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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです 二 其の一

前の話/インデックスページ/次の話

1 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:20:22.39 ID:2zlA92og0
何かが終わる様は美しい。

花は散るから美しいのだ。

ならば生命が終わる様も当然美しい。

何かが終わる様は愛しく、切なく、そして可憐だ。



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 21:21:12.64 ID:LCn0MFZSO
ペース早いなwww



3 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:23:40.40 ID:2zlA92og0
 
 
二 其の一
 
 

4 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:25:50.21 ID:2zlA92og0
私、津出鶴子ことツンは、目出度くも鬼違いなどという訳の分からない存在であることを、
つい先日、彼の殺人鬼の御仁である内藤と、同じく私の同種である直という奴から教えられた。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、yarimanman新刊出てたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、この子いいなー、羨ましい体系……主に胸が」

何でも私はその鬼違いの中でも風変りのようで、どうやら私は極度の緊張感とやらを求めているらしい。

鬼違いと言うのは、一種の殺人鬼の仲間のようなものだ。
とは言っても、それぞれは決して殺す事を目的としているのではなく、殺す事を手段として用いるのであり、
本来の目的は、その前後の物を求めているのだ。

例えば、人肉を喰らう奴だとか、指を持ち去る奴だとか、頭爆発させるだとか……。
要は、殺して初めて手に入るものが多い。

けれども稀に、人殺しを手段とする必要がない鬼違いもいるという。
鬼違いという異端のカテゴリーの、そのまたもっと異端の部類に、私と直は属する。



5 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:28:30.99 ID:2zlA92og0
( <●><●>)「三百四十五円が一点、二百七円が一点……」

ξ゚⊿゚)ξ(ついつい晩御飯とハーゲンダッツまで買っちゃった)

直は生物が死ぬ瞬間を見ることが目的だという。
正直、これって人を殺す動機としては凄く……現代的です……。
しかし奴は未だに人を殺した事が無いそうだ。

その理由が内藤だと言う。
内藤との出会いの話は聞いてみたいと思ってはいるのだが、毎度半殺しにされるので最早諦めた。

何故直は、殺す必要がないのかと言うと。
内藤は殺人鬼――語弊が生じる?いや立派な殺人鬼ですから――だから、直は内藤と行動していれば
勝手に内藤が鬼違いを殺すから、直自らが態々殺人など犯す必要がないのだと言う。

( <●><●>)「ありがとうございましたー」

……しっかし、何だかんだで私も大分理解できてきたぜ。
あの事件――食人事件――から一週間経った今、改めて思う。

ξ゚⊿゚)ξ(順応の早い人間っていうのよね、こういうのは)



6 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:31:46.40 ID:2zlA92og0
まあ、まさかこんな事になるとは思わなかったけれども?
まさか自分の正体が殺人鬼の仲間だとは思わなかったけれども?
まさか自分の目的がかなりマゾヒスト的なものだと思わなかったけれども?

ともかく。

ξ*゚⊿゚)ξノ「生きてるからどうでもいいや~」

そう。
正直、未だに生きてるのも驚きなくらいだけど、もう済んだ事だし、ね。
直の奴はこれからもちょくちょく関わる事があるかも、なんて言ってたけど。

ξ゚⊿゚)ξ(シラネ。早く晩御飯食べよーっと)

いやもう関係ないっす。自分、無関係っす。
だってそんなさ、関わるって言ったって、どうしろっていうのよ。
自分何もできませんし。つーかする気ないですし。

内藤の奴も、あれからは度々点数が云々ほざいてるけど、その他では何も言ってこない。
つまり。

ξ゚⊿゚)ξ(自由なのよ。私は今――)



7 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:33:56.10 ID:2zlA92og0
ξ*゚⊿゚)ξノ「自由なのよおおおおおおおおおおお!!」

ドガアン、と自宅の扉を蹴り開けて叫ぶ。
あらやだ、私ったらはしたない。

ζ(゚ー゚*ζ「お姉ちゃん!御近所さんに迷惑かかるから、静かにして!」
  _,
ξ゚ 3゚)ξ「えー?レーイーの意地悪ー」

ζ(゚ー゚*ζ「そんな某池沼姉の真似してもダメ!」

居間に入ると、そこには零がご飯を準備して待っていた。
それより、今何かとんでもない数の人間を敵に回すような発言をしましたよね、零さん?

ζ(゚ー゚*ζ「ほら、もう晩御飯とっくにできてるから、早く食べよう?」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、晩御飯要らないや。さっき買ってきたから」

――瞬間、鶴子に電撃走る。

ξ;゚⊿゚)ξ(こ、これは、まさか)



9 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:36:10.19 ID:2zlA92og0
ζ(゚- ゚ ζ「……え?」

先の発言を聞いて、妹の顔が険しくなる。
これは、どう考えても地雷を踏んでしまったようだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ああ、その、ほら、零?たまには、ね?中食もいいかな~ってさ?」

ζ(゚- ゚ ζ「……ふうん」

な、何だ、この子……。
普段と比べてなんかとてもサディスティックな感じが……。

ζ(゚- ゚ ζ「つまり、私のごはんなんか、食べたくないんだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?いや、すみませんどうしてそう飛躍するのか理解できないのですが」

こう言うとき、本当、女って面倒臭いなあと思う。
自分も女だけどさ、居るじゃん、こういう、なんていうか粘着質なの。
そりゃ可愛いとは思うよ。一生懸命なのはよく分かるし、折角作ってくれた物を食べないなんて酷い話だと思う。

いや、ですけれどもね、零さんよ。
ならこの買った弁当はどうしろと。
つーかそろそろそこ通してくれないと、ハーゲンダッツが溶けるんだけども。



11 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:38:47.03 ID:2zlA92og0
ζ(゚- ゚ ζ「何その態度?何でそんな偉そうなの?」

ξ゚⊿゚)ξ「……は?いや、じゃあこの弁当どうしろっていうの?」

ζ(゚- ゚ ζ「今そんな話してないじゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「いや、だからさ、私が悪いよ、うん、ごめんね」

ζ(゚- ゚ ζ「ねえだから何でそんな偉そうなの?ちっとも誠意ないじゃない」

ξ#゚⊿゚)ξ「はあ?あんた何そんな怒ってんの?」

段々こっちまで腹立ってきた。
いや、うん、可笑しいのは私だけどさ。
けどそこまで意固地にならなくてもいいじゃない。
そこはさ、そう、分かった、でも今度から何か買ってくる時は連絡の一つは入れてね、くらいで済ませろよと。

ζ(゚- ゚ ζ「怒ってんのはお姉ちゃんじゃん」

ξ#゚⊿゚)ξ「いやあんたもでしょうが。何?どうしてほしいの?」

ζ(゚- ゚ ζ「……っ」

今度は黙りやがったよ。



12 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:41:00.16 ID:2zlA92og0
……まあ。
正直今の発言は無神経すぎたと言うか、酷過ぎると言うか。
分かっちゃいるけど、中々難しいものですよ、人間関係。

ζ( - ζ「もう知らないっ」

零はそれだけ残すと、居間を出て、自分の部屋に閉じこもった。

ξ#゚⊿゚)ξ「……なによ」

私が一方的に悪いわけじゃないし。
零も悪いんだ。何もあんな言い方しなくてもいいのに。

ξ#゚皿゚)ξ「がー!ふはふふー!!!!(あー!ムカつくー!)」

買ってきた弁当を、かっ食らう。
温め?いいえ必要ありません。
何せ私の体たるや、今や湧き上がる怒りのあまり口の中に入ったものは全て
味も分からず、温度も分からぬまま胃へと落ちていくのですから。

ξ#゚⊿゚)ξ「っぶふぁ」

はー、食った食った。
……でも、まだ治まらないわね。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そう言えば」



13 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:44:01.65 ID:2zlA92og0
そうだそうだ、そう言えば私はハーゲンダッツを買っていたではないか。
こりゃいいね、うん。
これさえ食べれば零の件もチャラにできるね。

ξ*゚⊿゚)ξ「リッチミルク、ええのう主はええのう」

ガサゴソとコンビニのビニル袋を漁り、中からハーゲンダッツを取り出す。
蓋に手をかけ、私は勢いよくそれを外そうと――

ξ゚⊿゚)ξ「……トプン?」

――して手を止めた。
……何だ今の液体の入った容器を傾けた時のような音は。
中で液体が動くような音は。

あ、そう言えばまだ七月だ。
学校が夏休みに入るまであと二週間、ああ待ち遠しいね夏休み。
しっかし、今年は例年に比べて暑いんだよね。
今日なんか特に暑くて、さっきも夜だっていうのに汗だくで帰宅してきたし――

ξ ⊿ )ξつ ペリペリ

蓋を開け、無言でパンドラの箱を解放する。



15 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:46:53.90 ID:2zlA92og0
そこには白の大海が広がっていた。
まるで全てを包み込むようなホワイト。
芳しく、艶やかで気品漂うミルクの香り。
私はその白の池へと、スプーンを突っ込んだ。

パチャン。

ξ ⊿ )ξ

掬う。
可笑しなことにこのアイス、液体である。
虚しくスプーンから零れおちる雫は再び大海へと戻って行った。

ξ#゚⊿゚)ξ「糞があああああああああああああああああああ!!」

もうやってらんねえ。



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 21:47:01.82 ID:U9nw3HwzO
あんまり急ぐとしんどくなって逃げたくなるぞ。

まあ読者としては早い事は素晴らしい事だけど。

支援



17 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:49:59.60 ID:2zlA92og0
そんな事があり、私はいつもよりも一層不機嫌なオーラを纏って教室に入る。

あの日以来、取り巻きの不良共は私に近づかなくなっていた。
お陰でこの一週間、快適なスクールライフを送らせてもらい、私は少しばかり気が楽になった気がした。
そしてそれは今日も変わらず。
不良共と同じく、教室でも誰からも近寄られない存在となってしまったが、それでも今はそんな状態がありがたかった。

ξ#゚⊿゚)ξ「ふんっ!」

ガン、と鞄を机に叩きつけると、私は勢いよく椅子に腰かける。
周りの連中は私と視線を合わせまいと徹底していた。

( ^ω^)「横暴な態度、減点、と」

ξ#゚⊿゚)ξ「やかましい!!」

この、内藤を除いて。

教室では――いや、学校では最早知らないものは居ない。
なんとこの不良少女である私と、あの空気の内藤が仲良さそうにしている風景が、今や日常になった。
おまけに。

川 ゚ -゚)「津出さん、女の子がそんな言葉を使ってはだめだよ」

この性悪女、直の奴も、何故かその輪の中に居る。
……お前に言われたくねーよ。



19 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:52:09.90 ID:2zlA92og0
あの日、一週間前から、内藤と直は私によくちょっかいを出すようになった。
最初は誰もが妙なものでも見るような眼差しで私たちを観察していたが、
私が一暴れすると以降は誰も何も言わなくなったし、視線を向けることもなくなった。
注目されるのは御免だ。
おまけにこんな奴らと仲良くしているとは思われたくない。
けどまあ、皆はこの二人の本性も正体も知らないから、珍しいな程度にしか思っていないのだろうが。

ξ#゚⊿゚)ξ(私が納得いかないわよ!!)

何度でも言おう。
私はこいつ等と仲良くしていると思われたくない。
何故かって?
だってこの人たち私を殺そうとしたんですよ?
分かります?普通、あり得ませんよね?
だって理由はどうあれ、自分に殺意を向けてるような奴らと仲良くなれます?
いいえなれません。少なくとも私はお断りです。

まあ、今じゃそれも保留となっているけれども。
……死の宣告は受けてるけどもね。
それでも毎日監視めいたものだとか、評価めいたものをされるのは気に食わない。

ξ#゚⊿゚)ξ(けど逆らえません!だって二人ともつおいもん!)



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 21:53:14.56 ID:WKJaS22FO
待ってました
ペース早いけど大丈夫?
あんまり無理しないでね



21 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:54:32.86 ID:2zlA92og0
かたや鬼違いを殺して回っている、正義のヒーローめいた殺人鬼の内藤。
かたや校内では一番の人気を誇る美少女、しかし実態は何とも恐ろしい目的を持った鬼違いの直。

前者を敵に回したらまず殺される。終わる。
後者を敵に回してらまず学校生活が終わる。そして直に殺される。終わる。

ξ;⊿;)ξ「私苦労人だなー」

(^ω^ )「何泣いてるんだおこの人」

川 ゚ -゚)「落ちてる沢庵でも食べてあたったんじゃないか?」

ξ;⊿;)ξ「死ねばいいのに」

それでも、一応この二人は私を対等の立場で会話するのを許している――いや初めからそうだったけど。
だから何だって感じだけど。

( ^ω^)「それより津出さん」

ξ#゚⊿゚)ξ「……何よ」

べ、別に照れ隠しとか何かじゃないんだからね!
内に秘めるこいつへの想いは憎悪と殺意だけなんだからね!



22 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:56:53.21 ID:2zlA92og0
( ^ω^)「昼休み、図書館来てくれるかお?」

そう言って殺人鬼は微笑む。

さて、一気に時は流れた。
だって特に授業中の事で書くべきことなんてないし、いつもと変わりのない時間だったし。
私は回らない頭を必死で動かし、やれパントテン酸だアミノカルボニル反応だ、
訳の分からない単語をノートに書き殴る。
内藤の奴も、珍しく起きてノートに写していた。

あ、それ既に珍しいじゃん。
内藤が起きているなんてそれこそ珍しいの一言に尽きる。
何故なら奴は普段、夜中は鬼違いを殺し回っているから、ろくに睡眠をとれていない。

ξ゚⊿゚)ξ(……あれ?)

鬼違い。
そう言えば、ここ一週間は事件が起きていなかった気がする。
あの日からは毎日テレビニュースを見るよう心がけていたし、
とってあったことすら知らない新聞を見てみたり、インターネットでニュースブログを見て回ったりしている。
ところがここ最近は何も無いようだった。

書いてあることといったらやれ某動物園のパンダに子供が生まれただとか、
巨大イカが陸に打ち上げられていただとかそんな他愛もないものばかりだった。



24 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 21:59:01.23 ID:2zlA92og0
ξ゚⊿゚)ξ「よっと」

ガララ、と戸をあける。
昼休みの図書室は、意外と人は少なかった。
というか、居なかった。

ξ゚⊿゚)ξ「…………?」

いや、内藤と直の奴は既に席に居たのだが、他に誰も居ないのだ。

( ^ω^)「遅いお」

川 ゚ -゚)「察しろよ内藤。こいつは食当たりでずっとトイレに籠ってたんだから」

ξ#゚⊿゚)ξ「なわけねーだろ!」

内藤と直は隣り合って座っていたから、私は二人の正面に座る。

ξ゚⊿゚)ξ(しっかし)

こうしてみると、やっぱりこの二人、付き合っているように見える。
なんか意外としっくりきていると言うか、様になると言うか。



25 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:01:10.43 ID:2zlA92og0
ξ゚⊿゚)ξ「と、ところで、誰もいないわね」

見つめていたら、二人に怪訝な顔をされたので咄嗟にそう言う。

私自身、図書室に来たことなんて学校案内の時の一度きりしかない。
けれども、やっぱり読書好きな人とか、図書委員の人間くらいは居ると思うのだが。

ξ゚⊿゚)ξ「見事に誰もいないわよね」

( ^ω^)「あー、そりゃそうだお」

と、内藤が自分のこめかみに人差し指を押し付ける。

( ^ω^)「今、プレッシャー放出してるんだお。そう強くはないけど」

ξ;゚⊿゚)ξ「え?」

と言われても、私はそんなもの、全然感じなかったんだが。

( ^ω^)「慣れたんじゃないかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で」

川 ゚ -゚)「……気づいてなかったのか?」



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 22:03:08.40 ID:7PsagpdFO
このプレッシャーは・・・?



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 22:03:41.62 ID:fY5PdrfR0
ツン動け!ツン、なぜ動かん!



28 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:03:44.33 ID:2zlA92og0
と、直の奴が言う。
待て、何だその言い方。

川 ゚ -゚)「本当に気づいてなかったのか、目出度い奴だな。やっぱり馬鹿だ」

ξ#゚⊿゚)ξ(あああああムカツクムカツクムカツクムカツク!!)

直の奴は私を見下し、鼻で笑いやがる。
こ、この糞尼!なんてー性格してやがる!

( ^ω^)「ここのところ、僕と津出さん、よく話したりしてたおね?」

ええ、そりゃもう毎日ちょっかい出されていましたがね。

( ^ω^)「実はその度、毎回君にプレッシャーをかけてたんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」

(;^ω^)「……まさか、感じてなかったのかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うん」

いや、今教えられても全然しっくりこない。
だって、何も感じていなかったし。



30 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:05:52.93 ID:2zlA92og0
(;^ω^)「どういうことだお……」

奴が困惑の表情を作る。
もしかして、私、何かやってしまったか?
死への道へ一歩踏み出してしまったのか?

( ^ω^)「んー……まあいいお」

ξ;-⊿-)ξ-3(セーフ……)

しかし、どうしてまた、何故にwhy?

ξ゚⊿゚)ξ「どうして毎日私にプレッシャーを与えていたの?」

そう言うと、内藤はにこりと微笑んだ。

( ^ω^)「言ったお。もう君は、無関係ではないと」

ドクンと胸が高鳴った。

( ^ω^)「君には悪いけれど、もう君は僕の指示通りに従ってもらわなきゃいけないお」

じゃないと、処分しなきゃいけない。
そう、奴は続けた。



33 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:08:01.48 ID:2zlA92og0
( ^ω^)「詳しい話は追々説明するけど、まあ大切な話だし、誰にも聞かれたくないから人払いの意も
      あって、こうして今もプレッシャーを放出して皆が近寄りがたい空間にしてるんだお。
      君は既に慣れてるから気にならないだろうけども――津出さん」

ξ;゚⊿゚)ξ「……何よ」

( ^ω^)「確かに君や空は、人を殺さなくてもいい存在だお」

だけれど、と奴は続けた。

( ^ω^)「残念だけど、君たちを野放しにはできないお。既に君の事は機関にも報告済み。
      実のところ空だって僕が保護・監視しているようなもんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……マジで?」

( ^ω^)「マジマジ。鬼違いであるのには変わりないお。事件を起こしているわけではないけど、
      それでも一応危険な存在だお」

……なるほどね。
前に内藤と直の奴が言っていたことが、ようやく理解できてきた。

確かに、その強大な機関だか組織だかいうのが、みすみす鬼違いを逃すわけないだろう。
例えそれが偶然で発見されて、それも危害を加えるとは言い難い存在だとしても、それが
鬼違いという種であるのには変わりないわけだから、保護・監視するのには頷ける。
私が殺人を犯すとは断じて思えないが、空なんかいい例だ。
奴はいくら安全な鬼違いだからと言っても、その実、奴は内藤がいるから殺さずに済んでいる
ようなものだ。



34 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:10:21.61 ID:2zlA92og0
まあ、危害を加えていないのは事実のようだが、何か起こそうものなら即抹殺されるんだろうな。
そう言う意味でも、手元に置いておいた方が楽なんだろう。

川;゚ -゚)「……意外だ。よもやこいつがここまで考えが及ぶようになるとは、とても想像が出来ん。まだ二話目だぞ」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんた本当失礼ね」

川;゚ -゚)「一体何を食ったんだ?」

ξ#゚⊿゚)ξノ「転がすぞゴルァ!」

( ^ω^)「落ち着けお。話が進まないお」

……こいつ、シリアスに戻しおった。
自称シリアスブレイカーを誇るこの私を前に、やりおるぞ!

( ^ω^)「まあ、君の考えている通り、君はこの組織に入ってもらわなきゃならんお」

ξ;゚⊿゚)ξ「なーんか話が進むにつれて現実離れしていくわね……」

( ^ω^)「仕方ないお。普通の人には想像もできない世界だお」

で、と奴が身を乗り出した。



36 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:12:33.67 ID:2zlA92og0
( ^ω^)「まず君にいくつか話さなきゃいけないことと渡す物があるんだけど」

ガサゴソと奴が鞄の中を漁り、何かの用紙を引っ張りだした。

( ^ω^)「この紙に氏名、住所、電話番号……とりあえず個人情報全部書いてくれお」

目の前に何やら薄く黄色がかった、高級そうな用紙を突きつけられる。
難しい漢字がいっぱい並んでいるが、とりあえず書いてある指示通りに筆を走らせる。

( ^ω^)「書けたかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「もう諦めたけど、なんか思惑通りに話を進められてるのがなあ……書けたよ」

( ^ω^)「じゃ、最後に下のとこに血判を」

ξ゚⊿゚)ξ「え?けつぱん?」

けつぱん?ケツパン?
何それ。イヤラシイ響き。
もしや、お尻にパンツを挟んで、それを添えろってこと?

ξ#゚⊿゚)ξ「人をおちょくるな!!」

川 ゚ -゚)「お前本当馬鹿だよな」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/06(日) 22:14:07.03 ID:dXmxLyVAO
ツンwwwwwwwwwwww



38 :◆io1Iv96tBU:2009/09/06(日) 22:14:54.82 ID:2zlA92og0
川 ゚ -゚)「血判っていうのはな、誓詞などに、背かない意を示すため、指先から血を出して署名の下に押すことだ」

ξ゚⊿゚)ξ「へー、そうなんだ。あんたは物知りね……え……」

……え?
何、もう一回言ってくれる?

川 ゚ -゚)「だから、指先から血を出して署名の下に押すことだ」

血?血って血?
傷口から出るヘモグロビンやら血漿やらとにかくあの赤い血?

( ^ω^)「はい人差し指出してー」

ちょ、内藤さん、その右手に構えてるペティナイフなんすか。
お、おい!直!お前何しやがる!その腕を放せ!

川 ゚ -゚)「じっとしててくださーい」

おわあああ指固定されとるがな!
あ、待って!お願い待って!痛くしないで!

ξ*゚⊿゚)ξ「お・ね・が・い☆」

( ^ω^)「おりゃ」
 
 
いってえええええええええええええええ!!!!!!




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