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◆('A`)桜色に染まるようです ('A`)二話「ぷろろーぐ、そのに」

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2 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:19:38.09 ID:8xLlnG9D0
 未だに口論を繰り広げているクーとブーンをよそに、くだらないことを言い、俺とショボンは笑い合っていた。
 思えば、ショボンと二人きりで話すのは、初めてだった。

 でも、結構スムーズな会話だったと思う。


 ブーンの怒鳴り声によって、会話が中断されるまでは。


3 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:24:25.79 ID:8xLlnG9D0
(#^ω^)「うるせえんだよ! もういい……俺は俺で、勝手にやる!」

 足音からして明らかに怒っているブーンは、のっしのっしと大股で、屋敷へと入っていく。
 そして、あっという間に見えなくなった。

 突然だったので、残された三人ともが状況についていけず、数秒は棒立ちのままだった。
 だが、頭の回転の速いクーが早くにそれを把握。クールな彼女は珍しく慌てて、彼の後を追う。

 つられて、既に門を開けたクーに続こうとする。しかし、ショボンが腕を掴み、阻止してきた。
 ショボンが、腕に纏わり付いてくる。力はひどく弱弱しく、思わず足を止めてしまった。

(´・ω・`)「行かないで!」

 気のせいか、いつもよりもしょぼくれた表情のショボン。腕に力を入れてきた。


4 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:31:38.61 ID:8xLlnG9D0
 返答に困り、うろたえるだけだった俺は、律儀に門を閉め、屋敷へ走るクーを見る。

(´・ω・`)「二人も行かなくてもいいでしょう? それに、クーなら大丈夫だよ」

 言葉だけなら冷静で、納得できそうだった。だが、表情と声は、明らかに縋っているそれだった。
 まあ、垂れ下がった眉は元々だが。

 兎に角。
 いくらクーでも、相手は異性。さすがに、止めれないだろう。
 しかも、ブーンは短気で暴力的なのだ。もしかしたら、今この瞬間にも、クーに殴りかかっているかもしれない。


5 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:39:12.49 ID:8xLlnG9D0

 ……どうしよう。今更、心配になってきた。

(;'A`)「でも、クーは女だろ? いくらあいつでも、無理だ」

 まあ、俺が行っても止めれないのだが、ショボンの手を振り払う。
 歪んだ顔が見えた。が、俺はもういないクーの背中を追って、走りだしていた。


6 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:41:03.44 ID:8xLlnG9D0


     ('A`)二話「ぷろろーぐ、そのに」





7 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:44:07.17 ID:8xLlnG9D0
 屋敷に入ってすぐに扉があり、開けると、かなり広い場所に出た。
 大広間、とでも言うだろうか。

 何も置かれていない、敷かれた絨毯と踊り場だけが見えるただただ広い室内。
 その踊り場がある壁は豪快に崩れ落ちていて、そこから直接、光が射し込んでいた。
 しかし、この広い室内では、その光でさえも『薄暗い』だけだった。

 その暗さに、忘れていた恐怖を思い出してしまう。
 なるべく音をたてないように、恐る恐る赤い絨毯を踏み締め、近くにあった階段へ行く。


8 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:47:33.07 ID:8xLlnG9D0

 ふと、俺は隅にある、ピアノに気付いた。
 白色のピアノ。珍しいとは思ったが、音楽などに興味にない俺は、すぐに視線を動かした。


 階段を上ると、下の大広間よりかは狭い部屋にでた。
 今更下に戻る気もないし、俺は恐怖を押し殺して、一歩、二歩……と踏み出す。

 しかし。
 ずるずる、などという音が聞こえて。


9 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 21:56:33.33 ID:8xLlnG9D0
 俺は「うひょあああああ!?」などという素っ頓狂な声を上げていた。
 慌てて口を押さえ、音のした方を見る。

 階段から見て、左。三つ扉の並ぶ、真ん中のそれから、その音は聞こえていた。

 何もない、気のせいだ。言い聞かせて、びくびくしながらも扉を開く。


11 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:01:35.60 ID:8xLlnG9D0


 そこには――

 ――死んだように動かないクーを背負う、否、引き摺るブーンがいた。





12 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:07:20.56 ID:8xLlnG9D0
(;^ω^)「ドクオっ……!?」

 振り向いた彼は、複雑な表情をしていた。

 口は固く閉ざされてはいるが、釣り下がった眉と涙ぐむそれは、強がりにしか見れない。
 安心と不安が表情から見て取れ、何があったのか、訊けずにはいられなかった。

 しかし、返事は「俺が聞きたい」の一点張り。
 早々に諦め、俺は室内を見渡した。



14 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:12:16.73 ID:8xLlnG9D0

 どうやらここは、個室のようだ。
 ベッド、机と椅子、箪笥が一つずつ、置かれていた。
 しかし、どれも埃を被ってしまっている。しばらく、掃除はされていないようだ。

 結構、広い。
 ぱっと見ても、六畳はあった。

 他の二部屋も同じなのかと思い、ふと、クーを見た。


16 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:21:18.62 ID:8xLlnG9D0
 俺はベッドの埃を払い落とし、ブーンに呼びかける。
 腕力があるブーンと共に、やけに青白いクーを、ベッドに寝かした。

 結構雑だったのに、それでも起きないクーを不審に思い、彼女の足を掴んで体を揺らす。起きない。
 胸が揺れ、思わず凝視してしまったのは秘密だ。

 少し躊躇したが、頬を軽く叩く。反応なし。


17 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:27:02.45 ID:8xLlnG9D0

( うω^)「……起きねえな。クー」

 落ち着いたのか、目の端に溜まった涙を拭いつつ、ブーンが話しかけてきた。
 やけに穏やかな声に恐れを抱きつつ、

(;'A`)「そ、そうだね」

と答える。ブーンは、何故か頷いた。

 今なら、クーが倒れた時のことを聞けるだろうか。
 思い、俯くブーンの肩をつつく。

 ――瞬間。

 美しいピアノの旋律が、軽やかに聞こえてきた。


18 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:27:53.06 ID:8xLlnG9D0
投下終了。

質問あったら、どうぞ


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/02(金) 22:28:07.73 ID:QNhrqja60
支援ぬ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/02(金) 22:30:17.91 ID:QNhrqja60
終わっとった
乙 

今日はもうおしまい?


21 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:33:09.88 ID:8xLlnG9D0
>>20まだ投下するよ!


22 :◆hs5mBtCpWOE2:2009/10/02(金) 22:41:33.41 ID:8xLlnG9D0
投下諦めた…

見てくださった方、ありがとうございました


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/02(金) 22:42:50.62 ID:b7V1inqdO
乙。また次回に期待


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■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    ホラーっぽくなってきたな
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