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◆(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです 補足説明的番外編―――日目   明6つ 卯の刻

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:12:14.26 ID:ZfovguZj0
立ったら投下しましょうか
まとめは、ブーン速。さん、面白蛇屋さん、ブーンがまとめブログを武器にさん、そしてくるくるくーるさん

第一部もそろそろ終わりですね
これからあのキャラやあのキャラや、そして、なんとあのキャラまで出てきます

…では、いきましょう
前回分の番外編から始めます



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:15:11.88 ID:ZfovguZj0
補足説明的番外編
―――日目 明6つ 卯の刻
『半径85センチ!零の世界より(傍迷惑な)愛を込めて?』


――まぁ、それは本当でございますか?当主様。

あなたが私を愛していただなんて たとえそれが家臣としてでも嬉しいです。

なんて私は恵まれているんでしょう!

私があなたのものだなんて

なんて幸せなんでしょう――



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:18:11.43 ID:ZfovguZj0
……………


…VIP州西部のある山の中腹に、小さな墓が二つ並んでいる。
一つは大事なモノに気づけなかったある愚かな人間のもの。
もう一つは、彼の親友のものだ。

(# ;;-)「………当主様」

当主様、と呼ばれた墓の主。
彼は次期朝比奈家の当主となるべき人間だった。
しかし、大変奇異な星の元に生まれ、その命を若くして散らした。

墓碑銘にはこう書いてある。


――あの気の毒な若き当主がここに眠っている。
  
  彼は偽悪家だったと人は言うが……
  
  …しかし、そんなことがなんになる?



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:21:11.73 ID:ZfovguZj0
……………


――死後の世界を想像したことがあるだろうか?
でぃの想い人、朝比奈家の前当主――もっとも彼女には名前さえ思い出せない――は、よくそういうことを想像していた。

全部背負うほど強くはなかった。
かといって、全部捨ててしまえるほど潔くもなかった。

…様々な理由があり彼は死んだわけだが、彼自身に限ればその理由は明白である。
すなわち「楽になりたかった」のだ。

( -∀・)「………」

「自分の周りは強くて立派な人間ばかりだ」
死期を悟り、小難しい魔術の仕込みをしながら彼は思う。
…しかしながら、心残りが一つ、二つ。

( -∀-)「…でぃとか、後追い自殺とかしそうだなぁ……」

――幼い頃に拾ってきた家臣についてである。
なまじ頭が良いから、妙な伝承や忠義心を持ち出して「後追い自殺」を正当化しかねない。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:24:12.89 ID:ZfovguZj0
そんなわけで後腐れがないよう『風化を加速させる魔法』を準備しているが、どうにも心配。
自分が拾った命なので責任ぐらいは取りたい当主様である。

( -∀-)「う~ん……」

雨の降る町をあてもなく彷徨う。
天才と評判の彼の頭を以てしても、名案は浮かばない。
「なんか僕の人生女で悩んでばかりだなぁ」と今更ながらに実感。しかし、すぐに自業自得なのだと気づく。

――できもしない癖に「愛してる」だとか
  
  死ぬの分かってるのに「ずっと一緒」だとか
  
  その場の勢いで「僕が守る」だとか
  
  特別好きでもないのに……etc

(  ∀)「…生まれ変わったら、もう少しまともに生きよう」

死後の世界など微塵も信じていないのにこういうことを呟くのは、やはり日本人なのだろう。
自身の軽さと責任のなさ、その他諸々の弱さを悔やみながら横断歩道を渡る。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:27:12.85 ID:ZfovguZj0
――で。

( ・∀・)「…迷った」

…迷った。
基本的にできないことのない才能に満ち溢れた彼なのだが、致命的な弱点として方向音痴。
今日はナビゲート役の親友がいないので当然のように迷ってしまった。

既に見覚えのない街である。
仕方ないので地図でも買おうと思い(いや地図を買っても家に帰れた試しはないので焼け石に水なのだが、一応)更に街を彷徨う。

(  ∀)「………あぁ」

――で、更に迷う。
こんなこと一つ取っても悪癖が垣間見え嫌になる。
後悔しても仕方ないので、とりあえず街行く人に適当に道を教えてもらうことに。

( -∀・)「…いや、作戦変更。大人しく電話借りて誰かに迎えに来てもらおう……」

…学習したらしい。
そんなわけで、恥をかなぐり捨て人を探す当主様。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:30:12.14 ID:ZfovguZj0
――それはある公園で。
やっと一人の子供を見つけたのだ。

ニコニコとよく笑う少年だった。ベンチに腰掛けジュースを飲んでいる。
今時の子供なら携帯ぐらい持っているだろうという淡い期待を胸に話しかける。
…ちなみに完全に社交モードで。

( ・∀・)「…ねぇ、君。携帯とか持ってないかな?」

「う~ん……持ってない」

持っていないらしい。
不思議そうな顔から見るに、そもそも「携帯電話」という物品自体を知らない恐れもある。

( -∀・)「そっか。ありがとうね」

――頭を撫でてやろうと手を伸ばし、髪に触れた時だった。
その瞬間。

(; ∀)「つうっ……!!」

超能力が、ほとんど勝手に発動した。



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:33:14.07 ID:ZfovguZj0
少年と自らの手を交互に見る。
先ほどに二乗して、なおのこと不思議そうな表情である。

( -∀・)「(…今のイメージ……)」

暴走した自身の異能の力。
そしてその瞬間見えた、あの景色。

少し考えやがて納得する。頭は良い方なのだ。知識もある。
…名案が浮かんだ。全てを解決する素晴らしい方法が。
艶かしく舌なめずりを。懐に手を入れ十枚の古風なカードを取り出す。

( ・∀・)「…面白いものを見せてあげよう」

言葉と同時。
護符を遥か高く放る。
――精神を集中し、魂を研ぎ澄まし、心を落ち着かせる。

( -∀-)『…我、メルカバに乗りて、あらゆる流れを手中とせん……!』

…紡がれたスペル。
少年には聞き馴染みのない異国の言葉だった。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:36:12.28 ID:ZfovguZj0
…魔術系統の名を『カバラ』という。
セフィロトの木が代表的だろうか。あらゆる流れを十段階に分け、制御する魔術である。

( -∀-)『神の御心はケテルより知覚される――』

空より降り注ぐカードを選別し、流れるような動作で掴み取る。
『王冠』を指す護符。更に続けて呪文を。
膨大な魔力がただの高校生のはずの存在に集い始める。空間が変容し、世界がねじれる。

――そして、当主は最後の切り札を使った。
できるかどうかは分からない。だが、やってみたかった。

前代未聞の。
魔術と超能力の同時発動を!

(; ∀)「時間平面状の流れる風全てと、『同期』――!!」

――瞬間。
人間の処理能力の遥か上を行く情報量が流れ込んで来た。


…無論、平気なはずがない。



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 20:39:12.83 ID:ZfovguZj0
……………


( ^Д^)「アンタみたいな人間なんて言うか知ってますか?『馬鹿』っていうんですよ」

気絶の後、起き抜けの当主に辛辣な言葉がかけられる。
…あの少年が呼んできたようだ。保護者だろうか、と推測する。

( -∀・)「…恩人には悪いけど、烏に言われたくないかな」

差し伸べられた手を軽く払い、自分で立ち上がる。相反する二つの力をシンクロさせた所為か。身体中が軋んでいる気がする。
…いや、それだけで済んでいるところに彼の特異過ぎる才能が見え隠れしているのだが。
そんな朝比奈家の当主は、心配そうに見つめてくる少年に声をかける。

( -∀-)「…今から八日後の夕方。西部地域の山で一人の女の子が――」

「押し付け」と言われればそれまでかもしれない。
しかし、でぃを自分に縛らせておくのはあまりにも申し訳ない、と思ったのだ。彼女の命は彼女の為にあるのだから。
これが愛する家臣の為に出来る最善と信じ、主人は言葉を紡ぐ。


―――日目 明6つ 卯の刻 終





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