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◆('A`)「ラブレターのようです」 その2

前の話/インデックスページ/次の話

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:38:11.58 ID:I8vfFYs40
 僕が嘘をついたとき。
 彼女がする顔を僕は忘れることはできないだろう。

 だって、彼女は僕のことを信頼しているらしいから。
 この僕を、大事にしてくれてるみたいだから。

 この時に、僕は彼女を好きになったのかもしれない。
 大事に思ってくれるのは、本当にうれしいことだから。
 思い思いやる、なんてとっても素敵なことだから。

('、`*川「あぁ~……タバコ吸いてぇ…」

 ごめん。嘘かも、過去の僕。

('A`)(おもいやる……か)

 少なくとも、この先生は僕のことを思いやってたりはしない。だって、自分が出したタバコ
の吸い殻を、そばにいた生徒に掃除させるなんて。普通はしないだろうに。
てか、保健室汚すなよ。保健室のセンセイ。

('A`)「あ、十円みっけ……」

 そんな幸運いらないから、どうか、この先生に。
 一般的な先生としてもあり方を一パーセントでもいいから、くわえてください。
 神様。本当に。


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:39:07.10 ID:I8vfFYs40
その2



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:44:17.42 ID:I8vfFYs40

 今の時間は昼休み。授業中ではない騒がしい喧騒が、普段静かな保健室まで届くほど、殆ど
の生徒は教室を飛び出し、活発に動き出している。
 不登校である僕は、当り前だが、動き回ることはなく。ただ、いつもと変わりなく。

('A`)「ふぅ……」

 先生が汚した、机の周りを掃除していた。

('A`)「先生…なんか、机の下がエライことになってますよ……」

('、`*川「うぇ?どんな風?」

('A`)「……タバコの灰とほこりとが絡まりあい…一種の新しいゴミとして新世界を作り出してます……」

('、`*川「うわぁー。それはエライこったねっ!」

('A`)「エライこったですよ…本当に…」

 今日の先生はどうやら、元気な先生らしい。昨日の気だるそうな感じで始まった先生とは大
きく異なっていた。
 どちらにしろ、どちらにしろ。先生のルーズな部分は変わってないけれど。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:48:17.45 ID:I8vfFYs40
 保健室に順次、置いてある箒と塵取りを使い、手際よくゴミを取り除いていく。もう慣れた
作業だ。ここにきてから、ほとんど毎日掃除をしていれば嫌でも慣れてくる。

('A`)(……これぐらいでいいかな)

 念入りにしようと思えば、昼休みを全て費やしても終わらないだろうから、ここらへんで止
めておこう。塵取りに溜めたものをゴミ箱に捨てて、用具箱に道具をしまう。そういえば、
最初の頃、この用具箱に入っていた全てのものが真新しかったのが印象的だった。
 どれだけ掃除をしていなかったのか、それとも掃除をしすぎて、用具の摩耗が激しかったのか。
 明らかに前者だろうけど。

('、`*川「おわたー?」

('A`)「おわりましたよ」

('、`*川「おぉー。いつもながら手際がいいようで~」

('A`)「……つか、自分で掃除してくださいよ」

('、`*川「嫌。てか耳だこだわ。そのセリフ」

('A`)「僕もですよ……」

 もう僕も何百回も聞いてます、その先生のセリフ。


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:53:43.59 ID:I8vfFYs40
 はぁ。といつもながらの流れをため息で断ち切り、ぱたんと用具箱を閉じる。さて、余った
時間をどうしようと悩むが、ふと、あることを思い出す。

('A`)「……先生、今日はクーさんは?」

('、`*川「あい?クー?……んー…」
 
 うやむやの答えとともに、何故か、胡乱気な瞳を湛えた先生が突き刺すように僕を見つめた。
 僕は突然の露骨な感情に驚きながらも、いたって無関心を装い、その痛みを感じさせる視線
を受け止める。
 どうしたのだろう。今の僕の質問に、僕の非があるのだろうか。

('、`*川「…ん。思いだした、なんか病院に行くっていってたわ……確かね」

('A`)「病院…?クーさん、どこか悪いんですか?」

 初耳だった。普段、そのような面を見なかったため思いもしなかった。
 よく考えれば、僕はあの人のことを名前しか知らなかったような気がする。というか彼女は
いろんな意味でも謎だと思うけど。

('、`*川「どこか悪くなきゃ、あんな時間にこんな場所なんかいないでしょ」

 ごもっともだった。見た目的にも、彼女の年は僕に近いような気がする。学校に通っていて
おかしくない年齢層に属しているだろう…けど、そうじゃない。


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 01:58:59.78 ID:I8vfFYs40
 彼女は彼女で、なにかしらの分けがあるのだろう。興味本位で突っ込んではいいものではない。
 現に、目の前にいるその彼女の知り合いが、関わるなと目で訴えていた。わかってますよ先生。

('A`)「そうですか…なら、この菓子パンは無駄になっちゃいましたね」

 僕は朝、登校途中にコンビニで買ったパンを鞄から取り出して、大きくため息をつく。
 甘いチョコレートがたっぷりかかったその菓子パンは、少しばかり値を張るもので、この保
健室に毎回通う全ての人……つまり、僕と先生とクーさんを含めた三人の好物だった。

('A`)「しかたない……帰ってからこれは家の妹に…」

('、`*川「待ちなさい」

 突然の停止の声。
 視線を上げれば、そこには静止を表しているのか手のひらをこちらに向け立つ先生がいた。
 なにやら表情がとても真剣だった。
 いったい、どうしたのだろう。いや、わかるけど。


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:02:49.14 ID:I8vfFYs40
 実はこのパンを買ってくるのは、毎日、下校時間当たりで行われるジャンケンで最下位の人
であり(先生の暇つぶしから始まった)、つまり、昨日のじゃんけんで負けた僕は、一番だった
クーさんにパンを買ってきたのだったが。

('A`)「なんですか先生。なんか顔が必死ですけど」

('、`*川「ドクオ君……いや、ドクオ様。どうか私にその煌びやかな菓子パンをお恵みくださ
いませ……お願いします…どうかっ!」

('A`)「……ちょっとへりくだりすぎじゃないですか?年上としての自尊心とかないんですか…」

('、`*川「普通にいっても面白くないかなって、思うじゃん?」

('A`)「先生の疑問形に疑問形ですよ、僕は」 

 しまおうとしていた菓子パンを取り出して、先生のほうへとやんわり投げ放る。それを男ら
しく片手で受け取った先生は、にこりと笑って。

('、`*川「ありがとーよ」 

 お礼の言葉も男らしかった。たまに、先生のキャラが安定しないのは如何なものか。
 先生も迷っているのだろうか。生き方に。そのままでキャラが成り立っているからいいのに。


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:11:10.99 ID:I8vfFYs40



('A`)「…………」

 どうにも、落ち着かなかった。どう落ち着かないと詳しく言えばいいのか分からないが、と
にかく何やら落ち着かなかった。
 この時間帯では、いつも僕は読書に勤しむことが日常だった。昼過ぎあたりの空気は何処か、
ゆったりと進んでいるようで、先ほどの騒がしい喧騒もなくなり、僕が一番好きな時間だった。

('A`)(なんだろうね…これ)

 本来なら、かなり落ちくつはずのものなのに。ぴりぴりとした空気は読書にまったく適さない。
 つまり、この状況は。

('A`)「……はぁ」

('、`*川「……」

 あの先生に原因ある。わけだ。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:15:55.61 ID:QhoMrIrcO
前の続きか?
再投下?しようとしたの数レスで落としたよな

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:28:13.52 ID:I8vfFYs40
ささめき…今日だったのか…っ!
ちょと投下遅れます…

>>14
そうです。
しかし、再投下分は記憶から消し去ってくださっていいです

こちらまとめさんです
http://kurukurucool.blog85.fc2.com/



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:17:43.32 ID:I8vfFYs40

('A`)(まぁ…この部屋に二人だけでなんだし)

 空気がおかしいとなると、この人が原因しかないわけであり。しかしながら、その機嫌を悪
させた原因もよくわからないときた。

('A`)「……全然集中できねぇ」

 小さくぼそりと呟いてみる。

('、`*川「……」

 今は午後の授業中。鉛筆が転がる音さえ聞こえてきそうなほど、辺りは静まりかえっている。
だから今の呟きも聞こえているはずなのだが、普通に無視しましたこの人。

('A`)「……」

('、`*川「……」

 どうしよう。とても帰りたい。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:22:09.49 ID:I8vfFYs40

('、`*川「……あぁ、うーん…疲れたなー…」

 背もたれに全力でよっ掛りながら座る先生は、昼の暖かそうな日光が照るグランウンドを
見つめて、そうなにげなく言葉を溢した。

('A`)(……)

 僕の視界内ことだけれども。
 午前中の中で、先生が無意識に愚痴をいっちゃうほどに疲れるほど働いてはいなかった。
 むしろ全て休憩中とカテゴリしても問題なかった。

('A`)「……あの」

('、`*川「……あによ」

 こちらを見ずに答える先生。その声色はいつもと違う、堅い感じのものだった。

('A`)「なにか……怒ってます?」

('、`*川「……なにいってんの。怒ってるわけないじゃない」

 怒ってますけど。ものすごく


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:25:06.76 ID:I8vfFYs40

('A`)「そうですか……」

 ぱたん、と僕は持っていた本を閉じた。その音に先生の肩が少し跳ねる。見ないふりをし
て椅子から立ち上がると、ドアに向かって歩いていく。

('、`*川「どこいくの、ドクオ虫」

 引き戸のとってに手をかけたところで、声をかけられた。背中にかかる視線。なにかしら
の意味を持った圧力を感じた。でも僕は虫をする。違った、無視をした。

('A`)「トイレです、先生」

 がらりと開けて廊下に出る僕。ドアを閉めるま最後まで、声はかけられなかった。

('A`)「…………」

 ぽつぽつと廊下を歩いていく。流れゆく視界に写る窓の外には、だらだらとダルそうにグ
ラウンドを走る生徒達が、竹刀を持った体育教師に急かされながら。

('A`)「……暑そうだな」

 青春という時間を走っていた


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:35:18.29 ID:I8vfFYs40
 やはり授業中だけとあって、廊下には人の影は皆無だった。この時間帯に廊下にいるほう
がおかしいのだが、僕はすでにおかしい人生を歩んでいることは確かなので普通のことなのだった。


('A`)「………」

 そんな静寂の中。僕は屋上へと続く階段を上っていた。


('A`)「運動は、苦手です……よっと…」

 普段から、というか授業などに出ていなく僕は運動という言葉自体が関わりが全くないので、
ちょっとした動きでも息が切れてしまう。

('A`)「ぜぇ…ぜぇ…」

 なんとか登り切った後、少しばかりさびついた扉の前に行きついた


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 02:55:47.30 ID:I8vfFYs40
('A`)「ぜぇ…相変わらず…ぼろいですね…どあさん」

 膝に手をつきながら、ドアの表面を触れてみた。
 指先に当たるぼこぼことした感じが年期を感じさせる。

('A`)「はぁ…………よし…!」

 乱れた息を整えて、今にも取れそうな取っ手を握る。錆びつきまわりにくくなっているた
め気合を入れて回さなければ中々開かないなかったりするので、毎回、あけるたびに重労働だ。

('A`)「んおりゃ─!」

(;'A`)「あれ…!?」

 しかし、予想外に抵抗なくまわるノブ。その反動で勢いよくドアが開け放たれる。自由を失
った勢いは僕に押しかかり、ドアの向こう側…屋上へと押し出された。
 

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 03:03:51.75 ID:I8vfFYs40



( A )「ぐぽっ!?」

 とっさに受け身をとることもできず顔から地面にダイブする僕。頬に感じるコンクリートの
表面は、とて暖かいのが印象的でした。つまり、とても熱かった。

(;'A`)「あち、あちちちっ!」

 がばりと顔をあげる。急いで立ち上がって顔に触れてみる。

('A`)「………」

 まぁ何ともなかった。それはよかったのだが。

ノハ;゚⊿゚)「……」

('A`)「……」

 めっさ人に見られてました。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/19(木) 03:16:25.48 ID:8PYa+1lq0
今日はここでおわります
ご支援ありがとうございました


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■この記事へのコメント

  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
    ヒートキタ━(゜∀゜)━!!
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