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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです 一 其の一

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14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:21:08.95 ID:/5hn/Xsp0
ID変わった?



15 :>>14よくなりますが気にしないでください:2009/09/04(金) 21:22:27.18 ID:R+o5LIfF0


一 其の一



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:23:03.78 ID:Fgzz40wd0
トリつけたら?



17 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:24:55.21 ID:Zk8pia4w0
あの日から私は奴を観察することにした。

(  ω )

奴のあの妙な笑顔が頭をよぎる。
恐ろしいと素直に感じた。
今まで数多くの不良や馬鹿な奴らを見てきたが、あそこまで不気味で殺気立ったものを私は見たことがなかった。

そして私は観察しているうちに知ったことが幾つかある。

ξ゚⊿゚)ξ(その一。奴に同性の友達はいない)

休み時間。クラスの、或いは他クラスの不良が私のもとへ集ってくる。
何故か私は奴らのグループの中心核になっていたようで、私が席を動く時は、トイレに行くか、
自販機に飲み物を買いに行くか、昼飯を食べに行くくらいだった。

私がそんな群にいる中、奴に気取られないように見ていた限り、奴の周りには誰も寄り付かなかった。
奴は本を読むか、寝たフリをするかの二択だった。

所謂空気な存在だったのだ、内藤という奴は。
目立ちもせず、視界に入っても気にされることすらない奴だ。



18 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:27:09.39 ID:Zk8pia4w0
だがそんな奴だというのに、たった一人だけ接点を持つ者がいた。

ξ゚⊿゚)ξ(その二。奴は直とだけ会話をする)

いや、言い方を変えよう。
奴は決してたった一人のみと会話をするという訳ではないのだ。
話しかければそれに答える。現に先ほど後ろの席の生徒に話しかけられて何かのやり取りをしていた。

内藤が自分から話しかけることはない。
誰かが話しかけるまで誰ともコミュニケーションを取らないのだ。
これでは友達など作れるわけもない。

だというのに、そんな奴だというのに。
自分から話しかけたのが一度ならず数度、確認できた。

それは決まって教室の外でだ。

奴が教室を出る時は決まっていた。
毎度三限目の後だった。
私は取り巻きを自然に誘導させながら奴を追跡した。



19 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:29:26.90 ID:QQjKYWEs0
そして私は見た。

( ^ω^)「空ー」

川 ゚ -゚)「やあ内藤」

階段の踊り場で、奴が自分から彼女に話しかけたのだ。
まるで友達のように。
そう、よく知った仲であるように、それに彼女も似た調子で答えていた。

ξ゚⊿゚)ξ(あれは……)

彼女の名前は直空。読みはスナオクウ。
姓と名が一文字ずつというのも珍しく、それに伴って彼女は美人で学校のマドンナ的存在だった。
とにかく目立ち、人気者である彼女と、冴えない空気者が仲良く喋っている光景は、釈然としなかった。

どういった関係なのか知りもしたくなったが、そこまでする必要はないだろう。
それにそこまで調べ上げるとなると、ストーカーも同然だ。

ξ゚⊿゚)ξ(ストーカー……)



21 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:31:43.84 ID:QQjKYWEs0
……三つ目に分かったこと。

私は何故かあの内藤の事が気になりだしていた。



24 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:33:54.69 ID:QQjKYWEs0
巷を騒がす事件が起きている。
何でも猟奇殺人だとかいうもので、それも聞いた話によるととてつもない内容であった。

最初に見つかった死体は、二週間前のことだ。
美歩大橋の下で、それは静かに存在していた。
それ――死体――はバラバラであった。
腕はちぎれ、足は根本さら取られていたという。

しかし不可解な物も死体と共に残していった。
その死体の各部パーツに、歯型が残されていたのだ。
内臓系統も無くなった部分があり、断裂部にもやはり噛まれた形跡があったという。

つまり、犯人は死体を食ったのだ。
マナーを守っているつもりなのか、残された死体は綺麗に整頓されているらしく、
現場には毎度「ごちそうさまでした」という血の書き残しがあるという。

そして事件はこの二週間の間に、初日も含め計八回起きていた。
どれも内容は似ていた。

犯人は特に襲う人間を選ばないようで、老若男女問わず、死体は増えていった。
しかし必ず犯人は決まった条件で行動を起こす。

よく晴れた夜に、犯人は犯行をしでかしている。



26 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:36:08.52 ID:QQjKYWEs0
しかし近年、国内ではこのような事件は珍しくはなく、今やこの国では
殺人事件の発生率は年々と増加している傾向にある。
記憶に新しいものを上げれば、先月、S県で起きた死体のいずれかの指を必ず持ち去る指切り事件や、
S県と同月に起きたM県の頭部爆破事件等、様々な……

ξ゚⊿゚)ξ「って、何でこんなもんを……」

そこまで記事を読んで、私はブラウザを閉じた。

最近は夜、外に出るのは危ないと不良の連中も言いだしていて、私も例にもれず家の中で
退屈な時間を紛らわせようとインターネットをしていた。

気まぐれでニュースブログを見ていたら、先の記事があり、興味を惹かれたので見てみると
とんでもないものであった。
しかも、現場は私の住んでいる地域だった。

まさかこんな近くで起きていたなんて。
美歩大橋……歩いて十分とない。
だというのに私は何故事件を知らなかったのだろう?

いや、普段からテレビや新聞なんて読まないし、不良どもも似たようなもので、
馬鹿なことしか頭の中に無いからだろう。



28 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:38:22.72 ID:QQjKYWEs0
実際、不良どもが何故夜に遊ぶのを控え始めたのかすら、私は理由も知らなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「よく晴れた夜、か」

窓を見る。
雲一つ無い、初夏の夜空が広がっていた。
梅雨は終わりを告げ、星達が瞬いている。

ξ゚⊿゚)ξ「よく晴れた夜、ね」

ドクンと心臓が高鳴った。

……つまり、今夜なわけ?

私は先ほどインターネットブラウザを閉じたパソコンをスリープモードにすると、部屋着のまま玄関に向かった。
親はいないから出入りなんていつでもできる。夜遊びをしても誰も咎める者はいない。

ζ(゚- ゚*ζ「……お姉ちゃん?」

……この子を除いて。



30 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:40:31.40 ID:QQjKYWEs0
ξ゚⊿゚)ξ「何」

サンダルに足を滑らせる。
そう言えば、何故不良どもはキ○ィサンダルやエル○サンダルやら可愛らしいものを好むのだろうか。
私も持ってはいるが奴らに会う時以外は恥ずかしくて履かない。
ゴム質なサンダルのつま先をトントンと地に叩きつける。

ζ(゚- ゚*ζ「ダメだよ、夜は危ないから……」

妹が弱々しく、そう言う。
畜生、この妹は。可愛すぎてイライラしてくる。

ζ(゚- ゚*ζ「ね、お願い、お姉ちゃん……」

ξ#゚⊿゚)ξ「行ってきます!」

バン、と思い切り派手な音を立てて扉を閉めた。
少し罪悪感が胸に芽生える。

ξ#゚⊿゚)ξ「……うるせえ」

ああ忌々しい。
できた妹よ、姉のようになるなよ。



31 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:42:40.13 ID:QQjKYWEs0
マンションを出て、先ずは先の記事の内容を思い出し、大橋に向かう。
高揚感からか、はたまた緊張からか足が早まる。

何だろうか、この感覚は。
一歩踏み出すたびに、生きているのか死んでいるのか、分からなくなるような。

ξ゚⊿゚)ξ(……大橋だ)

視界にそれが入ってくる。
第一の現場だ。
記事には橋の下が犯行現場と書いてあった。

土手を下る。
緊張感が高まる。

もしかしたら、犯人がいるかもしれない。

ξ゚⊿゚)ξ「っ」

果たして、そこには誰もいなかった。
ただ、ポツンと置かれた花が目に付くのみだった。

ξ゚⊿゚)ξ「居ない……」



32 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:44:55.33 ID:QQjKYWEs0
まるで私は、犯人を探しているようだった。
止めなさいよ、もしかしたら本当に犯人に出会ってしまうかもしれないのに。
第一、見つけてどうするの。何をしようと言うの。
相手は殺人鬼なのよ。

そうは思うが、何故か私は街を彷徨った。
今まで犯行が起きた現場を全て回る。
その度に緊張感に支配され、犯人が居ないと知ると安堵を繰り返した。

次第に私は気づいた。
自分から極限状態に陥ろうとしているのだ。
オーガニズムに近い。

いや、ここははっきり言わせてもらうが私は処女だ。
何故絶頂時の快楽現象を知っているかというと、まあ、所謂年相応で、自慰行為で経験しているからだ。

しかし、何故こうも……。

ξ; ⊿ )ξ「はぁ……はぁ……」

最後の現場に到着する。
やはり犯人の姿はない。



34 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:47:08.79 ID:QQjKYWEs0
ビニールシートが、事件の跡を生々しく教えてくれる。
清掃もまだ完全ではないのか、血の跡がそこらへんにある。
ここは廃工場の駐車場だった。
入り組んでいることもあり、分かりにくい。
犯人がここで食事をしたのにも頷ける。
ただ次の日、運悪く地主がここの見回りに来なければ、死体はもう少し後で見つかっただろうに。

ξ゚⊿゚)ξ「ここで殺されたのが一昨日……」

……一昨日?
そう言えば。

あいつとあいつが何かを言っていた気がする。

「明後日、ここの旧校舎で」

「ああ」



35 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:49:17.85 ID:QQjKYWEs0
ξ゚⊿゚)ξ「旧校舎……」

知らずに、私の足は進んでいた。
目的地が旧校舎に変わったのだ。

何故彼らの会話が、私の頭の中に残っていたのだろう。
私はしっかり聞いた覚えなどないというのに。

脳裏に奴のあの笑みが浮かび上がる。
あのおぞましい笑顔が。
見るもの全てを凍りつかせる悪魔のような笑みが。

奴が、先の言葉を、笑いながら私に向けていたような映像が頭の中で再現される。
直の奴も私を見つめて、内藤に返事を返していたような気がする。

よく晴れた夜。
猟奇殺人。
旧校舎。

何故だろうか。
私は胸が高鳴っていた。



37 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:51:34.55 ID:QQjKYWEs0
そんなまさか、と思う。自分自身。
まさか同級生が人殺しを、挙句死体を貪るような真似、する訳がないと。
それに奴は、あの日、屋上で私に見せたのはあまりにも無様な醜態だった。
そんな弱くて、頼りない奴が人を殺せるのか?
そうだ、あり得ない。
そもそもこの事件と奴が関係しているとは断言できない。

だのにその思考をあの笑顔が全て消し去っていく。

ξ;゚⊿゚)ξ「まさか、まさか」

手が震えだす。
にも関わらず足は早まり、いつしか走りだしていた。
気づくと私の体はフェンスを越え、旧校舎へと向かっている。
一体、私は何時、どうやってここに辿り着いたのだろうか。

キン。

突然、静かな夜の旧校舎で、金属音がした。
背中に氷を押し付けられたような寒気が走る。
同時に胸が爆発したように熱くなる。

ξ;゚⊿゚)ξ「まさか……」

足が早まる。
音は使われなくなった旧校舎側のプールから聞こえた。



39 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:54:10.62 ID:QQjKYWEs0
プールのフェンスをよじ登り、超えた頃には、最早先の金属音が聞き間違いなどでは
無かった事を身に沁みさせる。
プールサイドの方から、激しい金属のぶつかる音が響く。
それと共に低い唸り声や、息や、駆ける音が。

ξ;゚⊿゚)ξ「嘘よ」

何故か、それまで猛っていた足は、震えだした。
それまで保っていた速度も何処へやら、ゆっくりと、プールサイドへと向かい出す。

と、これまでで一番激しい金属音が響いた。
何かが遠くへ飛んでいく音、そして地面に落ちる高い音。

どちらかが獲物を手放したのだ。
何故それだけで、両者が闘っている図が思い浮かんだのだろうか。
これまでの事件はどれも一方的なもので、交戦したような事はなかったはず。
ならば何故、今このプールサイドでは闘いが繰り広げられているのだろうか。

更衣室の影から、そうっとプールサイドを覗き見た。



40 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 21:56:19.39 ID:QQjKYWEs0
そこには、牛刀を手にした奴と。

( ^ω^)

奴を見つめている直が。

川 ゚ -゚)

いた。



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 21:58:07.22 ID:9QBZ8ab2O
ゴクリ…



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