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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです 零

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 20:56:09.22 ID:mann94ge0
生まれながらに僕は殺人鬼だった。

手に持つものはすべて凶器になった。

どう動けばいいのかも、どう攻撃すればいいのかも、全部理解できていた。

僕にとっての殺人とは単なる呼吸に過ぎない。



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 20:58:18.12 ID:mann94ge0
 
 

 
 

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:00:26.61 ID:mann94ge0
ξ゚⊿゚)ξ「でさーwwwww」

(,,゚Д゚)「マジ?wwwwありえねーwwwwwww」

( ・∀・)「あ、高岡さー赤マル一本くれよ」

从 ゚∀从「ああ?しゃーねーな、貸しだぞ、貸し」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、臭いからあっちで吸ってよね!」

昼休み、学校の屋上で、私は気を使わない、楽な奴らといつものように変わりない時間を過ごす。
自分で言うのもあれだけれども、私は不良の部類に入るのかもしれない。
髪の色は校則に反する金色だし、髪型なんてコテでくるくるに巻いている。
化粧もケバすぎない程度にしてるし、超ミニスカート。

周りの連中も染髪しているのは当たり前、目つきの悪い奴や煙草を吸う奴もいる。
学校内でも、少しだけ浮いている。
クラスに行けば私達は距離を置かれる。

そんな不良と称されるグループの輪に私は属する。



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:02:46.05 ID:mann94ge0
( ・∀・)「うっせーべwwwwwお前も吸えやwwwww」

ξ゚⊿゚)ξ「いらねー、しっし!」

私がこういった奴らとつるむ様になったのには大した理由はない。
ただ刺激が欲しかっただとか、いい子ぶりたくなかっただけで。
だのに、実は私はこの輪の中に居るのを不快に思っていたりもする。

煙草は嫌いだし、煩い奴も嫌いだ。
馬鹿そうな面には反吐が出る。
喧嘩っ早い奴なんて周りに迷惑がかかるし見ていて楽しくもない。

けれども根暗な連中も嫌いだ。
暗い奴よりかは、幾分こいつらの方がまともに思える。
だから私はここに属している。

属さなければいい、とも思うだろうが、それは気に食わない。
一人は寂しいし、なにより……惨めだ。

……ああ、皆、死ねばいいのに。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:05:27.15 ID:mann94ge0
キイッ。

(,,゚Д゚)「……あ?」

煙草を銜えた馬鹿っ面の一人が、私達の溜まり場である屋上の扉を見る。
開く音がしたのだ。
続いて、扉が動く軋む音である。
ここは私達がいるから誰も近寄らない所なのに、一体どういった物好きだろうか。

( ´ω`)「おー……」

扉を開いて出てきたのは果たして、私のクラスに居る内藤という奴だった。
目立ちもせず、かといって勉強が得意というわけでもないのか授業ではよく寝ている奴だった。

……ん?

ξ゚⊿゚)ξ(なんで私、あいつのことを……?)

妙だ。取り分け奴を意識していたことはなかったはずなのに。
私は奴の事を、かなり理解していた。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:07:35.75 ID:mann94ge0
ξ;-⊿-)ξ(いやいやいやいや……)

頭を振る。
そんなことはどうでもいい。

兎も角、奴は屋上に躍り出ると、突き刺す太陽光に抗うように手を翳した。
顔に影が落ちる。あちい、という呟きも聞こえた。
この七月という季節、当たり前だ。

( ´ω`)「……おかしいお、さっき……」

などとわけのわからない独り言をブツブツと口ずさみながら、奴は屋上を見渡した。
私たちは端から眼中にないのか、それともわざと視界に入ってないとでも言いたいのか、
顔を四方八方動きまわしては腑に落ちない表情でため息をつく。

そんな奴の仕草が癪に障ったか、取り巻きの男二名が煙草を銜えながら
ズイズイと内藤に近づいて行った。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:10:54.66 ID:mann94ge0
(,,゚Д゚)「おうコラ何してんだ、あ?」

( ・∀・)「テメーここどこか分かって来てんのか?」

所謂メンチ切りという奴で、メーイッパイパネエ顔していらっしゃるお二方。
眉間に皺寄せて、目ん玉ギョロつかせて、馬鹿みたい。

(;´ω`)「お?」

(,,゚Д゚)「お?じゃねーよ、コラ」

( ・∀・)「オメー嘗めてんじゃねーよ」

二人が内藤の太ももに軽い蹴りを交互に見舞い始めた。
内藤も焦りだしたようで、困った表情だ。

从 ゚∀从「ギャハハハハ!wwwwおいおいイジメんなよwwwwww」

隣でマニキュアを塗っている女が野次を飛ばす。
私はこう言った時、毎回ダンマリを決め込む。

自分は加わりたくないんだ。
イジメなんて……。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:14:55.49 ID:mann94ge0
止めもしない癖に、よく言うよ。
なんて、自分を自分で攻める。

けど、少しは救われる気分なんだ。
こうやって現場に居合わせているにもかかわらず、まるで今起こっていることが関係ないとでも言いたいように。
恰も自分はこいつらみたいに手を出す事をせず、それが別の次元の話のように。
そう、他人ごと。
私は悪くないの。悪いのはこいつらで、私は傍観者。

(;´ω`)「や、止めてくれお」

(,,゚Д゚)「うっぜ。おい、テメー土下座しろや」

(;´ω`)「……何でだお」

( ・∀・)「いいからしろってんだっよ!!」

一人の男が、内藤の尻を思い切り蹴った。
わっ、と奴が奇声を上げ、コンクリートの上に跪く。

(;´ω`)「いだっ、いだいおっ!!」

取り巻きの二人が、奴に交互に蹴りを見舞う。
鈍い音がこっちまで聞こえてくる。



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:17:42.15 ID:mann94ge0
ガシ、ドカ。
まるで漫画の効果音みたい。
奴はゴロゴロ転がって、まるでサッカーボールのよう。
地面はむき出しのコンクリだから、痛いだろうな。

ほら、もう他人事。

ξ゚⊿゚)ξ(だって、関係、ないもん――)

もう見慣れた光景だから。
だから、特に何とも思わない。
結局こういうのはどこにでもある風景なのよ。
人間って弱いから、自分より弱い奴を見つけて甚振らないと不安なのよ。
彼らだってそう。そうやって自分は最低辺じゃないって思いたいのね。
あれで優れてると思ってるんだから、馬鹿みたい。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、もういいじゃん」

( ・∀・)「――は?」

突然口から出たのは、まさかの制止を求めるものだった。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:20:18.51 ID:R+o5LIfF0
ξ゚⊿゚)ξ「つーかそいつキモイし、眼にいれたくないし、つーか暑いし、中戻ろ?」

自分で何を言ってるのか理解できていない。
何故今更になって私はこんなことを。

(,,゚Д゚)「……それもそうだな」

从 ゚∀从「んだんだ。アチーし戻るべ」

こいつらは、きっと頭の中に脳みそなど収納されていないんだ。
誰かが提案したらそれに乗る。自分では何事も決められない。

( ・∀・)「次見かけたらただじゃすまねーからな」

最後に、不良男子の一人が奴の頬を上履きで踏みにじり、それで終わりを告げた。
扉を閉めるとき、気になってか何なのか、私は後ろを見やった。

ξ゚⊿゚)ξ「――え?」

閉まりきる寸前。
私は確かに見た。

(  ω )

奴が笑っていたのを。




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