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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです 一 其の三

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66 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:38:06.86 ID:+IyZHebd0
 
 
一 其の三
 
 

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 22:39:04.47 ID:DzZInOdU0
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69 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:40:23.16 ID:+IyZHebd0
川 ゚ -゚)「正確には人なんだがな。その残虐性と狡猾な様から私達はそう呼んでいる」

( ^ω^)「ほら、つい最近なんか頭爆発させちゃう奴とかも居たおね」

そう言えば、記事にそんな事が書いてあったな。

鬼……鬼、か。
確かに、鬼かもしれない。
今私が関わっている食人事件も、その頭部爆破事件も、とても人間のなせる事じゃない。
非道、人の道を踏み外している。
でも、人を殺すこと自体、既に道徳から反しているわけだから、言ってしまえば、
人を殺す奴なんて全員が鬼に変わりはない。

ξ;゚⊿゚)ξ「ってことは、今まで起こった殺人事件は全部、その、鬼違いの所為?」

( ^ω^)「では無いお」

違うらしい。

っていうか、その鬼違いが何なんだ。
仮にそいつらが存在していることを認めて、そいつらが事件を起こしていることを認めよう。
で、だからどうした。



70 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:42:35.38 ID:+IyZHebd0
( ^ω^)「奴等は、人を殺すことが目的なわけじゃないんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……目的?」

川 ゚ -゚)「それも十人十色、それぞれ何かしらの思いがあってやってるんだろうがな」

……そう言えば、指切り事件。
犯人は、被害者のいずれかの指を一本切りとって持ち去ると書いてあった。
今回の事件にしても、その目的とやらが窺える。

犯人は、被害者を食べて、そこでようやく犯行を終えるのだ。
つまり、どの事件も、実のところ、本質は殺すことではない……?

( ^ω^)「気づいたかお」

ξ;゚⊿゚)ξ「まさか……」

川 ゚ -゚)「奴等はな、人の肉が食いたいから殺して捕食し、指が欲しいから指を持ち変えるんだ」

何だ、それは。

ξ;゚⊿゚)ξ「前者は分かるわ。食材っていうのは死んだ状態で初めて食べられる物になるから」



71 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:44:45.03 ID:+IyZHebd0
ξ;゚⊿゚)ξ「でも、指を切りとるのなら、別に殺さなくても」

( ^ω^)「普通の人間が、指くれる分けないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……だから殺して……?」

川 ゚ -゚)「物を頼む時は頭を下げて目的を言うのが筋だろ。拒まれたから殺して持っていったんじゃないか」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんな、考えられない」

( ^ω^)「奴等に常識は通じないお。人じゃないし」

川 ゚ -゚)「爆破魔もそうだ。頭が弾ける様を好んでいるらしい。別に殺したいわけじゃないらしいぞ」

……何でそんなことまで知っているんだ?
まるで、犯人に直接聞いたような口ぶりじゃないか。

ξ;゚⊿゚)ξ「もういいわ、分かった、信じてやるわよ」

そうだ、まずその話は一旦止めよう。
今、一番大きな疑問を投げかける。

ξ;゚⊿゚)ξ「あんたら、何者なの?」



74 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:46:58.75 ID:j5uviuFW0
先ほどまでの話を全部信じるとしよう。
ならば何故そんな事を知っているんだ?
一般人であり、学生なんて言う子供の身分で何で警察も知らないような事を知っているんだ?

そして、やはり二人は今回の事件の犯人なのか?

( ^ω^)「先に言うお。食人事件の犯人は、さっき殺したお」

ξ;゚⊿゚)ξ「それじゃあ!」

ベッドから身を乗り出す。

川 ゚ -゚)「ああ。欝田ドクオ……あの鬼違いが犯人だったんだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「……そう、なの」

そこで、私は安堵する。
少なくとも、二人は死体を食べるような人間ではないという事だ。

いや、まだ自分が殺されないと断定したわけではないのだけれども。

( ^ω^)「で、僕達が何者か、かお」



75 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:49:09.55 ID:j5uviuFW0
ゴクリと唾を飲み込む。

川 ゚ -゚)「鬼違いだよ」

……想像通りの返答だった。

そうだ。まだ謎は多いが、鬼違いだとかいうのをよく理解しているということは、
本人達がそうでは無いとは限らないのだから。
極めつけはあの戦闘能力に、解体速度だ。常人の出来ることではない。
そもそも普通の人間に人を刺す事も腕を切断するなんて事も出来るわけがないのだ。

川 ゚ -゚)「私は、な」

ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」

ドクンと胸が鳴った。
私は、な……って、どういうことだろうか。

二人のうち自分はそうだが、もう一人は――

( ^ω^)「まあ、一応人ではあるお」



76 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:51:20.26 ID:j5uviuFW0
予想を裏切って、まさかの答えが返ってきた。

ξ;゚⊿゚)ξ「う、嘘だあ」

( ^ω^)「本当だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「いやいや、だって、人、殺してたじゃ――」

川 ゚ -゚)「忘れたのか?鬼違いはな、殺すことを目的としていないんだよ」

ξ;゚⊿゚)ξ「で、でも」

( ^ω^)「津出さん。僕は鬼違いを殺すのが目的なんだお」

トン、と内藤が自分のこめかみに指を当てる。

( ^ω^)「超感覚って知ってるかお」


ξ;゚⊿゚)ξ「……はい?」



78 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:53:33.05 ID:j5uviuFW0
一体、何度私を呆れさせる気なんだろうか。
鬼違いといい、もう沢山だ。
どうせただじゃすまないんだろうしさ、こんな事に関わってしまったんだし。
ならもう好き勝手言ってしまおう。
あー阿呆臭いったらありゃしない。

ξ゚⊿゚)ξ「……あのさ、いい加減にしてくんない?」

( ^ω^)「お?」

内藤の奴も、直の奴も、普通じゃない。
いや、うん、人殺してるから普通じゃないけどさ。

ほら、あるじゃん。
頭のおかしい人ってさ、自覚してないんだよ。
何が鬼違いだ、何が超感覚だ。

ξ#゚⊿゚)ξ「馬 っ 鹿 じ ゃ な い の ! ?」

人生で初めてと言っても過言じゃないくらい、私は出したこともない声量でそう叫んだ。
ベッドに仁王立ちして、驚いた顔の内藤を見下ろしながら。



79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 22:55:23.29 ID:jhZtL6GoO
つんがなんかうざいなw



80 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:56:06.55 ID:j5uviuFW0
ξ#゚⊿゚)ξ「あのね、今どき電波とか流行んないわけよ。分かる?所謂時代錯誤って奴なの。
       そこら辺をまずさ、ちゃんと自覚してもらえてるかしら?いいえしてないわよね、分かってるわよ。
       今の時代ね、そう言うのは厨二病、或いは邪気眼って呼ばれてるの。
       いや、呼び方云々はやっぱこの際どうでもいいのよ。あんた等はね、とんでもなく痛いのよ。
       どのくらい痛いかっていったら爪と指の隙間に間違って針を刺しちゃった時並みに悲惨で痛いのよ。
       訳の分からん創作に用いるような設定をね、私のような一、一般人に語られても『はあ?』としか感想
       なんか抱かないわよ。つーかね、その設定自体もう有触れた物すぎだっつの。古いんだよ。
       如何にも型月マンセーって感じよ。どうせプレイした事も無いくせに馬鹿じゃないの?
       そもそも厨二病っていうのはね、本来は中学二年s」

ビュンっ、と。
まだまだ言い足りない私の横顔を、物凄い速度で何かが通り過ぎて、後ろの壁に刺さった。
何だ、と不思議に思って振り返れば、そこにはビュインビュインと身を弛ませて壁に突き刺さっている牛刀が。
そして視線を前に戻せばそこには鬼と見間違えるほど恐ろしい少女の姿があった。

川#゚ -゚)「そんなに死に急いで何処へ行こうというのかね、ん?え?」

ξ;⊿;)ξ「お、横暴だー!暴力で全てが解決するだなんて思ってるでしょー!?」

襟を掴まれ、プラプラと宙に浮く私。
驚くべきは、直の奴は私を片腕で持ち上げているということだった。
一体何処にそんな力があるんだ。



81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 22:56:56.52 ID:8o+lUdYtO
ツンwwwwwwwww



82 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 22:58:15.26 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「おk、時に落ち着け君たち」

と、後少しで三途の河原で船の順番待ちをするところで、救いの手が差し伸べられた。

川#゚ -゚)「チッ」

(;^ω^)「そこ、舌打ちしない」

あからさまに機嫌の悪い直を内藤が窘める。
……まるで子と親のようだ。
意外だった、まさか直の奴がこんな本性を隠し持っていただなんて。

実を言えば、私は直と何度か会話したことがある。
学校内での彼女は淑やかでいて清楚、その様は水面の如く澄み、静と美を併せ持つ。
会話も非常に礼儀正しく、気遣いもできるとてもいい子だと思っていたのに……。

川#゚ -゚)「後でハーゲンダッツな」

(;^ω^)「ちょ、簡便してくれお」

(゚- ゚#川「もう知らん!」

ξ;⊿;)ξ(やっぱ人間じゃねーよこれ)



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:00:12.71 ID:z8V38Cxp0
気遣いできる子じゃなくて鬼違いの子だったのか



84 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:00:29.27 ID:j5uviuFW0
はてさて、一体何処へ行こうというのか。
本来の姿にあるまじき状態に陥ってはいないか。
最早緊張感など何時の話か、私も分からない。

( ^ω^)「――真面目な話……」

なのに、全てがまたあの時の雰囲気に戻った。
あの、月の下、プールサイドで。
私が目にした奴の姿が、今、目の前にある。
その澄んだ瞳は私を見つめている。
瞳の中には私がいて、そして私の瞳の中には内藤がいる。

まるで吸い込まれるようだ……妙な感覚が身を包む。
これは、一緒だ。

甘い痺れ、居心地のいい緊張感、気持ちのいい息苦しさ。

ξ; ⊿ )ξ(そうだ……極限状態だ……)

今、最も私は生と死の狭間に近いのだ。
この眼の前の少年が先の牛刀一本で、その命運を決めることができる。

私は、今や完全に内藤に支配されているんだ。
生きるも死ぬも、内藤次第だ。



86 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:02:37.85 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「確かに、信じ難いだろうお。突然こんな話を切り出されたら、普通はそう言う反応を取ると思うお」

目が、私を見ている。
私を見つめている。

( ^ω^)「感じるだろうお、津出さん?」

目が、私に更に近づいた。
今やあと数センチでぶつかる程の距離にあるというのに、私は動けない。

( ^ω^)「君は今、敏感に死を感じている。それと共に生もだお」

ξ; ⊿ )ξ「う……ぅ……」

( ^ω^)「第六感覚、超能力、所謂存在の定義すらあやふやなもの、それが超感覚だお」

内藤が、ようやく私から目を離した。
すると、ようやく私は身が自由になった。
先ほどまで感じていた感覚もない。

ξ;゚⊿゚)ξ「……何で?」



87 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:04:47.03 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「プレッシャーだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「プレッシャー?」

そうだお、と頷く。

( ^ω^)「今、僕は僕の持てる超感覚を、君に不快感や緊張感、圧迫感に変えて与えていたんだお」

何ならもう一度やるかお?と奴は言う。

ξ;゚⊿゚)ξ「……い、え……結構よ」

まさか、本当に存在しているのか?
その、超感覚という物が、こいつにはあるのか?

( ^ω^)「眼力なんて言うのは闘いの初歩も初歩、プレッシャーを与えるのは基本的な戦闘技術だお」

よく、戦闘のプロや格闘技者は眼だけで人を脅えさせることがあるという。
分かりやすい例えだと、不良のメンチやヤクザのあの眼なども似た物に挙げられる。



88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:06:01.97 ID:H+ooytopO
ほうほう



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:06:55.66 ID:DzZInOdU0
ツン、動け!ツン、なぜ動かん!

ってことか



90 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:06:55.88 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「超感覚にも種類は色々あるお。超能力だって数えきれないだろうお?」

私は、そのようなものには詳しくはない。
が、ここは話を進めるために頷く。
何故か私は興味を再度抱いていたのだ。
この男、内藤に。

( ^ω^)「僕は、簡単に言っちゃえば、人を殺す感覚……闘う感覚が発達してるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え……」

( ^ω^)「……?どうしたお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「いや、てっきり……その……」

(;^ω^)「死の線が見えたり、刃物を持つと達人クラスの剣客すらも一瞬で圧倒するような一族では無いお」

ξ;゚⊿゚)ξ「で、ですよねー」



91 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:09:05.62 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「ともかく、僕はそういう事で殺す才能があるんだお」

今度は才能ときたか。
まあ確かに才能なのかもしれない。
それがいいものだとは思えないが。

( ^ω^)「で、僕たちの正体は先も言ったように、僕は人間、空は鬼違いなんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そこよ!」

ビン、と人差し指を内藤に突きつける。

ξ;゚⊿゚)ξ「何であんた達は鬼違いを殺すの?言わば同族じゃないの」

内藤はさっき、鬼違いを殺すのが目的だと言った。
だが直は何が目的なんだろうか?
そもそも、何故この二人は鬼違いに関わっているのか?
何故鬼違いを殺すのか?

( ^ω^)「順を追って説明させてもらうお」

こほん、と一つ咳払いをする内藤。



92 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:11:14.50 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「まず、鬼違いにも種類はあるお」

そう言って、内藤は直を指さした。
直の奴は眉間に皺を寄せてそっぽを向く。

( ^ω^)「鬼違い全てが、目的を持っているといったおね」

ξ;゚⊿゚)ξ「ええ」

( ^ω^)「彼女、空の目的は、生物が死ぬ瞬間を見ることなんだお」

当然、驚いた。
いや、何でって、あんな同年代の美少女が、まさかそんな趣味を持ってるのよ。
驚かない方が可笑しい。
それに加えて普段の彼女を知る人間だから尚更驚いた。

( ^ω^)「まあ彼女との馴れ初めは何時か話すお」

その話は今とても重要な気もするけれども、頷く。

( ^ω^)「で、だお」



93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:11:21.65 ID:WFJHAz6uO
やだ・・・なぜか心がビクビクする・・・支援ッ!



94 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:13:23.42 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「空のように、極稀だけど人を殺さない鬼違いもいるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうなの?」

川 ゚ -゚)「正確には殺せないんだよ、そこの馬鹿が邪魔でな」

ξ;゚⊿゚)ξ「ええ!?」

(;^ω^)「殺す気無いだろうお、嘘つくなお」

殺す気がない?

( ^ω^)「言ったお?鬼違いはそれぞれ目的があるわけで、殺しは目的を達成する手段の一つにすぎないお。
      空は先も言ったように、殺さなくても目的を達成できるんだお」

まあ、絶対に殺さないとは言い切れないけれども、と奴は呟いた。



95 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:15:37.26 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「まあ比較的ニュースなんかに取り上げられる奴らは鬼違いの見本みたいなもんで、
      僕たちは禁則事項的な所から依頼を受けて犯人を殺してるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあ、ほとんどの事件はあんたら二人が解決してるわけ?」

( ^ω^)「実のところ、半分は。けれど僕のような人が国内には少なからずいるんだお。
      それぞれが担当の地域で犯人を抹消してるんだお」

川 ゚ -゚)「覚えはないか?突然、昨日までは取り上げられていた事件が、いつの間にかパッタリと報道されなくなった。
     これはな、既に犯人はこの世に居ないから取り上げる必要が無いのさ」

( ^ω^)「警察、マスコミ、政治家……ほとんどの機関は僕等のアシストをしてくれているんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「で、でも、それだけの機関があるんなら、何でそいつ等が直接手を下さないわけ?
       可笑しいじゃない、どれも強大な組織ばかりよね?」

( ^ω^)「だから、僕たちなんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」

( ^ω^)「僕は、要は国という組織で鬼違いを殺すために存在するヒットマンなんだお」



97 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:17:50.96 ID:j5uviuFW0
ξ;゚⊿゚)ξ「つまり、いいように使われてるわけ!?」

( ^ω^)「だお。無駄な経費はできるだけ避けたいお。僕一人で事件を解決できるなら国も安泰だおね」

川 ゚ -゚)「けれどここ最近はイタチごっこでな。あっちで事件を解決すればこっちじゃ新しい事件と、
     流石に厳しい状況になってきた……らしいぞ」

そうだろ、と直の奴が内藤に訊ねる。
すると内藤は暗い顔をしておぉー……と深いため息をついた。

( ´ω`)「まったくだお。他県に飛んだり朝方まで闘ったり、寝不足は続くし疲労は溜まるし、嫌になるお。
      関西じゃ僕の仲間が一人殺されたって言うし、油断しているとこっちが死ぬお」

聞けば学校が終わるとすぐさまどこぞへと駆けつけては色々とやっているようで、
そう言えばあの日、内藤の奴が屋上でとんでもなく疲れた顔をしていたのを思い出し、一人で頷いた。

ξ;-⊿-)ξ「……おk、もう分かったわ。いいわよ、認めてやるわよ」

既に私は疑うことを止めていた。
はっきり言えばこいつ等の言っていることを完全に信じたわけじゃない。
今だって信じ難い話なのだ。どれもこれも、まずは冷静になってから考えてみたい。



99 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:19:59.52 ID:j5uviuFW0
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、言ったわよね」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「私に、あの日、呼ばれたって……私が、鬼違いだって」

私が真剣に訊ねる。
そう、後はこれだけを聞いて終わりにしてもらおう。

( ^ω^)「……僕は、超感覚で、戦闘に秀でていると言ったおね」

無言で頷く。

( ^ω^)「あの日。教室で寝ている僕は、敏感に殺意を感じ取ったお。
      それもすんごく気持ち悪い、ドロドロした感じの、鬼違いとよく似たものだったお」


――ああ、皆、死ねばいいのに――


思い当たり、胸がチクリと痛んだ。
あれに反応したというのだろうか。
ただボンヤリと思ったことなのに?



109 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:32:15.85 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「自覚ないかもしれないけどお、君の殺意は酷かったお。
      何気なく思ったことでも見る人から見ればもう危ない人としか思えないおね。
      まあ、何度か君からはそんなものを感じていたって、さっきも言ったお?」

また無言でうなずく。

( ^ω^)「で、行ってみたら、何故かボコられて終わったお。
      そこら辺はいいけど、実はね、津出さん」
 
僕は、君を殺そうか迷った。
 
そう、奴は言った。

( ^ω^)「僕をよく観察している風だったし、殺されでもするかと思ってたんだお。
      で、一昨日、君に気取られないよう、この日を空に伝えたのだけれども……」

グイッと内藤の顔が、また私に近づいた。

( ^ω^)「君は、どうしてか来てしまったお」



110 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:35:05.58 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「結論を言えば、君は非常に可笑しな鬼違いであると言えるおね」

ξ゚⊿゚)ξ「え……」

( ^ω^)「まだよく分かった訳じゃないけど……そうだ、津出さん、此処に来るまで、何をしていたんだお?」

突然奴は私にそう訊ねた。
今更隠す必要もないと思い、私はすべて話した。
今まで起きた食人事件の現場を全て歩き回ったこと。
……犯人に、会おうとしていたこと。

( ^ω^)「……なるほど、空?」

川 ゚ -゚)「ああ、間違いない、こいつは鬼違いだよ」

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

鬼違い本人に言われると、何とも説得力がある。
何となく、予想はできていたんだけどね。



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:35:17.99 ID:XCKMQlVU0
>>1みて戯言かと思ったのに
支援



112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 23:36:15.52 ID:gCihOJ6u0
零崎双識の人間試験を思い出す



114 :◆io1Iv96tBU:2009/09/04(金) 23:38:03.11 ID:j5uviuFW0
( ^ω^)「君は極度の緊張感を求めているんだお」
 
 
やあ私。
 
 
今日から鬼違いと名乗りましょう。
 



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