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◆('A`)桜色に染まるようです ('A`)一話「ぷろろーぐ、そのいち」

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 21:43:52.98 ID:Wm/DTrDS0
   プロローグ


「馬鹿なやつ」

 手紙を放り投げながら呟き、後ろへ倒れこむ。
 短くベッドが音を上げてから暫く経って、女は今まで溜め込んでいた息を、一気に吐きだした。

 そのままの体勢で胡坐をかいた後、上半身を動かして、眼鏡を保護しているケースへと手を伸ばす。体の柔くない彼女は、一生懸命に腕をのばして、それを手に取る。
 青いそれを開け、出した眼鏡をかけて手紙を拾って。最初にみえた文を見て、彼女は微笑んだ。

「こんなことを書いても私が軽蔑などできないことを、よく知っているくせに」

 緩む頬を正し、女は小さい息を吐くと、手紙を読み始めた。



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 21:57:05.56 ID:Wm/DTrDS0


 きっかけは、小学六年生の春だった。
 俺はその頃、幽霊に恋心を抱いていた。



 手紙は、そんな告白から始まっていた。


  


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:15:24.59 ID:Wm/DTrDS0
 俺には、ブーン、ショボン、クー。この三人しか、友達がいなかった。

 たった三人の友達だ。失うのは怖かった。
 だからどんな我が侭にも応えたし、どんな時にも彼らについて行った。

 そんな毎日が続いた、小学六年生の春。
 今まで一度も我が侭なんて言わなかった、というか意見もしなかったクーが、一言。

「なあ。最近噂になっている、『緑の屋敷』に行きたいんだが」

 ブーンは女子にモテたいが為に、クーはチャレンジ精神から、俺は単なる興味で、それぞれ賛成した。
 嫌がったのは、気弱な性格のショボンだけだった。

 ショボンは、泣いてまで嫌がった。だが、ブーンはそれを許さなかった。
 暫く、二人の口論が繰り広げられた。俺とクーは、二人で花見をし始めた。

(#^ω^)「――もう、いい!」



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:24:24.42 ID:Wm/DTrDS0
(^ω^#)「先に行っておく!!」

(´;ω;`)「……っや、やだ! やだああああああーーーっ!!」


 悲鳴に近い、叫び声。

 花見を中断し、泣き叫ぶショボンを引っ張って行くブーンを、強引だなあなんて思いつつ、見ていた。

「ほれ。最後のみたらしだ」

 たっぷりとタレのついたみたらし団子が、突然眼前にさし出された。
 礼を言いつつ、彼女の方を見てみる。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:32:08.43 ID:Wm/DTrDS0
 紺のティーシャツに黒の短パンを履いただけという格好の彼女は、冷静に荷物を纏めていた。

 あっという間に荷物は纏まり、「行くぞ」とだけ言われる。
 返事も聞かずに走り出した彼女の背中を追いかけつつ、胸をうつ何とも言えない高揚に、俺はどきどきしていた。


 運動も何もしていない俺にとって、町外れまで走る体力はなかった。
 水泳を習っている彼女は行く道中、ずっと気遣ってくれていた。

 そして、今。

 自分でも気持ち悪いと思うくらいに呼吸は乱れ、汗も尋常ではないくらい出ている。



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:40:51.01 ID:Wm/DTrDS0
 横でクーが、鼻をつまみつつも「大丈夫か?」なんて言ってくれていた。
 その優しさと素直さに、ストレートで胸が痛んだ。

 ブーンはそんな俺など気にもならないらしく、ずっとショボンを罵倒していた。
 お前はそれでも男なのか、悔しくないのか、見ろ、あのクーの涼しげな顔を――。

 そこまで聞いたところで、俺はショボンの表情を見た。



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:43:53.62 ID:Wm/DTrDS0



   ('A`)一話「ぷろろーぐ、そのいち」



 やばい、と思った。

 顔色は真っ青。目に涙が溜まり、ついには溢れ出、頬を細く伝っていた。
 がたがたと体は震え、恐怖に満ちた双眸を地面に向けていた。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 22:50:24.76 ID:Wm/DTrDS0
「おい、ブーン。そろそろやめてやれ」

(#^ω^)「……あ?」

 物凄い剣幕だったブーンが、突然静かになった。
 口角を上げたそれを見て、近くにいるだけなのに、背筋がぞくりとした。

 オロオロして彼女を見ると、クーは無表情だった。

川 ゚ -゚)「やめろ、と言っているんだ」


 ……何がなんでも、これはクールすぎる。



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 23:01:28.70 ID:Wm/DTrDS0

 言い争いを始めた二人を放り、蹲ってしまったショボンへ駆け寄る。

「だ、大丈、夫?」

 少し顔を上げ、囁くように呟く。
 聞き返したら、今度は少し、音量が上がった。

(´;ω;`)「ドクオ君?」

 聞こえた。
 何回も聞き返さなくてもいいと判断し、少し安心する。

「うん。そ、そうだよ」

(´;ω;`)「……あのさ。敬語、じゃなくてもいいよ」



19 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/09/18(金) 23:29:53.79 ID:Wm/DTrDS0
ID変わる前に酉つけとく。



20 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/09/18(金) 23:36:38.23 ID:Wm/DTrDS0
 突然の提案に驚き、少し迷った後、「わかった」と答えておいた。

 するとショボンはぽかんと口を開け、此方を見てきた。
 
(´;ω;`)「…………えーっと。その」

 ぐいっと涙を拭ったショボンを見て、いろいろと思案する。
 もしかしたら単純な動機だったとか、本気じゃなかったとか、冗談だったとか。

 そしたら、さっき自分が言った言動が途轍もなく恥ずかしく思えてきた。
 

「ありがと。本当に、嬉しかったよ」


「……え?」




 その日、俺には本当の友達ができた。



21 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/09/18(金) 23:38:40.48 ID:Wm/DTrDS0
……見てる人、いるかな?

一話しか投下してませんが、今日の投下は終了です。



質問とか、あったらどうぞ。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 23:41:58.71 ID:BUi2Pp0+O
乙!
まだ何とも言い難いけど好きかもしれんよ



23 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/09/18(金) 23:45:23.59 ID:Wm/DTrDS0
>>22ありがとう! 頑張ります。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/18(金) 23:57:36.87 ID:0K8y0BMd0
結構好きだぜ



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:17:11.07 ID:yZOJAL4R0
どこかにまとめられてなかったっけ?



26 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/09/19(土) 00:25:33.01 ID:mWUMmjSHO
携帯から。

>>25くるくるクールさんにまとめられてます



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:27:01.94 ID:hEj5hqPNO
続き投下するよな?



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:41:11.88 ID:mWUMmjSHO
>>27できたら、しますよ!

ですが、もう今日はPC使えないんで…多分できません



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:48:39.27 ID:hEj5hqPNO
>>28
くるくるさんにまとめられてるって書いてるけど、
これ一話目じゃないの?



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:51:34.27 ID:mWUMmjSHO
そうですね…
これは書き直し、って受け取って貰ったらいいと思います



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 00:54:04.64 ID:mWUMmjSHO
じゃあ、そろそろ寝ないと明日やばいので…質問締切ります

ノシ



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 01:10:31.01 ID:PumvxKvI0




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■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    期待の新作
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