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◆*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人 第3話・前 「静」

前の話/インデックスページ/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:13:30.62 ID:TcaXaAuB0
【注意!】

・萌えない
・今日はグロもバトルも無し
・元ネタが多すぎてあばばばば

なんとびっくり、くるくる川 ゚ -゚) 様がまとめてくださっています
ありがとうございます
http://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-374.html


~適当なあらすじ~

ヘリカルと妹者は、不死身の元ヒーローを追う高岡の研究所へ。
高岡達は元ヒーローを捕まえて、一般の人間に戻そうとしていた。
メンヘラハインちゃんの秘密を目撃した2人は途方にくれていたのである。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
↑で視点が変わります

参考までに、こんな物を作りました
研究所の間取り図 http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_570.jpg
boonpic2_570.jpg


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:16:33.55 ID:TcaXaAuB0
コンクリートって、こんなに柔らかなものだったのか。
そんな風な思い違いをするほどに、レッドの背中は乗り心地が良かった。

顔を撫でる夜風が、とっくに再生された皮膚を撫でる。
鼻をかみ過ぎてできる赤剥けが、ここまで再生の遅いものだとは。


( <●><●>)「レッド。休憩しましょうか?」

(  ゚∀゚ )「あひゃ、ぁうう?」

( <●><●>)「急がなくても、まだ大丈夫ですよ。
        次のビルの屋上に登ってください」


もうすぐ夕日が満ち満ちる屋上。
私は持ってきたザックからスポーツドリンクを取り出して、レッドに渡した。


( <●><●>)「ご苦労様です」

(  ゚∀゚ )「アヒャ」


休憩中、ドリンクを飲みながら足の裏の刃物を引っ込めたり、出したりするレッド。
それを見ながら、私は彼が話せなくなった理由を思い出していた。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ-------------------------------


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:17:43.78 ID:TcaXaAuB0




*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人

第3話・前 「静」





4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:20:56.05 ID:TcaXaAuB0
バスタブから抜いた薬品混じりの水。
微妙に傾斜のついたタイルの上から、排水溝へ逃げてゆく。

研究室の真ん中にあったテーブルは隅に寄せられている。

何も無くなった広いタイルの床を、私達とヒートとタカラはデッキブラシで擦っていた。


ノパ⊿゚)「手伝わせちゃって悪いなぁ」

l从・∀・ノ!リ人「ううん。妹者たちがお話しすぎてこうなったから」

*(‘‘)*「うん……こんくらい手伝いますー」

(,,^Д^)「2人とも良い子ですねぇ。ありがとうございます」


貸してもらったガボガボの長靴を履き、洗剤で泡立った床を丁寧に擦る。
ところどころに高岡の肉片がこびりついている。


(,,^Д^)「ビックリしたでしょう?」


黙々と作業をしていると、タカラがポツリと呟いた。


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:24:18.67 ID:TcaXaAuB0
*(‘‘)*「……うん」

ノパ⊿゚)「私達が同席していれば良かったなぁ」

l从・∀・ノ!リ人「ヒートさんたちのせいじゃ、ないのじゃ」


頭から強い薬品を被った女は、濡れそぼった服を着替えに退室している。
この研究所内に私室があるようだ。

ヒートとタカラは肩をすくめ、後はもういいよ、と私達を壁際に追いやった。

脱いだ長靴とデッキブラシを片付け。
私達は濡れていない壁際に座り込んだ。


l从・∀・ノ!リ人「たいへんな事になっちゃったのじゃ」

*(‘‘)*「うん……
     ごめんね、妹者ちゃん」


こつりと、頭をもたれた壁にくっ付ける。
その後頭部に、鋭い打撃がぶち当たった。


l从#・∀・ノ!リ人「巻き込まれたなんて思ってないのじゃ」

*(;‘‘)*「う……ん。わかった。
      ごめん」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:27:30.36 ID:TcaXaAuB0
毛を逆立てた猫のような気配だが、彼女は猫100匹分以上の強さである。
私はすぐに折れた。


l从・∀・ノ!リ人「でも、」

*(‘‘)*「ん?」

l从・∀・ノ!リ人「あの……高岡さん、って……」


今にも泣きそうな、それでいて思いつめたような。
不思議な表情で眉を寄せ、考え込む妹者ちゃん。


*(‘‘)*「どーかしました? 妹者ちゃん?」

l从・∀・ノ!リ人「う。やっぱ、何でもないのじゃ」

*(‘‘)*「疲れちゃいました?」

l从・∀・ノ!リ人「……うん、ちょっと」


ぼんやりと、洗剤を洗い流すヒートとタカラを眺める。

本当に、私達ができる事などあるのだろうか?
私達がそんな恐ろしい改造人間を捕まえるなんて。

ぎゅうと握り締めた掌に、もう一度アヒャさんの手を思い出して。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:30:27.71 ID:TcaXaAuB0
*(‘‘)*「妹者ちゃん」

l从・∀・ノ!リ人「うん?」

*(‘‘)*「私たちで、アヒャさんたち、つかまえよう」

l从・∀・ノ!リ人「でも、またぐちゃぐちゃに切られちゃうのじゃ。
         しゅじゅつされる!」

*(‘‘)*「されないように、たのもう。
     アヒャさんたち、ずっとにげてたら、きっと今よりもっとひどい事になる」


レンジャー達と、高岡達と。
両者を引き合わせれば、きっといい方法が見つかるんじゃないか。

自分でも噴出す程に、私は甘ったるい考えしか思いつけない。

ただ、彼らを放って置きたくないから。
やる。

ちっぽけなエゴだった。

くぐもった声をあげて抱えた膝に突っ伏すと、Tラボ入り口のドアが開く音。


从;゚∀从「ん……ただいまァ」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:34:09.81 ID:TcaXaAuB0
もじもじしながら、首からタオルを下げた高岡が立っている。

濡れた髪が顔に張り付くのも構わず。
ドアの影から私達の方を伺う。


*(‘‘)*「何見てんですかアホ頭」

从;゚∀从「あ、アホ頭ァ!?」

l从・∀・ノ!リ人「本当の事なのじゃ」


うげぇ、と潰れた声を出しながら、高岡は私達のそばへ寄ってくる。


从 ゚∀从「ん、あのな、ごめん」

*(‘‘)*「何がですか?」

l从・∀・ノ!リ人「ろりゆうかいの話?」

从;゚∀从「違う! あの……気持ち悪いもの見せちまッて」


どんどん尻すぼみになって口の中に籠る高岡の声。

私達はその顔をつまみ、左右に引っ張った。


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:38:18.88 ID:TcaXaAuB0
*(‘‘)*「おもしろいもの見れましたー」

l从・∀・ノ!リ人「もっかい! もっかい!」

从;゚∀从「ぶあっ! な、なにいうか!
       痛いんだぞアレ!」


両頬を押さえながら、ぶるぶると震えてみせる。


l从・∀・ノ!リ人「痛いなら、やらなければいいのじゃ」

从 ゚∀从「あァ?」

*(‘‘)*「アホ岡。痛いと分かってるのにくりかえすとは。
     まぞですか」

从;゚∀从「う、うぇあ?
       いや、アレは違くて……こう、つい、な?」

川 ゚ -゚)「つい、でザクッとか、ジャバッとか、モクモクとか、ビチャッとか?」

从 ゚∀从そ「ひょう!」


Cラボのドアをいつの間にか開けたクール。
高岡は文字通り飛び上がって驚いたようだ。


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:42:02.29 ID:TcaXaAuB0
川 ゚ -゚)「ハイン、私忙しいの。
     余計な事して仕事の邪魔はしないでね?」

从;゚∀从「んぅ、めんぼくない」


素直に頭を下げて見せる彼女に、私達は少し首を傾げた。
もうちょっと我侭な性格かと思ったのだが。


川 ゚ -゚)「君達に、この研究所でしてはいけない事を教えるね」


クールは広げた掌をこちらに向けて、親指をゆっくり曲げる。


川 ゚ -゚)「まず1つ目。
     私の仕事の邪魔をしない事」

*(‘‘)*「はーい」


次いで、人差し指が曲がる。


川 ゚ -゚)「2つ目。
     ハインを虐めすぎない事」

l从・∀・ノ!リ人「ごめんなさいなのじゃー」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:46:45.89 ID:TcaXaAuB0
そして、中指。


川 ゚ -゚)「3つ目。……これが1番重要かも。
     ヒッキーを屋外に出さない事」

*(;‘‘)*「は、う、うぇえ?」


曲げられた3本の指をずいと近づけて、クールは言った。


l从・∀・ノ!リ人「さっきでてきたのじゃ?」

川 ゚ -゚)「あれはギリギリセーフなの。屋内だから。
     この部屋は広くて明るいから嫌がるけれど」

从 ゚∀从「あいつは本当に根っからのヒキコモリだから。
      閉所恐怖症ーってあるだろ?
      あれの真逆の感じだなァ。酷い事になる」


話によると彼は研究室と、それに繋がった自室のみで暮らしているらしい。
囚人でも今日日もっと活動範囲は広いだろうよ。


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:50:06.21 ID:TcaXaAuB0
l从;・∀・ノ!リ人「おふろとトイレは?」

从 ゚∀从「いつの間にか、奴の自室にユニットバスが出来てた時はビビッた」

*(‘‘)*「もうヒキコモリの行動力じゃねーですよ」


妹者ちゃんと2人で引きつった顔を見合わせる。


川 ゚ -゚)「そうだ、せっかくだもの。
     ヒッキーの部屋で話そうか?
     多分あいつ君達の顔覚えてないわ」

从 ゚∀从「バグってたもんなァ」


なんだと?
ヒキコモリの部屋に入る?

そんな事が可能なのか。
テレビで見るヒキコモリは大抵ドアに沢山鍵をつけている物だが。


从 ゚∀从「外が嫌いなだけで、人嫌いではないんだろ」

*(‘‘)*「めんどくさっ!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 19:55:50.22 ID:TcaXaAuB0
川 ゚ -゚)「それは同意するかな」

l从・∀・ノ!リ人「ばかとナントカは紙一重」


妹者ちゃんの一言に笑った高岡が、Hラボのドアをノックする。

ごんごん。

数秒遅れて、何かが閉まる音がした。


从 ゚∀从「ヒッキー」

『開けていいよー』


くぐもりすぎて聞き取れない声を合図に、高岡は扉を開ける。

明るい部屋だ。
しかし打ちっぱなしのコンクリートの所為で、白いタイルのTラボよりは暗く見える。

室内には沢山のガラクタや工具が積み上げられている。
奥にある大きなテーブルの上には、裁断された黒っぽい布が沢山。

しかし、ヒッキーの姿は無い。

そして不自然に大きいロッカーのような箱。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:00:00.84 ID:TcaXaAuB0
高岡はそのロッカーをも、ごんごん叩く。


从 ゚∀从「おーい、ドア閉めたぞ」


ばごん。

作業着にスニーカーを履いた足がロッカーを蹴りあけた。


(-_-)「や、ハイン。また自傷したんだって?
     タカラ君いないと僕も困るから、ほどほどにね」

从 ゚∀从「うぇーい」


ロッカーから出てきたのは、確かに先ほどあった男である。

情けなくタカラの足に巻きついて、部屋に帰ると喚いたヒキコモリである。

だがしかし、何故部屋の面積が変わるだけでここまで印象が変わるのか。
もちろんヒキニート典型の見た目は変わらないが。

声だけ聞くと、ただの草食系(笑)である。
それが、私達を見つけて、かっくり首を傾げた。


(-_-)「う?」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:06:54.03 ID:TcaXaAuB0
*(‘‘)*「う?」

川 ゚ -゚)「やっぱり聞いてなかったね」


クールが弟に言い聞かせるように言う。
ヒッキーと並んでも、彼女の方が僅かに背が高い。


(;-_-)「何が? 誰? ロリ誘拐?」

从 ゚∀从「さっき何で部屋から出されたと思ってんだ」

(-_-)「え、タカラ君が新しい捜査員が来たから……っ、て……」


沈黙。


*(‘‘)*「沢近ヘリカルでーす」

l从・∀・ノ!リ人「流石妹者なのじゃー」

(;-_-)「えー、まじで?」

从 ゚∀从「マジ」

(-_-)「じゃあ外装付け替えなきゃ。防護服もやりなおして……
     せめて中学生かと、てか、男の子が来ると思ってたし」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:11:02.12 ID:TcaXaAuB0
両目を擦り、ぶつぶつとヒッキーが呟く。
部屋の奥のテーブルの布と、私達を何度も見比べる。


川 ゚ -゚)「大丈夫? できるだけ早く実装させたいんだけど」

(-_-)「うー。まあ、小さくなる分には、大丈夫かな?」


作業着のポケットから巻尺を取り出して、それを私の目の前に突き出す。


(-_-)「後でヒート君に採寸してもらってくれる?」

*(‘‘)*「へ? あ、はぁ」

从 ゚∀从「防護服作るからな」


納得した。
あの布の山も、巻尺も。

ああ、なるほどなるほど、防護服、を、


*(‘‘)*「……ヒッキーさんがぼうごふく作るんです?」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:16:58.06 ID:TcaXaAuB0
(-_-)「う? うん。
     デザインは他の子だけど、やだ?」

l从;・∀・ノ!リ人「いや、別に、なのじゃ……」


やだじゃないけど。

似合わねぇな。

よく見たら業務用のロックミシンがガラクタに紛れておいてあった。
こいつはマジだぜ。


(-_-)「うん。よろしく」


彼はそれだけ言うと、奥のテーブルに陣取って、黒い布を床に落とした。
艶消しの薄い黒皮のような、妙な質感の布が、さらさらと伝っていく。

さっぱりしたテーブルの上で、彼は早速ガラクタを弄くり始めた。


川 ゚ -゚)「せっかくココに来たし、ココで話そう。
     Tラボは掃除中だし」

从 ゚∀从「たしかに。あたしの部屋は汚いし、クールの部屋は椅子が無い」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:20:30.30 ID:TcaXaAuB0
クールと高岡は部屋の隅から折りたたみ椅子を持ってきて、広げた。

そこに座ると、クールがふと高岡に尋ねた。


川 ゚ -゚)「さて、誰から捕まえるか、話した?」

从 ゚∀从「まだ」

川 ゚ -゚)「じゃあそこから」


クールは私達に向き直り、眼鏡をついと直す。


川 ゚ -゚)「まず、最初に捕まえなきゃいけないのは」


さらり、と彼女の髪が肩から落ちる。


川 ゚ -゚)「レンジャーのブルーかな?」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:24:55.92 ID:TcaXaAuB0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ-------------------------------


休憩を終えて、再び走り始めたレッドの背中で、1人脳内しりとりに興じる。

ふと耳元に音声を感じる。
インカムから誰かの声が漏れ出ていた。


( <●><●>)「レッド、通信するのでちょっと止まってくれませんか?」

(  ゚∀゚ )「ヒャ!」


レッドは適当な廃ビルに飛び移り、地上から大分離れた所に着地する。
幅90cmほどの、壁から突き出た段差の上で、ゆっくりと背中から降りた。


( <●><●>)「……はい、ブルーです」

『おぉ、やっと聞こえたか?』


ブラックの心配そうな声がインカムの耳あてから流れ込む


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:30:02.01 ID:TcaXaAuB0
( <●><●>)「すみません。ちょっと風の音で。聞き取り辛くて」

『そうか。あ、帰りの事なんだが』

( <●><●>)「帰り? ああ、交通手段ですか?」

『その少女達は、連れ戻すんだろう?
 レッドの背中にそんなに沢山乗らない』

( <●><●>)「そうですね」


素直に頷くと、ブラックの声の後ろからイエローの大声が聞こえた。


『それでですーよ! 適当な車で途中まで迎えに行きますー!』

( <●><●>)「はぁ?」

『大丈夫でーすよ。向こうは探知犬を使いますーからぁ。
 僕が行けば、わんちゃん言う事聞きますーよ』

( <●><●>)「なるほど。お願いします」

『じゃあ近くなったら連絡しまぁすーねぇ』


へらへら。
イエローの笑い顔が浮かぶような声色の後。
通信機の向こう側が騒がしくなった。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:37:19.45 ID:TcaXaAuB0
『こらイエロー! 人の話の腰を折るな!』

『いいじゃーないですかぁ』

『そうよぉ。ブラック可哀想でしょう? いいこいいこブラック』

『ちょっ、ピンク! あた、あたってる!』

『あらぁー。あててんのよー?』

『ぶばー!』

『イエローッ!』


ぶつり。


(  ゚∀゚ )「……あうう?」

( <●><●>)「いえ、何でも有りません。
        帰りは迎えに来てくれるそうですよ」

(  ゚∀゚ )「アヒャッ! あーうひゃう?」

( <●><●>)「またピンクの色仕掛けに引っ掛かったようです。
        明らかにブラックに仕掛けてるのに……
        どうしてイエローが鼻血出すんでしょうかね?」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:45:18.70 ID:TcaXaAuB0
苦笑すると、お前が枯れてるだけだよ、とレッドにツッ込まれた。

失礼な人だなぁ。


( <●><●>)「貴方も反応しないでしょう。
        枯れてるんですか?」

(  ゚∀゚ )「うーうあ。アヒャヒャ!」


自分はどちらかと言えば、いつまで経っても初心な女の子が好みなのだ。
女の子は恥らう姿が良いのであって。
ああいう風に全面的に押し出されているエロスはうんたらかんたら。

レッドの脳内からドッと溢れ出た情報波を全て読み込むのは面倒だった。

適当に流していたら、またメンソレータムを目の周りに塗られた。

猛烈にひりひりする。
もう、許しませんよ!


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ-------------------------------


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:49:05.78 ID:TcaXaAuB0
レンジャーのブルー。
やっぱり色は5レンジャーなのか?

l从・∀・ノ!リ人「どんな風な人なのじゃ?
         目印は?」

川 ゚ -゚)「レンジャーやライダーは他と見分けるために、体毛色が根本的に違うの。
      レッドは赤、ブルーは青よ」

*(‘‘)*「え、レッドさん茶髪でしたよ?」

从;゚∀从「えぇ?」

(-_-)「やっぱり染めるでしょう、普通」

从 ゚∀从「ああ、そうかァ」


ふむ、と。
高岡がアゴに手を当てる。
レンジャーの名前はそこから来ているらしい。


*(‘‘)*「って、最初に捕まえるのはレッドさんじゃないんです?」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:53:23.26 ID:TcaXaAuB0
l从・∀・ノ!リ人「アヒャさんじゃないのじゃ?」


2人で問うと、クールと高岡は元より、離れたところのヒッキーまでもがこちらを向いた。


(-_-)川 ゚ -゚)从 ゚∀从「いきなりレッドは無理!」

l从;・∀・ノ!リ人「そこまで!? 強いのじゃ?
          そんなにレッドさんは強いのじゃ?」

川 ゚ -゚)「アレは……やばいかな。
      君達に身体改造はできないから、心臓か脳幹貫かれて死ぬね」

从 ゚∀从「全身刃物人間だからねぇ。
      八つ裂き……むしろミンチにされるかも」

(-_-)「せめて、防護服と武器ができてからじゃないと」


全員が口をそろえて無理無理と叫ぶ。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 20:57:04.34 ID:TcaXaAuB0
彼が、そんなに恐ろしい能力を持っていたとは。

よく風呂を覗いた(不可抗力だが)時に刺されなかった物だ。


*(‘‘)*「じゃあ、ブルーってやつは?
     弱いんですか?」

川 ゚ -゚)「うん。レンジャーの中で1番弱いね」

从 ゚∀从「細胞の再生速度も遅いしなァ」

(-_-)「運動能力も他に比べると低いよ。
     普通と比べたら相当だけど」

l从・∀・ノ!リ人「ぼろくそなのじゃ」


他にも、補給係だの、連絡班だの、反撃手段を持ってないだの。
散々貶されるブルー。


l从・∀・ノ!リ人「何だかそこまで言われてると勝てそうなのじゃ……」

川 ゚ -゚)「ただね、能力が少し厄介かな?」

*(‘‘)*「のーりょく。ちょうのうりょくですか?」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:02:08.16 ID:TcaXaAuB0
从 ゚∀从「そ。奴のは、読心術と軽い予知術。
      目の前にいる、もしくは声を聞くことのできる人間の思考を読めて。
      少しだけ、未来が分かる」

(-_-)「読むだけで、記憶の書き換えなんかは、出来ないんだけどね。
     書き換えはできて、記憶を読めないレンジャーも、いるよ」

l从・∀・ノ!リ人「すげーのじゃ……」


確かに、人の考えている事が分かったり、未来を知れたらすごい。

しかし、何だか疲れそうな能力である。
読書嫌いな私にしてみれば、人の思考なんて読まされたくない。

ああ、でも憧れのあの人の頭の中なら見てみたいかも……
否、絶対見たい。


*(*--)*「うへへ」

l从・∀・ノ!リ人「ヘリカルちゃーん! 帰ってくるのじゃー」

*(;‘‘)*そ「うぇっ!?」

从;゚∀从「何だ今の顔は」

l从・∀・ノ!リ人「ヘリカルちゃんはとある人のことを考えると顔がk*(;‘‘)*「あぅあぅあぅ!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:06:03.16 ID:TcaXaAuB0
気が付くと、高岡もクールも嫌なニヤニヤ笑いをしている。


从 ゚∀从「今時の小学生は進ンでるねェ?」

川 ゚ー゚)「そのようだね。クラスの子?」

l从・∀・ノ!リ人「いや、年上なのじゃ」

*(;‘‘)*「妹者ちゃーん!?」


ずいずいと2人が詰め寄ってくる。


从 ゚∀从川 ゚ー゚)「何才離れてる?」

*(;‘‘)*「え、えと。15?」

从゚д从川゚д゚ )

l从・∀・ノ!リ人「こっちみんな」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:10:46.61 ID:TcaXaAuB0
偉くショックを受けた2人は、暫くフリーズしていた。


川; - )「アレだね、ハイン。
     時代は進んでいるんだね」

从; ∀从「うん……」

(-_-)「僕から見たらキミ達2人も若いんだけどなぁ」


のんびりとヒッキーが言う。

その口調に反して、手元は物凄い速さで作業を繰り返す。
薬品ビンをビーカーに傾けながらも、もう片方の手で、薬包紙に規定分量の粉末を包む。


川 ゚ -゚)「まあ、老化はしてないからね。
     遺伝子の薬のおかげで。
     でも、そうじゃなくても、1歳しか違わないでしょ?」

(-_-)「あ、そうかー」

*(‘‘)*「いったい何才です?」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:16:09.78 ID:TcaXaAuB0
その後の会話を聞いて、私は本当に開いた口が塞がらなくなった。

高岡は、肉体年齢20前後(本人も分からないらしい)で、実年齢30歳。
ただし精神年齢が5歳児である。

クールは、肉体年齢28歳の、実年齢33歳。

これが1番驚いたのだが、ヒッキーはどうも童顔らしい。
肉体年齢29歳の、現在三十路を半ば過ぎ。34歳。

新薬とか、そう言ったレベルでは無い気がする。
どうみても29どころか、20歳そこそこだ。


(-_-)「昨日ご飯持って来てくれた職員さんがね。
     僕の事未成年と思ったらしくてさ。
     タバコくれなかったんだよ。酷いよね」


それは、タバコを始めて吸ってみる学生のように見えることだろう。
格好が作業着な所為か、まるで高卒で働いている男のようだ。


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:21:32.88 ID:TcaXaAuB0
(-_-)「っと、そんな事はまあ、いいんだけど。
     これ、はい」

*(‘‘)*「お、」

l从・∀・ノ!リ人「何なのじゃ?」


そう言って、今まで弄くっていたガラクタを、私に押し付ける。

白と黒の半球をつなぎ合わせた、野球ボール大のプラスチック球。
中身があるらしく、ずしりと重い。
ガチャガチャの容器を大きくして、不透明にしたような印象だ。


(-_-)「簡易捕獲用具を作ってみたよ。
     時間もないし、一応足止め程度なんだけど」

从 ゚∀从「何だァ? コレ」


高岡がボールを奪い、掌で弄ぶ。


(-_-)「これはね、まず上下をカチっていうまで逆向きに捻って……」


そこに、分厚いドアをノックする音が聞こえた。
ヒッキーは物凄い速さでロッカーに籠る。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:25:02.96 ID:TcaXaAuB0
『チーフ? 入りますよー?』

『どーぞーっ』


そっと開けられたドアから、タカラとヒートが素早く入り込む。


(,,^Д^)「おや、皆さんココにいらしたんですか?」

ノパ⊿゚)「掃除終わりましたよー」

从 ゚∀从「あんがとー。ゴメンなァ?」


のんびりと日常会話を繰り出す彼ら。
まるで、グロテスクな先ほどの光景など無かったかのようだ。

きっと彼らにとってはこれが日常なのだろう。

そんな事を思うと、背後でまたロッカーを蹴りあける音がした。


(,,^Д^)「あ、チーフ」

(-_-)「で、これを目標の目の前の床に叩きつける、と」


全員が頭上に?マークを浮かべる中。
ヒッキーは事も無げに手の中の球をタカラとヒートの足元に投げつけた。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:31:50.61 ID:TcaXaAuB0
(,,;^Д^)「ぶわ!?」

ノハ;゚⊿゚)「うお!」


ぽん、と間抜けな音と共に、床に弾んだボールから勢いよく何かが飛び出る。

白く、不透明な粘液が大量に。
それこそボール内の容量より多そうなほど、タカラとヒートに向かって弾け散った。


*(‘‘)*「うおー」

从 ゚∀从「なんじゃこりゃ? 精液?」

(;-_-)「違うよ」

(,,;^Д^)「な!? 何ですかこれ。
      劇薬じゃないでしょうね?」


体中にかかった粘液を払いのけようと、彼らが身動きする。

糸を引き、膜を張りながら、粘液がねばねば伸びた。


ノハ;゚⊿゚)「べとべと……なんだか餅みたいだぞ!」

(-_-)「当たりー。
     それは対レンジャー用トリモチです」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:35:43.22 ID:TcaXaAuB0
l从・∀・ノ!リ人「トリモチ?」


問答する間にも、トリモチ粘液は彼らの体の自由を奪う。
すぐに床と体の隙間に潜り込み、完全に接着された。


(-_-)「上下の球を回すと、中の薬品が混ざって、トリモチになるんだ。
     空気に触れるとガンガン固まってくから、もう動けないでしょ?」

ノパ⊿゚)「全然動けない!」

(-_-)「成功だね」


床に拘束されて転がる男女を前にして。
高岡はまたしても空気の読めない発言をする。


从 ゚∀从「正直、エロイな」

川 ∩-∩)「何だかいやらしい。ヒッキー」

(-_-)「う? じゃあ色でも変えようか?
     ピンクとか、水色とか」


焼け石に水である。


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:42:34.64 ID:TcaXaAuB0
床の上からタカラが恨めしそうな声を上げた。


(,,^Д^)「チーフ、せめて説明してから実験してください。
     これ取れるんでしょうね!?」

(;-_-)「ごめんごめん。すぐ取るよ」


トーンの低くなった部下の声に、彼は慌ててテーブルの上の霧吹きを取った。
何度か中の液体を振り、満遍なく散布する。

しゅがしゅが。
しゅがしゅが。


(-_-)「そろそろ柔らかくなってきた?」

ノパ⊿゚)「あ、なったー!」


液体をかけられた部分は滑らかになり、体の周りにつるりと滑り落ちる。

不思議な性質だ。


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:45:16.74 ID:TcaXaAuB0
(,,^Д^)「ふぅ……実験は許可取ってから。
     良いですか? チーフ」

(-_-)「はーい。
     ヒー君もごめんねー」

ノパ⊿゚)「気にするなヒーちゃん。
     わたしは面白かったぞー!」


年齢が上の人ほど大人。
そう思っていた時期が私にもありました。


(,,^Д^)「常々思っているんですが。
     呼び方逆の方が良いんじゃないかな、と。」

(-_-)「えー。ヒー君はヒー君だしね?」

ノパ⊿゚)「ヒーちゃんはヒーちゃんだよ?」

l从・∀・ノ!リ人「たしかになのじゃ」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:48:26.11 ID:TcaXaAuB0
すっかり身軽に立ち上がったヒートが、机の上の捕獲ボールをつつく。


ノパ⊿゚)「でも、これで捕まえた後は?
      どうするんだー?」

川 ゚ -゚)「それは、コレを使うんでしょう」


首を傾げたヒートに対し。
クールは先ほどからヒッキーが出入りしている大きなロッカーを指し示した。


l从・∀・ノ!リ人「ロッカーに閉じこめるのじゃ?」

从 ゚∀从「コレは唯のロッカーじゃァ無いぞ!
      超能力を使えなく出来る装置さ」

(-_-)「ここに対象を入れて、このレバーを引く。
     2~3時間は超能力が使えなくなるよ。まだ使ったことはないんだけど」


ぺらぺらと喋り始めるヒッキーに、素直に感心してみせる。
案外手術以外にも、レンジャー達を止める事は出来そうじゃないか。


*(‘‘)*「へー、すげーんですね」

(,,^Д^)「チーフは性格以外は凄いんですよー」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:51:12.70 ID:TcaXaAuB0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


レッドにおぶさって、暫く後。
夕日が地平線にかかるか、かからないか。

ようやく私達は協会の研究所へと辿り着いた。

歩哨のように佇む捜査員を避けて。
金属とコンクリートがデザインを無視した隆起を見せる屋上へ。

あちこちから飛び出すパイプやステンレスダクト。
天窓の部屋は慎重に回避し、研究所の最深部の真上へと移動する。


( <●><●>)「さて、大体この辺でしたか?」

(  ゚∀゚ )「う、あー? アヒャう、ぁう」

( <●><●>)「ですね。もう何年前か……
        よく覚えていませんよ」


適当なアタリをつけ、金属の少なそうな面を選ぶ。


( <●><●>)「はい、じゃあココにしましょう。」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:53:49.09 ID:TcaXaAuB0
お願いします。
そう頼むと、レッドはにんやり笑い、深い伸脚の体勢をとった。

膝を伸ばした左足の踵から、糸鋸状の刃物を、柔らかく足下に突き刺す。
そして、軸の右腕を中心に体を転回させ。
刃物が円の半分の軌跡を切り込む。

ずり。と、大きく滑らか石材を滑らせる音に続いた。


(  ゚∀゚ )「ヒャ!」

( <●><●>)「ええ、行きましょうか?」


その円の中に、私も足を踏み入れた。

喉を鳴らしたレッドが高々と最後の半円を切り抜く。

臓物が持ち上がる感覚と共に、私達は屋上のコンクリートごと下へ落ちていった。



第3話・前 「静」 おわり



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:55:25.23 ID:TcaXaAuB0
支援など、レスありがとうございました

今日はほのぼのと、グロ無しです
本当は3話前後同時投下したかったのですが、1週間では間に合いませんでした

何か質問などありましたらお願いします


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 21:57:51.21 ID:GY/VZ3UbO
おつ、丁度1、2話読んだところだ


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:00:11.25 ID:TcaXaAuB0
>>46
ありがとうございます
何か、凄い嬉しいです


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 22:03:56.92 ID:TcaXaAuB0
もう無いと思いますので

見てくれた人お疲れ様です
とりあえず今日はこれで

おやすみなさい


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:03:51.91 ID:4J82/pXB0

タイトルで敬遠してたが面白いから頑張れ


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/04(水) 23:23:28.53 ID:UnMY481RO
乙!
毎回楽しみにしてるよ


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