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◆(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです ―――日目 朝5つ 辰の刻

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6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:22:14.39 ID:i+tgF8Dp0
補足説明的番外編
―――日目 朝5つ 辰の刻
『Break the Chain!我に従え?』


――過去は戻ってこない。

そして、やり直すことに意味はない。

壊れてしまった卵は、二度と、誰にも……

…僕はあの人からそれを教えて貰った。

だから、ケリをつけに行こう。

他でもない僕達が 次の1ページを刻んでいく為に――



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:25:14.66 ID:i+tgF8Dp0
……………


…VIP国の隣には、帝王神権説の見本のような国がある。
『ロビー国』。実際にはもっと長く荘厳な名前なのだが、基本的に略称で呼ばれている。

――その何代目かの王子。
いや、もう今では国王陛下か。『ショボンヌ・S・ハイドレード』という魔法使い。
神の子孫とされる彼は幼い頃から当然のように『魔法』を学んできた。

(´・ω・`)「………ふぅ」

机の上、横たわる儀礼剣を見ていると溜息が出てくる。
…その優美さにではない。それに血を吸われてきた幾人もの人々を思うと、だ。
だがもう戻れる段階ではないのだ。

『ここで立ち止まっちゃったら、ここでやめちゃったら、…今まで僕の感じてきた感情もあの時の決意も踏み台にしてきたものも――』

(´-ω-`)「――全部、嘘になっちゃうだろ……か」

今ではない、いつかの時間。
…救われようとしなかった誰かの言葉を想い出す。


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:28:18.33 ID:i+tgF8Dp0
ハハ ロ -ロ)ハ「…陛下」

(´・ω・`)「うん、分かってる。分かってる、よ……」

専属のメイドであり、腹心の部下――ハローの呼びかけに答える。
そして黙って鎮座する魔剣を帯刀した。

別に死地へ赴こうというわけではない。
彼は見ているだけだ。ただ、目の前で起きる出来事を……

(´-ω-`)「…『仕方ない』……――違うな」

違うのだ。そんな言葉で片付けていい問題ではないのだ。
でも、いや、ああ……

頭を整理しようとする度に混乱に陥る。
…正直、分からない。何が正しいのかなんて。
だが。

(´・ω・`)「…行こうか」

――だが、立ち止まるよりは一歩踏み出す方が尊い行為のはずだ。


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:31:15.66 ID:i+tgF8Dp0
……………


アサピーこと、「朝比奈そよ」は読書家だ。自宅でも暇つぶしに本を読む。
彼の習慣のほとんどは、最も尊敬していた人物――『お兄ちゃん』と呼ぶ命の恩人の教えを遵守している結果である。

「知っているのと知っていないのとでは、俺とアイツぐらいの差がある」
生前、件のお兄ちゃんは自らの親友を指さしながらそんなことを言っていた。
…まぁ、その彼は死に絶え親友は生き残り子宝を授かっているのだから、よく分からない教えではある。

(-@∀@)「…でも、知らない場所で大切な人が奪われるのは我慢できない」

多分そういうことなのだろう。
適当に自分を納得させ、読んでいた本――ロビー国の歴史書だ――をパタンと閉じた。
書いてあったことは既に聞き及んだ事柄でしかなかったが。

――例えば、初代の国王が持っていたとされる「あらゆるモノを切断する剣」の話だとか。
――例えば、護衛の家系の持つ「遠当て」と呼ばれた触れずに相手を倒す古武術の話だとか。
――例えば、「世界と神様は仲が悪い」だとか。魔術では右側が重要で、魔眼もそちらに宿るとか。

そんな、彼にとっては常識でしかないこと。
世間一般の非常識。


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:32:19.05 ID:SQdYo9++O
これ好き
⊃④


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:34:13.05 ID:i+tgF8Dp0
――好きな歌手の曲を聞き流しながら、まどろみかけたその時。
電話が鳴った。単調な電子音を遮る為にさっさと出る。
…相手は学生時代からの親友。興奮した様子で、なんとも嬉しそうにあることを言った。

が。

(;-@∀@)「駄目だ!…そこへは、行っちゃいけない!!」

――ほとんど反射的にアサピーは叫んでいた。
しかし、既に電話は切られた後。急いでかけなおすも留守番電話にしか繋がらない。

舌打ち。時計を見る。ここからではギコの家まで距離がある。今から行っても間に合わないかもしれない。
でも、行くしかない。

コートを引っ掴み羽織る。
鏡に映った中性的な顔立ち。寝癖がついていて、ただでさえ「あんまり」な顔が非常に「あんまり」だ。
勿論、直す暇などあるはずもない。

(;-@∀@)「えっと……あった!!」

ドアを突き破るように部屋を飛び出す。
…日は傾きかけ、夕日は雲で隠れつつあった。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:37:14.24 ID:i+tgF8Dp0
……………


――ほとんど事故と言っていいだろう。
アサピーの乗った原付が、人里離れた雑木林に突っ込んだのは。

(;´・ω・`)「…っ」

跳ねられかけた国王はいぶかしむような表情を作った。
心配する部下を手で制し、枝を掻き分けながら出てくる存在を見据える。

(-@∀@)「…行かせない」

髪にくっ付いた蜘蛛の巣を払いながら、はっきりと。
ギコール・ハニャーンの親友である朝比奈そよは言った。

(-@∀@)「ここは通さない。――ギコの記憶は、取り戻させない」

背中に背負っていた長細く黒い皮のケースを下ろす。
…取り出したるは日本刀。兄が使っていたような木刀ではなく、本物の真剣。
名を「千鳥」と言う。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/07(土) 20:40:14.67 ID:i+tgF8Dp0
左手に帯刀し鍔を押し、勢い良く引き抜いた。
波打つような紋様は何百年経とうと錆びず色褪せない。その逸話により一種の呪物と化した武士の魂。

(´-ω-`)「…勘違いしているようですが、僕達は――」

(-@∀@)「誰であろうと手加減はしない。理由なんて知らない。――でも、ギコは奪わせない」

言葉を遮り、正眼から上段へ。天を突くような構えから少し下り、同時に左足を前に出し、重心は右足に変える。
体の右側に刀を寄せる――バッティングフォームのような構え方。

――曰く、五行の構えが一つ、八相。
今ではもうほとんど見られることのない、衰退した陰の構えだった。

(-@∀@)「…それでもここを通るって言うなら……」

朝比奈家末弟。朝比奈そよ。
激情家の気概は誰譲りか。拾われた末弟は、叫ぶように宣言した。

(#-@∀@)「――問答無用で叩き斬る!!」


―――日目 朝5つ 辰の刻 終


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