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◆/ ゚、。 /『The Rainmaker and“Lemegeton”』のようです…… プロローグ「外待雨のごとき死神」

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 22:01:08.69 ID:ZfovguZj0
――プロローグ――
「外待雨のごとき死神」

――少し、昔の話をしましょう。御伽噺のような本当の話です。
数年前のイギリスでの話です。ある片田舎で大きな事故が起こりました。
軍部が使うプラスチック爆弾の工場だったそうです。
どういう理由なのかははっきりしていません。しかし、事故は起こりました。保管されていた爆弾に引火するという最悪の形で。

爆発音が連続して響く中、一人の女性が言いました。
「私の娘があの中に!!」と。そこで働く父に弁当を届けに行ったらしいのです。
職員が避難した後も少女は見つかりませんでした。

その時でした。

――…え~っと、助けに行きましょうか?
  僕のせいで人が死ぬのは申し訳ないですし。

笑顔が似合う、人の良さそうな青年だったと言われています。
日本人的で少し低血圧ながらも、それなりに鼻梁の通った顔立ち。少し長めの黒髪。大きく澄んだ黒い瞳。
いかにも観光客のような男がそう提案したのです。

…その言葉を言った時既に、彼は火炎の中へ突っ込んで行く途中だったのですが。


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 22:04:14.93 ID:ZfovguZj0
必死の静止の声を無視し、青年は工場へ入っていきます。
真夜中の空をそのまま貼り付けたような群青色の大きな傘を残して。

…数分後。
信じられないことに、彼はあっさり帰ってきたのです。
逃げ遅れた少女を背負いながら。

――いやぁ、案外大丈夫でした。ちょっと熱かったけど。

不思議なことですが、そう言い笑った彼に傷一つ……いえ、焦げ跡一つありませんでした。
ただうっすらと、彼の周囲が蒼白い燐光を放っていたと記録には残ります。その姿はまるで東邦の宗教に伝わる死神のようだった、と。
感涙を流す家族を微笑みながら見つめていた青年。やがて、こんなことを言い出したそうです。

――…あ、火消さないとですね。雨を降らせないと。

具体的にどういった方法なのかは伝わっていません。
でも、青年は雨を降らせ、そのまま姿を消したのです。


…爆炎の中を悠々と歩いてきた様子と、素性を問われて言った言葉。
時を経て、それぞれが彼の異名になりました。青年を指し示す二つの通り名。
それは――


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 22:07:15.76 ID:ZfovguZj0



/ ゚、。 /『小さき鍵』とレインメイカーのようです……



――Humpty Dumpty sat on a wall,

  Humpty Dumpty had a great fall.

  All the king's horses,

  And all the king's men,
 
  Couldn't put Humpty together again.



                         (『Humpty Dumpty』より)



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