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◆( ^ω^)ブーンがヒトガタ兵器のパイロットになるようです 第六話

前の話/インデックスページ/次の話

1 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:30:55.14 ID:KqOuA7cE0
理由は簡単。
日本を台風のように横切って海上を移動したマザーシップが、ついにアラスカへ上陸した。
そこで、改造戦艦スリットで向かい、これを食い止める。
  _
( ゚∀゚)「ドクオ、98とMeの積み込みは終わったか?」

('A`)『はいはい、今やってますよっと』
  _
( ゚∀゚)「よーっし。ブーン、食料のほうはどうだ?」

( ^ω^)『これで最後ですお・・・・・・よっこらせ』
  _
( ゚∀゚)「よーっし。しぃ、結婚してくれないか?」

(;゚ー゚)『え!?えーっと・・・・・・』
  _
( ゚∀゚)「よーっし」

ジョルジュはブリッジから出て、甲板に出た。
太陽が輝き、潮風が心地良い。
ついにこの時がやってきた。ワクワクが止まらない。
  _
( ゚∀゚)「ヒトガタ搭載戦艦スリット、キャプテンは──」

ジョルジュは両腕を広げた。
目の前に広がるのは、青き大海原。
  _
( ゚∀゚)「俺だぁーーーーーっ!!」



2 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:33:40.24 ID:KqOuA7cE0





( ^ω^)ブーンがヒトガタ兵器のパイロットになるようです 第六話


http://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-171.html



3 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:36:04.72 ID:KqOuA7cE0
──研究所メンバ一──

( ^ω^):ブーン
搭乗機体:98
成り行きで操縦し、成り行きでパイロットに。

( ・∀・):モララー
言動に多少の難があるが、天才。所長。
インベーダ製のヒトガタを直したのはこの人。

('A`):ドクオ
プログラム系統に強い。
英語が出来る。

(*゚ー゚):しぃ
研究所の給仕・雑用をこなす。
この人の飯はうまい。



5 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:38:47.22 ID:KqOuA7cE0
──VIP──
  _
( ゚∀゚):ジョルジュ
ならずものの集まる人工島VIPの責任者で、スリットのキャプテン。
行く当てのないモララー一行を匿ってくれた、恩人でもある。

(,,゚Д゚):ギコ
VIPにいた技術者。
モララーを尊敬し、サポートをしている。

──アメリカ──

( ∵):大統領
心の読めない顔でライバルを次々と蹴散らした。
実は結構やり手。

川 ゚ -゚):クー
大統領が抱える、影の組織の長官。
実権で言えば、大統領の次くらいの人。



6 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:41:12.86 ID:KqOuA7cE0
新型は戦艦内で完成した。
案の定、Windows搭載である。

( ・∀・)「Meのパイロットはドクオにやってもらう」

Meとは、新型に搭載されたWindows Meからの命名である。

( ^ω^)「あれ、ブーンじゃないのかお?」

( ・∀・)「新型の訓練を受けていたのはドクオだ。結構上手いんだぞ」

('∀`)「へへっw まあ任せておけよw」

いつの間にかそこにいたドクオが、笑った。



7 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:43:28.70 ID:KqOuA7cE0
( ・∀・)「それに、Meはどちらかというと射撃重視の機体だ。ブーンには向かないだろう」

Meは、98に比べて装甲が厚い。
それは耐久力の向上だけでなく、機体の安定にも貢献する改造。
反動によって、銃口がぶれることを防げるのである。

機動力を犠牲にして、耐久と命中を得た機体と言えた。

(;^ω^)「わ、わかったお・・・・・・しょうがないお・・・・・・」

( ・∀・)「そう残念がるな。98にも、一応改造を施したぞ」

前回の敗北の際、すんでのところで命を救ったシールドが強化してあった。
理論上、98のマシンガンの全弾発射には耐えられる強度だ。

( ・∀・)「あとはビーム兵器だが・・・・・・正直、これは作れる気がしないな。
      まあ、こっちでもいろいろやってはみるが」

あの時戦った、ヘンケイ型の持っていた兵器。
驚異的な弾速と、その威力。
はっきり言って、今の装備では勝ち目がなかった。



8 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:45:22.30 ID:KqOuA7cE0
('A`)「それはいいが、また最近寝不足なんじゃないか? 大丈夫か?」

( ・∀・)「ああ、うん。流石に眠いな。ちょっと寝てくるわ」

寝床目指して、モララーが歩き出した時だった。
  _
( ゚∀゚)「おーい、モララー。着いたぞー」

操舵室に繋がる廊下から、ジョルジュが顔を出した。

(;・∀・)「何!? もう着いたのか!?」
  _
( ゚∀゚)「ちょっと飛ばし気味だったからな。予定時刻にはまだ余裕があるぜ」



9 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:47:44.49 ID:/AuPSeJx0
予定時刻。
マザーシップから敵が出てくるタイミングには、法則があった。
まだ確実ではないけれど、そのタイミングで叩くことができれば。
後手にまわるより、また常時警戒して神経を擦り減らすよりよっぽどよかった。

次の予定時刻は今夜の10時。
まだ半日ある、が。

( ・∀・)「やれやれ。どうも寝させてくれそうもないな」

降下地点にはヒトガタ機で飛行するにしても、それなりに時間がかかる。
準備は済ませておくべきだ。



10 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:50:18.47 ID:/AuPSeJx0
( ・∀・)「ジェネレータを駆動モードにして、スリープさせとけ。正午に出撃するから、飯今のうちに食べとけ」

( ^ω^)「了解ですお」

('A`)「ん?まだ正午には余裕あるぜ?」

( ^ω^)「中は結構揺れるお。今のうちに食べて消化しておくべきだお」

ドクオは納得して、連れだって食堂へ向かった。
食堂は戦艦でもかなり広い部屋だ。
そこでは幾人かのクルーが、早めの昼食をとっていた。



11 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:52:32.21 ID:/AuPSeJx0
(*゚ー゚)「こんにちは、ブーン君、ドクオ君。」

( ^ω^)「こんにちはだお」

('A`)「うぃーっす」
  _
( ゚∀゚)「よっ、結婚してくれ」

(;^ω^)「うわっ」

急に現れたジョルジュに、ブーンはびっくりして飛びすさった。
ドクオに至っては尻餅までついていた。

(;゚ー゚)「・・・・・・キャプテン、そういうのは困ります」
  _
( ゚∀゚)「いいじゃねーか。減るもんじゃなし!」

しぃはジョルジュを適当にあしらって、昼食を用意してくれた。
輝かしき新キャプテンは、そんなしぃの尻を追っかけ回していた。



12 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:54:04.74 ID:/AuPSeJx0
( ^ω^)「ドクオ、緊張するかお?」

落ち着かない様子のドクオを見て、ブーンが聞いた。
スプーンで食事を口に運びながら、答える。

('A`)「ああ。ぶっちゃけ心臓がやばい」

( ^ω^)「おっおっ。ブーンも最初、そうだったお」

あれって緊張してたのか、とドクオが笑った。
やがて昼食は食べ終わったが、まだ席は立たなかった。



13 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:56:18.68 ID:/AuPSeJx0
('A`)「俺はずっと、ヒーローに憧れてたんだ」

そうかお、と興味なさそうなブーンを無視して、ドクオは続けた。

('A`)「自分の力で人を助けてみたいってな」

( ^ω^)「その割には・・・・・・思い切り殴ったお」

('A`)「・・・・・・まだ根に持ってるのかよ」

( ^ω^)「そんなことないお。・・・・・・でも、油断したら、」

ブーンは一瞬詰まった。言うべきか迷った。
だが、先を続けた。

( ^ω^)「死ぬお。シミュレータとは違うお」

('∀`)「わ、わーってるよ。そろそろ時間だぜ」

ブーンにはどうも、ドクオが虚勢を張っているようにしか見えなかった。



14 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 22:59:13.08 ID:/AuPSeJx0
(*゚ー゚)「はい、これがドクオ君のスーツ」

('A`)「俺のも作ってくれたのか。サンキュー、しぃ」

(*゚ー゚)「どういたしまして・・・・・・死なないでね」

('∀`)「おう。必ず帰ってくるよ」


ドクオもブーンもそれぞれの機体に乗り込んだ。
起動スイッチを入れる。

画面に表示されるのは相変わらずWindows98だった。
戦闘に支障はないが、今となってはなんだか旧式感がする。



15 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:01:41.16 ID:/AuPSeJx0
( ・∀・)『悪いな、Meは初期稼動だ。十分なテストはしてないから、無理はするなよ』

('A`)『げえっ、こいつ処女なのかよ!』

( ^ω^)「完成したのが最近だからしょうがないお。ブーンがサポートするお」

('A`)『あー、うん・・・・・・頼む』

( ^ω^)「ブーンについてくるお。98、行きますお!」

('A`)『・・・・・・Me、出るぜ』

98に続くようにMeも飛び立った。
二機が向かった方向の空にうっすらと、マザーシップの影が見えた気が、した。



16 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:03:49.64 ID:/AuPSeJx0
──アメリカ・ホワイトハウス──

( ∵)「ゴエェェェ・・・・・・なにやってるのぉぉ? 給料どろぼーさんなのぉぉ?」

川;゚ -゚)「申し訳ありません。完全に不注意でした」

捕虜だったエイリアンが、死んだ。
結局有用な情報をなにひとつ引き出せぬまま、解剖班にまわすことになった。

( ∵)「本当は舐めてかかってるでしょぉぉ? そういう話じゃないんだよぉぉ?」

川;゚ -゚)「・・・・・・返す言葉もありません」

奴は、最初から自殺するつもりだったのだ。
取り調べに応じないどころか、与えた食事すらとろうとしなかった。
これでは、情報を得るどころではなかった。

川;゚ -゚)「最善の処置を施しましたが、その・・・・・・」

( ∵)「君の言う最善ってなんなのぉぉ? 最善の結果がこれなのぉぉ?」

川;゚ -゚)「っ・・・・・・!」



17 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:06:18.10 ID:/AuPSeJx0
感情が読めない表情をしているが、激怒しているのはわかった。
自分が同じ立場でも、同じように憤るだろう。

( ∵)「ゴエェェェ・・・・・・そういえば、あいつらがVIPに逃げたそうだねぇぇ」

あいつら、とはブーン達のことである。

ならずものの集まり、VIP。
無国籍武装団体という、駆除自体は簡単な組織。

しかし、VIPの頭が主要国の重要人物と私人的な交友関係がある。
そのため、安易に攻撃すれば各国との裏の関係が悪化しかねない。

川 ゚ -゚)「いえそちらは、大丈夫です。すでに手を打ってあります。
     むしろ、VIPであって幸運でした」

( ∵)「それはホントのことなのぉぉ? 信じていいのかなぁ?」

川;゚ -゚)「もちろんです。閣下、もう一度チャンスを頂きたい・・・・・・」



18 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:08:20.99 ID:/AuPSeJx0
大統領は考えこんだ。
その時間はクーにとってとても嫌な時間でしかなかったが、しばらくして口を開いた。

( ∵)「ゴエェェェ・・・・・・僕としても、君を失いたくはないからねぇぇ。もっかいだけ、やってみてよぉぉ」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」

礼をして、突き刺すような視線から逃れた。
そこで、やっとため息をつく。


川 ゚ -゚)(まったく、あの人の前にいると精神がもたないな)

もう、もたもたしていられない。
時間が有り余っているわけではないのだ。



19 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:11:24.46 ID:/AuPSeJx0
──アラスカ・街近郊──

('A`)「ブーン、来たぜ」

あらかじめ戦闘予定地として、避難勧告を出したため、街には人一人見当たらない。
二人は先回りして、戦場となるはずの街付近で待機していた。

('A`)「ここからそんなに遠くないな」

( ^ω^)「随分急だお。予定じゃあと五時間以上あるはずだお」

('A`)「理由は知らん。でも、戦場は平原になりそうだな」

( ^ω^)「避難勧告・・・・・・無駄になっちゃったお」

('A`)「ここだって危ないかもしれないんだ、犠牲が減ったと考えりゃいいさ。ブーン、行くぞ」

コックピットに乗り込みそれぞれの機体を立ち上げる。
計器が次々と起動し、スクリーンには夕日が映った。
レーダーにはまだ、敵影はない。

( ^ω^)「了解だお」

二人と二機は、地面を蹴った。



20 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:14:04.73 ID:/AuPSeJx0
  _
( ゚∀゚)『よーっし、二人共。こっからは俺が指揮をとる。ちゃんとついてこいよ!!』

('A`)『へいへい』
  _
( ゚∀゚)『そんじゃ、配置についてくれ!』

('A`)『へいへい、結局配置か』

こちらにヒトガタが一機増えたことで、戦略の幅が大きく広がった。
二機がチームワークをとれば、圧倒的に有利になる。

はさみ討ち戦法。
敵の戦力がわからない以上、何かしら策を講じる必要があるのだ。
特に、前回のような敗北だけは避けなくてはいけない。



21 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:16:33.03 ID:/AuPSeJx0
('A`)『それじゃあ、予定通り回り込んで敵の背後をとるぞ』
  _
( ゚∀゚)『ブーンは合図があるまで、待機だ』

先ほど確認した地点に、すでに敵が何機も降下していた。
ドクオは、それらを大回りしてブーンの正面に来る予定だ。

視認しただけでも10機。まだいる可能性が高い。
あのヘンケイ型は今日はいないのか、それともあとから出てくるのか。

ブーンは夕日なんて早く落ちてしまえばいいのに、と思っていた。
この辺りには明かりがないので、レーダーを持っているこちらが戦いやすくなる。
だがこのまま放っておけば、いずれどこかへ進撃する可能性が高い。今叩く必要があった。



22 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:19:01.50 ID:/AuPSeJx0
ドクオの準備ができるまで待機。
の、はずだったが。

(;^ω^)「──あ」

見つかった。
ほとんどの敵が一斉にこちらを向いている。

(;^ω^)「見つかったみたいですお」

かなり距離をとっていた、はずだが。

('A`)『なんだと、今いくぞ』
  _
( ゚∀゚)『待て。敵がこれで全てとは限らん。
     ドクオは予定通り配置につけ。ブーンは仕方がない、応戦しろ。
     ドクオをサポートするんだ』

( ^ω^)「了解ですお」



23 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:21:43.94 ID:/AuPSeJx0
ブーンはマシンガンを低めに構えた。
まだ、ドクオはスタンバイできていないのだ。
今、ドクオに銃口が向くのは避けたい。

簡単だ。自分が暴れればいい。

(#゚ω゚)「うおおおおっ!」

98が腰に構えたマシンガンを乱射した。
いくつか命中したが、ほとんど防がれてしまった。

でも、それでいい。
これで、すべての敵の注意がこちらに向いた。
  _
( ゚∀゚)『よーっし、いいぞ! そのまま下がれ!』

言われなくても下がるつもりだ。

後退することにより、敵勢を前に引っ張り出す。
そうすれば、ドクオの牽制が成功しやすい。
さらに、敵の戦力も調べることができる。



24 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:23:47.97 ID:/AuPSeJx0
敵は全てこちらを狙っている。
さすがに、数は向こうが勝っているだけあって、弾数が多い。

( ^ω^)(ブーンは、今戦う必要はないんだお。
      敵を引き出して、数を調べて、ドクオと一緒に殲滅すればいいお)

98はそれなりに動ける。
いとも簡単に、自機狙いの弾をかわしていった。


しかし。
予想以上に弾幕が濃い。

(;^ω^)「うわ・・・・・・ちょっときついお」



25 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:25:12.07 ID:/AuPSeJx0
未だ被弾こそないものの、時間の問題だ。

(;^ω^)「ドクオ、敵は何機いるんだお?」

('A`)『えーっと、今出てるだけで12機はいるな』

12機。かわすだけにしても、かなり多い。
ある程度数を減らしておく必要が──


( ゚ω゚)「!」

有り得ない方角から弾が飛んできた。
いつの間にか、背後を取られたのだ。



26 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:29:07.14 ID:/AuPSeJx0
(;゚ω゚)「くっ!」

慌ててマシンガンをばらまいた。
なんとかそのエネミーは撃破するが、ブーンに焦りが生じた。

被弾。
後ろ、いや前だ。

まだ、11の敵がこちらを狙っている。
それがさらにブーンを動転させた。

(;゚ω゚)「うわぁ・・・・・・あぁぁぁあぁ!」

前方に乱射した。
ほとんどパニック状態で、狙いすらろくに定まっていなかった。
弾が、いたずらに減っていく。



27 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:31:11.86 ID:/AuPSeJx0
左だ。
弾をばらまいた。
敵を捉えた弾はいくつかあったが、当たったのはシールドだった。

右にもいる。
囲まれるわけにはいかない。
撃ってきた弾をかわし、同じコースに照準をあわせて撃ち落とした。

(;^ω^)「ハア、ハアッ・・・・・・!!」

もちろん前の敵だって、絶えず98を狙っている。
マシンガンを前方に向け、反撃を試みた。

──反応が、なかった。
ついに、弾が尽きてしまったのだ。
まだ10機も残っているのに。



28 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:34:07.89 ID:/AuPSeJx0
(;゚ω゚)「ド、ドクオ! 弾が切れたお! ブーン一人じゃ持ちそうにないお!」

('∀`)『おいおい、焦るなって。こっちはまだ配置に・・・・・・』
  _
(#゚∀゚)『なに呑気なこと言ってるんだ!仲間を見殺しにする気か!?』

('A`)『・・・・・・え。なんで俺、こんな怒られてんの?』



29 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:37:21.49 ID:/AuPSeJx0
('A`)「へいへい。やればいいんでしょ、やれば。」

文句は垂れたが、素直にドクオも戦闘に加わる。
と言っても射撃機体なので、むやみに突っ込むことはしない。

('A`)「さーて、いくぜ。シミュレーション通り動いてくれよ!」

ドクオはパネルを操作する。
『Program Laplace』という名のウィンドウを呼び出した。
このプログラムは、ドクオが一人で作ったものだ。

ブーンを取り巻いているエネミーに照準を合わせる。
射程内の敵全てにロックがかかったことを知らせる音が鳴った。

('A`#)「行け、ラプラス!」

同時にMeはマシンガンの引き金を引いた。



30 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:40:06.39 ID:/AuPSeJx0
一瞬、だった。
一瞬で、半分を撃破した。

 _
(;゚∀゚)『す、すげえ・・・・・・』

(;・∀・)『ああ、なんだこれは・・・・・・』

一気に、ブーンを狙う弾が減った。
その間にブーンはいったん着地し、素早く体制を立て直す。

('∀`)『ふひひ。どうだ!』

( ^ω^)「ブーンも負けてられないお!」

今、敵は混乱している。
後方に突然現れた敵機に対応すべきか、先にブーンを落とすか決めかねているのだろう。
その隙を、ブーンは見逃さなかった。



31 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:43:17.28 ID:/AuPSeJx0
(#^ω^)「ブーンは、こっちだお!」

ブーンに一番近い敵機体へスラスターで急接近する。
低く構えた姿勢から、そのまま回し蹴りをお見舞いした。
爆発したのを確認してから、レーダーを見る。

残り、四機。
いくつかは98に銃口を向けている。

('A`)『させるかっ!』

ドクオがそれを牽制する。
敵も、同時に対応することは出来なかったとらしく、呆気なく消え去った。
ドクオはついでに、Meに接近してきた一機も蜂の巣にした。



32 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:45:40.74 ID:/AuPSeJx0
あれだけいた敵が、あっという間に二機になった。

( ^ω^)「ドクオ、大活躍だお」

('∀`)『おうよ。あと少しだ、さっさと終わらせるぜ!』

ドクオは再び『Laplace Program』を起動させる。
マシンガンがさらに一機を、



・・・・・・止まった。

('A`;)『・・・・・・あー』

Meの動きが、マシンガンを構えたまま急に止まった。
ドクオが素っ頓狂な声を漏らす。


('A`;)『OSがフリーズ・・・・・・したっぽい』


最初は、聞き間違いだと思った。



34 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:51:29.70 ID:J4KbpCl/0
Meが全く動かなくなった。
敵のMeを狙った弾は全て直撃していた。

('A`;)『う、うわあああぁぁぁ!!』

( ゚ω゚)「ドクオッ!」

(;・∀・)『ドクオ、慌てずにOSを再起動するんだ!』
 _
(;゚∀゚)『再起動には、どれくらいかかるんだ?』

(;・∀・)『一分もかからん。その間、何としてもドクオを守るんだ!』



36 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:54:56.63 ID:J4KbpCl/0
(#^ω^)「言われなくても!」

一番近くにいた敵にタックルした。
バランスを崩したところに、急接近。
飛びかかと落としでとどめを刺し、離れた。

残った一機がドクオを撃ちつづけている。
Meが装甲を強化していなかったら、とっくにやられているダメージ。

(#^ω^)「こいつ・・・・・・止まれお!」

ブーンは、弾が空になったマシンガンを投げ付けた。
とんでもない方向に飛んでいったが、注意を引き付けるには十分だった。

('A`;)『ブーン、すまない。助かった』

( ^ω^)「ドクオも見ててくれお。ヒトガタの機動戦!」



37 :◆GowvUi6MAY:2009/09/03(木) 23:57:21.40 ID:J4KbpCl/0
98はその機動を活かし、敵のマシンガン乱射を避け続ける。
この距離であれば、まず当たらない。

(;^ω^)「そろそろのはずだお・・・・・・」

やがて、マシンガンの先から何も出なくなった。
弾切れ。

( ^ω^)「今だお!」

ブーンは姿勢を低くし、思い切り前進した。
マシンガンを投げ付けて来たが、しっかり避ける。



38 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:00:22.14 ID:lvx2CHdN0
( ^ω^)「格闘戦なら・・・・・・こっちのが有利だお!」

98はモララーの改造により、オリジナルより少し軽く仕上がっている。
加えて、この加速ならたとえぶつかっただけでも十分利があるように思えた、が。

敵が背中に手を回し、なにかを取り出した。
伸びるように現れたそれは、どうみても──

(;゚ω゚)「ビームサーベル!? 卑っ怯だお!」

自分でも信じられないくらいの反応速度でシールドを出した。
少しでも遅れていたら、またはシールドごと斬り込まれたら、命はなかっただろう。
実際はそのどちらでもなく、しっかり盾として守ってくれた。

しかし、未知の武器を前に接近戦闘をすることなどできない。
シールドを構えつつ、ブーンは敵に押されて退がるしかなかった。
敵は容赦なくサーベルを振り回している。



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 00:02:05.58 ID:41aLGAmWO
じゃあ俺は96で…支援w



40 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:03:30.48 ID:lvx2CHdN0
(;^ω^)「ドクオ、再起動まで後何秒だお?」

('A`;)『あと20秒、きった』

20秒、保つだろうか。
ビームサーベルがシールドに当たるたびに、出力を削られていく。
・・・・・・このままでは、保たない。

('A`)『あと10秒!』

間に合わない。シールドが破壊されるのは、Meが動き出すより先だ。
またも、賭けに出るしかない。

( ゚ω゚)「どりゃあああああ!!」

全スラスターを一気に前進のために使う。
ブーンはシールドを持ったまま、相手に突進した。



41 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:06:01.83 ID:lvx2CHdN0
ぶつかった瞬間、シールドを持っている左腕との連絡が途切れた。
敵が意地でも手放さなかったサーベルが、運悪くシールドごと切断したのである。


しかし、敵をドクオの方向に突き飛ばすことに成功した。
敵が起き上がるころには・・・・・・


('∀`)『よっしゃあ!システム復旧!』

ブーンにはそれが、天の救いの声にも聞こえた。
Meは地面に転がった敵を、マシンガンで穴だらけにした。

42 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:07:59.42 ID:lvx2CHdN0
( ^ω^)「や・・・・・・やったお!」

最後の敵が動かなくなって、ようやく辺りに静けさが戻った。


それとは対照的に、無線通信は大歓声に包まれた。



続く



43 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:09:40.98 ID:lvx2CHdN0
第6話投下完了です
三国志の感想書いてたら遅くなりました・・・・・・ごめんなさい
次回も多分遅くなります



44 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:12:35.98 ID:lvx2CHdN0
用語のテンプレみたいなの


ヒトガタ(兵器)
突如現れた侵略者の操る、機動兵器。
人の形をしており、通常の弾薬などに強い耐性がある。

98
侵略者側の量産機体。名前の由来は修復時に入れたWindowsから。
通常は緑だが、ブーンの機体は蒼く塗り直してあり、ついでに少し重量が軽い。
ブーンの機体を『98』、敵の機体を『98型』と呼び分けている。

ヘンケイ(型)
突如現れた謎の機体。
強力な『ビームライフル』を持ち、ブーンを苦しめた。
最大の特徴は、変形することで戦闘機並の速度で移動できることである。

Me
VIPが独自に開発した機体。
98に比べて装甲を強化して重量が増したため、どちらかと言えば射撃寄りである。

『Program Laplace』
ドクオが開発した『ラプラスの魔』のプログラム。
対象の運動、大気の流動、反動及び重心のブレなどを瞬時に計算し正確な射撃の補助をする。
ただし、使うとかなりの負荷がかかり、場合によってはOSがフリーズする。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 00:15:19.28 ID:41aLGAmWO
乙!
サクサク読めて好きだw
次も待ってるから頑張ってくれ



46 :◆GowvUi6MAY:2009/09/04(金) 00:15:48.99 ID:lvx2CHdN0
タイトルミスってるけどちゃんとまとめられるかな・・・・・・

支援ありがとうございました。おやすみなさい。




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■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    ドックンの機体キタ━(゜∀゜)━!!
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