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◆( ^ω^)仮面武闘伝のようです 第2話「運命」

前の話/インデックスページ/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/12(土) 22:43:52.46 ID:YuhwXZIA0
第2話を始めさせて頂きます。


第1話の時に言われていましたが、
総合で仮面ライダー書きたいって言ってた方とは
全くの別人です。



2 :第2話:2009/09/12(土) 22:45:18.87 ID:YuhwXZIA0
(#゚ω゚)「あんな卑怯な手で勝とうだなんて!
      委員会が許しても、この僕が許さないお!」

(#゚ω゚)「変身!!」


( φ岳φ)つ
  つ



(><)「勝負なんです!」

ρ(><)ρ「変身!!」


ρ(>><<)ρ



3 :第2話:2009/09/12(土) 22:46:32.47 ID:YuhwXZIA0
( φ岳φ)「ライダーバトル……」

(>><<)「レディー……」


( φ岳φ)「「ファイッ!!」」(>><<)




ライダーバトル予選 第5回戦


仮面ライダーライズ(日本)

( φ岳φ) VS (>><<)

          仮面ライダーカクタス(メキシコ)





4 :第2話:2009/09/12(土) 22:48:17.19 ID:YuhwXZIA0
仮面ライダーバトル

4年に一度開催される、ライダー同士の戦い。
各国の代表が仮面ライダーとなり、最後の1人となるまで戦い、優勝した国が次回開催までの4年間、
世界を管理する資格を得る……訳ではなく、ワールドカップやオリンピックのようなものである。

[ルール]
変身前に攻撃してはならない。(ただし戦闘中に変身が解除された場合は除く。)
お互いのライダーの変身完了をもって、ライダーバトル開始とする。
変身ベルトが破壊されたライダーは失格となる。




( ^ω^)仮面武闘伝のようです



第2話「運命」





くるくる川 ゚ -゚)様がまとめて下さっています。
ttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-229.html



5 :第2話:2009/09/12(土) 22:49:29.33 ID:YuhwXZIA0
深い森の中、戦いの音が響く。
まず繰り広げられたのは、肉弾戦。
互いの思いを相手にただぶつけ合う戦い。

( φ岳φ)「ハァッ!」

ライズが連続でパンチを繰り出す。
ただ怒りのままに何も考えない攻撃の嵐を、カクタスは最初は捌くことに成功していたが、
いつしかライズの勢いに負けて攻撃を受け始めていた。

(>><<)「くっ。調子に……乗るななんです!」

しかしよろめきながらも、ライズの攻撃の隙を突いて反撃を開始する。
右足を蹴り上げ、狙うはライズの側頭部。

視界に何か入ってくるのを感じ、ライズは咄嗟に左腕を上げてガードする。

(>><<)「まだまだ!」

続けて左パンチが来るのが見え、顔をずらしただけで避ける。

さらに右、左と何度も続けざまにパンチが来るが、ライズにはそれ程早くないように思えて、
居酒屋の暖簾でもくぐるかの様に軽くいなす。



6 :第2話:2009/09/12(土) 22:51:02.70 ID:YuhwXZIA0
(>><<)「お前が素早いのは良く分かったんです!でもこれなら!」

いつの間にかカクタスがサボテン型の銃を手にしており、
トゲのような弾丸を3発続けざまに発射する。

さっきのパンチより遥かに早いが、見える。
最小限の動きでかわし、反撃を試みようとするも、カクタスの攻撃は止む気配がない。

(>><<)「はああ!?なんて反応なんです!ならこれはどうです!」

ライズの反応に驚きを見せながらも、効果のある攻撃を探る。
やはり一国を背負う仮面ライダーだけあって、強い。体も。心も。

続けてカクタスが繰り出したのはなんの変哲もない右ハイキック。
ライズは先程と同じように左腕でガードしようとする。

が、瞬間的にキックの軌道を変えられ、ライズの脇腹に吸い込まれるように……



7 :第2話:2009/09/12(土) 22:52:22.76 ID:YuhwXZIA0
だが、それすらもライズには見えていた。
掌底の要領で右腕をカクタスの足にぶつけるようにして防ぐ。

(>><<)「チッ」

カクタスに僅かに焦りが見える。

( φ岳φ)「無駄だお!お前の攻撃は全て見えているお!!」

勝ち誇ったようなライズの言葉に、だがカクタスは笑い声を上げる。


(>><<)「フハハッ!あーなるほど!そう言うことなんですか!!
    ちょっと熱くなりすぎたみたいなんです!」



8 :第2話:2009/09/12(土) 22:54:52.06 ID:YuhwXZIA0
(>><<)「なら!」

カクタスが大振りの右ストレートを放つ。
ライズは難なく状態を後ろにそらして避ける。
カクタスの体が流れ、ライズに背中を見せることとなる。
その隙にライズがパンチを打ち込もうとする刹那。
ライズの腹を、衝撃が襲う。

( φ岳φ)「くっ!」
( メ゚ω゚)

あえて体を流すことで死角を作り、ライズに見えないパンチを放ったのだ。

(>><<)「こうやって、意識の外から見えない攻撃か……」


続けて、カクタスが腰に挿していたマラカスを一本持ち、そのまま殴りかかる。

攻撃が見えているライズは、マラカスの軌道を逸らしながら、先程のような別方向からの攻撃に備える。
と、カクタスがマラカスを振った。シャンと音が響いたかと思うと、マラカスが炎に包まれる。

( φ岳φ)「熱っ!」
(メメ゚ω゚)

ρ(>><<)「見えても避けれない攻撃か……」



9 :第2話:2009/09/12(土) 22:55:53.10 ID:YuhwXZIA0
カクタスが再びライズに向けてサボテン銃を構える。
先程と同じ様に3発の銃声。
だが弾丸は見えず、圧縮した空気の弾丸が一瞬の後、ライズに着弾し衝撃が襲う。

(>><<)「こんな風に本当に見えない攻撃は当たるってことなんです!」

ふらつくライズに、続けざまにパンチを放つ。
先程のダメージからか、今度は見えていても避けることが出来ない。

( φ岳φ)「くはっ」
(メメメω゚)

激しい衝撃でヨロヨロと体が後ろに下がる。

(>><<)「このまm……っ!」

さらにカクタスが追撃しようとするが、
ライズが無意識に振り回した腕が偶然カクタスの右腕をはじく。

( φ岳φ)「!!」
(#゚ω゚)

カクタスの体が開いた瞬間にライズは後方に飛び退き、相手との距離を開ける。



10 :第2話:2009/09/12(土) 22:57:16.13 ID:YuhwXZIA0
( φ岳φ)「今のはやばかったお……ってうぉ!」
(;゚ω゚)

一息つく間も無く、カクタスがサボテン銃を手に持ち、今度は見える方の弾でライズを撃つ。
完全に油断していたライズは避けることは出来ず、全身に受けてしまう。

先程の見えない弾丸よりも激しい衝撃が体を貫く。
ライダーの装甲をもってしても受け止め切れない衝撃は、ブーンの体を容赦なく傷付ける。

( φ岳φ)「くっ、こっちも!」
(#゚ω゚)

転がるように銃弾の雨から逃れたライズは、DSを開き、
タッチパネルを操作しながらDSの側部よりタッチペンを引き出す。
一瞬の発光の後、ライズの手のタッチペンが銃に形を変える。

銃口を互いに相手に向け、連射しつつ、木々を避けながら横向きで走る。
走っている為か、木に守られる形になっている為か、相手にはなかなか当たらない。

そしていつしか森を抜け、開けた場所に出る。
元々戦いの場所として用意された、採掘場に。


(>><<)「なかなかやるんです!ロマネスク!!」


( φ岳φ)「そっちこそ。流石は仮面ライダー……って、えっ?……ロマ?」
(#゚ω゚)



11 :第2話:2009/09/12(土) 23:00:54.59 ID:YuhwXZIA0
そこでようやく、今の状況を振り返るブーン。

( φ岳φ)「え?そんな。まさか?えっ?」
(;^ω^)

(>><<)「?」

ここにきてブーンは自分の状況に気が付くことが出来た。
さっきまでは必死でなにがなんだか分かっていなかった。

目の前にいる緑と白と赤の3色が鮮やかな戦士。
顔の中央に集まるようなラインの左右、目の部分は暗く見えないが、
その奥でブーンの様子を伺っているであろう鋭い視線、殺気は感じることができる。

それに対する自分の姿。黒の体に金色の鎧。
自分の顔は見えないが、間違いなく変身したのだろう。
あの仮面ライダーに。


仮面ライダーライズに。



12 :第2話:2009/09/12(土) 23:02:19.43 ID:YuhwXZIA0
そして先程までの戦闘を振り返る。
ブーンは今まで格闘技などをならったことは無いし、当然喧嘩もほとんどしない。
それなのに、あの動きはどうしたことか。
相手の素早い攻撃が見える。そしてそれに対して体がイメージ通り動く。
相手の攻撃を意識したと同時に、受け、捌き、そして一瞬の隙に反撃に転じることが出来る。

さらにあれほど動き回ったと言うのに、それによる疲労はほとんど感じられない。





( φ岳φ)「仮面……ライダー……」
(;゚ω゚)







13 :第2話:2009/09/12(土) 23:03:05.61 ID:YuhwXZIA0
(>><<)「急に動きが鈍くなったんです!チャンスなんです!!」

突然挙動不審になったライズの隙を見逃すはずも無く、、
カクタスはの腰に付いていたマラカスを両手に持ち、そのまま殴りかかる。
頭の整理が追いつかないライズは成す術無く攻撃に晒される。

慌ててDSを操作し、タッチペンを剣に変えて応戦するが、間に合わない。
すれ違いざま、カクタスが腰に付けていたタンバリンをライズの胸に押し当てる。

たちまち、タンバリンが大きくなり、ライズはその場に縫い付けられた様に動けなくなってしまった。


( φ岳φ)「う、動けないお!」
(;゚ω゚)

両手のマラカスを高々と構え、太鼓を叩く要領で連続してライズに打ち付ける。

ρ(>><<)ρ「音撃打、サンバ de 激震!!」

マラカスの音と共に、衝撃が波のようにライズの体を襲う。
始めは小さな波だったが、やがて津波のように大きな波に成長し、ライズの装甲の内側で爆発した。


( φ岳φ)「うっうわあぁぁあああぁ!!」
(メメ゚ω゚)



14 :第2話:2009/09/12(土) 23:05:14.01 ID:YuhwXZIA0
ライズは衝撃で弾け飛ばされ、地面に倒れると同時に変身が解けて生身が晒される。
ベルトが体から外れ、ブーンの横に転がる。

体のあちこちに血が滲んでいる。まるで体全体がバラバラになったように感じる。
骨は折れていないようだが、体全体に力が入ってくれず、到底立ち上がることは出来ない。

(メメ゚ω゚)「ぐっ……」

ρ(>><<)ρ「あとは、ベルトを壊して終了なんです」

カクタスが両手にマラカスを持ったまま、ゆっくりとブーンに向かって歩いてくる。

ベルトを壊させてはいけないと思うも、やはり立ち上がることは出来ず、ベルトを拾うことすら出来ない。
仮にベルトに届いたとしても、這ってでは逃げきれるとも思えない。

なにより、今までまともに喧嘩すらしたことがないブーンは、この時点で既に戦意を失っていた。

ビロードが一歩、また一歩近づいてくる。



15 :第2話:2009/09/12(土) 23:07:29.38 ID:YuhwXZIA0
その距離、残り2メートル……1メートル、そして歩みが止まる。

ρ(>><<)ρ「最後に何か言いたいことがあるなら聞いてやるんです」

(メメ ω )「1つだけ……1つだけ聞かせて欲しいお。あの怪人は何なんだお?」

ρ(>><<)ρ「?何なんですか?さっきも訳の分からないことを……」

(メメ ω )「そう……かお」

戦っている間、薄々気付いてはいたが、やはりそうか。
なら自分がやったことは全くの無駄だと言う事か。

そもそも、敵を討ったところでどうなる訳でもなかったのだ。
それなのに自分が暴走して変身してしまった。

ρ(>><<)ρ「混乱させようったって無駄なんです。僕の占いは当たるんです。
        今日僕はロマネスクに勝つんです。優勝候補なんて大したこと無かったんです!」



16 :第2話:2009/09/12(土) 23:10:08.96 ID:YuhwXZIA0
(メメ ω )「……」

棄権だけなら単なる1敗で終わったものを、
ロマネスクの優勝候補としての評判を無駄に貶めた。

不甲斐なさと悔しさと申し訳なさが混じって、涙が溢れてくる。

(メメ;ω;)「……」

カクタスが右手のマラカスを振り上げ、そしてベルト目掛けて振り下ろさんとする。

ρ(>><<)ρ「しかもベルトまで!これで……終わりなんです!」

(メメ゚ω゚)「!!」

ビロードの言葉に、気付かされた。
ここでベルトが破壊されてしまうと、ロマネスクが失格になってしまう。


弾ける様に体を起こし、転がる様にしてベルトを拾い上げる。
さっきまでベルトがあった場所に小さなクレーターのようなへこみが出来る。

(>><<)「ちっ!往生際が……」



17 :第2話:2009/09/12(土) 23:12:41.14 ID:YuhwXZIA0

(メメ ω )「やっぱり……駄目……なん……だお」


(メメ ω )「ここで負けたら……ーンのせいで……」


動こうとしない体を無理やり動かして立ち上がる。


(メメ ω )「ロマネスクさ……格には……」


体に力が入らないが、目だけはまっすぐに相手を見据え、叫ぶ。


(#゚ω゚)「ブーンは、ブーンは負ける訳には行かないんだお!!」



18 :第2話:2009/09/12(土) 23:14:36.32 ID:YuhwXZIA0
もう一度ベルトを体に巻き、既に装着されているDSを操作し、叫ぶ。

(#゚ω゚)「変身!!」

( φ岳φ)

光を身に纏いながら、まっすぐカクタスに向けて走る。
両手を広げて走る、ブーンが一番スピードを出せるいつもの独特の走り方で。


⊂二( φ岳φ)⊃「ブーン!!」
   (#゚ω゚)



(>><<)「ならもう一度やってやるんです!」

カクタスがマラカスを構えるよりも早く、ライズは間合いを詰める。

(>><<)「早っ……」
(;><)

そしてカクタスの目の前で突然、ライズの姿が消える。





19 :第2話:2009/09/12(土) 23:17:09.66 ID:YuhwXZIA0
(>><<)「消え……はっ!」
(;><)

ライズが消えたように見えたのは、カクタスの直前でライズが体を沈めたからであった。
ブーンは昨日のぃょぅの言葉を思い出す。


(=゚ω゚)ノ『普通、スピードのあるやつは、ヒットアンドアウェイとか、ちまちました戦法に走りがちだけど、
      ヒートはそのスピードを攻撃に使っているんだょぅ。そしてその勢いに乗ったヒートの腕は全てを貫く光になるんだょぅ。』


ここまで走ってきた勢いを足に溜め、バネのように一気に開放し跳ね上がる。

放たれるは必殺の右足。

何度もイメージした、あの軌跡を描いて。



20 :第2話:2009/09/12(土) 23:21:27.95 ID:YuhwXZIA0

( φ岳φ)「俺のこの足、光って唸る! お前を倒せと輝き叫ぶ!
(#゚ω゚)  貫け! 必殺!
       ラァァァイジングゥ



       キィィィィィィック!」



(>><<)「う、うわぁぁぁぁ!!」
(メメ><)

闇夜を照らす朝日の如く輝き上る、ライズの必殺の一撃を受け、吹き飛ぶカクタス。

(メメ><)「僕の……占いは絶対なのに……」

その体が地面に落ちると同時に変身が解け、ビロード自身も意識を飛ばされる。


彼が最後に発した言葉は、信念を砕かれた男のものなのか、
それとも彼を縛る『絶対の運命』から解放されたことへの安堵の言葉か。

だが彼は知らない。
彼が最初に占ったのは「ロマネスクとの戦い」について。そしてその結果は「不戦勝」であった。
もし「仮面ライダーライズとの戦い」について占っていたのであれば、如何なる結果が出たのであろうか。

運命の歯車は今もなお欠けることなく回り続けていた。



21 :第2話:2009/09/12(土) 23:23:28.21 ID:YuhwXZIA0

(;^ω^)「や、やった……のか……お?」

動かないビロードを見て、安堵したのか、ブーンの変身が解け、そのままその場に倒れこむ。
薄れゆく意識の中で、どこかで戦いの終了を告げる音声が聞こえたような気がした。


『ライダーバトル終了……両者ノックアウトにつき継続不可能。ポイントはホームチームに……』




[WINNER] 仮面ライダーライズ(日本)
       ロマネスク(ブーン)

[決まり手] ライジングキック

[ポイント] +1P(ホーム) → 18P





22 :第2話:2009/09/12(土) 23:25:46.15 ID:YuhwXZIA0


広場に倒れるブーン達を、崖の上から見下ろす人影が1つ。

???「あれは……まさか適合者とは……」

その男は、納得がいった様につぶやき、そして笑いながらブーン達に背を向け、森の中に消えていく。


( ФωФ)「クハハハハ……我輩は運が良い。ならば利用させてもらおう。覚悟するが良い。少年よ」

その影は、先程ブーンにベルトを渡した、ロマネスクその人であった。





23 :第2話:2009/09/12(土) 23:27:07.69 ID:YuhwXZIA0




衝撃でベルトが外れたことで変身が解け、ブーンは地面に叩きつけられる。
必死に逃げようとするも指一本動かせず、
ブーンに出来ることは、カクタスが近づいて来る恐怖に震えるのみ。
そしてカクタスの足が止まり、ゆっくりと振り上げられたマラカスが、勢い良くブーンに振り下ろされる。

(>><<)『終わりなんです!』


( ゚ω゚)「う、うわああああああぁ!!」

叫び声と共に、跳ね上がるようにベッドから起き上がる。

(;^ω^)「ここは・・・」

目覚めたブーンが目にしたのは、簡易ベッドと小さな棚、そして幾つかの医療器具だけの狭い部屋。
救急車の中をさらに狭くしたようなその部屋には、自分ともう1人見知らぬ中年の男がいた。
見慣れない部屋に自分の状況が判断出来ないブーンに、男が声をかける。

( ´∀`)「気が付いたモナ?ここはライダーバトル日本代表移動型基地。通称、Gトレーラーの中モナ」

(;^ω^)「ライダーバトル……そうだお!!あいつは……バトルはどうなったお!?」

( ´∀`)「バトルは君の勝ちモナ。それより話を聞かせて欲しいのはこっちの方モナ。ブーン君」



24 :第2話:2009/09/12(土) 23:28:30.79 ID:YuhwXZIA0
(;^ω^)「え?なんでブーンのことを?」

( ´∀`)「ああ、それは……」

男が話し始めようとした時、部屋の扉が開き1人の少女が入ってくる。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!!目が覚めたの!?」

ブーンはその声の方を見、予想外の人物であったことに声を上げる。

(;^ω^)「ツ、ツン!?」

ξ゚⊿゚)ξ「バカ!!心配したんだからね!」

(;^ω^)「え?なんでツンがここに?」

ξ#゚⊿゚)ξ「それはこっちのセリフよ!アンタなんでライダーになってんのよ?
       そもそもロマネスクさんはどうしたのよ?」

(;^ω^)「お……ちゃんと説明するお」





25 :第2話:2009/09/12(土) 23:29:41.97 ID:YuhwXZIA0


ブーンは今までのことを順に説明しはじめる。
バトルを見に来たこと、怪人のこと、そしてロマネスクのことを。

( ^ω^)「……と言う訳ですお」

( ´∀`)「そうモナか。ロマネスクが大怪我を……」

ξ゚⊿゚)ξ「ロマネスクさん……」

( ´∀`)「で、変身したと」

( ^ω^)「はいですお。ただカッとなって」

ξ゚⊿゚)ξ(いきなり変身だなんてすごいわね……)

( ´∀`)「しかし、初めて会った君に、V・I・P DSを渡すなんて……」

( ^ω^)「えっ?ロマネスクさんは予備って言ってましたお」



26 :第2話:2009/09/12(土) 23:30:48.70 ID:YuhwXZIA0
( ´∀`)「いや、予備なんてないはずモナ」

( ^ω^)「それじゃロマネスクさんは僕の為に!?」


ブーンの疑問に答える事無く、それきりモナーはブツブツと何か良いながら自分の世界に入ってしまった。
残されたブーンは、そういえば……とツンに疑問を投げかける。


(;^ω^)「あ、あの……ツンはなんでここに?」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁ、あれ私のパパなの。だから私も日本代表サポートスタッフの一員て訳」

(;^ω^)「な、なんだってー!!」








27 :第2話:2009/09/12(土) 23:32:24.14 ID:YuhwXZIA0
翌朝、週の初めの月曜日、ブーンは遅刻ギリギリの時間に母親に叩き起こされた。
まだ体は痛むが動けない程ではない。ライダーになると回復力でも上がるのだろうか。
それでも正直なところ今日は学校を休みたかったが、昨日突然ボロボロになって帰ってきて
そのまま倒れこむように眠ってしまったブーンを心配する家族に、大丈夫であることを見せたかった。

家を出てはじめて、昨日自転車を置き忘れて来たことに気付き、仕方なく徒歩で学校に向かう。


親にはボロボロの体の言い訳としてとりあえず「友達と遊びまわって疲れた」とだけ言っておいたが、
納得してくれただろうか。心配そうな母親の目に少しの罪悪感を感じる。
とは言え、本当のことを言ったところで信じてももらえないだろうが。

一瞬、昨日のことは全て夢だったのではないかと思ったが、
体に残る傷の痛みが、あれが夢でないことを証明していた。


ふと、ぃょぅのことを思い出し、申し訳ない気持ちになる。
ロマネスクさんに会ってからはぃょぅのことを完全に忘れていた。
携帯を開いてみるが、ぃょぅからも連絡はない。
メールを送ろうかとも思うが、どうせ学校であえるだろうと思い、携帯を仕舞う。



28 :第2話:2009/09/12(土) 23:33:54.36 ID:YuhwXZIA0
遅刻ギリギリに起きたのに、自転車も無く、そして走ろうとすると体が痛むので
ゆっくり歩くしか出来ないブーンであるから、このままだと遅刻するだろう。

やはり今日は学校を休もうかと考えていると、
そこに昨日のGトレーラーが到着し、中からツンが顔を出す。

ξ゚⊿゚)ξ「あら、あんなことがあった次の日にちゃんと学校に行くなんて関心ね」

( ^ω^)「お?ツン?学校はどうしたんだお?」

聞けば、ツンがちょうど学校に着いたところでモナーさんから連絡があり、
ブーンと一緒に学校を休んで基地まで来るように言われたとのことだった。

昨日の今日であるから、ブーンは家で寝ているだろうと、迎えに行くところで、ブーンを見つけたらしい。
学校には言ってあるからと、ツンと共にGトレーラーに乗せられて基地に運ばれる。

基地に向かう途中で、ぃょぅに「昨日はあれからどうだった?大丈夫かお?」とだけメールした。

返事はすぐに来たが、内容は「問題ない」とそっけないものだった。
たぶん授業が始まっているのだろう。また明日ちゃんと話をしようと思った。





29 :第2話:2009/09/12(土) 23:35:26.18 ID:YuhwXZIA0



( ´∀`)「ブーン君よく来たモナ」

(;^ω^)「お、こんにちはですお」

基地に着くと、研究室のような所に通された。
立派な椅子でくつろぎながら何気なく挨拶をするモナーと対照的に、緊張した面持ちでブーンが挨拶を返す。

そんなブーンは気に留めず、モナーは近くにあった冷蔵庫を開ける。
中に瓶の牛乳が大量にあるのが見えた。その中から、3本を手に取り、ブーンとツンの前に1本づつ置く。

( ´∀`)「あれからロマネスクと連絡が取れたモナ」

言いながらモナーが腰に片手を当てて一気に牛乳を飲み干す。
モナーに促され、ブーンとツンも牛乳を飲み始める。

瓶で牛乳を飲むなんて久しぶりだ。
それどころか、給食じゃなくなってからは牛乳を飲んだ記憶すらない。
ロマネスクと連絡が取れたと言う事は、ロマネスクさんは無事に避難出来たと言うことか。
避難と言えばぃょぅはどうしているのだろう。あのメール以降連絡がない。
そういえば置きっ放しにしていた自転車を帰りに回収してもらおうなどと、
なかなか先を話そうとしないモナーを見ながら考えていると、ようやくモナーが言葉を発した。



30 :第2話:2009/09/12(土) 23:36:33.51 ID:YuhwXZIA0
( ´∀`)「ブーン君」

(;^ω^)「は、はいですお」

後に続くであろう言葉に身を硬くする。
だが、モナーが発した言葉はブーンが全く予想していなかったものだった。




( ´∀`)「君に……君にロマネスクの代わりをやってもらいたいモナ」






31 :第2話:2009/09/12(土) 23:37:50.18 ID:YuhwXZIA0
あまりのことに理解が追いつかないでいるブーンより先に言葉を発したのは、ブーンの隣にいたツンだった。

ξ゚⊿゚)ξ「ゲホッ……パパ!?何言ってるのよ!?」

牛乳を噴出しそうになるのをこらえて、ツンがモナーに掴みかかる。
それを見て、ようやく言葉の意味を理解したブーンが声を上げる。

(;^ω^)「ほ、本当ですかお!?僕が日本代表の仮面ライダーに!?」

(;´∀`)「ちょwwwツン、離すモナ!話を聞くモナ!」

ツンが手を離すと、モナーは乱れた服を着直しながら、話を続ける。

( ´∀`)「あの後ロマネスクから連絡があったモナ。ロマネスクはブーン君が変身したことを知っていたモナ
      そしてブーン君に代わりを頼めないか……と」

(;^ω^)「そんなに怪我が酷いんですかお?」

( ´∀`)「怪我もそうモナが、やらなければならないことがあるから頼むと言われたモナ」

ξ゚⊿゚)ξ「それって……」

( ´∀`)「おそらくは……」

モナーの言葉にツンが意味ありげに聞き、モナーも同意する。
ブーンは知らない事情があるのだろうが、そのことよりも先程のモナーの言葉を理解するだけで精一杯だ。



32 :第2話:2009/09/12(土) 23:39:26.00 ID:YuhwXZIA0
ξ;゚⊿゚)ξ「で、でも、だからってブーンがやる必要ないじゃない!今からでも代わりの人を探して……」

( ´∀`)「モナも反対したモナ!でも今から適合者を見つけるには時間がないのは確かモナ」

ξ゚⊿゚)ξツンツン!! モナモナ!!(´∀` )


2人の勢いに押されて何も言えず、しばらくそのやりとりを見ているだけだったブーンであったが、
やがて意を決したように、口を開く。

(;^ω^)「あ、あの……」

が、ツンが机の上に置きっ放しにしていた牛乳が肘に当たってしまった。
3人の目が、ゆっくりと落ちていく牛乳瓶に集中する。
咄嗟のことに誰も動けないまま、牛乳瓶が床に落ちる。
幸い瓶が割れることはなかったものの、中に入っていた牛乳のほとんどが床にぶちまけられる。

(;^ω^)「あうあう」
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン!私の牛乳がなくなっちゃったじゃないの!」
(;´∀`)「そこ怒るモナ?とりあえず雑巾!雑巾モナ!!」

慌てて片付けようとするツンとモナーに加わらず、ブーンはそのまま先程の続きを口にする。

( ^ω^)「ツン!お父さん!!僕やりますお!やらせて下さいお!」

ブーンの言葉に、雑巾で必死に床を拭いていたモナーの手が止まる。


(#´∀`)「……お義父さん?」



33 :第2話:2009/09/12(土) 23:41:51.71 ID:YuhwXZIA0
(;^ω^)「えっ?えっ?」

(#´∀`)「『お義父さん』とは、どう言う意味モナ?
       まさか貴様、ウチのツンに手を出してるんじゃないモナね?」

ξ;゚⊿゚)ξ「な、何言ってんのよ!なんでそんな風に聞こえるのよ!」

まさかの父の反応に、ツンが慌てながら答える。

ξ//⊿/)ξ「べ、別に、私達はそんな関係じゃないんだから!」

(#´∀`)「本当モナ!?」

ツンの言葉を、ブーンを睨むようにして確認する。

(;^ω^)「そ、そうですお。単なる友達ですお!」

モナーのあまりの形相に、とにかく刺激しないように返事をするブーン。

( ´∀`)「そうモナか……。でも、もし手を出したら消すモナ。
      それからモナのことはモナっさんって呼んでくれればいいモナ。」

とりあえず納得してくれたのか落ち着いたモナーを見ながら、
ブーンはモナっさんにツンのことを話す時は注意しようと誓うのであった。





ξ - )ξ「単なる友達なんだ……」



34 :第2話:2009/09/12(土) 23:42:52.62 ID:YuhwXZIA0
ブーンがロマネスクの代わりに戦うことが決まってからは
毎日、学校が終わると、ツンと共に、迎えに来たGトレーラーで基地に行き、
ライダーの戦いについて訓練を受けた。

モナーは、ブーンが格闘技経験者だと思っていたらしく、
今まで何もやっていなかったことを伝えると驚かれた。

確かに、ライダーに変身してのブーンの動きは素晴らしいものではあったが、
生身の時のあまりの動きの悪さを見ると納得してもらえた。

相手の攻撃が見え、それに合わせて体が動くことについても、
少々ピザなブーンがライダーとなることで身軽になる為であろうと説明を受ける。
だが、ブーンには、仮面ライダーとしての何か特別な力を、感じずにはいられなかった。

特訓の内容は、主に格闘の基本を学び、ライダーに変身して、機械を相手に戦う形式であった。
ライダーと互角に戦える生身の人間がいない為、実戦形式での特訓が行えないのは少し不安であったが、
一度ライダーと戦ったことのあるブーンには、あまり気にならなかった。

何も知らないでもあれだけ戦えたのだから、過度な自信であっても仕方の無いことではあろう。



35 :第2話:2009/09/12(土) 23:43:51.07 ID:YuhwXZIA0
それでも特訓は熾烈を極め、その疲れからか学校では勉強に手が付かないどころか、
授業中、休み時間を問わず、起きていることすら出来なかった。
朝登校し、昼飯を食べ、気付くと下校時間、そのまま基地で特訓といった毎日で、
休み時間にぃょぅ達と話をする余裕すら無かった。

そして、その生活にようやく慣れてきた頃、前回の戦闘から2週間の後、
訓練の成果を出す舞台-ライダーバトル予選 第6回戦の幕が上がろうとしていた。





第2話 了





36 :第2話:2009/09/12(土) 23:44:52.88 ID:YuhwXZIA0
( ^ω^)仮面武闘伝のようです


(,,゚Д゚)「ギコハハハ!正義の味方ってやつだ!!」

(#´∀`)「黙れモナ!死ね!氏ねじゃなく死ね!!」

( φ岳φ)「なんて装甲だお……」
(;゚ω゚)


[,,⑪Д⑪]「ロマネスク、いやブーン、お前は何の為に戦っている?」


・・・ NEXT RIDER [,,⑪Д⑪]



37 :第2話:2009/09/12(土) 23:47:20.75 ID:YuhwXZIA0
以上で第2話終了です。


ビコーズの掛け声「アッー」と、「モナっさん」の呼び方は、
「ブーンが仮面ライダーになるようです」
ttp://nanabatu.web.fc2.com/boon/kamen_rider_noob.html
から頂きました。

見事なセンスだと思います。


本日は以上です。

最初から最後までぼっちすぎて少し泣きました。



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/12(土) 23:57:27.38 ID:hBAXz6tsO
読み終わるまでレスできんかった




39 :第2話:2009/09/13(日) 00:05:42.88 ID:IqHN6+ZC0
>>38
ありがとうござます。
救われました。



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/13(日) 00:09:12.97 ID:CFnkcHLQP
今見つけたんだ
私は零支援零乙で100投下したことあったよ




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/13(日) 00:11:39.08 ID:0m1mwX/CO




42 :第2話:2009/09/13(日) 00:23:54.37 ID:IqHN6+ZC0
殺人鬼読んで帰ってきました
面白すぎですアレ

>>40
ありがとうございます
なんという精神力

>>41
ありがとうございます


読んで下さってる方がいることが分かったので、安心して寝れます
ノシ



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■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    応援してるぜ
    頑張って書けよ
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