◆スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆( ^ω^)仮面武闘伝のようです 第3話「強敵」

前の話/インデックスページ/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:39:35.54 ID:29LHd9Mh0
第3話を始めさせて頂きます。



2 :第2話:2009/09/19(土) 22:40:35.67 ID:29LHd9Mh0

ビョォォォォオオォォ!!

冷気を伴う強い風がブーンとツンの身に降り注ぐ。
しっかりと防寒対策が出来ているツンは良いものの、
普段着にちょっとシャツを羽織っただけのブーンはたまったものではない。

(;^ω^)「さ、寒いお!」

ξ゚⊿゚)ξ「だから出る時言ったじゃない。ちゃんとあったかい格好で来なさいって」


(;゚ω゚)「お……だからって、




     まさか行き先がロシアだなんて思わないおー!!」



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/19(土) 22:41:17.47 ID:3l2bKGosO
応援してるよー



4 :第2話:2009/09/19(土) 22:41:40.51 ID:29LHd9Mh0

仮面ライダーバトル

4年に一度開催される、ライダー同士の戦い。
各国の代表が仮面ライダーとなり、最後の1人となるまで戦い、優勝した国が次回開催までの4年間、
世界を管理する資格を得る……訳ではなく、ワールドカップやオリンピックのようなものである。



[予選ルール]

ホーム戦、アウェー戦をそれぞれ5回繰り返す。

戦闘は2週間に一度行われる。20週(4ヶ月少々)で予選終了。

戦闘終了翌日に次回の対戦相手が発表される。

ホームで勝利の場合、1Pが加算され、
アウェーで勝利の場合、3Pが加算される。
また、ホーム、アウェーに関わらず、
相手のベルトを破壊した場合は、3Pが加算される。

10戦終了後ポイントが高かった順に決勝進出となる。



5 :第3話(名前間違ってましたorz):2009/09/19(土) 22:42:33.68 ID:29LHd9Mh0






( ^ω^)仮面武闘伝のようです



第3話「強敵」






くるくる川 ゚ -゚)様がまとめて下さっています。
ttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-229.html



6 :第3話:2009/09/19(土) 22:43:33.85 ID:29LHd9Mh0
ビョォォォォオオォォ!!

冷気を伴う強い風がブーンとツンの身に降り注ぐ。

前回のバトルから2週間後の土曜日。
仮面ライダーバトル予選の第6戦を明日に控え、
ブーン達は、バトルが行なわれる国、ロシアに来ていた。

ツンに「ちょっと涼しいところに行くわよ」とだけ言われてそのまま連れてこられたので、
ブーンにしてみれば半ば拉致の様なものであったが。

今はモナー達スタッフをホテルに残して、若い2人で観光中である。
とりあえずモナーに服を借りたブーンではあったが、完全防寒とは行かず寒さに震えている。

(;^ω^)「と、とにかく寒いお!」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね。どこかお店でも入って、何か食べましょうか」

(*^ω^)「お!一度ロシア料理を食べて見たかったんだお!僕は本場のピロシキとボルシチと……」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、あそこにしましょう」

( ´ω`)「ロシアに来てまであそこかお……」

ツンに連れられて、ブーン達は黄色で大きくmと書かれた看板の建物に入っていく。



7 :第3話:2009/09/19(土) 22:44:48.97 ID:29LHd9Mh0
ξ゚⊿゚)ξ「ほらブーン見なさいよ!ピロシキバーガーってのがあるわよ」

(*^ω^)「お、マジかお!それは食べねばなるまいお!!」

まさかのご当地バーガーに、テンションが上がったブーンは急いでツンのところへ走って行く。
と、ちょうど注文を終えて席へと向かうところだった男達とぶつかりそうになった。

マト゚ー゚ リョ「うぉっ!」
ピ ロ゚シ「ちょwwwあぶねぇっすwww」
ペ レ゚ス「マジパネェんすけどロシアwwww」

(;^ω^)「ご、ごめんだお。でも何事もなくて良かったお」

マト゚ー゚ リョ「って、そのまま行くとかマジねーし」
ピ ロ゚シ「外人だからってちょーしのってんすか」
ペ レ゚ス「とりあえずゴメンナサイ料でも置いてくロシア」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとアンタ達なにやってんのよ!」

慌てて間に入って止めようとするツン
しかしブーンはこともなげに言ってのける。

( ^ω^)「まぁまぁツン、ここは僕にまかせるお」



8 :第3話:2009/09/19(土) 22:45:49.85 ID:29LHd9Mh0
ξ゚⊿゚)ξ「えっ?」

( ^ω^)ヒソヒソ「こんなやつらライダーになればイチコロだおwww」

ξ;゚⊿゚)ξヒソヒソ「やっぱり……そんなことだと思ったわ。変身して一般人への攻撃は重罪よ?」

(;^ω^)「マ、マジかお!?」

ξ;-⊿-)ξ「あたりまえでしょ。まったく……」

(;^ω^)「どどどどどうするお?さすがに3人は相手できないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね……こうなったら……逃げるわよ、ブーン!」

(;^ω^)「わ、わかったお!」

ご当地バーガーに後ろ髪を引かれつつも急いで店を飛び出す2人。
しかしよく知らない異国の地で、地元の人間を相手にそう逃げ切れるものではない。
気がつくと2人は路地裏で挟み撃ちにされていた。

ピ ロ゚シ「鬼ごっこはおしまいっすよwww」
マト゚ー゚ リョ「やっちまうかwwwwww」
ペ レ゚ス「フヒヒヒwwwサーセンロシアwwwwww」



9 :第3話:2009/09/19(土) 22:47:10.86 ID:29LHd9Mh0
(;^ω^)(仕方ないお。とりあえず変身して脅してみるお……。)

と、ブーンが覚悟を決めたその時、DQN達の後ろから男が現れ、大声を上げた。

???「ゴラァ!お前ら何やってんだ!!」

マト゚ー゚ リョ「あんだとぉ?……て、てめぇは!!」
ピ ロ゚シ「ギ、ギコ!やべぇっす!」
ペ レ゚ス「逃げロシア!!」

男の顔を見るなり3人はブーン達を置いて、あっと言う間に走り去っていってしまった。

(,,゚Д゚)「まったく近頃の若いモンは……。大丈夫かアンタら。見たところこの国の人間じゃねぇな。観光客か?
    すまねぇなこんな目に合わせちまって。」

( ^ω^)「あ、ありがとうございましたお。」

(,,゚Д゚)「いいってことよ。他所から来たお客さんには楽しんで帰ってもらわねぇとな!
    俺はギコ。この辺のことなら何でも聞いてくれ。」

ξ゚⊿゚)ξ「ギコさん、本当に助かりました。ありがとうございます」


(,,゚Д゚)「いやいや礼は良いって。まぁ……趣味みたいなもんだからな」



10 :第3話:2009/09/19(土) 22:48:26.35 ID:29LHd9Mh0
( ^ω^)「おっ?趣味ですかお?」

(,,゚Д゚)「ギコハハハ!正義の味方ってやつだ!!」

『正義の味方』今時そんな恥ずかしい言葉を照れもせず言ってのけるギコ。
その飾らない姿は、会ったばかりだと言うのに、ブーンとツンに親しみを感じさせた。

と、ギコが出てきた表通りから、1人の女性が顔を出し、ギコに声をかけた。

(*゚ー゚)「ギコ君ー!もぅ急に走り出すんだから」

(,,゚Д゚)「おう!しぃスマンな!ビビビッと来てな!」

(*゚ー゚)「まったく。まぁいつものことだけど」

ギコの恋人だろうか、仲良く話しているギコとしぃに、とりあえずブーンとツンは礼を言ってこの場を去ろうとする。
と、いきなりギコが振り向いてブーン達に声をかけた。

(,,゚Д゚)「そうだ!アンタら、腹へってねぇか?若いモンが迷惑かけたお詫びに、ウチでメシでも食っていかねぇか?」

ξ゚⊿゚)ξ「いえ、そこまでお世話になる訳には……」

( ^ω^)「!!それって、本場のロシア料理をご馳走してくれるってことかお!?」

流石に遠慮しようとしているツンを押しのけ、ブーンが嬉しそうに答える。

(,,゚Д゚)「おう!!しぃのメシは最高だからな!ギコハハハ!」



11 :第3話:2009/09/19(土) 22:49:49.09 ID:29LHd9Mh0
ツンが何度も断ろうとするも、ブーンとギコに押し切られる形でギコとしぃの家にお邪魔することになった。
しぃにも本当にお邪魔して良いのか聞いてみたが、「まぁいつものことだから」と笑っていたので覚悟を決めた

「急だから対したものはできないけど」としぃが言う様に、食卓に並べられたものは、おもてなし用の料理ではなく、
だが、だからこそ、そこに暮らす人々が食べる本当の意味での家庭料理であり、
さらにせめて品数は多くしようとした料理の数々はどれもおいしく、ブーンはもちろんのこと、ツンも大満足であった。


楽しい食事が終わると、ツンは、食器を片付けるしぃを手伝いに台所へ、
残された男達と言えば、ギコが取り出した秘蔵のウォッカで酒盛りが始まっていた。

(,,゚Д゚)「おら!飲め!!」

(;^ω^)「ぼ、僕はまだ未成・・・ぶわっ!」

始めは遠慮していたブーンも、酔いが回ってくると良い意味で遠慮が無くなり、
宴はさらに加速していった。

(,,゚Д゚)「おぅ!いけるじゃねぇか!ブーン!気に入ったぜ!!ギコハハハ!!」


(*^ω^)「おっおっ!だから僕は言ってやったんだお!それじゃまるでカラマーゾフじゃないかってwwwww」

(,,゚Д゚)「ギコハハハ!!そりゃスメルジャコフもロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフるわwwwwww」





12 :第3話:2009/09/19(土) 22:50:50.79 ID:29LHd9Mh0
ξ;-⊿-)ξ「まったく……」

(*゚ー゚)「うふふ、ツンちゃんごめんね。無理やり連れてきちゃって。ギコ君はいつもああだから」

片付けが終わり、盛り上がる酔っ払い達を見て溜息を付くツンに、しぃが声をかける。
手には紅茶の入ったカップと、ジャムの入った器があった。

ξ゚⊿゚)ξ「とんでもないです。ありがとうございます。ご飯もご馳走様でした!どれもおいしかったです」

(*゚ー゚)「本当?お口に合うか心配だったんだけど」


ξ゚⊿゚)ξ「いえ、本当に美味しかったです!
      ロシアの家庭料理をいただけるなんてめったにないですし」

(*゚ー゚)「そう言ってもらえると作った甲斐あったわ。ご飯は大勢で食べる方が楽しいしね」

向こうで繰り広げられている宴とは対照的に、こちらは優雅なティータイムである。
折角なのでツンはしぃにロシアのことをいろいろ教えてもらう。

ξ゚⊿゚)ξ「あの……そう言えば、1つ聞いてもいいですか?」

そんな中、ツンが思い出した様にしぃに尋ねる。



13 :第3話:2009/09/19(土) 22:52:04.58 ID:29LHd9Mh0
(*゚ー゚)「ん?」

ξ゚⊿゚)ξ「正義の味方って……?」

ツンの疑問は、ギコの発した言葉についてであった。
正義の味方。それはつまり仮面ライダーと関係するのではないかと。

(*゚ー゚)「あぁアレね。元々はギコ君の弟の口癖だったんだけどね。
    いつの間にかギコ君のになっちゃって……」

言いながらギコの方を見るしぃは、ほんの少しだけ表情が沈んだ様に見えた。
ツンが望む答えではなかったが、しぃの表情を見るとこれ以上聞いてはいけないことの様に思えた。

(*^ω^)「ギコさん、『正義の味方』なんてすごいお!
      格好良いお!!漢のロマンだお!」

そんな空気を吹き飛ばすようにブーンの嬉しそうな声が聞こえてきた。

(,,゚Д゚)「そうか!?わかってるじゃねぇかブーン!!よし、良い事を教えてやる!


    実はな、俺は仮め……」



14 :第3話:2009/09/19(土) 22:53:19.66 ID:29LHd9Mh0
(*;゚ー゚)「ちょ……ちょっと!ギコ君!!」

(*^ω^)「おっ?亀?」

(,,゚Д゚)「ギコハハハ!いけねぇいけねぇwwwしぃ!酒だ!酒持ってこい!」

(*゚ー゚)「まったく……はいはい、今出しますよ」

ξ゚⊿゚)ξ「……」


そして夜は更けていくのであった。


オレハセイギノミカタダー!!
ブーンモダオー!






そんな賑やかなギコの家を路地裏から伺う影が3つ。

マト゚ー゚ リョ「チクショウ、ギコのやろう・・・マジパネェよ」
ピ ロ゚シ
ペ レ゚ス



15 :第3話:2009/09/19(土) 22:54:31.13 ID:29LHd9Mh0

明らかにブーンの倍以上飲んだはずなのに少しもそんな素振りを見せないギコとは対照的に、
ブーンは二日酔いの頭を抱え、明らかに調子が悪そうだ。
この状態で昼過ぎにはライダーバトルがあるのだから、コンディションは最悪と言ったところか。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、ブーン、大丈夫?」

(*´ω`)「おーちょっと頭が痛いけど大丈夫だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「一度、ホテルまで戻りましょうか。パパに薬でも出してもらいましょ」

(*´ω`)「おーわかったおー」





16 :第3話:2009/09/19(土) 22:55:36.77 ID:29LHd9Mh0
2人がホテルに着くと、モナーがロビーで待ち構えており、2人の姿を認めると同時に駆け出してきた。

(;´∀`)「ツ、ツン!心配したモナよ!」

連絡もなく娘が朝帰りしたのだから、親としては当然の反応であろう。

(#´∀`)「貴様、ツンと嬉し恥ずかし朝帰りとはいい度胸だ!!
      修正してやる!そこになおれ!!」

しかも、そこに相手の男がいるともなれば、平常心ではいられまい。

ξ;゚⊿゚)ξ「パパ!?」

(;^ω^)「モ、モナっさん、なんかキャラが違うお!?」

(#´∀`)「黙れモナ!貴様は死ね!氏ねじゃなく死ね!!」





17 :第3話:2009/09/19(土) 22:56:37.92 ID:29LHd9Mh0



ξ゚⊿゚)ξ「……と、まぁそういう訳なのよ」

( ´∀`)「そうだったモナか。でもそれなら連絡を……」

ブーンを亡き者にしようと拳銃まで出してきたモナーを、ツンが宥めながら説明する。
ようやく落ち着いたモナーであったが、ブーンを見る目は未だ鋭く、獲物を狙う猛禽類の様に思える。



( ´∀`)「……とりあえず、二日酔いならこれを飲むモナ」

敵意のこもった目でブーンに差し出されたそれは、ドロドロとしたいかにも苦そうな液体。

(;^ω^)「お……なんか苦そうだお」


(#´∀`)「いいから飲むモナ!!」



ギャーニガイオー!!
ジャカァシィ!!ダマッテノメバイインジャ!!ボケガ!!シニサラセ!!
パ、パパ…!?



18 :第3話:2009/09/19(土) 22:58:06.68 ID:29LHd9Mh0


正午、町外れの荒野にブーンとツンが向かう。
果たしてそこには1組の男女が待ち構えていた。

その人物を見て、ブーンとツンは驚きを隠せなかった。

(;^ω^)「あなたは!」
ξ;゚⊿゚)ξ「やっぱり……」

(,,゚Д゚)「そうか……お前がロマネスクだったのか。
    ブーンってのはあだ名か?それともロマネスクがコードネームか……
    どうやら昨日の助太刀はいらぬお世話だったみたいだな」

( ^ω^)「いえ、昨日は本当に助かりましたお。
     ギコさんが、ロシア代表のライダーかお。そう言われればピッタリだお」

(,,゚Д゚)「おおぅ。嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。今朝はフラフラだったが、酒は抜けたか?」



19 :第3話:2009/09/19(土) 22:59:23.51 ID:29LHd9Mh0
( ^ω^)「もうバッチリですお。ギコさん、悪いけど僕が勝たせてもらうお!」

(,,゚Д゚)「やれるもんなら、やってみろゴラァ!常勝ロマネスクの噂、確かめさせてもらうぜ!」

2人が戦う気になったことを確認して、ツンとしぃはその場を離れる。
戦いが始まってしまえば、ライダーでない2人に出来ることはただ祈ることだけだ。
一応、通信でアドバイスも出来るが、常人がライダーに言えることなどほとんど無い。
せいぜい背後に回られた時に「危ない!」とか「後!」とか言う程度だろうが、言ったところで既に遅い。

だからバトルの邪魔にならない場所で、ただ戦いの行く末を見守る。
勝利よりもまず、無事に生きて帰って来ることを祈って。



20 :第3話:2009/09/19(土) 23:00:33.75 ID:29LHd9Mh0
ブーンが、DSを右手に持ち、突き出す。
左手に現れたベルトを一振りで体に巻きつけ、DSをホルダーにセットする。
流れるようにカートリッジを差し込み、DSを操作しながら叫ぶ。

( ^ω^)「変身!」

光がブーンを包み込み、光が消えた後には、黒の体に金色の鎧の戦士が現れる。


( φ岳φ)



21 :第3話:2009/09/19(土) 23:02:26.89 ID:29LHd9Mh0
ギコはウォッカの瓶型のバックルを取り出すと、おもむろにフタを開け、
出陣前にしぃが入れてくれたキンキンに冷えたウォッカを飲み干す。

(,,゚Д゚)「ぷっはー!今日も良いバトルが出来そうだ!」

空になったバックルをそのまま腰に当てると同時、
空のはずの瓶の口から勢い良く液体が噴出し、ギコの体に巻きつく。
そしてそれはベルトへと変わり、先程外した瓶のフタを締めながら叫ぶ。

(,,゚Д゚)「変身!」

ギコの足元、影が揺らぎ、中から機械の体を持つ緑色の熊「ギガベージ」が現れる。

ギガベージはギコの背後に立ち、大きく口を開けて雄叫びを上げる。
何も知らないものが見れば、熊型のロボットにギコが襲われているように見える状態の後、
ギガベージの体に亀裂が走り、バラバラになったパーツがギコを包んでいく。

全てのパーツがギコに装着され、緑と銀の体を持つ破壊の戦士、仮面ライダーワロスが現れる。


[,,⑪Д⑪]



22 :第3話:2009/09/19(土) 23:03:29.69 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「ライダーバトル……」

( φ岳φ)「レディー……」


( φ岳φ)「「ファイッ!!」」 [,,⑪Д⑪]



ライダーバトル予選 第6回戦


仮面ライダーライズ(日本)

( φ岳φ) VS  [,,⑪Д⑪]

          仮面ライダーワロス(ロシア)





23 :第3話:2009/09/19(土) 23:04:43.17 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「最初に言っておく。俺はかーなーり強い!」

( φ岳φ)「僕だってかなり強いお!!」

バトル開始と同時にギコが叫ぶ。
それに答えるようにブーンも叫び、真っ直ぐワロスに向けて走り、拳を振り上げる。

[,,⑪Д⑪]「ほう。真っ向勝負か。嫌いじゃないぜ。そう言うの」

ワロスはその場を動こうとしない。それどころか防御するそぶりすらない。
開始早々、ライズの渾身のパンチが決まった。

だが、ライズが目にしたのは、先程と全く変わらずに経っているワロスであった。

( φ岳φ)「くっ!」

それでも、そのまま連打を叩き込む。
全てのパンチが間違いなくヒットしているにも関わらず、ワロスにダメージは見受けられない。

[,,⑪Д⑪]「スピードはあるが…響かねぇな!」

ワロスが放った大振りのパンチをかわす。
完全に見切ってはいるものの、通り過ぎる際の風圧だけで圧倒されそうになる。



24 :第3話:2009/09/19(土) 23:06:21.86 ID:29LHd9Mh0
( φ岳φ)「パンチが駄目なら……」

ワロスの攻撃をかわしながら、片手でDSを操作する。
タッチペンを引き抜くと、光を放ちソードモード、剣へと形を変えた。

( φ岳φ)「これでどうだお!」

剣を両手で持って大きく振りかぶり、上段から斜めに斬りかかる。
剣と言っても、ライダーの装甲を切り裂けるものではないので、ほとんど鈍器と変わりは無い。
しかし斬れなくとも、素手と比べると一撃の重さは大きく異なる。
渾身の一撃に、流石のワロスも体勢を崩す。

( φ岳φ)「いけるお!」

[,,⑪Д⑪]「この程度で!」

それでもワロスはすぐに体勢を立て直し、反撃のパンチを放つ。
ライズの剣と同等の威力を持つであろう、だが大振りのパンチは、
はっきりと『見えている』ライズに当たることはない。



25 :第3話:2009/09/19(土) 23:09:17.51 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「ちょこまかと……」

いける。ワロスの攻撃は威力はあっても当たることはない。
パンチでの攻撃こそ通じなかったが、剣での攻撃は多少なりとも効いている手ごたえがある。
このまま付かず離れずで戦っていれば、いつか大きく崩すことが出来るだろう。
その時こそ、必殺の一撃を決める時だ。

左手でワロスのパンチを捌きながら右手に持った剣で何度も斬りかかる。

( φ岳φ)「ここだお!」

ワロスが崩れた隙をついて、ライズはもう一度剣を両手に握り締めると宙に飛び上がり、大きく振り下ろす。
落下の勢いも加わった一撃を前にしても、ワロスは避ける素振りすら見せない。

[,,⑪Д⑪]「ぐっ!」

( φ岳φ)「やったかお!?」

が、そこから剣が動かない。ワロスの右腕がしっかりと剣を掴んでいた。
ワロスが動きの早いライズを捕まえる為に、わざと攻撃を喰らったことに気付いても時既に遅し。



26 :第3話:2009/09/19(土) 23:10:56.45 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「ようやく捕まえたぞ。ゴラァ!」

慌てて剣を離して離脱しようとするよりも早く、ワロスの左腕がライズの右腕を掴み、逃げることが出来なくなる。
遂にワロスの大振りのパンチがヒットする。そのまま掴んだ腕を離さずに何度も続けて殴り続ける。

今まで喰らったことのない重い一撃を何度も喰らったライズがふらついているのを確認し、ワロスはようやく腕を放す。
そのまま開いた距離で助走をつけて、さらに重い一撃を見舞う。
避けることが出来ず直撃を喰らったライズは遥か後方の岩まで吹き飛ばされる。

( φ岳φ)「ぐあっ!」
(#゚ω゚)

ライズが激突した衝撃で岩がガラガラと音を立てて崩れ、砂煙が上がりライズの姿が見えなくなる。

[,,⑪Д⑪]「……殴られる直前で後ろに飛ぶとは……良いセンスをしている」

( φ岳φ)「まだまだだお!」
(#^ω^)

ワロスが砂煙の中に言葉を投げかけると同時、いつの間に移動したのだろうか、
ワロスの左後方からライズが飛び出し、スピードの乗った拳が、ワロスの顔に突き刺さる。



27 :第3話:2009/09/19(土) 23:12:32.56 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「だが、やはり軽いな……拳にハートがこもってないんじゃないかゴラァ!
       ロマネスク、いやブーン、お前は何の為に戦っている?」

だがやはりライズの一撃は、ワロスの装甲の前に歯が立たない。
ワロスの問いに答えずにその場を離れ、剣を拾う。

( φ岳φ)「くっ……一度離れて……」
(;^ω^)

DSを操作し、タッチペンをガンモードに変更し、ワロスに向けて連射する。

[,,⑪Д⑪]「今度は銃撃戦か……ならこれでどうだゴラァ!!」





28 :第3話:2009/09/19(土) 23:13:34.06 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「ワールド・エンド!」

叫ぶと同時、ワロスの体から無数のミサイルが発射される。

( φ岳φ)「数が……多過ぎだお……」
(;^ω^)

[,,⑪Д⑪]「どうした!どうした!まさか昨日の酒がまだ残ってやがんのか!?」

ミサイルは見えているが、いかんせん数が多すぎる。
いくつかは銃で撃ち落したが、間に合わず地面で爆発が起きる。
爆風を避けつつ今なお降り注ぐミサイルを狙い打つ。
やがて発射音が止み、終わりが見えて来たその時、
ライズは視界の端に、巨大なバズーカ砲のようなものを構えているワロスの姿を認めた。

[,,⑪Д⑪]「ゴラァ!!」

ワロスの声と共に、バズーカ砲からビームが放たれる。

( φ岳φ)「やばいお!」
(;゚ω゚)



29 :第3話:2009/09/19(土) 23:15:37.47 ID:29LHd9Mh0
咄嗟に今なお飛来するミサイルへの攻撃を諦め、地面で爆発させると、爆風の影に紛れてビームを避ける。

[,,⑪Д⑪]「ほぅ、今のを避けたか。やはり早いな。しかし逃げ足だけは勝てんぞ!!」

ブーンは考える。
今の自分がワロスに勝てる武器はスピードだけだ。
だがいつまでも避け続けられるとは思えない。
それに先程のように小さく削っていく戦いでは致命傷を与えるよりも、
ワロスの怒濤の攻撃でこちらがやられてしまう確率が高いように思う。

ここは逆転の一撃、必殺技を決めるしか道は無い。
幸い、相手は自分の攻撃を避ける気はほとんど無いようだ。
理想は相手の体勢が崩れた時が良いのだが、うまくやれば当てることは可能だろう。
あと必要なのは向かっていく勇気だけだ。

( φ岳φ)「行くしかないお!!」
(;゚ω゚)



30 :第3話:2009/09/19(土) 23:17:40.41 ID:29LHd9Mh0
⊂二( φ岳φ)⊃「ブーン!!」
   (#゚ω゚)

前回の試合を思い出し、全力で真っ直ぐワロスに向かう。

ワロスの直前で、銃を地面に向けて撃ちまくる。
立ち上る砂煙で視界を塞ぎ、ワロスの側面に回りこむ。


( φ岳φ)「今だお!
(#゚ω゚)
       俺のこの足、光って唸る! お前を倒せと輝き叫ぶ!
       必殺!

       ライジングキーック!!」

下から上に突き上げるライズの一撃はワロスの体を宙に浮かせ、そのまま吹き飛ばす。
この試合、最高の手ごたえを感じて、ライズは地に降り立つ。




( φ岳φ)「……やった……かお?」
( ゚ω゚)





31 :第3話:2009/09/19(土) 23:19:43.97 ID:29LHd9Mh0
辺りに立ち込める砂煙が晴れるのを待つ。
徐々に晴れる砂煙の中、微かに地面に倒れるワロスの姿が見えてくる。
だが、その影はゆっくりと起き上がり、ブーンのもとへと近づいて来る。

[,,⑪Д⑪]「おーいて。いまのは、ちょっと効いたぜ……」
(;゚Д゚)

そこに現れたのは、流石に無傷とはいかなかったようではあるものの、
まだまだ余力を残しているワロスの姿であった。


( φ岳φ)「なっ!完全に決まったはずだお!なんて装甲だお……」
(;゚ω゚)

ブーンは気付かない。ワロスの攻撃を恐れるあまり、僅かに腰が引け、必殺の一撃とならなかったことに。

[,,⑪Д⑪]「装甲?違うな。覚悟の違いだ!!」
(,,゚Д゚)

ギコも気付かない。戦いを決めるのは純粋な力の差ではなく、心であると信じているから。



32 :第3話:2009/09/19(土) 23:21:46.87 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「もう一度聞く。お前は何の為に戦っている?」

( φ岳φ)「…………」
(;゚ω゚)

ブーンは考える。何の為に戦っているのか。
だが、最終的に決めたのは自分だとは言え、巻き込まれるようにしてライダーバトルに飛び込んだ自分は
他のライダーの様に目的や信念がある訳ではない。
ロマネスクに頼まれたから。モナーに頼まれたから。そして仮面ライダーになりたかったから。
仮面ライダーになりたかった自分は、既に夢を叶えてしまっている。
これから何をすれば良いのか。勝てば良いのは分かっている。だがそれは自分の目的ではない。


[,,⑪Д⑪]「答えられないか。言いたくないのか……それとも言えないのか」

( φ岳φ)「…………」
(  ω )


[,,⑪Д⑪]「まぁ良い。そろそろ終わらせてもらう」

ワロスの両腕が変形していき、巨大な2門の砲台が完成する。
足や肩からは、ミサイルが顔を覗かせる。
ライズに狙いを定め、引き金を引こうと構えたその時、
ワロスにオペレーターであるしぃから通信が入る。



33 :第3話:2009/09/19(土) 23:23:05.50 ID:29LHd9Mh0
(* - )[……ザー…………ギ……ギコ……くん]

[,,⑪Д⑪]「こんな時になんだ?」

ギコは、いくら相手がしぃとは言え、勝負を邪魔されたことに腹を立てながら尋ねる。
だがそれに答えたのはしぃでは無く、男の声。

???[……ザー……お前の女は預った。返して欲しければ敵の攻撃を受け続けろ]

[,,⑪Д⑪]「……!貴様!」
(#゚Д゚)

???[……ザー……いいか、相手には悟られるな。ただ受け続ければ良い]

[,,⑪Д⑪]「くっ!」
(#゚Д゚)



攻撃の構えを取ったまま動かないワロスを、ライズはただ見ていた。
時折何か言っているのが聞こえる。何か通信が入ったのだろうか。

( φ岳φ)「これは……チャンスなのかお?」
(;^ω^)



35 :第3話:2009/09/19(土) 23:27:50.04 ID:29LHd9Mh0
完全に隙だらけの様に見えるが、このまま攻撃して良いものか迷う。
こんな時に攻撃するのは、自分のイメージする仮面ライダーではない。
だか、このままではワロスに勝てないと思う。戦いに勝つ為なら非情になるべきだとも思う。
かと言って、卑怯な真似をするべきではないとも思ってしまう。

と、そこにワロスから声がかけられる。

[,,⑪Д⑪]「どうした?攻撃しないのか?」

( φ岳φ)「えっ?あ、あの……?」
(;^ω^)

[,,⑪Д⑪]「……気が変わった。しばらく攻撃はしない。好きにしろ」

( φ岳φ)「えっ?えっ?」
(;^ω^)

突然のワロスの言葉に動揺を隠せない。
本当に攻撃して良いのか?罠ではないのか?

[,,⑪Д⑪]「早くしろ!これを逃すともうチャンスは無いかもしれんぞ」



36 :第3話:2009/09/19(土) 23:30:04.81 ID:29LHd9Mh0
ワロスがさらに続けた言葉に、反応するように走り出す。
なんだか良く分からないが、確かにこれが最後のチャンスだ。
タッチペンを剣に変え、迷いを吹き飛ばすように、
ただがむしゃらに真っ直ぐワロスに向かって走り、勢いに乗せて剣を振り下ろす。

( φ岳φ)「うぉぉぉ!!」
(#゚ω゚)

真っ直ぐ向かって来るライズを見、ワロスは攻撃に備えて身を固めようとする。

???[おっと、防御なんかするんじゃねぇぞ]

しかしそれすらも通信相手によって禁じられる。
無防備なワロスの体をライズの剣が激しく打つ。

[,,⑪Д⑪]「がああぁぁぁぁ!」
(メメ゚Д゚)



38 :第3話:2009/09/19(土) 23:32:07.43 ID:29LHd9Mh0
( φ岳φ)「効いてる!?」
(;^ω^)

初めて手ごたえのある攻撃。これなら行けると、ライズは続けて剣を振るう。
いくらワロスの装甲が硬いとは言え、防御も無しに受け続けられる攻撃ではない。
ダメージは少しずつではあるが確実にワロスに蓄積されていく。

だが、ライズの激しい攻撃に晒されながらも、ワロスの目は鋭い。
先程の通信で、向こうからはこっちが見えていることが推測出来る。
ならばとワロスは密かに、遠距離攻撃用の照準を使って周りの様子を伺う。

[,,⑪Д⑪]「あれは……嬢ちゃんか……」
(メメメД゚)

ふらつく体を必死に支え、ライズの攻撃を受けながら辺りを見回す。
やがて岩陰に光るものを見つけ、照準の倍率を上げる。岩に隠れる様にしてこちらを伺う男達の姿が見えた。

[,,⑪Д⑪]「!! あれか……」
(メメメД゚)



39 :第3話:2009/09/19(土) 23:33:31.91 ID:29LHd9Mh0
ワロスは男達に悟られぬ様少しずつ、ゆっくりとライズを誘導し、男達の隠れている岩に向き合うように立つ。
そしてライズと自分が重なり、相手から死角になった瞬間にライフル型の銃を展開する。

[,,⑪Д⑪]「よくも好き勝手やってくれたもんだなゴラァ!」
(#メД゚)

ライフルをライズに向けて構えると同時に、異変に気付いた男から通信が入る。

???[……ザー……何やってやがる!!女がどうなっても良いってのか!?]

だが既に準備は完了している。狙いを定め、引き金を引く。
弾丸はライズの顔のすぐ横を掠めるようにして、男達の隠れる岩に着弾する。
ガラガラと音を立てて崩れた岩の後から、3人の男達と、しぃの姿が見えた。


マト;゚ー゚ リョ
ヒ;゚ ロ゚シ
ヘ;゚ レ゚ス
(* - )



40 :第3話:2009/09/19(土) 23:35:12.42 ID:29LHd9Mh0
( φ岳φ)「えっ?しぃさん!?」
(;^ω^)

ブーンは訳が分からない。
さっきまでやられるがままだった、ワロスが突然銃を構えたかと思うと、大声で叫び、
そして、明らかに自分にではない方向に向けて発射した。
案の定、弾丸は自分を掠めて飛んでいき、その弾丸があたった先にはしぃと、どこかで見たような男達。



状況についていけないライズを置いて、ワロスは男達に向けて弾丸を数発放つ。
もちろんしぃもいるので当てるような真似はしない。
だが効果はあったようで、しぃが男達の隙をついて逃げるのが見えた。

[,,⑪Д⑪]「動くな。動けば、次は当てる」
(#゚Д゚)

さらに脅しの言葉を放ち、ゆっくり男達に近づいていく。

マト;゚ー゚ リョ「く、来るな!!」
ヒ; ロ;シ「ひっひぃぃ……」
ヘ; レ;ス「ご、ごめロシア……」

だが、男達の願いが叶うはずも無く、ワロスが目の前に迫る。



42 :第3話:2009/09/19(土) 23:36:47.81 ID:29LHd9Mh0
[,,⑪Д⑪]「こないだの仕返しか。なかなか舐めた真似してくれるじゃねぇか。あぁん?」
(#゚Д゚)

マト;゚ー゚ リョ「ち、違うんだ……これは……」

[,,⑪Д⑪]「ほぅ何が違うんだ?ゴラァ!」
(#゚Д゚)

目の前のワロスの迫力から何とか逃れようと、男は必死に言い訳の言葉を捜す。

マト;゚ー゚ リョ「そ、そうだ!アイツだ!アイツに頼まれたんだ!」

そして出てきた言葉は、よほどの単純熱血バカでない限り、すぐに見抜ける程度の苦しいものであった。





だが……残念なことに、ギコは、正義の味方であるギコは、
単純で、熱血で、頭で考えるよりも先に行動してしまう頭脳の持ち主であった。

そして本来、彼を止める立場であったしぃは、この状況を知らず、そして通信機も持っていない。

[,,⑪Д⑪]「なるほど……人質とはなかなか卑怯な手を使うじゃねぇかゴラァ!!」
(,, Д )



46 :第3話:2009/09/19(土) 23:39:20.13 ID:29LHd9Mh0
ワロスが遠くで傍観しているライズの方に向かい、叫ぶ。

( φ岳φ)「ギコさん?」
(;^ω^)

ライズは何も分からない。ただ、ワロスのふいんき(ryが変わったことだけは感じ、無意識に一歩後に下がる。

[,,⑪Д⑪]「まだ荒削りだが、なかなか見所があるヤツだと思ったんだがなァ!!!!」
(#゚Д゚)

ワロスの叫び声に呼応するように、仮面を除く全ての装甲が一度ワロスから離れ宙を舞う。

(#゚Д゚)「ゴラァ!!」

装甲は一つに集まり、再び機械の体を持つ緑色の熊「ギガベージ」の形を作る。
そして、ギガベージの咆哮と共に、変身が解けたギコの影から、もう1体の今度は赤い機械の熊「メガベージ」が現れる。

メガベージがバラバラになり、ワロスの体に装着されると、
今まで装着していたギガベージはワロスの身長よりも大きい武器へと姿を変えた。

赤銅色の装甲に、巨大な武器メドベジックバスターを持つ、仮面ライダーワロス ギガワロスフォームの完成である。


[,,(||)Д(||)]




[,,(||)Д(||)]「最初に言っておく、錆びても強い!」



49 :第3話:2009/09/19(土) 23:41:16.98 ID:29LHd9Mh0
[,,(||)Д(||)]「消え去れ」
(#゚Д゚)

ワロスの体中からミサイルが顔を出す。
腕や肩に無数の巨大な砲台が作られる。
メドベジックバスターの砲門がライズに向けられる。

( φ岳φ)「ちょ……ま……」
(;^ω^)


[,,(||)Д(||)]「エンド・オブ・ワールド・エンド!」
(#゚Д゚)

先の「ワールド・エンド」の時よりもさらに大量のミサイルが発射される。
しかもそのミサイルがそれぞれ空中で5つに分離する。
さらに、腕や肩の砲台からはマシンガンのように何十発、いや何百発と続けて銃弾が発射される。

空を覆うように広がり、ライズに向けて収束する無数のミサイル。
ライズは銃で撃ち落そうと試みるが、ミサイルとは別方向から迫る銃弾により、思うように当たらない。



52 :第3話:2009/09/19(土) 23:42:51.83 ID:29LHd9Mh0
やがて、南国の通り雨の様に、視界の全てがミサイルによって塞がれる。

避けることなど出来るはずも無く、
防ぐことなど出来るはずも無く、
初弾で吹き飛び倒れたライズに向け降り注ぐ。

そして永遠とも思える時間の中、ライズは攻撃の嵐に晒され続ける。

( φ岳φ)「や……やめ……や……め…………」
(; ω )

[,,(||)Д(||)]「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
(#゚Д゚)

( φ岳φ)「おね……おねが……し……」
(  ω )

どんなに懇願しても止むことの無い攻撃。

[,,(||)Д(||)]「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
(#゚Д゚)



54 :第3話:2009/09/19(土) 23:44:31.64 ID:29LHd9Mh0
謂れの無い暴力はやがてブーンの心を蝕み始め。

ブーンの口から言葉が吐き出されることが無くなった代わりに、
まるで祈りの様に頭の中で1つの言葉を念じ続ける。

( φ岳φ)(ごめ……ん……なさ……いお)
(  ω;)

当然、ブーンが謝ることなどあるはずもない。
そしてもちろん、ブーン自身も何に謝っているのか分かっていない。
ただ、自分に向けられる怒りを止めてもらう為だけに謝り続ける。

そしてそれは、ライダーと言う鎧で守られた体が、意識を手放すことを拒み続ける間、
絶えることなく唱え続けられた。

( φ岳φ)(ごめんなさいお)
( ;ω;)


( φ岳φ)(ごめんなさいお)
( ;ω;)



55 :第3話:2009/09/19(土) 23:46:51.95 ID:29LHd9Mh0

( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)
( ;ω;)(ごめんなさいお)







( ;ω;)(ごめんなさいお)





時間にして約30秒間。
遠くで見ていたツンやしぃですら、息をすることすら忘れ、ただ震え続けた永い永い時間。
未だ降り注ぐミサイルの嵐の中、ワロスが口を開く。

[,,(||)Д(||)]「終わりだ」
(#゚Д゚)



56 :第3話:2009/09/19(土) 23:48:10.26 ID:29LHd9Mh0
ξ ⊿ )ξ「もうやめ……や……めて……ブー……死んじゃ……」

ツンが声をあげようと口を開くが、はっきりとした言葉が発せられることは無く。

轟音の中、誰の耳にも届くことの無い言葉が、宙に消えると同時に、
ワロスが引き金を引き、ゆっくりとメドベジックバスターの銃口に光が集まっていく。
周りの光全てを吸い込むかの様に見えるそれは、
これから放たれる攻撃が尋常ならざるものであることを見るもの全てに意識させる。

ただライズにとって幸いなことは、自分に向けられた死神の鎌が見えていないことのみ。


ξ;⊿;)ξ「やめてー!!!!!」

そしてワロスが引き金から指を外し、メドベジックバスターから激しい光の渦が
身動きの取れないライズに向けて発射されたのは、
ツンの口からようやく言葉が発せられたのとほぼ同時であった。


第3話 了





57 :第3話:2009/09/19(土) 23:49:22.31 ID:29LHd9Mh0
( ^ω^)仮面武闘伝のようです


( ;ω;)「もうあんな怖い思いは嫌だお!!」
  _
( ゚∀゚)「俺、参上!!」

( ´∀`)「巨大戦は男のロマンモナ」

  _
( ゚∀゚)「俺はジョルジュ。イタリア代表のライダーだ」


・・・ NEXT RIDER チo∀oチ





58 :第3話:2009/09/19(土) 23:51:51.71 ID:29LHd9Mh0
以上で第3話終了です


皆様、支援ありがとうございました

おかげ様で今回はさみしくなかったよ!!




前の話/インデックスページ/次の話

■この記事へのコメント

    ■コメントの投稿

    管理者にだけ表示を許可する

     

    検索フォーム

    お知らせ

    管理人へメール

    トップバナー画像をうざったい感じにしてみました。

    カレンダー

    06 | 2017/07 | 08
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -

    Team 2ch @ BOINC

    待ち続けている人がいる。
    だから僕らは回し続ける。
    ~まだ見ぬ誰かの笑顔のために~

    banner-88.gif
    CPUの時間
    ちょっとだけ
    貸してください
    (BOINC Team 2ch Wiki)

    ブーン系“短編”小説更新状況

      プロフィール

      kuru

      Author:kuru
      特に何も無いよ。

      カウンター

      トータルアクセス:
      ユニークアクセス:
      閲覧者数:



      クリックで救える命がある。
      上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。