◆スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆( 'A`)の奇妙な冒険のようです 『ランナーズ・ハイ (1)』

インデックスページ/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:44:33.90 ID:UKy0QzQu0
拝啓様、僕は昔から至らない息子でした。
勉強はできず、運動も人並み。顔ばかりは貴女達のせいもありますが、まぁ酷いものです。
正確も根暗で、小学生の時は虐められていたし、いまだって友人は数人しかいません。
もちろん彼女いない歴=年齢の童貞であり、性癖にもいささか問題がありましょう。

しかし、しかしです。
こんな至らない僕ですが、いくらなんでもこの状況は理不尽に着きはしませんか。

『クワレロッ!クワレロッ!オレニクワレロッ!』
(;'A`)「絶対にごめんですっ!!」

嗚呼、カーチャン様。
貴女の息子、ドクオはいま、得体のしれない異常で非常に物騒な物体に追われています。



事の始まりは数時間前、数少ない友人との昼休みの会話から始まりました。

◆◆◆


( 'A`)の奇妙な冒険のようです


◆◆◆



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:46:13.48 ID:UKy0QzQu0
( 'A`) 「連続猟奇殺人事件?なにそれ」
箸で弁当のほうれん草を弄びながら聞く俺に、友人であるブーンは呆れた顔で返してきた。
(;^ω^)「知らないのかお?結構ニュースでもやってるのに」
(*'A`) 「いや、最近はアニメが豊作でな、帰ってからはずっと撮り溜めてあったのを見る日々よ」
( ^ω^)「咲のDVD録画よろ」

ブーンが言う『猟奇殺人事件』、それは最近この美津府町を騒がせている事件らしい。
最初の事件は約半年前、とある公園でその死体は見つかったらしい。

( 'A`) 「公園て、どこのだよ」
( ^ω^)「はっきりと公開はされてないけど、美津府中学の真ん前にある美津府公園らしいお」
(;'A`) 「あの無駄にでかくて何もない公園か。てかずいぶんと近くじゃねぇか」
( ^ω^)「美津府中はいま全校学級閉鎖で、それがまた真実味を持たせてるおね」

美津府公園はこの高校からもそう遠くない場所にある。
その近くで殺人事件とは、正直ゾッとしないものがあった。

( ^ω^)「で、連続ってからにはそこから先があるお」
( 'A`) 「ほうほう、それでそれで」
( ^ω^)「それから二ヶ月後、今度は美津府商店街の路地裏で、その三ヶ月後には螺運時川の河原で死体が見つかったんだお」
(;'A`) 「また近いな」
(;^ω^)「わりかし平和なこの町が戦々恐々だったのに、知らないドクオの方がおかしいお」
( 'A`) 「サーセンwwwwwww」
( ^ω^)「で、話を戻すと、この三つの死体には共通点があったんだお」

その共通点とは、何か大きな獣に食われたかのようにして死んでいた、ということだった。
喉笛が噛み千切られ、手足は?げ、その顔は恐怖に歪んでいた。



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:48:24.46 ID:UKy0QzQu0
(;'A`) 「……ミートボールやんよ」
( ^ω^)「ありがたくいただくお。で、最初は野犬かなんかのせいって方面で捜査が進んでたんだけど、この辺に野犬なんか出たことあるかお?」
( 'A`) 「…いや、聞いたことないな。二丁目のジョンはわりかし吠えてるけどアレは顔が凶悪なだけで、遊んでほしいって吠えるだけの善良な犬だ」
( ^ω^)「だおだお。で、どっかから逃げ出してきた猛獣やら野犬って線と、人為的な『殺人』の方面で捜査が進んでるって話だお」
( 'A`) 「なるほどな」

だがしかし、それだけでは本当に『獣』の仕業みたいだ。
人為的なものの可能性なんてないように感じるが…。

( ^ω^)「あぁ、あともう一つだけ共通点があったお」
思い出したかのように言うブーン。
( ^ω^)「被害者が通ってきたと思われるルートに、何かのタイヤの跡みたいなものがついていたらしいお」
( 'A`) 「タイヤの跡?」
( ^ω^)「ラジコンみたいな小さなものらしいけど、公園の土とか、路地裏までのアスファルトにくっきりついてたらしいお。さすがに河原の砂利にはついてなかったみたいだけど、付近では見つかったんじゃないかおね」

なるほど、もしもそれが『犯人の痕跡』なのだとすれば、ラジコンを獣が使える道理はない。
どっちにしろ、不可思議な事件には違いなかった。

( ^ω^)「これは犬の体にタイヤがついたUMAに出くわすかもわからんねwwwwwwwwwwwwwww」
( 'A`)「ねーよwwwwwwwwwwwwwwww」

そんな雑談をするうちに授業の時間になり、俺はその話をすっかりと忘れてしまっていた。
放課後、あいつらと別れた後の、あの瞬間までは。



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:49:19.82 ID:LuC8toiQO
期待は出来るが顔に違和感があるのと、改行してくれ



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:51:56.01 ID:UKy0QzQu0
ブーン系初めてなので自分でも顔の違和感にびっくりしてます;
がんばってみるー



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:53:48.33 ID:s+ym9RGMO
('A`)
( ^ω^)



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:59:48.42 ID:UKy0QzQu0
◆◆◆



( ^ω^) 「じゃあまた明日お」
ξ゚⊿゚)ξ「ちゃんと学校来るのよ。あんた時々サボるんだから」
('A`) 「わーってるよ、じゃあ二人とも気をつけてなー」

ブーンと、これまた俺の数少ない、そしてさらに言うと唯一の女友達であるツンと別れて家路につく。
あの二人は付き合ってこそいないものの、はたから見れば立派なカップルであり、
お互いがお互い気持に気づきつつも恥ずかしくて言い出せないという歯がゆい状況にある。
しかし俺は頼まれない限りは特に手伝うつもりはないし、温かく見守るつもりだ。

…正直俺よりブーンが先に彼女を作るという状況が気にくわないというのもある。ウボァ。

一人で閑静な夕暮れの住宅街を歩く。
周りは静かなもので、俺以外に人の姿はなかった。

『連続猟奇殺人事件』

不意に、ブーンとの会話が思い返される。

('A`)「殺人事件、ねぇ」

と、路地に差し掛かった時、急に何かが飛び出してきた。
ドン、と衝撃を感じた時にはもう遅く、気づいた時には吹き飛ばされて転んでいた。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:02:33.11 ID:UKy0QzQu0
(#'A`)「ちょ、あぶねえじゃねぇかっ!」

(;@公@)「ひぃ…ひぃ…ひぃ…」

それはオッサンだった。
30代半ばだろうか、普通の背広を身につけたただのサラリーマンに見える。
ぶつかってバランスを崩したのは俺だけではなく、おっさんも相当の勢いで転んでいたらしい。

普通なら「仕事で急いでいて走っていたところにぼーっとした俺とはち合わせてしまった」と考えるのが妥当だろう。
だが、その様子が尋常ではない。                    ・・・・・・・・
肩で息をし、なにか切羽詰まったような様子で俺をを、否、俺の後ろの自分が走ってきた方向を怯えたように見つめている。

(#'A`)「おい、なんとか言ったら」

と、

(;@公@)「危ないッ!!!」

男がそう叫んだ瞬間だった。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:03:54.71 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)「ぐぼぁッ!?」

自分が何かに吹き飛ばされたのがわかった。
だが男との距離は3メートル弱。とても腕や足が届く距離ではない。
そしてその力。
俺はまぎれもなく吹き飛ばされた。
地面をザリザリと転がり、なにが起こったのかわからない。
だが、直感としてわかった。

いまのは、『庇われた』。助けられたのだ。

恐らくは、あのサラリーマンに。

ひとしきり転がった後、何が起こったのかを確認するためにサラリーマンの方に目を向けた。
そこには


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「カッ…カハッ…ヒュウ…ヒュウ…ゴポッ…」

喉笛を噛み千切られたサラリーマンがいた。

否、

喉笛に、『今現在喰いつかれている』サラリーマンが、いた。



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:11:10.68 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)「な、なんッ…」

眼には見えないが、その圧倒的存在感が教えていた。
何かが、そこに存在すると。
見れば、タイヤの跡がサラリーマンのきた道から、俺がいた場所に向かって伸びていた。
彼は俺を守るために、俺を『何らかの方法』で吹き飛ばしたのだ。

胸が、じくりと痛んだ。


(;'A`)「ぐッ…あぁっ」

比喩的な表現ではない。
あのサラリーマンはさっき俺を守るために吹き飛ばした。
その攻撃された箇所、胸が異様に熱い。
それどころか、ジュウジュウと音と煙を立ててさえいる。

吐き気と共に、目の前の世界がゆがむ。


(; A )「―――――」

遠く耳鳴りのするような感覚。
異常なことが、確かに俺の体に起こっている。

その感覚は数秒ほどでおさまり、次に意識がはっきりした時には別の理由で吐き気が襲ってきた。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:16:00.48 ID:UKy0QzQu0
「ひゅう…ひゅう…」

ビクンビクンと痙攣する体、噴水のように飛び散る潜血。
その喉から肩にかけてに食いついているのはバスケットボールより一回り大きいほどの『何か』だった。
ワニかなにかの凶暴な印象を与える頭骨と、ラジコンカーを合わせたような外見をしたそれは、体を振って獲物の肉を喰いちぎっていく。

「かッ!!カカカカッ!!!?」

ぶちぶつりという音と共に、喉の筋肉と筋が食いちぎられ、
ぽっかりと、ごっそりとその場所が欠け、俺の命を救ってくれたらしき恩人は絶命した。


(;'A`)「こりゃ…なんだ…なにが起こってる…」


その『なにか』はさらにサラリーマンを解体せんと、今度は腕に喰いつき始める。
俺は動けない。
だってそうだろう?何が起こっているのか全く分からないのだから。



その『なにか』の動きがピタリと止まった。



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:23:08.03 ID:UKy0QzQu0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド



(;'A`)「な…」

ゆっくりと、それは此方に顔(というか胴体?)を向け、その深淵のような闇を湛えた眼が俺を捕える。



『キサマ…ミエテイルナ…オレガ…』


喋った。
それは確かに俺の方を見て、しゃべったのだ。

これは、やばい。
逃げなければならない。全速力で。
直感が、そして今見た光景が、俺の体に総動員で警笛を鳴らしている。

だが俺を助けてくれた人が倒れている。
もしかしたら、いくら絶望的でもまだ息があるかもしれない。
どうする、どうすればいい

俺は…



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:29:36.28 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)「逃げるにきまってますがねええええええぇぇぇぇ!!」

そのまま踵を返して全力で走る俺。
我ながら最低だと思うがあんな異物の相手ができる自身は全くないっ!

『ウケケケケケケーッ』

奇声を発しながらヤツも俺を追ってくる。


(;'A`)「うおおおおおぉぉぉ」

とにかく全速力で住宅街を走る。
どうやら外見の割にスピードは出ないらしく、今のところ大きく引き離すことさえできないものの追いつかれるほどでもないらしい。

だがまずい。

俺は自慢じゃないが運動神経は人並みかそれ以下だ。
このままだと確実に体力が尽きて追い付かれる。
その前に、


(;'A`)「なんとか、振り切らなきゃ…なんねぇ…」


ちらほら人とすれ違うが、人々は怪訝な顔をして俺を見るばかりで、
異常な『アレ』は見えていないらしい。
というか、学生が切羽詰まった顔で住宅街を疾走していたらそりゃあ何かと思うわな。



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:33:42.91 ID:UKy0QzQu0
『クワレロッ!クワレロッ!オレニクワレロッ!』
(;'A`)「絶対にごめんですっ!!」


道路においてあった三輪車をハードル飛びの要領で飛び越える。
後ろでガッッシャアアァァァァンという音が炸裂。


(*'A`)「やったか!?」

走りながら振り向くと、その半分ほどを喰いちぎられた三輪車とまだ健在な化け物ラジコンカー。

『マズイッ!オマエヲッ!オマエヲクワセロッ!!』

「あぁー!僕の三輪車ァ!!」

近くで遊んでいたらしき子供の声がするが、それどころじゃねぇッ!
子供よスマン、悪いが三輪車は俺の尊い命と引き換えに殉職したんだ、諦めてくれ。



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:38:50.26 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)「…ん?」


と、俺はあることに気づく。
俺が走っている道。このまま行けば。


(;'A`)(やばい、駅の商店街方面…ッ)


人ごみを縫って進めば、もしかしたら逃げ切れるかもしれない。
だが、さっきの三輪車を考えてみろ。

『人』が、ああなるかもしれない。

それは、さっきのサラリーマンが死してなお、止めようとしたことではないか。
それによって助けられた俺が、それをするのだけは絶対に

(;'A`)「できねぇよなぁ!!」

曲がり角を右に曲がる。
このまま走れば坂道になり、螺運時川沿いのアスレチック広場へ抜ける。
あそこの林の中やトンネルの中なら隠れる場所も見つかるかもしれない。

とにかく、目指すはアスレチック広場…。



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:42:37.88 ID:Nje24VAc0
どっくんかっけえw



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:50:09.17 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)「!、あれは…」


見えたのは階段だった。
あの階段はたしか河原への近道だったはずだ。
段差が急で、使う人が極端に少ない。
それは逆に『巻き込む人間がいない』ということ。

(;'A`)「ちょっと急だけど…」

コケれば一発アウトだが、近道になるのなら行く価値はある。
錆びだらけの手すりにつかまり、遠心力を利用して一気に三段跳びで駆け下りる。



(;'A`)「ぬおおおおおぉぉぉぉぉっ」


あと一飛びで地面だ。
と、言うところで

『メキャ』


(;'A`)(…嘘…だろっ!?)

世界がスローモーションになる。
俺の体重を支えていた手すりが、折れた。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:57:44.78 ID:UKy0QzQu0
(;'A`)(腐って…たんだ…あまりにも人が使わないから…『だからこそ』ッ…)

俺は本日二度目の転倒を経験する。
だが今回はさっきのような『救うため』に加減された一撃をくらったわけではない。
逃走という俺の全力が、地面という実態を得て俺に襲いかかる。
全身を強打しながら受け身を取り、上ってきた階段を振り仰ぐ。

そこには

『喰ウッ!喰ウッ!!喰ウ!!!』

空からこちらに一直線に『飛んでくる』あの化け物がいた。


(;'A`)(階段を、『段差を』選んだから…)


俺は三段跳びで階段を駆け降りたが、奴はそれどころじゃない。

助走ををつけたまま。

『そのままのスピードで』、階段を一気に、ロケットのように飛び降りたのだ。

ならば、すでに階段を選んだ時点で俺の運命はきまっていた。



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:58:23.25 ID:kpK53AVk0
ドクオおおおおおおお



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:59:32.47 ID:UKy0QzQu0

('A`)(…やっぱり、殺人事件てこいつが原因なのかな)

スローモーションの中、俺の思考はどうでもいいことを考える。

('A`)(そういえば、さっきのおっさんはどうやって俺を吹き飛ばしたんだろう)

あの痛みは、まるでデカい人間にぶっ飛ばされたみたいだった。
ボブチャンチンとかボブサップとか。あ、どっちもボブだわ。
じくりと、胸が痛んだ。

目をつぶる。
あぁ、俺は数瞬先にはさっきのおっさんみたいになるんだなぁ。

ブーン、ごめんな。
お前とツンの仲、もっと取り持ってやったらよかったな。

ツン、ありがとう。
俺、お前のこと好きだった時もあったんだぜ。
仲良くなったらこんな女御免だと思いなおしたけど。

あぁ、童貞のまま死ぬの嫌だなぁ。



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:00:57.63 ID:8GqVyjA6O
段差上ればおkじゃね?
ラジコンだし



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:08:09.67 ID:MH5vQQRo0
ある程度とび跳ねたりの自由はきくかんじで。
てかまんまシアーハートアタックが近い感じ。



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:12:24.19 ID:+HoLACEVO
文才あるな
支援



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:13:11.56 ID:MH5vQQRo0
でも、目をつぶってしばらく経つのに、それはやってこなかった。


(;'A`)(…?)

目を開けると

『カ、カカガカカッ!!』

俺の背後から、赤黒いぶっとい腕が突き出してあの化け物をつかんでいた。


(;'A`)「な、なんだこりゃ…」


ぐぐぐ、と。
上顎と下顎をつかんで化け物を抑えつけるそれは、だんだんと前に出てくる。
否、それは俺の後ろからではない。
俺の『中から』出てくるそれは、まさしく巨人だった。

およそ2メートル強のその黒い黒い巨人はどこか爬虫類的な印象のフォルムをしている。
所々がひび割れた肌は何とも言えない質感をして、ひびの中が赤く脈動している。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:15:56.22 ID:aDMdhvtoO
>>1がんばれ



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:18:46.97 ID:SUXP28UU0
お、おもしろそう



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:26:47.43 ID:MH5vQQRo0
(;'A`)「……これは…俺?」

そう、目の前の巨人はまさしく『自分』だった。
自分の体は力を入れていない。
だが、確実に精神力が疲弊していく。
この巨人は、心の力で動かす自分の分身なのだと、本能が教えてくれた。

『ガカッ!!』

バチンッ!という音とともに化け物の口が閉じられ、野に放たれる。


(;'A`)「いって!」

親指の先が、触れていないのに裂ける。
それは巨人が化け物の牙によって傷ついた場所と同じらしかった。

だが、対抗策は見つかった。
さっきまでの絶望的状況は脱したようだ。



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:43:57.39 ID:MH5vQQRo0
『オトナシクッ!』

地面に脱した化け物はいったん俺と距離を取り、
助走をつけて再びこちらに向かって飛びかかってくる。

『オレニクワレロッ!!』

(;'A`)「くっそ!とめろ!!」

単純な軌道はたやすく読める。
再び巨人が化け物を抑えつける。

『ガガガガガカカカカカッ!!!』


(#'A`)「ウボァッ!!」

パワーでは向こうに歩があるらしく、抑えられるのはほんの数秒といったところのようだ。
とりあえず思いっきり手近な壁に投げつける。

すごい音と共にコンクリートが抉れ、ばらばらと化け物と一緒に崩れ落ちた。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:55:44.06 ID:MH5vQQRo0
なのに。

『ムダムダァッ!』

相手には全くダメージが感じられない。

(;'A`)「くっそ」

このタフさ。
こいつを破壊するのは至難の技らしい。
だが、何とかして巻くなりどうにかして破壊しなければ、いつか食われるのは俺の方という状況は覆らない。

逃げたとしても、ジワリジワリと体力を削られる。
それならば

(#'A`)「一か八か、ぶん殴りまくる」

逃げ切れる確証がないなら、破壊した方がこの後のことを考えても安心できる。
これ以上追いかけまわされる人間が増えるのはよろしくない。

『クワレロオオオォォォ!!』

(#'A`)「お前が」

飛びかかってきた化け物。
予測していたその動き。
口の部分をよけ、その動物の頭蓋骨で言う即頭部に思いっきりカウンターを入れる。


(#'A`)「壊れろおぉぉぉぉぉ!!」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:56:24.68 ID:MH5vQQRo0
渾身の力で殴りぬく。
またもや
横に吹っ飛び、街路樹にぶち当たってめり込む。


(;'A`)「はぁ…はぁ…やったか…?」


体力も精神力も尽きかけている。
もうこの巨人も動かすのさえままならない。
これで…ダメなら…


『ギ…ギギ…』

…うそだろぉ。





36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:56:42.82 ID:18kauFUK0
('A`)←このかおすき



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:59:24.44 ID:MH5vQQRo0
化け物は身震いで体を木から外すと、地面に落ちて俺をねめつける。

『イマノハキイタゼ…喰ウ!喰ッテヤルカラナァ!!』

ふたたびこちらに向かっての疾走。
なんとか、受け止めなければ!!

(;'A`)「うけとめっ…」

だが巨人は動かない。
その輪郭はぼやけ、おれの精神力がもう尽きかけていることを表していた。

(#'A`)「く、くそそおおおぉぉぉぉぉ!!」

今度こそだめだと思った。
さっきのような絶望より、悔しさが先に立った。
力がありながら、及ばなかった。
あのサラリーマンの仇を取れなかった。この町を、守れなかった。
悔しさの中、諦めかけたその時、

その瞬間確かに聞いたんだ。
誰かがこう呟いたのを。

「スタープラチナ・ザ・ワールド」


        /|___________
       < To Be Continuguuuu ||]|]
        \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:02:51.95 ID:SUXP28UU0
こんてぃにぬぐうううう



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:03:42.68 ID:MH5vQQRo0
とりあえず、今日はこの辺で寝ないと明日仕事辛いのでこのへんで(汗
ちなみに、話ごとのタイトルつけ忘れたんですが、この話は

『ランナーズ・ハイ (1)』

というタイトルです。

ランナーズ・ハイ(2)は近日中に書きます。
支援してくださったかたがたありがとうございました!



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:04:37.37 ID:htNmntLy0
乙、待ってるぜ



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:05:07.93 ID:aDMdhvtoO
次のスレタイは?w



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:07:29.85 ID:MH5vQQRo0
ほんとだコンティヌグウゥだwwww
俺がどこの板の住人だったかばれかねねぇwww

次のスレタイも

('A`)の奇妙な冒険のようです

の予定です。

しかし自分の文章の遅さに脱帽ですね\(^0^)/



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:38:24.25 ID:+HoLACEVO
面白かった、乙



インデックスページ/次の話

■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    スター・プラチナキタ━(゜∀゜)━!!
■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

検索フォーム

お知らせ

管理人へメール

トップバナー画像をうざったい感じにしてみました。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Team 2ch @ BOINC

待ち続けている人がいる。
だから僕らは回し続ける。
~まだ見ぬ誰かの笑顔のために~

banner-88.gif
CPUの時間
ちょっとだけ
貸してください
(BOINC Team 2ch Wiki)

ブーン系“短編”小説更新状況

    プロフィール

    kuru

    Author:kuru
    特に何も無いよ。

    カウンター

    トータルアクセス:
    ユニークアクセス:
    閲覧者数:



    クリックで救える命がある。
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。