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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです三 其の一

前の話/インデックスページ/次の話

1 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:33:12.60 ID:FfmGANbz0
くるくるたんのhttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-217.htmlをぐちょぐちょに犯していましたら、
突如文丸さんと蛇の兄貴が押し寄せてきて、文丸さんが猛々しいhttp://boonbunmaru.web.fc2.com/rensai/deadly/deadly.htm
を私のアナルにぶち込み、蛇の兄貴が私の口マンコにhttp://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-8856.htmlをぶち込んできました。
そのまま夜が明けるまで激しい夜を送りました。
とても気持ちがよかったです。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/12(土) 19:45:23.29 ID:pqS773JB0
>>1
なんてひどいんだ。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/12(土) 19:52:32.06 ID:DfcxjFHg0
○通報先・便利なリンク一覧

警視庁匿名通報フォーム
 ttp://www.keishicho.metro.tokyo.jp/anket/other.htm

全国ハイテク警察リンク集 ttp://www002.upp.so-net.ne.jp/dalk/ksatulink.html
警視庁ホームページ ttp://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
警察総合相談電話番号 ttp://www.npa.go.jp/safetylife/soudan/madoguchi.htm
 (携帯電話・PHSからは全国共通#9110 緊急性を要するものは110)

公安調査庁 ttp://www.moj.go.jp/KOUAN/
国家公安委員会 ttp://www.npsc.go.jp/
国防省(アメリカ)  ttp://www.defenselink.mil/
アメリカ中央情報局(CIA)  ttp://www.cia.gov/
アメリカ連邦捜査局 (FBI) ttp://www.fbi.gov/
ドイツ国境警備隊第9連隊(GSG-9) ttp://www.gsg9.de/



3 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:35:43.59 ID:FfmGANbz0
私は極度の緊張を求めると言う。

私は生と死の狭間に立つことを好むと言う。

彼と彼女は変わった鬼違いだと言う。

私は一体何なのだろうか。



4 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:37:53.02 ID:FfmGANbz0
 
 
三 其の一





5 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:41:01.68 ID:FfmGANbz0
女性は綺麗であるべきだ。
そう、とある雑誌に書かれていたことを思い出す。

ξ゚⊿゚)ξ(肌荒れてきたなあ……)

額にできたニキビを見つけて大きな溜め息を漏らした。
ここ最近は夜遅くまで内藤の奴や直の奴に付き合っているため、肌の調子が良くない。

事件が起きた。
吸血鬼が現れたという。

ξ゚⊿゚)ξ(完全に型月信者に思われそうね……)

吸血鬼。
民話や伝説に登場する架空の存在で、人や動物の血を吸う怪物だ。
バンパイヤ、ヴァンパイヤ、ヴァンピルなどとも呼ばれている。

所謂怪物、怪異だ。
創作からそいつは抜け出て、この街に現れたのだ。



7 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:46:27.32 ID:FfmGANbz0
それは夏休みをあと一週間前に控えたある日。
あの眼球事件の一週間後に、それは起きた。

( ^ω^)「津出さん、ちょっといいかお」

教室に到着すると、既に内藤と直は私を待ち構えていた。
私は何が起きたかを予測していた。

ξ-⊿-)ξ「はいはい、分かったわよ」

連れてこられたのはやはり図書室。
ここで私は様々な体験をしてきた。
何の変哲もない、普通の学校の、普通の図書室でだ。
一体、どう考えたらあんなドラマが生まれるのだろうか?

ここで機関の加入手続きをした。
ここで初めて人を殺す武器を渡された。
ここで初めて大金を渡された。

どれも現実離れしていて、誰かに言いでもしたら笑われてしまうだろう。
はいはいとあしらわれて、もう少し構想を練ってからほざけと言われるだろう。



8 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:49:16.59 ID:FfmGANbz0
現に、それはあったのだ。
私は此処で色々な体験をした。
指を切られ、内藤に殺されかけ、直に小馬鹿にされ……。

ξ;⊿;)ξ「いい思い出が見当たらねえ」

( ^ω^)「本当よく泣く人だお」

川 ゚ -゚)「気持ち悪い奴だなあ」

くそっ、こいつら。
人間としてお前らは間違っていると思います。

ああ、そうだ、こいつら殺人鬼と鬼違いじゃないか。
常識なんて通用しないわな……。

( ^ω^)「さて、津出さん」

ξ゚⊿゚)ξ「吸血鬼が現れたんでしょ」

内藤の先を読んでそう言う。
二人が顔を見合せておおと感嘆の意を込めて声を漏らした。



9 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:51:28.09 ID:FfmGANbz0
川;゚ -゚)「まだ三話目だぞ?大丈夫なのかお前?」

ξ゚⊿゚)ξ「何がよ」

川;゚ -゚)「いや、日増しどんどん意外性を発揮しているじゃないか」

ξ*-⊿-)ξ「まっ、私だって日々成長しているのよさ」

腕を組んで得意げにそう言った。

そうです。
私、あれからも毎日ちゃんと情報収集は欠かさなかったのです。
何故かって?そりゃ毎日馬鹿にされ続けたら見返したくもなるでしょう。
不良だからと言って嘗めちゃあいかんぜよ。

( ^ω^)「そいつは説明の手間も省けていいお」

内藤はそう言って、つい先週見た地図を取り出す。
ん?また新しくなってないか?

( ^ω^)「そりゃ、あんなの使い続けられるかお」

まあ確かに。
あんな赤インクでグチャグチャになった物、見たところで何が何だか分からない。



11 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:54:11.62 ID:FfmGANbz0
とん、と内藤が地図を指で叩く。

( ^ω^)「……ならどれだけこれが異常めいたものか、説明できるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「えーと……」

記憶の海を潜る。


それはつい昨日のことだった。
毎度同じくニュースブログをチェックしていると、新しい記事を発見する。
タイトルは『吸血鬼現る』……なんとも安直だ。それ故に想像しやすかった。

これもまた鬼違いなんだろうな、と私は感じていたのだ。
吸血鬼って、鬼の一種なんだろう?
だって血を吸う鬼と書いて吸血鬼なんだから。
なら鬼違いも同様だ。
人では無く、鬼と書いて鬼違い。
ほら、仲間じゃん?

既に好奇心は湧き溢れていた。
リンクを踏んで、記事を目の当たりにする。

ξ;゚⊿゚)ξ「……え?」



12 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 19:57:01.82 ID:FfmGANbz0
まず、一文目だ。
そこで既に異常は見て取れた。
数字が並んでいるのである。

ξ;゚⊿゚)ξ「うっそだあ……」

三十三。
これの意味が分かるだろうか。
何と、被害者の数だったのだ。

しかもさらに驚くべきことは、それがたった四日の内に殺された数だと言う事だ。
例外なく、全員死亡している。
それも全て女性だった。


( ^ω^)「おっおっ。よく調べてるおね」

関心関心、と内藤は頷く。

( ^ω^)「そう。僅か四日で、三十三人を殺しているんだお、その鬼違いは」



15 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:00:01.74 ID:FfmGANbz0
単純計算、一日に八点二五人。四捨五入して約八人。
犯行時間帯は凡そ夜十時から明け方の四時、五時まで。
たった六、七時間で八人。一時間に約一人の割合だ。

私は素直に思う。
こいつは危ない、あの欝田ドクオや若竹益男なんか目じゃないくらい。

( ^ω^)「死因は全員出血死。どの女性にも打撲の跡があるけど、これは直接的な死因ではないお」

そうだ。それは分かっている。
そもそも、何故この事件の犯人が吸血鬼と呼ばれているのか?

それは被害者の血液を全て、抜き取っているのだ。
死体は首や二の腕など、動脈付近を切り裂かれていたそうだ。

( ^ω^)「しかも面倒臭い事に、こいつはその日殺した死体を一ヵ所に纏めて放置してるんだお。
      その上現場はそれぞれ離れた位置にある」

発見されたそれぞれの現場には、死体が山積みにされていた。
女性のカラカラになった死体が、無残に。

( ^ω^)「果たして、最初から被害者一同を一か所に集めてその場で殺したのか、
      はたまた適当なところで獲物を見つけて後ろから殴って気絶させ、運んで殺したのかは」

まだ分からない。奴はそう言う。



16 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:03:03.21 ID:FfmGANbz0
( ^ω^)「あまりにも情報が不足してるんだお」

まだ四日。
警察の方も全力を挙げて捜査に当たっているそうだが、未だこれと言った情報は無いという。
前回の件もそうだが、どうして毎回情報不足なんだよ。ムリゲーすぐる。

( ^ω^)「さて、津出さん」

ξ゚⊿゚)ξ「……何?」

また、此処で事件が起きたおね。
内藤が何ともない調子でそう言う。

そう、そして私が一番驚いた理由。
それはまたもや現場が私の住む街で起きたという事実。

( ^ω^)「ま、創作なんかじゃよくある事だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何言ってんの?」

しかし、実のところそれほど珍しくは無いんじゃないかと、私は思う。
というのも、ここのところこの街を除いても、余所ではほぼ毎日事件が起きている。
全都道府県、今や殺戮のオンパレードなのだ。
一体どうなる日本。



17 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:06:31.49 ID:FfmGANbz0
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、何でこんなにも事件が起きるの?」

前々から疑問に思っていた。
この件に関わってからというもの、私はそれなりに色々と調べてみた。
全世界での犯罪件数……その中でも日本のみが、殺人件数のみ異常な数値を叩きだしていたのだ。
欧米諸国や日本を除くアジアでは、今も昔も変わらない数字だったにも関わらず。

ところが日本のみがある時をを境に徐徐に増えていったのだ。

( ^ω^)「まあ、事件が増えていると言うよりも鬼違いが増えたって言うのが妥当なんだけども」

奴は言う。
実際、それは直接的な関係は無いのだと。
だが引き金となったのは事実であると。

( ^ω^)「やれ不況だ、やれ差別だ、やれ規制だ、やれ、やれ、やれ……」

そもそも、日本事態が異常だと、奴は述べる。

( ^ω^)「某国には未だに金を貢ぐは、某国の言いなりになるは、負担ばっかりだし、
      国内でも馬鹿が国を仕切るし、国民も国民で何も考えちゃいないお」



19 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:09:52.83 ID:FfmGANbz0
結果的に、国が傾いて、その際に多くの人が鬼違いの海に呑まれたのだとか。

( ^ω^)「実際、鬼違いっていうのは抑制されてきた目的ばかりを持つお」

だのにも関わらず。
我慢しているところに国力低下だの、国民の低レベル化だの、更にはストレス社会と称されたり。
そんなのが纏まって降りかかってくるものだからついに限界を迎えたのだ。

( ^ω^)「って、言われてるお」

川 ゚ -゚)「実際、今尚問題は山積みだ。イジメ、教育制度、社会の秩序、エトセトラ……。
     それこそ国力の低下に伴って起こされたものばかりと言っても過言ではあるまい」

( ^ω^)「まっ。なったもんはいくら嘆いても仕方無いお」

とは言うが、それでも普通の人達にとっては迷惑極まりない。
っていうか、そもそもそんな危険思想の持ち主が社会でのうのうと生きていたのか?

( ^ω^)「いやいや、そういうの持ってる人って意外と多いお?どこに紛れているか分かったもんじゃない」

現にほら、と言って内藤は私と直を指す。
わーお、マジだよ。



20 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:12:41.75 ID:FfmGANbz0
ξ゚⊿゚)ξ「ふうん、そうだったんだ」

皆、意識的にしろ何にしろ、やっぱ影響を受けてるんだなあ。
まあ自分の暮らしてる国だし、神経質になるのも頷けるかも。
欝田なんかは、外界からの影響が強かったんじゃないかと思う。
イジメが元でそういう体質になったと言っていたし。

( ^ω^)「けど鬼違いは、そもそも抑制なんてしてないけどお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)「そりゃそうだお。過去、いくら栄えている国でも、取り巻く環境が裕福でも、
      鬼違いは人を殺して目的を達成してきてるんだお」

鬼違いにも種類がある、と言ったおね。
そう奴は私に訊く。

( ^ω^)「まさしくその通りだお。先天的か後天的か、そしてそこから凶悪か安全かに分かれるお」

ピンときた。
それこそ、まさしく欝田ドクオだ。

( ^ω^)「そうだお。何かしら、心境に変化を与えられた人が、鬼違いには多いお」



21 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:15:04.32 ID:FfmGANbz0
つまり、目的を持った理由がある、ということだ。

( ^ω^)「君にはドクオ君が一番分かりやすいだろうから彼で説明するお。
      彼なんかはいい例だお。要約すればイジメが彼のコンプレックスを深く認識させたのが目的を持った理由で、
      それが鬼違いになった過程でもあるお」

川 ゚ -゚)「こう言った奴らはな、比較的人間らしいと言えるよ。
     だって理由が人間的だろ?」

まあ、あの若竹益男の理由も、事故が原因だったみたいだし、頷ける。
ところが、と内藤が渋い顔つきをする。

( ^ω^)「……先天的な奴は、最悪極まりないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……?」

内藤が、遠くを見つめてそう言う。
何か過去にあったのだろうか?
と、聞こうにも聞ける雰囲気ではない。
直の奴も、何故か難しい顔をしていた。

( ^ω^)「奴等には、過程が、理由が無いんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「は?」



22 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:18:10.71 ID:FfmGANbz0
何を言っているかよく理解できない。

( ^ω^)「そのまんまなんだお。奴等は生まれたときから既に鬼違いで、
      ただ目的を達成するために生まれてきたようなものだお」

一度、内藤が口を噤む。

( ^ω^)「……前に、そう、言った奴がいたお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そいつは?」

内藤と直が首を振った。

( ^ω^)「津出さん、その話はまた今度するお」

……聞いちゃいけないことだったんだろうか?
やけに二人とも表情が暗いが。

( ^ω^)「さて、この吸血鬼事件なんだけども」

と、無理矢理に話を戻す。
先の事は気にはなるが、後でまた話すと言っていたし、置いておこう。



23 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:20:55.41 ID:FfmGANbz0
( ^ω^)「正直に言うお。まったく見当がつかないお」

こいつ、初っ端でこれか。
内藤がこれじゃあ直だって似たようなものだ。
直を見てみれば同じく、と言った感じに肩を竦めた。

( ^ω^)「一応、挙がってる現場三つを周っては見たけど、足跡一つ残っていなかったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「おま、それムリゲーすぐる!」

バン、と机を叩いて内藤にそう言う。
いやいや、無理だろう。
警察がそもそも収穫無しな上に、専門家である内藤達でさえお手上げ状態だって?

( ^ω^)「だからまた探すんだお」

はいでた。お決まりの捜索活動。
それらしい奴を見つけるまで夜遅くまで歩き続ける無駄な行動。
そんなことで犯人が見つかるなら警察なんていらないっつーに。

( ^ω^)「ほう、探知機が言うとそれらしいおね」

ξ;゚⊿゚)ξ「……たん……ちき?」



25 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:23:39.63 ID:FfmGANbz0
……待てよ。
そうだ、そう言えばこいつ、前に私をそんな風に呼んだ気がする。

( ^ω^)「お察しの通り。今回も君の体質を利用させてもらうお」

そうです。
私、こいつらの話によると無意識のうちに危ない奴らに近づいちゃうみたいなんですよ。
いや困ったね。歩く鬼違い探知機とは恐れ入ります。

ξ゚⊿゚)ξノ「あ、一抜けで」

( ^ω^)「却下」

ξ;⊿;)ξ「死ぬってえええ!!今度こそマジで死ぬってええええええ!!」

前回味わった恐ろしさを忘れたりするものか。
背後から迫りくる鬼違い……間一髪で死を免れたものの、
もし内藤の奴が一秒でも遅れでもしていたら、今頃私は土の中で安らかに眠っていたのだ。

それにもう御免だ。
逃げるのも、殺されそうになるのも。

……人が死ぬのを見るのも。



26 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:25:53.78 ID:FfmGANbz0
( ^ω^)「じゃあ死ぬかお?」

内藤がしれっとそう言った。
私は知らない内に、顔を伏せている。
それは本能でそうしているんだ。
たぶん、今顔をあげたら内藤に首を刎ねられるような気がする。

( ^ω^)「すまないとは思ってるんだお」

内藤が席を立つ。

(  ^ω)「けど、君が生き残るには、機関の言いなりになるしかないんだお」

それは奴なりの慰めだったのか、それとも厳しさだったのか。
私には分からない。
奴が今どんな表情でそう言ったのかも私には分からない。

トン、と戸が閉まる音が聞こえる。
内藤は図書室を出て行ったのだ。
私と直を残して。

川 ゚ -゚)「なあ」

直が私に声をかける。



27 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:28:05.16 ID:FfmGANbz0
川 ゚ -゚)「何で泣いてるんだ」

ξ;⊿;)ξ「…………」

そりゃ泣きもしたくなる。
自由はもう二度と手に入らない。
私が生きている限り、奴の、機関の言いなりになるしかない。
人が死ぬ様を見て、訳の分からない目的を背負って、鬼違いと戦って。

金なんてどうだっていい。私はそんな世界にいたくは無い。
そのうち、何時か私は人を殺す術を身に付けるのだろう。
やがてはこの手で実際に誰かを殺めるのかもしれない。

だがそんなものは二の次だった。
恐怖の本質は他にある。

ξ;⊿;)ξ「ねえ、直」

私は人間だろうか?
そう短く問う。

川 - -)「…………」

直は一度目を伏せる。

川 ゚ -゚)「お前は人間だよ」



28 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:30:14.52 ID:FfmGANbz0
川 ゚ -゚)「お前、怖いんだろ。自分が人を殺すかもしれないからって」

だって、お前達が言ったんじゃないか。
私が、下手をしたら多くの鬼違いと同じく人を殺すようになるかもしれないって。
何れ異常な緊張感を求めるようになるって。

私は怖かった。
自分がどんどん別の何かに変わっていくようだった。
それまで気にもしなかったことを気にするようになって、夜も眠れなくなった。
果たして私は人間なのか。それとも別の何かなのか。

川 ゚ -゚)「殺さないよ、お前は」

ξ;⊿;)ξ「え?」

ふっと直が笑った。

川 ゚ー゚)「内藤がいるからな」

それがお前の答えで、私の答えだ。
そう直が言った。



30 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:32:23.00 ID:FfmGANbz0
川 ゚ -゚)「へえ、美味いなこの弁当」

ξ゚⊿゚)ξ「妹の手作りなのよ。本当、美味しくてほっぺたが落ちそう」

時間は流れて昼休み。
私は直と図書室で昼飯の弁当を仲良くつついていた。
直は購買でよくパンを買うようで、見かねた私が零の弁当を少しやる。
すると直は次々と弁当箱の中身を平らげていった。

何故私と直が仲良く二人で昼休みを共に過ごしてしているのだろう。
正直、私自身も戸惑っている。

川 ゚~゚)「なあ津出」

直が海老焼売を口に頬張りながら私を呼ぶ。

ξ゚~゚)ξ「何?」

私も同じく海老焼売を食べる。

川 ゚ -゚)「元気がなかったのは、先の所為か?」

ξ゚~゚)ξ「……気づいてたんだ?」

川 ゚ -゚)「まあな。お、この蜜柑もらい」



31 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:35:01.39 ID:FfmGANbz0
そうです。
前回とは比べ物にならないほど、地の文に影響が及ぶほど私は元気がございませんです。

川 ゚ -゚)「らしくないな。らしくなさすぎて詰らんよ」

ξ゚⊿゚)ξ「それはどうもすみませんでしたね」

きっと、これは直なりの慰めなんだろうな。
普段の態度からは想像できないくらい、こいつは優しかった。
今日は何かと私を構う。
初めは面白がってるのかと思っていたが、そうではないと実感した。
温かみがある。

川 ゚ -゚)「なあ津出」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

川 ゚ -゚)「お前処女か?」

ξ ⊿ )ξ「ぶごっ!!」

おk、おk、おk、おk。
よし落ち着け私。ビークール。
今あの直という人間が突拍子も無く私が新品か中古かと訊ねてきた。



33 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:37:10.51 ID:FfmGANbz0
ξ;゚⊿゚)ξ「な、あんた何を一体!」

川 ゚ -゚)「違うのか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ち、違わないわよ!」

こいつ何を考えているんだ。
何で脈略も無くいきなり訳の分からん事を。

川 ゚ -゚)「実はな、最近の若人は、もう私たちの年代でズッコンバッコンしているそうだぞ」

ξ;゚⊿゚)ξ「おおおおおい!おおおおいいいい!!時間帯と場所を考えろよマジで!!」

少なからず図書室にいる人たちも、私達の会話を聞いているんだろう。
本で表情を隠してはいるが皆明らかに様子がおかしい。

そりゃそうだ。
だって真昼間から、あのマドンナが猥談してるって。
私だって意外だわよ。

川 ゚ -゚)「で、お前は処女なのか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「し、しししし処女ちゃうわ!」

川 ゚ -゚)「ああ中古か」



35 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:39:19.11 ID:FfmGANbz0
いや違います!私は純潔でございます!
皆さん、信じて下さい!
だって言いましたよね!?私一話目で断言しましたから!
とても初心で清らかな存在ですから!

ξ;゚∀゚)ξ「ま、まあ?中古って言われても?世の中経験してから分かる世界があるし?損は無いし?」

必死で誤魔化します。
何せ私の威厳がかかっていますのでね、そりゃ必死にもなりますとも。
よもや、性の進んだ現代日本で、あちらでもズッコン、こちらでもバッコンの日本で、
その先進たるヤンキーがまさかの処女だなんて衝撃の事実が学校に知れ渡りでもしたら。
今時はオタクにさえ彼女がいて性交渉に励んでいると言うのに、
根暗で目立たない静かな女の子でさえどこぞの男にパコパコされて種付けされているというのに。

だのに私がまだ処女!バージン!?
売れ残りだと?いいえ今や希少価値なのよ!
でも大っぴらに処女って言えない!悔しい!けど感じちゃう!主に精神的に!ギスギスに!

川 ゚ -゚)「ふ ー ん ?」

やめて!その疑いの眼差しを止めて!
私を見ないで!私の心を犯さないで!

川 ゚ -゚)「ま、そういうことにしとくか?」

ξ;゚∀゚)ξ「そ、そうでございますわね!おふぉふぉふぉふぉふぉ!!」



36 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:41:30.56 ID:FfmGANbz0
すると、直がクスリと微笑んだ。

ξ;゚∀゚)ξ「?」

川 ゚ -゚)「さて、私はやることを残してるから、先にお暇するかね」

グッと椅子から立ち上がって、直は私を見て言う。

川 ゚ -゚)b「その方がらしいぞ」

親指を立ててそう言う直は、ちょっと似合わなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「……あー」

空になった弁当箱を見つめて、私は呻く。

らしい、か。
だわな、そうですわな。
うじうじ考えてても似合わないって言うもんですよ。私馬鹿で不良ですもの。
そうですわ。もうどうでもいいっすわ。
流れに身を任せようじゃないの。レットイットビーよレットイットビー。



37 :◆io1Iv96tBU:2009/09/12(土) 20:43:49.20 ID:FfmGANbz0
ξ゚⊿゚)ξ「だおらっしゃ!」

気合の掛声を一つ。
静かな図書室に響いて、誰もが怪訝な顔をする。

けれど私は反省なんかしない。
これが私ですから。

川 ゚ -゚)「いやそこは反省しろ」

Σξ(゚△゚;ξ「ま、まだいたのか!」




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