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◆ξ゚⊿゚)ξ殺人鬼は微笑むようです 四 其の一

前の話/インデックスページ/次の話

1 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:20:15.54 ID:RyupdADS0
くるくるたんのhttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-217.htmlはいい締まり
文丸さんのhttp://boonbunmaru.web.fc2.com/rensai/deadly/deadly.htmはいい太さ
蛇の兄貴のhttp://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-8856.htmlはガッチガチ

私のチンポもガッチガチ!ガッチガチ!
そーれ勃起!勃起!勃起!勃起!



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:21:53.48 ID:KJ0cpjIpO
……どうしてこうなった



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/21(月) 20:23:20.14 ID:al1GLwgFO
……何があった



3 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:22:26.48 ID:7VLgO/Gl0
奴は言った。

「次は無い」

次とは何時だ。

僕は、何時お前を殺せる。



5 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:24:35.83 ID:7VLgO/Gl0
 
 
四 其の一





6 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:26:46.97 ID:7VLgO/Gl0
メン・イン・ブラックという映画をご存じだろうか。
トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの二人が宇宙人や地球外生命体と生死をかけた戦いを繰り広げる、
ジョークも豊かでとても面白い映画だ。

さて、メン・イン・ブラックという映画の題にも実は意味があったのだ。
アメリカで噂される所謂都市伝説や陰謀説の類なのだが、
UFOや宇宙人などの目撃者・研究者の前に現れ、警告や脅迫を与えたり様々な圧力や妨害を行う謎の存在とされている。

まあそんな無駄知識はどうだっていい。
私はただ、この映画の主人公二名はよく真っ黒な服装にサングラスをつけているということを言いたかったんだ。

( ●ω●)

川▼ -▼)

ξ■⊿■)ξ

……うん。
既に理解の早い読者はお分りだろう。

ξ■⊿■)ξ(何でやねん……)

彼の名高い鬼違いを殺し回っているヒーローの内藤氏、そして世間からは絶世の美少女と謳われる直氏。
そしてそこに不良少女の私こと津出鶴子が加わったこの三人組。
何故か黒いスーツにサングラスで、駅ののホームで新幹線が来るのを待っていた。



7 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:28:56.02 ID:7VLgO/Gl0
ξ#゚⊿゚)ξつ■-■「何でやねえええええええええええええええええんんんんん!!」

勢いよくサングラスを外して叫ぶ。

( ●ω●)「初っ端から元気だおね」

川▼ -▼)「馬鹿の取り柄だ」

うんうんと二人が頷く。
いや馬鹿じゃねーから。私馬鹿じゃねーから。
大事な事なので二回言いました。

ξ#゚⊿゚)ξ「そもそもこんなクッソ暑い時期に黒スーツはねーだろ!」

季節は八月の中旬。
もう暑さで蝉すらも干乾びて死んでしまうようなこの太陽の下、真っ黒なスーツに真っ黒なスカート穿いて、
真っ黒なワイシャツ着て、真っ黒なネクタイ締めて、真っ黒なサングラスつけて、真っ黒、真っ黒、真っ黒真っ黒真っ黒……。

ξ#゚⊿゚)ξ「真っ黒黒助も驚きの黒さじゃーい!!」

落ちへん!この黒さ落ちへんで!!
ジョイ君どないなっとんねん!説明せーやドアホが!
何か関西人でもないのに無理して使うと気取ってるように思える!不思議!



11 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:31:04.61 ID:7VLgO/Gl0
( ●ω●)「どーどー。落ち着けお津出さん」

ξ#。⊿゚)ξノ「ぎゃいひー!ぎゃいひー!」

川▼ -▼)「ダメだコイツ……早くなんとかしないと」

暑さで頭も狂うってもんだ。
そりゃそうだ。夏ですもん。
夏で、夏だった……って某主人公も意味の分からない発言するほど、夏は殺人的な季節なんだ。

ξ;⊿;)ξ「畜生……折角補講も終わって……事件らしい事件も無くて……夏を満喫しようと思っていたのに……」

プール行ったり、スイカ食べたり、零の作る冷麦食べたり、ラジバンダリンダリンダー!!

ξ;⊿;)ξ「りんだりんだー!!りんだりんだりんだあああああああああああああああああ!!」

川▼ -▼)「どうすんだよこれ……収拾つかなくなってきたぞ……」

( ●ω●)「夏って恐ろしいお」

糞め……ファック……ファッキンサマー……。
この暑さどうにかしろよ……。

つーか、そもそも、何で私はこんなとこに居るんだ……。



12 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:33:12.98 ID:7VLgO/Gl0
それは昨日の事だった。

ξ*゚~゚)ξ「やっぱ夏は素麺よねー」

ζ(^ー^*ζ「ねー」

午後八時くらいだっただろうか。
その日、ようやく補講が終わりを迎えた記念すべき私個人の夏休みスタート初日の夜のことである。
零の作った素麺をつるつると啜っていると、私の携帯がバイブレーションした。

ξ゚~゚)ξ「面倒くさいからいいか」

まあ食事中ですし。後でかけなおしますよ。
かけなおしますからね。
うん。
かけなおし……。

そんなことを考えている間もずっと携帯は震えている。
何分なっているんだ。どんだけしつこいんだ。

ξ#゚~゚)ξノ□「んふぁふぉらあ!!(んだこらあ!!)」

相手が誰かも確認せずに電話越しでそう怒鳴った。
人の至福の一時をぶち壊しやがってこのスカが。



13 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:35:21.64 ID:7VLgO/Gl0
『誰にそんな口をきいているのかな?』

ξ゚~゚)ξノ□

ξ゚~゚)ξノ□

ξ゚~゚)ξノ□ ピッ

ζ(゚ー゚;ζ「ちょ、お姉ちゃん!」

ξ゚⊿゚)ξ「いやー、零のご飯は美味しいでごわすなー」

聞きなれた性悪女の声だったような気がするけどシラネ。
だって事件が起きるまでもう顔合わせることもないだろうし?
別に怖くもなんともねーし?
ざまあみやがれ!カスが!

ピンポーン

ζ(゚ー゚*ζ「あ、誰かな?」

ξ;⊿;)ξノ「ダメだああああ!!絶対に出ちゃダメだああああああ!!」

しかし私の制止も虚しく零はお客さんを迎え入れてしまいました。
一体どなたかな?わくわく!



15 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:37:29.97 ID:7VLgO/Gl0
川 ≧▽≦)ノ「やあ!!津出さん!!」

ξ゚⊿゚)ξ

川 ≧▽≦)ノ

ξ゚⊿゚)ξ

川 ≧▽≦)ノ「やあ!!津出s」

ξ゚⊿゚)ξ「誰だよ」

川 ゚ -゚)「私だ」

ξ゚⊿゚)ξ「お前だったのか」

川 ゚ -゚)「暇を持て余した、神々の、あs」

ξ゚~゚)ξ「あ、零生姜頂戴ー」

ζ(゚ー゚*ζ「はいはい」

川 ゚ -゚)ノ「やあ、君が零さんだね。話は聞いているよ、私の嫁にならないかい」

ξ#゚~゚)ξ「おめーは何しに来たんだよ」



16 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:39:38.38 ID:7VLgO/Gl0
ついに鬼違いのそれになったかと思うほど直のテンションは、いつもよりもおかしかった。
最も、こいつに正常などという言葉は似つかわしくなく?
むしろ異常めいているからこれも或る意味正常なのかもしれない?

川 ゚ -゚)「何、先ほど調子に乗った馬鹿女が居たのでな、ちょいと殺しに」

ξ;⊿;)ξ「許してええええええええ!!」

シリアスなんてなんのその。
そもそも私が居る時点でそんな物存在しません。
と、直に馬乗りにされて往復ビンタを喰らっている私は思いました。丸。

ζ(^ー^*ζ「仲いいですねー」

川 ゚ -゚)「まあね。姉君とは日頃から好い関係なのでね。主に肉体的に」

ξ#)⊿(;:;)ξ「色々と語弊が生じるから止めてください」

そこは暴力的にと言え。そして私に謝れ。

川 ゚ -゚)「黙れよヤンキーが。むしろこれは更生だ。有難く思え」

うん。それ無理☆

ξ;-⊿-)ξ「で、何の用なのよ」

川 ゚ -゚)ノ「あ、私にも素麺くれないか?」

ξ#゚⊿゚)ξ(厚かましいにも程があるだろ!)



17 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:41:47.07 ID:7VLgO/Gl0
とはいうが、そこは零たん。
何と慈悲深き創世の女神はみすぼらく厭らしく醜悪で最悪極まりない糞女にも御自らの手で作った素麺を与えてやったのだ。
流石は我が妹よ。将来は私のために生きてくれ。

川*゚~゚)「うまうま」

凄まじい速度で素麺を啜る直。
こいつ日頃何食ってんだ?

ξ#゚⊿゚)ξ「おい、直」

川 ゚~゚)「まあ落ち着けよビッチ。説明してやるさ」

と、直が大きな紙袋を私に渡す。
何か持ってきていたのは見えたが、何だろうか?
重さはそこまでないが……。

川 ゚ -゚)「げふっ……ああ、それはスーツだ」

ξ゚⊿゚)ξ「すーつ?」

スーツ?あの社会人やらが着込む征服?
また何でそんな物を。

川 ゚ -゚)「明日、とある場所へ行かなきゃならん」



19 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:43:55.52 ID:7VLgO/Gl0
ξ゚⊿゚)ξ「……誰が?」

川 ゚ -゚)「私と、内藤と、お前が」

ξ゚⊿゚)ξノ「却下で」

川 ゚ -゚)「あ、零たん、包丁見せてくれるか?」

ξ;⊿;)ξ「しんどいなーこの環境」

つーか今零の事たん付けしただろ。
零の事を零たんと言っていいのは私だけだ!

川 ゚ -゚)「キメーよシスコン百合ビッチ」

ξ゚⊿゚)ξ「はい。自覚しています。すみませんでした」

話が進まないのでこっちが折れる。

川 ゚ -゚)「何、そう大した用事じゃないよ。遠くもないし」

ξ゚⊿゚)ξ「……一応聞くけど、場所は?」

川 ゚ -゚)「頭狂」

ξ;゚⊿゚)ξ「遠っ!!」



21 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:46:05.93 ID:7VLgO/Gl0
頭狂。この国の首都だ。
私達の住む所からは大分離れている。

ξ;゚⊿゚)ξ「つーか、何しに行くのよ」

それに何で私まで行かなきゃならんのだ?
そう訊ねると直は気味悪く口角を釣り上げて笑った。

川 ゚ -゚)「ん、まあ、いいじゃないか。どうせ暇だろ?いっそ都内観光に行くものだと思ってついてこい」

いやいや。何勝手に決めているのかと。
私だってね、それなりに忙しいんですよ。

川 ゚ -゚)「へえ?忙しい?」

ξ;゚⊿゚)ξ「な、何よ」

川 ゚ -゚)「お前何するつもりだったんだ?」

そ、それは……。

川 ゚ -゚)「あーいやだいやだ。友達の居ない奴ってさ」

ξ;゚⊿゚)ξ「はあ!?い、いるから友達くらい!」

じゃあ誰と何をするつもりだったんだよ、と直が私に問う。



23 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:49:05.51 ID:7VLgO/Gl0
そうですね。
まず、私は仲の好い友達とですね、夏を満喫するためにプールに泳ぎにでも行こうかと。
その後はゲームセンターで遊んだり、カラオケに行ったり。
それで家に勝ったら零の晩御飯を食べて、寝るのだ。

ξ;⊿;)ξ「……友達いなかったよ私」

そうです。
何せ、つるんでいた連中は全員ヤンキーでしたし。
おまけに友達と言えるかも微妙な間柄でしたし。
さらに言えばもう奴等は私に寄り付きもしなくなったし。

川 ゚ -゚)「切ねえ……」

ξ;⊿;)ξ「高校生なのに……青春真っ盛りなのに……」

こほん、と直が咳払いをする。
はいはい、話を進めるんですね。

川 ゚ -゚)「まあ、でだ。明日はそれを着て十時に駅に集合な」

用件はそれだけだ。
と言って、直は出されたもの全てを平らげると直に帰ってしまった。



24 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:51:15.46 ID:7VLgO/Gl0
そして現在に至る。

蝉の亡骸が線路脇に落ちている。
ああ、暑くて死んだんだろうな。分かりますその気持ち。
さながら私もスーツなんて重装備の殻の中にいて、早く脱皮したい気分です。

ξ゚⊿゚)ξ「あーお爺ちゃんだ。手招きしてる。お爺ちゃんお小遣いちょうだーい」

( ●ω●)「ついに幻覚まで見始めたかお」

川▼ -▼)「酷い……事件だったね……」

そんな縁起でもないことを言うな!

しっかし……このままじゃ本当に死にそうだ。
それほどに暑い。暑は夏い。

( ●ω●)「ほら、津出さん、新幹線きたお」

アナウンスが流れて、遠くから高い音が聞こえてくる。
ようやくか!ようやくノアの方舟が到来したのか!

視線を音のする方へ向けると、夏の太陽光を浴びた新幹線が白く輝いて私達の前で止まる。
うほっ。いい車体。

そんなわけで、私達は冷房のきいた車内へとほいほい入っていったのだ。



25 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:53:34.26 ID:7tm29dxl0
ξ゚⊿゚)ξ「右肩痛い右肩痛い右肩痛い右肩痛い右肩痛い」

( ●ω●)「何の呪文だお」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、私じゃないわよ、遠くでそんなこと誰かが言ってたの」

何か妙なテレパシーを感じたのでついつい口に出してしまう。
頑張れ知らない人!

ξ゚⊿゚)ξ「で、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないの?」

三人仲良く――私は左、直は右、内藤は真ん中の席順――新幹線の旅を楽しむのが目的でもあるまい。
ましてや都内観光なんてこいつらからすればあり得ないだろう。
何故って?

ξ゚⊿゚)ξ(だってこの二人は毎度厄介事を持ってきますからね!)

例えば眼球事件だとか、例えば吸血鬼事件だとか。
もうね、簡便してくださいよ。
せめて夏休みくらいは自由にしてくださいよ。切な願いでござるよ。
どうせ厄介事に巻き込まれるなら零とデートしたかったよ。

Σξ;゚⊿゚)ξ(百合が進行している!?)



26 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:55:42.66 ID:7tm29dxl0
と、自分自身に戸惑っていると内藤が私をサングラス越しで見つめる。

( ●ω●)「……?何って、空から何も聞かされていないのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「聞かされたわよ昨日。都内観光だって?」

新幹線は音もなく高速で走る。
あ、よくよく考えたら私新幹線初めて乗ったぞ。

(;●ω●)「……空」

川▼ -▼)「結婚指輪は一万カラットがいいな」

(;●ω●)「無視するお。津出さんに今日の事伝えてなかったのかお?」

ん?なかった?言い方が気になるね。
まるで伝える予定だったというか、前もって教えておけみたいな物言いだ。

川▼ -▼)「まあいいだろ?スーツも渡したし、現に今、こうして居るじゃないか」

(;●ω●)「そりゃ、そうだけどお……」

何だ何だ。
やけに気になるぞ。



28 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:57:51.50 ID:7tm29dxl0
ξ゚⊿゚)ξノ「ヘイミスタ殺人鬼。さっきから何を?」

( ●ω●)「いや、空の怠慢具合に苛立ちが増しただけだお」

いやそうじゃなくてですね。
何か伝えることが私にあるのでしょう?
そもそもこんな物を着こんで、更には頭狂だ。
これもまた機関絡みの仕事か何かか?

( ●ω●)「本部に」

ξ゚⊿゚)ξ「コンブに?」

( ●ω●)「行くんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「イクラだお?」

何言ってんのこいつ?頭イかれてんの?

ξ゚⊿゚)ξ「……本部に、行く?」

本部って、何の。

( ●ω●)「機関の」

ξ゚⊿゚)ξ「はい?」



29 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 20:59:59.83 ID:7tm29dxl0
さてここら辺でおさらいといきましょう。

内藤は殺人鬼で、鬼違いという殺人鬼に似た部類の人間を殺し回っている。
直も内藤同様だが、その実彼女も鬼違いである。
かく言う私も鬼違いでね。

まあそれは置いといて。
内藤と直はとある機関に所属しているという。
私も無理矢理につい最近そこへと加入させられたのだが、これがまたどえらい組織なのだ。
と、言うのも。
マスコミ、警察、政治家、エトセトラ……国の情勢や秩序を担うこれまた強大な組織が、
その機関を支持し、形成していると言う。

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

自分の体を見回す。
全身黒で塗り固められた、シャキッとしたスーツだ。

……成程?
だからこんな格好なわけか。納得納得。

ξ;゚⊿゚)ξ「ってよくねえええええよおおおおおお!!」

川▼ -▼)(声でけー)



30 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:02:08.47 ID:7tm29dxl0
ξ;゚⊿゚)ξ「滅茶苦茶ヤバイじゃん!なんだったらもっと気合の入った化粧してきたのに!」

( ●ω●)「気にするなお。僕だって髭剃り忘れたお」

ξ;゚⊿゚)ξ「香水だってもっといいの振ったのに!」

川▼ -▼)「どうせ臭いだけだあんな液体。やめとけやめとけ」

つーか何よりも心の準備が!心の準備ができていませんよ!
言うなればとんでもない地位の人たちが集う所じゃないですか!
政治家だとか警察だとか、ヤベーって!

( ●ω●)「大丈夫だお。君は」

と、内藤が私を見つめる。
何を根拠に!礼儀作法なんて何一つ覚えちゃいないぞ!

( ●ω●)「だから、大丈夫だお」

川▼ -▼)「普通にしてればいいんだよ、普通に」

いやいや、その普通が案外難しいんだって。
やべっ、今から既に緊張してきた。



31 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:04:16.95 ID:7tm29dxl0
川▼ -▼)「見た目に反して中身は弱いな本当」

ξ#゚⊿゚)ξ「わ、悪かったわね!」

昔から、そう言う改まった場所だとか行事だとか苦手だったんだ。
やれ文化祭だ、やれ合掌コンクール――皆で手を合わせる大会――だとか、運動会だとか……。

ξ;゚⊿゚)ξ(しかも今回はそんなの目じゃないし……やべっ、胃が……)

ごろごろと胃の中で何かが走り回る。
そういや今朝何食べたっけ……ああそうだ……ヨーグルト……。

( ●ω●)「そんなんじゃこの先が思いやられるお」

ξ;-⊿゚)ξ「……何の話よ」

あー、ごほん、と内藤が咳払いをする。
でたでた、毎度おなじみの説明の時間だよ。

( ●ω●)「津出さん。今回、僕たちは機関の会合へ出向くんだお」

ξ;-⊿゚)ξ「会合?」



34 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:07:15.49 ID:7tm29dxl0
( ●ω●)「だお。僕たち以外にも、全国に存在する、僕のような人間が、年に二度、会って話し合いをするんだお」

ξ;-⊿゚)ξ「話し合いって、何の?」

すっ、と内藤が指を三本立てて私に見せつける。
何だ?

( ●ω●)「なーに、仲好くおしゃべりするだけが目的なんかじゃないんだお。
       主な理由は三つあるんだけども……一つ。各地域の鬼違いの発生率の報告」

そんなもの、普段内藤の得意とするレポートで纏めて郵便で送ればいいじゃないか。

( ●ω●)「確かにそうだお。現に僕は毎月、殺した鬼違いの数や被害者の数、
        戦闘日誌なんかを書いて送っているお。でもやっぱり会って話す方が楽だお」

二つ目、と内藤が中指と人差し指を立てる。

( ●ω●)「身体検査。例えば……体調管理だとか、傷や後遺症がないかをチェックするんだお。
        他にも筋力、視力、体力の測定なんかも含まれているお」

まあ、身体検査は大事だろうな。
何せ日夜殺し合いの中で生きているのだから、傷や後遺症だとか、とにかく障害があってはたまらないだろう。
おまけに内藤のような、戦闘に特化した人間を大事にしないわけがない。
これほど使い勝手の好い人殺しもそうそういないだろう。



37 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:09:24.38 ID:IZJoIX/O0
と、少し気分は沈む。
果たして、機関は内藤をどういった目で見ているのだろうか?
いや、何も内藤に限った話ではない。
他の超感覚者や、直や私を入れたっていい。
やはり、都合のいい存在くらいにしか思っていないのだろうか?
一般人なんかじゃ到底太刀打ちのできないような鬼違いなんかを、
たかだか一人で殺す事の出来る彼らを、そう思っているのだろうか。

( ●ω●)「津出さん?」

ξ;゚⊿゚)ξ「ひゃい!?」

ぼうっと、そんな事を考えていると、内藤が私の顔を覗き込んでくる。
いけないいけない。ネガティブな考えはどっかに置いておこう。

( ●ω●)「で、三つ目。これが一番大事なんだけども」

内藤と直が私をじいっと見つめる。
な、何だよ、その妙に圧迫感のある眼差しは。
サングラス越しでも突き刺さる視線は鋭利で痛い!

( ●ω●)「皆でお茶飲みながら近状報告だとか世間話をするためだお」

ヾξ;゚⊿゚)ξノ「どっひゃー!あんさんそんだけ引っ張っといてそらないでー!」



38 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:11:33.35 ID:IZJoIX/O0
川▼ -▼)「さっみ。何ここ、冷房ききすぎだろ。おい内藤席移動しよう、ここにいたら凍え死ぬぞ」

( ●ω●)「まったくだお。おーさむいさむい」

ξ;⊿;)ξ「これがスベった時の周りの反応か」

果たして私は何を目指しているのやら。
でも私負けない!だって女の子だもん!

( ●ω●)「ま、とにかく。そんなことが夏に一度、それと冬に一度あるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ふーん。案外集まりを大切にしているのね」

そりゃそうだお、と内藤が答えた。

( ●ω●)「……次は、無いかもしれないからお」

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

次は無いかもしれない、か。
そうだな。そうかもしれない。
日々を殺し合いの中で生きる彼らに、約束された明日なんて存在しないのかもしれない。
そりゃそうだ。確かに内藤のような超感覚者は、何かしらの感覚が優れているだろう。
だからといって、完璧という訳ではないんだ。
首を切られれば死ぬ。腹に風穴があけば死ぬ。
彼らだって人間なんだ。



39 :◆io1Iv96tBU:2009/09/21(月) 21:13:42.25 ID:IZJoIX/O0
ξ-⊿-)ξ(次、か)

背を椅子に深く預ける。

内藤、お前は死ぬのか?
お前のような人間を、私は見たことがない。
有り得ない反応、凄まじい筋力、どれをとってもお前に勝てる人間は存在しないだろうに。

殺す感覚が人よりも優れている。
お前はそう言った。自分には人殺しの才能があると。

内藤、お前には約束された次が、あるように思える。
お前は死なない。絶対に。
何故なら、誰もがお前に敵わないからだ。




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