚;トソン「こうなったら俺が上に出て」
  _
(#゚∀゚)「アンタは死にたいのか!」

(゚、゚#トソン「じゃあどうしろってんだよ!」



103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:40:35.86 ID:TkD96TerO
 都村の言うことももっともだ。
 一人分、またはそれ以上に余分な荷重がかかり、車の速度はやや落ちている。
 真綿で首を絞められるように追い詰められてしまう……。

 リアモニターが喚く。
 やはり要件は「高速飛来物の予期」。


从;゚∀从「緩急で避けろ長岡ァッ」
  _
(;゚∀゚)「気楽に言ってくれる!」


 だが、長岡は要求を実現する。



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:44:46.03 ID:TkD96TerO
 若干方向を右に振ってから、わざとブレーキをかけた後……と複雑な動きで機動隊を翻弄する。

 二度目の隊員射出を退けた。

 しかし、喜ぶ間もなく、その隙を突いて天井からもう一人。


ズズン

ξ;゚⊿゚)ξ「もう一人乗ったぞ!」
  _
(;゚∀゚)「ちっくしょう! 奴らきりがねェ!」


 装甲は着実に削り取られ、速度も低下している。

 だが、機動隊はたとえ吹き飛ばされようと、けろりとして襲いかかってくる。
 この車と同じくらいタフな野郎共だ。



108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:46:00.23 ID:TkD96TerO
 強化外骨格のバッテリ切れを待つ?
 無理だ!

 外に出てメタトロンのせいで得た怪力を武器にやりあうか?
 笑えねェ!

 出零が悲鳴をあげた。


ζ(゚A゚;ζ「銃を捨てた! 車の天井殴ってやがる!」


 いよいよもって手詰まりかと思われた。
 事実、俺に手持ちカードはなかった。

 いけすかねぇ「サム」の手助けすら今じゃ神の恵みに思える。



109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:47:09.68 ID:TkD96TerO
 しかし、この車の持ち主は違ったらしい。

  _
(;゚∀゚)「これを使わなきゃなんねェのかよ!」

从;゚∀从「手があるのか!?」

ガギ

バギギギュン

バゴ

ζ(゚A゚;ζ「ダメだ、奴ら装甲を剥ぎやがった!」


 長岡が操縦席上方のガード付きスイッチを指差した。

  _
(;゚∀゚)「所長、これを押せ!」



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:47:52.03 ID:TkD96TerO
ξ;゚⊿゚)ξ「あァ!?」


 突拍子もない依頼を問い正す間もなく、

  _
(  ∀ )「頼んだ――」


 長岡が気絶した。

ξ;゚⊿゚)ξ「待て、どういうことだ!」

ζ(゚A゚;ζ「所長!」


 車の屋根はボコボコに殴りつけられている。
 今にも最内層まで殴り抜けそうだ。



112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:50:16.75 ID:TkD96TerO
ボガ

ズン ズズン ボッ


 いや、今や抜けちまった。
 しかも奴らは五人全員搭乗完了!


ξ;゚⊿゚)ξ「だァァちくしょう!」

だんっ


 ふ、と車内の電気が完全に消えた。



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:51:15.37 ID:TkD96TerO
 そして、重い何かが複数落ちる音。

 車が慣性に従って走り続ける。
 俺はポケットに入れていた発光スティックを取り出すと、即座にうなだれた長岡の足元を探った。

 ブレーキ。

 停車を確認してから、ようやく俺は車内を見渡した。
 連れてきた所員は皆無事だ。


ξ;゚⊿゚)ξ「何が起きたんだ? おい、おい。長岡。起きろ」


 長岡の身体を乱暴に揺すると、とびきり寝覚めの悪い仕草でヤツは動き出した。



114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:52:22.36 ID:TkD96TerO
  _
(;-∀゚)「上手くいったみたいだな」


 ほう、と一安心すると、同じ問いを投げ掛ける。

  _
(;゚∀゚)「電磁波を爆発的に発生させた。機械類はほとんどがショートする」

从;゚∀从「じゃあお前が気絶したのは」
  _
(;゚∀゚)「記憶素子がぶっ飛んじまったら死ぬかもしれなかったからな」

ζ(゚ー゚;ζ「あ、わ、キモイ」


 車体の上に乗っていた警官が片割れがダラリと腕を車内に垂らしていた。
 よく見ると指先だけがぴくぴくと動いている。



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:54:29.94 ID:TkD96TerO
(゚、゚;トソン「そうか、動作のサポートをする機械が動かなきゃただの重りだからな」

ξ゚⊿゚)ξ「……ちょっと待て、車は大丈夫なのか?」
  _
(;゚∀゚)「一時的に落ちてはいるが、300秒でシステム復旧だ」

从 ゚∀从「それでも使わないよりマシだった、か」

ξ゚⊿゚)ξ「警官はどうなんだ」
  _
(;゚∀゚)「あちらは分からない。でも今の内に無力化しておくべきだろう」


 発光スティックをさらに人数分折ると、俺達は冷えたトンネルに出た。
 いかに自分達が冷や汗をかかされたか、そこでようやく気付いた。



118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:57:23.00 ID:TkD96TerO
今回はここまでです。

書き貯め八割消費なので、次回でスムースに終わらせるために作業にかかります。



119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:57:59.81 ID:b9Wuetr10
ありゃ残念



120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/02(水) 23:59:37.78 ID:TkD96TerO
今回も支援、「うんこテメェこのやろう死ね」などありがとうございました。
あ、あとまとめさん貼ってくれた人もありがとう!
全力でくるくる川 ゚ -゚)さんにも感謝!


何かあったらどうぞ。
テメェ作者くたばれ系もありがたく受け取ります。



121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:00:28.38 ID:iuZ5Wrf30
気持ちがレイムなスレですね



122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:01:10.46 ID:R0ijjzDGO
乙ー。早くいろんな作品完結させてからくたばれ!



123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:05:10.00 ID:WvHlxuc+0
テメェ作者くたばれ乙



124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:07:12.03 ID:ArNGRDVWO
>>121
lameの意味なら
いやあ、頭弱いもんで相当色々怪しいのは承知です。
だからますます書くの遅いんですが。

他の意味なら、うん、ごめん分かんないや。

>>122
今月の目標はこれと静岡の完結です。

家の回線が死んでるので投下は妙な時間になりそうです。



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:09:37.82 ID:ArNGRDVWO
>>123
はいーホント期限守れず申し訳ないので喜んでー



125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:09:21.01 ID:kx2xuqg7O
次回はいつぐらい?



127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:12:19.84 ID:WvHlxuc+0
まとめググったらくるくるにあったよ
今回は酉付けないの?
次は早めでよろしくぅ



128 :◆s7L3t1zRvU:2009/09/03(木) 00:18:45.11 ID:ArNGRDVWO
>>125
一週間以内を目安に。
今回くらいの開始時間に立たなかったら、たぶん無しです。

>>127
携帯でまとめのこと調べてなかったのでびっくり。
ありがたいことです。



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:20:50.10 ID:ArNGRDVWO
次回も足りてない感、全力でいきます。
終わらせます。

ノシ



130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 00:59:22.96 ID:yDIwhVYr0
乙乙

次来なかったら許さんぜよ



131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 01:00:28.43 ID:gQTCATkl0
じっくり腰を据えてやればいい。
急ぐ必要はない。



132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/03(木) 01:15:44.50 ID:ArNGRDVWO
>>130
ケツの穴締めて取り掛かります。

>>131
なんだか他の投下中にもこんな言葉をかけてもらったような。
とても嬉しい。

同じ人だったら、いつも待っててもらって本当にありがとう。



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