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◆ξ゚⊿゚)ξ陰ト陽ノ絵巻のようです 九頭龍(クトゥルー)の巻 上

前の話/インデックスページ/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:49:44.04 ID:BusQZj22O
大リーグ


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:51:57.29 ID:Gu7cuCva0
既に正座しました。
お待ちしておりましたよ。


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:54:42.40 ID:i0sIJoe1O
>>1
代理スレ立てありがとうございます。

初めて見たよと言う方、初めまして。よろしければお付き合いお願いします。

既に何回か見かけたよと言う方、お久しぶりです。

>>2

遅くなってごめんなさいorz

さて、投下前にいくつかお詫びを致します。

前回の投下時に一カ所ぬけがありました。
本当に申し訳ありません。くるくる川 ゚ -゚)にはお手数をおかけしました。

又、長く間が空いた事もお詫び申し上げます。

まとめはくるくる川 ゚ -゚)様。

http://kurukurucool.blog85.fc2.com/?mode=m&no=360

今回は今までの話を読み返した上で試行錯誤してみました。
後ほど、批評、感想をもらえるとありがたいです。
それでは、「レッツゴー陰陽師」!!


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:55:31.99 ID:i0sIJoe1O
召喚 「生ける炎 クトゥグア」

「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ・ぐな
 なふるたぐん いあ くとぅぐあ」

この世には、科学では解明出来ない事象がたくさんある。
もし、アナタの身にそんな事象が起きても落ち着いて欲しい。

人に仇なす其れを討ち滅ぼす者がいるからだ。

ξ゚⊿゚)ξ「今は昔、京の都に人ならぬ力を操る者あり」

其の者。純白の浄衣(じょうえ)に身を包み

ξ゚⊿゚)ξ「古井戸より冥界へと行き来し、死者と語り、物の怪とたわむる」

其の者。漆黒の夜を往き闇に生きる

ξ゚⊿゚)ξ「数多の式神を使役し、
     満月の夜には獣にまたがり天をかけたとゆふ」

其の者。全知全能の力にて万魔を祓う。

人はよふ……其の者、陰陽師なりけり。


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:56:18.48 ID:i0sIJoe1O






ξ゚⊿゚)ξ陰ト陽ノ絵巻のようです

九頭龍(クトゥルー)の巻 上






6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:56:24.21 ID:BusQZj22O
よく見たらツンの顔が違ったorz

ごめん支援


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>6気にしないで!]:2009/12/02(水) 20:57:35.36 ID:i0sIJoe1O
爪*'ー`)「じんごーべーじんごーべー!鈴がなる~♪」
 _,
ξ゚⊿゚)ξ「……」


/ ゚、。*/「ソリをー飛ばして歌えや歌えー♪」
  _,
ξ#゚⊿゚)ξ ムカッ

  _
( ゚∀゚)「毎度毎度だが、この時期は楽しくなるよなぁ」


ξ((( ⊿ )))ξカタカタ

川 ゚ -゚)「でだな?この大化の改新ってのがだ……」

ξ ⊿ )ξ「はい。はい」

爪'ー`)「いい加減、諦めて遊ぼうぜ?」

ξ  )ξ カチン

/ ゚、。*/「もうすぐクリスマスなんだし。テストなんか良いじゃん!?」

ξ ー )ξ+ キラン
 _
( ゚∀゚)「そう言うなって、やっぱ学歴は大事だぞ?まぁ、今更変わらねーがwww」


ξ д )ξ クワッ!


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[AAが心配……]:2009/12/02(水) 20:59:11.61 ID:i0sIJoe1O

 ξ-ξ-ξ-дξ -дξ
 (つ(つ/つ// 二つ
ハァ-)|/( 丶ノ ノ丶っ-
  ∪∪とノ(/ ̄∪

        
`(\_       Дξっ
⊂丶ξ-д-ξ ξд-)ξ ノノ
丶⊂\ ⊂ )  _つ
スゥ-(/(/∪∪丶)丶)ノ-
   ∪ ̄(/ ̄\)

 (\      カッ
  <`ξ゚д゚ξ
   \ y⊂)
   /   \
   ∪ ̄ ̄ ̄\)



ξ゚д゚)ξ「貴様等!黙りやがれーー!!!!!」


只今、非常にバイオレンスな映像が流れています。

silent night. climax editionをBGMに少々おまちください。


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:00:33.98 ID:i0sIJoe1O
/ ×、× / キュウ

(((メメ;∀;))) ガタガタ

爪メメメメメ) チーン

川 ゚ -゚)「腕ひしぎ十文字固めはやりすぎだろう……」

(゚、゚トソン「マウントパンチは言わないのですね?」

コホン……。オープニングから、大変見苦しいシーンをお見せしました。

ツンデレと申します。

時も12月が近づき、街中はクリスマスムード一色となりました。

はっきり言って忌まわしい限りです。

だが、そんな物よりも学生には大事な物が存在します。

期末テスト。

世にいう、学期内の勉強の成果を発揮する場面ですね。

ですが、私は時に平日も泊まりで仕事(アルバイト?)
に出たりしており、結果学力低下が著しく、非常にピンチなのです!


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:04:15.30 ID:i0sIJoe1O
ξ;゚⊿゚)ξ「あぁ……本当に勘弁してよ」

こっちはマジにピンチなんだから……

(゚、゚トソン「とりあえず、この(胸に)萌えるゴミは外に出しておきますね。」

この電動娘は今日も元気に毒を吐くわね……

(((メメ;∀;))) 「ぼぼぼ!僕燃えるゴミじゃないよ!!」ガタガタ

彼女の名はトソン。電動死霊……じゃあ分からないわね。
分かりやすく言うなら、科学の力で作られたゴーレム。

細かい分類ではフランケンシュタインの怪物に近いらしい。

人の死体をベースにして体の中に金属を仕込み、
脳をスーパーコンピューターとリンクさせた所謂「サイボーグ」

ただ、ベースの体は死んでおりサイボーグと言うよりロボットの方が近いらしい。

それに、シェム・ハ・メフォラシュを打ち、
ソロモン72柱全ての加護を与え、真理の文字で人とした物が彼女。

(前回の |∂リ゚ -゚リ です。
 後述されますが髪型が本来のトソンと同じ髪型に切られました)


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:07:18.60 ID:i0sIJoe1O
(゚、゚トソン「事実を言ったまでです。」

なぜ、メカでゴーレムなのにも関わらず、
人と呼んだのかというと実は最初の人間、
アダムは土人形、つまりゴーレムだった為だ。

彼女はアダムと同じ様に自我を持ったゴーレム。
故に、人になる。とのこと。

まぁフォックスが言っていた事なのだけど。

て言うか!?なに、さり気なく参考書を鼻紙にしてるのよ!?

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっ!?それ参考書!!」

(>、<トソン「参考書など私がWebにアクセスすればいくらでも」チーン

ξ;゚⊿゚)ξ「そう言う問題じゃないの!!」

爪'ー`)「その通りだ。参考書で顔を拭いても
     最悪な拭き心地なだけだぜ?メアリー?」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:12:34.73 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「って、それも違う!!」

コイツも最近回復が早くなってきたわね……

当たり前だけど、本気じゃあ無いからかしら。


さて、今、私が何をしているかと言うとですね。
大体、予想が付くでしょうが勉強です。

家庭教師を陰陽省のメンバーから選りすぐったのですが……

なんと、使い物になるのは予想外に微妙な方の面子、

日本史を担当してもらうはずのフォックスはテストにでる訳のない
当時のどうでもいい世間話やら始めるわ、
ミスカトニック大学主席を名乗る長岡さんだが、学科が隠秘学科と判明したり、

本当、頼みの綱の二人がこれじゃあ明日が思いやられるわね……


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:16:52.18 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「とにかく、参考書は参考書なんだから、分かった?」

(゚、゚トソン「把握しました。では、常時拭き紙を携帯します。」

そう言いながら、私の部屋にあるボックスティッシュを
両手に抱えるトソン、無表情で佇む姿はかなりシュールな絵だ。

彼女はまだ、自我を持ち初めて日が浅く、
言うなれば、大きな赤ん坊みたいなもの。

それでも、かなり成長はしている。

陰陽省に入った当初はマニュアルを持たせて、
毎回指示を出さなければならなかったから。

最近は、小津地さんが無線LANや無線式の高速回線を組み込んだらしく
Web経由で様々な情報を得ているようです。

それが災いする場合も有るみたいだけど……

というか「鼻水」、出るんだ……


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:21:31.51 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「そう言う訳で勉強よ。明日はテストなんだからね……」

そんな感じで、私のテスト前日はすぎて行くのでした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《チュンチュン》

ξρ⊿-)ξ「くぁああああ……」

くそぅ……結局一夜漬けは無理だったか、
他のみんなは……ん?

ξ-⊿-)ξ「これ……クーさんかしら…」
肩辺りから被せられた毛布。
たしか、これは押し入れにしまっておいたものだ。

キョロキョロて見回すと、部屋はカオスなことになっている。

ドア付近にスリープ状態で立ったまま固まるトソン。それとティッシュ箱。

部屋の端でうずくまる長岡さん。

フォックスはダイオードくんとベッド。

ξ゚⊿゚)ξ「クーさんは、帰っみたいね……」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:26:36.68 ID:i0sIJoe1O
ならば、この毛布は……?

考えるまでもないだろう。

音を立てないように部屋の中を軽く片付けて、タンスから下着を取り出す。

その時、コンポがトラックアウトのサインを出しているのに気がついた。

ξ゚ー゚)ξ「9パラのCD回しっぱなしじゃない……」

「ぽちぽち」とコンポを操作、電源を落として振り返る。

聞いてるかは分からないが礼は言っておかなくては……

ξ゚ー゚)ξ「毛布、ありがと」

「どう致しまして。ぼかぁ眠いよ」

ξ゚ー゚)ξ「そのまま寝てて良いよ。シャワー浴びて学校行っちゃうから」

「行ってらっしゃい」



いってきます。





18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:31:30.18 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《チュンチュン》

(,, Д ) グーグー

《ジリリリリリ!!》

(,, Д )「朝か、……アイマス外して、」

俺は暗所恐怖症の同居人のためにつけているアイマスクを外し、
さっきからけたたましい音を立てる目覚ましを止める。

(,,-Д-)「ねみぃ。シャワーあびっか……」

そうぼやきながら、俺は冬特有の凍り付くような朝の寒さの中、
毛布にくるまりながら浴室を目指す。

はぁ、難儀なもん拾っちまったなぁ。

(,,ρД-)「くぁ……」

蛍光灯がガンガンに照らす中、
給湯器のスイッチを入れて、浴室に飛び込む。

さみぃぞ……ごらぁ。


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:35:50.94 ID:i0sIJoe1O
《シャー》

(,,-Д-)「……今日で二週間。警察には連絡できないし、
      いつまでも家に置いとけないんだかなぁ」

「悪かったわね!」

ボヤいている時だ。隣の脱衣場から居候の声が聞こえてくる。

どうやら起こしちまったらしい。
すりガラス製の薄っぺらいドアの向こうに彼女のシルエットが写り込む……

(*゚ー゚)「他に行くところがないの。
     そもそも、自分で好きにしろって言った癖に……」

彼女はドアに背もたれながらお得意の小言でチクチクと突き刺してくる。

はいはい。

(,,゚Д゚)「ゎるかったよ。その通りです」

(*゚ー゚)「でもさ、迷惑なんでしょ?」

柄にもなく殊勝な事をどこか不安げで儚い声色で言う。
ドアの向こうの彼女はどんな顔をしているのだろうか?

寝起きってのもあるが、舌と頭がうまくまわりゃあしねぇ。


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:38:25.98 ID:CiI0aRS70
今日はクトゥルフか
支援


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:33:44.28 ID:icJdqBbGO
支援
作者は陰陽座の式神?


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:41:32.72 ID:i0sIJoe1O
>>19 YES。もし、関係者の方で、使わないでほしいと仰られれば二度と使わないことを確約します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ξ;゚⊿゚)ξ(で、有るからして早良親王は……謀殺の可能性が示唆される)


《キーンコーンカーンコーン》

セーフ。書ききった直後にチャイムが鳴ってくれて助かった。

これで今日の分のテストはおしまいだ。

体中から、どっと疲れが来るのを感じながら、
後ろから来た人に解答用紙を渡す。

(`・ω・´)「はい、お疲れ様でした」

(`・ω・´)「テスト期間は始まったばかりですからね。
        今日は寄り道をせずに帰って次の科目の復習をお願いします」

シャキン先生は「特に」といったん区切り私の方を見る。

(*`・ω・´)「授業中に爆睡しちゃう子とかですね!」

ξ;゚⊿゚)ξ「すみませんね!」

(`・ω・´)「分かればよろしい」

みんなして笑わなくて良いじゃないのよ!
あぁ、恥ずかしい……穴があったら入りたいわ。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:46:41.35 ID:i0sIJoe1O
( ・∀・)「くくく、言われてやんのwww」

(,,゚Д゚)「まぁ、シャキンのさり気ない反撃だな」

ξ゚⊿゚)ξ「あの人、真面目に見えてお茶目な所があるからね……」

いや、真面目だからお茶目なのか?

lw´‐ _‐ノv「で、テストはどうだった?医学部志望のツンデレ娘よ」

(,,゚Д゚)「医学部?」( ・∀・)

ξ゚⊿゚)ξ「うん。医学部。言ってなかったっけ?」

後ろから抱きついてくるシューの頭を撫でつけながら
モララーとギコの質問に答える。

まだ二年だが、私の志望学部は医学部だ。

下心とかはなく、単純に私は誰かを助ける仕事をしたかった。

だから、医学部。時点で警察学校だ。

誰かを助ける。多分、これは私の根っこに根付いた
ヒーロー願望がそうさせるのだろう。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:51:01.55 ID:i0sIJoe1O
そう言う意味では、私の天職は「陰陽師(ヒーロー)」なのかもしれない。

(,,゚Д゚)「医学部か、」

( ・∀・)「ツンがねぇ」

しげしげと私を見る男二人。含みのある視線が痛い痛い。

ξ゚⊿゚)ξ「なによ?意外?」

( ・∀・)「口より手の方が先にでるツンが医者かとねぇ?」

ξ゚⊿゚)ξ「悪かったわね!」

lw´‐ _‐ノv「まぁ、米でも食べて落ち着こうか?」

(,,゚Д゚)「いや、落ち着いてるからwww」

そう言うシューの手には風呂敷包みが握られている。

多分、おにぎりだろう。

そういえば朝ご飯は食べてきてないし、お腹すいたな……



私は屋上で昼食にしようと提案する。

結果は満場一致だった。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:55:08.28 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(,,゚Д゚)「シュー。おにぎり俺にもくれよ」

lw´‐ _‐ノv「ふざけんな。貴様におにぎりを食べる権利があるとでも?」

そんなやりとりをしつつ、「あーんならしてやんよ」
と見せつけるバカップル……

まさか、この二人がくっつくとか6月の私は思いもしなかった。

ξ-⊿-)ξ「本当、分からないわぁ」

(,,゚Д゚)「は?」

ξ゚⊿゚)ξ「何でもないわ」

(,,゚Д゚)「あ!そうだ、ちょっと良いか?」

( ・∀・)「え?なになに?ノロケ?殺すよ?」

(,,゚Д゚)「ちげーよ!そもそも、俺は……」

「コホン」と咳払いするシュー。

それを聞いてギコは本題に戻る。


(,,゚Д゚)「なぁ。暗所恐怖症ってヒステリーとか引き起こすのか?」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:56:41.05 ID:i0sIJoe1O
要約すると、「以前、テレビで見た暗い場所を異常に怖がる」
のを思い出して、医学部志望らしいし聞いてみたいとの事だった。

ξ゚⊿゚)ξ「ヒステリーね……それ、PTSDかも」

PTSD。

正式には心的外傷後ストレス障害と呼ばれる
精神疾患である。過去に感じた精神的ストレス、
「トラウマ」を原因に引き起こされる諸症状だ。

症状は主に、過度の警戒心からくる過覚醒状態、幻覚作用、神経過多
(ヒステリー)酷いものだと日常生活にかなりの支障をきたす。
アフガン戦争の折に帰還した米軍兵などがその良い例だろう。

さて、難しくくくったがわかりやすく言うなら、
過去に犬に噛まれたりして犬アレルギーになった人、そんな話だ。

先にものべた様にPTSDとはそのトラウマに病状が現れるものをさす。

暗闇でヒステリーを起こす位なら軽い部類だと、
付け加えて私はギコに説明をした。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:59:02.41 ID:i0sIJoe1O
(,,゚Д゚)「そうか。……」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

(,,゚Д゚)「そうか。……」

正直、ツンの説明はありがたかった。

今の話は、半分本当で、半分嘘だ。

以前見たしぃの、暗闇への恐怖は異常なんて物じゃなかった。

だから、気にはなっていたのだ。

PTSDか……確かに、しぃに当てはまるかもしれない。

……たまには、早く帰ってやろう。

小生意気で、いじっぱりでも結局は子供なんだな。
その上、心にキズを負っている。

俺は保護者としてアイツに何がしてやれるだろう?

やはり、側にいてやるのが一番なんだろう。

そうと決まれば行動あるのみだ。


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:59:57.73 ID:i0sIJoe1O
(,,゚Д゚)「ワリィ、俺、帰るわ」

lw´‐ _‐ノv「ヤック!?」

(,,゚Д゚)「ごめんシュー、用事があったのを忘れてたんだ。
      今日は先に帰るから」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん。じゃあ、気をつけてね」

ツンの言葉はほとんど耳に入らなかった。

「じゃあな」と告げて、俺は教室に荷物を取りに走り出した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ξ゚⊿゚)ξ「急用ねぇ、ずいぶん慌ててたけど」

lw´‐ _‐ノv デカルチャー

若干しょんぼりしたシューを見て、急用ってなんだろうな。と考える。

答えは浮かびそうに無かった。

そんな時だ。

《standing!by……standing!by……》

ξ゚⊿゚)ξ「あら……」

( ・∀・)「出たなwww仮面ライダー女www」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:04:10.63 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「文句ある?シューなんかアリプロよ。アリプロ!」

lw´‐ _‐ノv「最近、月蝕グランニョルに変えたぞ」

とりあえず、ヘッドロックしながら携帯を取り出す。
なぜかはわからないが、シューもモララーのスネを蹴りとばしていた。

(メメ・∀・)「なにこの婦女子ーズ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ξ゚⊿゚)ξ『もしもし?』
  _
( ゚∀゚)「もしもし?オレオレ。テストどうだったよ?」


ξ;-⊿-)ξ『詐欺師の知り合いは……残念ながら二、三人位は浮かびますが?』

「長岡さんでしょ?」と心底残念そうな声色のツン。

そんな彼女に詐欺師の知り合いって誰だよ?と思いながら、
返事をしようとしたときだ。ダイオードの奴が俺から携帯をかすめ取る。

/ ゚、。 /「あ!ツン!?」

ξ゚⊿゚)ξ『?……ダイオードくんね?』

/ ゚、。 /「うん!あのね!長岡がご飯食べにいこうって!」
  _
( ゚∀゚)「あのなぁ、お前……」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:07:21.86 ID:i0sIJoe1O
全く、コイツって奴は……
  _
( ゚∀゚)「人が電話してるのをじゃますんな!」


ダイオードから携帯を奪い返し、「もしもし」とマイクに声をかける。
足元では、ダイオードがむくれながらブーイングをしている。

そんなダイオードの頭に手を置いて「くしくし」
と撫でつけツンとの会話を再開する。

ξ゚⊿゚)ξ『良いんですか?ダイオードくんは……』
  _
( ゚∀゚)「あぁ、良い。それでな、夜に備えて甘いものでも食いにいかねぇ?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

だが、スピーカーから聞こえてくるダイオードくんの罵倒はとても
「良い」ですむようなレベルではないのですが……
彼は「バカ」「マユゲ」「零能力者」「彼女居ない歴=年齢」
「《ズキューン》」などなど、あらん限りの罵詈雑言を浴びせている。

ん……甘いものか。

シューやモララーも誘ってみようか。
幸い、長岡さんはかなりアバウトな人だから大丈夫だろう。
私は断りを入れてから携帯の保留ボタンを押す。

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:12:30.19 ID:i0sIJoe1O
保留ボタンを押して声をかけようとした時だ。

いつの間にかモララーへのヘッドロックがコブラツイストに
移行していたのに気づき解いてあげる。

完全に極まってたのだろう。モララーは床に倒れ込み呻いている。

そんなモララーに向け、屈みながら声をかける。流石にやりすぎたかも?

ξ゚⊿゚)ξ「おーい?大丈夫?」

(;・∀・)「結構ヤバい」

lw´‐ _‐ノv「チッ。引導を渡してやろうかと思ったのに……」

(;・∀・)「つーか、お前はスネを集中攻撃しすぎだ!!
      ガムテープでビッ!!ってすんな!!」

ξ゚⊿゚)ξ「でさ、知り合いが食事に行くけど来ないか?
      って誘われたんだけどくる?」

lw´‐ _‐ノv「え?サムくね?てか、ぼっち系?あれ、これデートじゃね?」

ξ;゚⊿゚)ξ「いや、なんか甘いもの好きな人でさ。シューとモララーも来る?」

lw´‐ _‐ノv「奢りなら」( ・∀・)

たかる気まんまんだなコイツら……

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:16:41.46 ID:CiI0aRS70
支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:16:50.97 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 _
( ゚∀゚)「よっ!開いてる?」


ミ,,゚Д゚彡「長岡様。今日は予約を入れておりませんが?」
 _
( ゚∀゚)「悪いな。急に来たくなっちまったぜwww」


ミ,,゚Д゚彡「かしこまりました。……5名様ですね。
       申し訳有りませんが相席して頂きます。かまいませんよね?」
 _
( ゚∀゚)「おぅ!!相席こそがチョコレートファウンテンの醍醐味だろ」


ξ゚⊿゚)ξ「なんか、店員さんも慣れてるわね……」

( ・∀・)「それだけここに来ている証拠じゃね」

ξ゚⊿゚)ξ「顔割れって奴ですか……」

「大人って自由だよなー」とコメントするモララー。

暢気なものね。私たちスッゴい浮いてるんだから……

そんなこんなで、長岡さんに連れられてきたのは第一ホテル東京 シーフォート。


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:18:49.83 ID:i0sIJoe1O
品川区に存在するホテルだ。立地条件は京浜運河に面しており、
近くにある観光地はレインボーブリッジやお台場、
しながわ水族館等が上げられる。

その中にあるレストランに今、やって来ました。

レストランの中は、白を基調にして高級感のある内装に
ゆったり流れるクラシックが大人のムードを漂わせ、
所々にあるオブジェクトは品の良さとホテルその物の敷居を物語るかのよう。
(なお、ホテルの一泊にかかる料金は別途割引プランもあるので、
正確とはいえませんがシングル二万六千円あたりからとなります)

きっと、こういう場所はカクテルドレスを着込んで
スーツ姿の男の人と一緒にディナーを食べたり、
「誕生日のプレゼントだよ」とか言って指輪をプレゼントされたりする場所なのだろう。

もし、次に来る機会があるならば、身だしなみ位は整えよう……

いや、彼氏と一緒に来るんだ!ドレスとかを着て!!


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:21:39.64 ID:i0sIJoe1O
そんな決意を胸に、私は店員さんにつれられて奥へと向かう。

そこで目にするのは不思議な形状のチョコレートを吐き出す機械!

ξ*゚⊿゚)ξ「すごい!」

lw´‐ _‐ノv「チョコレートファウンテンッスね。
     チョコレートフォンデュを作るための大掛かりな装置だよ」

チョコレートファウンテン。

生クリーム等でドロドロに溶かした
チョコレートを噴水状にして吹き出す装置だ。
生産コストと維持費用から日本国内でもあまり見かけない
マイナーな機械だと思う。
ここはそんな機械を置いている数少ない場所の一つ。

/ ゚、。 /「よーし……」
 _,
( ゚∀゚)「ダイオード。今日は相席するんだから、あまりはしゃぐなよ?」


長岡さんはダイオードくんに注意をしているが、
傍から見たら、長岡さんも同じ様なものだ。

そして、それは私たちも同じだろう。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:25:25.62 ID:i0sIJoe1O
ミ,,゚Д゚彡「ははは。今回相席していただくお客様は
       割とフランクな方でしたから多少は大目にみてくれますよ」

そんな事を言っても良いんですか?店員なのに……

ミ,,゚Д゚彡「お客様。申し訳ございませんが、
       チョコレートファウンテンの機械が足りなくなってしまいまして……」

从 ゚∀从「んあ?あぁ、相席な。良いぜ」

「申し訳ございません」と店員さんは頭を下げる、
私たちもそれに習い各々、頭を下げる。
が、一名そんな事はお構いなしな人物もいる。ダイオードくんだ。

この子は……

ξ゚⊿゚)ξ「コラ!お礼くらいしなさい!」

/ ゚、。 /「あ、そうだね!ありがとう!お姉ちゃん!!」

从 ゚∀从「おー。威勢の良いボーズだな。こっち来いよ」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:30:05.08 ID:i0sIJoe1O
/ ゚、。 /「はーい!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(,, Д )「しぃ…………おかしいな…………」

どうなっているんだ?

俺は目の前の状況が全く理解できなかった。
しぃが居るはずの俺のアパートは、
……アパートが吹き飛んでいるのだ。

(,, Д )「いったい……何が……」

ちろちろと飛び跳ねる火の粉を踏み消し、俺は一歩一歩、
吹き飛んだアパートに向かう。

そのまま人だかりに割り込みながら近くで見てみる。
吹き飛んだ部屋は俺の部屋の周辺で……

なんだろうな?この感情は。絶望?いや、喪失感か?

なんだ。俺は知らず知らずの内に、あの少女に依存してたのだ。
彼女が来るまでは、寝るためだけに帰った家。


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:34:39.91 ID:MIsz/W+eO
こいつらなら闇チョコレートフォンデュをやりかねんな


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:34:46.77 ID:i0sIJoe1O
だが、彼女が来てからは少しだけ違った。

シューとの定期的な「接触」以外は、極力食事時に帰ってやった。

夜遅くにアイツのために蛍光灯を買いに行った事もあったっけな。

そういえば休日に電気屋に連れて行った事もあったな。
すっげぇ喜んでいたっけ。

「スゴい!明るい!これだけ明るいなんて夢みたい……
 ここなら、夜だって怖くない!」

「……変な奴だな」

そして、今、気づいた。
俺はしぃの事をかけがえのない家族だって思っていたと……
今更だ。本当に今更……

安っぽい男で構わない。

けど、一人暮らしの俺にとって彼女の存在は、
とても暖かい物だった。シューとは違う。
好きじゃなくて必要。そんな存在だったのだ。


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:38:45.37 ID:i0sIJoe1O
それなのに……いや、諦めたらいけない。

も し か し た ら し ぃ は ど こ か に 居 る か も し れ な い 。

胸に湧いた一縷の希望を握りしめて警察や
消防を「なぎ倒し」ながら先へ進んでゆく。

退けよ。邪魔をするな。

何だ?その目は……俺は……俺は!!

行き場のない激情が俺の身を焦がす。

 し ぃ は ど こ だ 。 

俺はこの瓦礫の下に居るであろう少女を
いや、俺の家族を助け出すためにこの廃墟を吹き飛ばして回る。

/_了#゚Д゚)「ゴォォォ……ラァァァアアアアア!!」

どこだ!返事をしろ!!

生きているんだろう!

しぃ!!



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:42:03.81 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

爪'ー`)「って言うかさ、今回、僕の出番少ないよね?
     前回ハッスルしすぎた?ちょっとしたオバゼニだったよねwww」

(゚、゚トソン「作者に嫌われてるんじゃないのですか。」

<_プー゚)フ「あ、ママさん手伝いますよ」

そう言い、エクストはママさんと洗濯物を取り込みにいく。

非番とはいえ暢気なものだぜ。それよりもトソンだ。

作者に嫌われてるだって!?ははっ!!

爪'ー`)「そんな事有るもんか!!
     こう見えて僕は八方美人で風見鶏な事で有名なんだぜ!!」

(゚、゚トソン「それはえばれる事ではないと思われます。」

そう言いながら彼女はシャキンに切られた髪の毛をいじくり回す。

くすん。




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:46:41.54 ID:i0sIJoe1O
爪'ー`)「むぅ……メアリー。今、髪の毛をいじっていたな?」

(゚、゚トソン「はい。シャキンに切られてから不思議とさわっていますが。」

爪'ー`)「髪の毛を弄る。か……
     ふふん。人間らしくなってきたじゃないか?
     髪の毛を弄るという行為はね、自身の身だしなみに気をつける。
     って事さ。これが転じて、人間心理学では髪の毛を弄るという
     行為を他人と話をする際によく行う人物の心理を読むことが出来る」

(゚、゚トソン「検索を……」

おっと、それをしたら学習にならないだろう?

僕は手で止めるようにジェスチャーし、その後を続ける。

爪'ー`)「この行為を頻繁な行う人物はね、他人からよく見られたいとか
     その人物を意識している心理状態なんだ。
     それだけじゃない。
     例えば目線が上向きならば何らかの事象を思い出している。
     腕を組んでいれば拒絶している等々。ね」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:49:04.04 ID:i0sIJoe1O
爪'ー`)「今の君の心理状態はね、つまり、周りの人に好かれたいって事さ。
     それだけじゃない。みんなと仲良くしたい。嫌われたくない。
     後は、一人にはなりたくない。とかね。」

彼女はキョトンとした顔を見せた後、思案するような仕草を見せる。

しばらく、その愛らしい仕草を眺めていると唐突に口を開いた。

(゚、゚トソン「そう、なのかもしれません。」

(-、-トソン「貴女はやはり聡明な女性ですね。
      私は貴女になりたい。」

爪'ー`)y‐「そいつは止めた方がいい」

そう言いポップティーンやアゲハが置いてある辺りを漁り、
目当ての物を見つけだす。

爪'ー`)「これ、持ってな。吸うかは別だがね」

彼女の手にピンク色の可愛らしいboxを渡してやる。

ピアニッシモ・ペシェ。

以前、試しに買った物だが好みじゃなく一本くわえてそれっきりだった奴。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:51:35.24 ID:i0sIJoe1O
このタバコは中に桃の香りを漂わせるフレーバーが仕込んであり、
吸うとタバコ独特の煙の匂いを緩和させる効果がある。

僕はお祓いされてる気分になるがね。

古来より桃は中国では魔除けの実として重宝されている。
ある意味、これは彼女にこそ相応しい物だ。

爪'ー`)「お前さんなら似合うんじゃないか?」

(゚、゚トソン「……ありがとうございます。」

そんな時だ。ふと、トソンが直立不動な状態になる。

恐らくは何らかの毒電波。じゃなくて陰陽省からの連絡だろう。

(゚、゚トソン「……」

爪'ー`)「仕事か?」

(゚、゚トソン「その様です。ただ、」

爪'ー`)「ただ?」

「指示レベルが天一種なのです。」




53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:50:04.23 ID:CiI0aRS70
今日はまだ長そうだな
支援


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[今、今回の投下分で半分辺りです]:2009/12/02(水) 22:54:20.54 ID:i0sIJoe1O
……天一だって!?ふざけんな!

天一とは陰陽道の十二天将、天一貴人をさし、その事から
陰陽省では最高の指示レベルとなっている。

喉まで出かかった言葉を飲み込みながら再度確認を取る。
もし、これが本当なら陸海空自衛隊が出動する次元だぞ……

爪;'ー`)「マジ?」

(゚、゚トソン「はい。残念ながら……
      作戦指示、並びに現状を再生します。」

そう言い、つらつらと指示事項を読み上げるトソン。

なんてこった……

爪;'ー`)「つまり、別命有るまで待機ってか?
     冗談じゃないぞ! 邪 神 ク ラ ス が 二 匹 も確認されてて、
     のんびりタバコなんか吸えるか!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ξ゚⊿゚)つ串「はい。高岡さん」

从 ゚∀从「お、サンキュー」

/ ゚、。*/「フサ!フサもこっちおいでよ!」

ミ;,,゚Д゚彡「いえ、仕事中ですから……」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:58:53.93 ID:i0sIJoe1O
  _
( ゚∀゚)「あぁ……幸せ……」


( ・∀・)「マジに甘党なんすね……」

lw´‐ _‐ノv「スネをガムテでビッてするぞ」

( ・∀・)「いや、だからなんでスネwww」

各々、パインとか、米とか、マシュマロとかをチョコレートに浸して頬張る。
甘さが体にしみこみ疲れが取れていくようだ。これなら今晩も戦える!
それに、相席させてもらった高岡さんがとてもダイオードくんの扱いが
上手くどうやら危惧していたことは起こらない。本当に最高ね!

にしても不思議な人だ。
蛇か鰐か?真っ赤なウロコ状の革コートに、
真っ赤なドレスシャツという毒々しいファッションもだが、
あのダイオードくんを手玉に取ったのだから……

《standing!by……standing!by……》

《YO!SAY達が夏を刺激する!》
  _
( ゚∀゚)「電話?」ξ゚⊿゚)ξ


( ・∀・)(ホットリミット……)

lw´‐ _‐ノv(ねーーーよwww)

从 ゚∀从(地味にハイカラ版じゃねえか)


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:59:43.42 ID:i0sIJoe1O
……私と長岡さんは顔を見合わせ固まる。

二人同時なんてなかなか有り得ない。

恐らくは……仕事だ。

ξ゚⊿゚)ξ「ごめん。ちょっと電話出てくる」

長岡さんも察したのだろう。トイレに向かって行った。
私はレストランの端に移動し通話ボタンを押す。

爪'ー`)『僕だ。今、ハーレーでホテルにまで向かってるから外に出ててくれ』

ξ゚⊿゚)ξ「雑音がヒドいけど……運転中?」

爪'ー`)『あぁ』

フォックスの声には雑音では消せない「焦り」が見える。

「あの」フォックスが慌てるなんてよほどの事だ。

彼女はブーンが仮死状態になってもタバコを吸いたがるような女なのに……

ξ゚⊿゚)ξ「緊急事態って感じね。外の道路で待ってるわ」

さて……どうしたものか。


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:00:48.95 ID:i0sIJoe1O
私が戻ると、長岡さんはまだ戻っては居なかった。が、

ξ゚⊿゚)ξ「高岡さんは?」

高岡さんが席を外していた。

( ・∀・)「いや、真実を知るためにはリスクがつき物だっとか言って……」

帰った……?

/ ゚、。 /「ツン?」

ダイオードくんが覗き込むように見つめてくる。
そんな時、長岡さんが走ってくる。

  _
(;゚∀゚)「すまん。急用が出来ちまった。
     とりあえず、代金おいてぐから楽しんでくれ!」


( ・∀・)「俺らと兄さんの仲じゃないですか!気にしないでください」
  _
( ゚∀゚)ノ「おう。ダイオード。行くぞ!」


/ ゚、。 /「はーい。じゃあ、シューとモララーまたねぇ」

長岡さんはカードを店員さんに渡し、走ってゆく。
恐らくは外にでたらダイオードくんに乗って飛んでいくつもりだろう。

さて……私もだな。


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:02:47.84 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「私も急用みたいで……」

lw´‐ _‐ノv「おK。いつかの彼が待ってるぞ」

驚いた。まだシューには見えているんだ。

( ^ω^)オッオッオッ

ブーンは私の式になってから、畜生霊以下の霊力。
つまり消える寸前を維持しているのだ。

陰陽省の人は見えるが、一般人にはまず見えないはずなのに……

ξ゚⊿゚)ξ「ごめん。後でブルーシール奢るわ」

二人に頭を下げて私は走りだす。その際、店員さんにも礼を言う。

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとうございました!店員さん!」

ミ,,゚Д゚彡「いえ、店長ですが……お気をつけて」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

( ・∀・)「さて、行ったな。どう思う?」

lw´‐ _‐ノv「急ぎすぎだ。後、ギコが感じられない」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:07:40.49 ID:i0sIJoe1O
( ・∀・)「ったく、頭使えよな。蛙共が……」

lw´‐ _‐ノv「とりあえず、私らも移動する?」

( ・∀・)「あぁ。そうしよう」

lw´‐ _‐ノv「おーい。レジ打ち。私らもかえるから!」

ミ,,゚Д゚彡「いや、ですから」

( ・∀・)「悪いね。美味しかったよ。バイト君」

ミ,,゚Д゚彡「僕店長ぉおおおぉ!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

凄まじいエキゾーストノイズを奏でながら、フォックスの駆る
ハーレーダビッドソンは最高速度のままロータリーをドリフトして来る。

凄まじい横Gにサイドカーが軋み上げ、悲鳴をあげている。
いつものフォックスならまずやらない運転だ。

爪'ー`)「待たせた!」




66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:10:00.22 ID:MIsz/W+eO
フサwwww


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:10:03.02 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「待たせた!じゃない!ヘルメットをつけなさい!」

爪'ー`)「運転中の携帯電話使用は良いのかい?」

ξ#゚⊿゚)ξ「余計にダメよ!」

当たり前じゃない!

サイドカーに飛び込み、ベルトをしめる。

ξ゚⊿゚)ξ「出して!!」

ヘルメットを付けたのをフォックスは確認すると、ロケットスタートでロータリーを飛び出し、
首都高に乗るためにジャンクションに向かう。




69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:13:07.88 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「で、緊急事態って!」

爪'ー`)「天一種の待機命令だ!」

天一種!?

爪'ー`)「とりあえず、陰陽省についたら説明する!」

天一種で待機命令!?つまり、最悪のケースじゃないの。
私の知っている知識では天一種で待機命令が出たのは一度もない。

なぜなら、陸海空自衛隊が全力で怪異を攻撃した事などないからだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(´・ω・`)「やれやれ、こっちの気も知らずに言ってくれますよ」
  _
( ゚∀゚)「おい。それ、本気かよ……」


( ФωФ)「冗談ではない。であるな」

川 ゚ -゚)「さて……、巡航ミサイル如きで潰せるか」

陰陽省に私が到着すると、そこには響くんを除いたメンバーが全員揃っていた。
何故、響くんだけ居ないか?と言うと、どうやら家に居てくれているらしい。

ただ、この状況は裏を返せば、
響くんが席を外さねばならない程に危ない状況とも取れる。

そんな状況下の中、私達に与えられた任務は「何もするな」という物だった。


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:16:40.91 ID:i0sIJoe1O
(´・ω・`)「仕方有りません。相手は小物妖怪じゃあなく、
      邪神クラスのようですらね。」
  _
( ゚∀゚)「あれか?公務員様は上司に絶対服従って奴か!?」


(´・ω・`)「はい。私達は合同攻撃部隊の後詰めです」

邪神 クトゥルー。

旧支配者の一柱にして彼らの中で司祭の役目を担う怪異。
クトゥルー単体でも厄介だが、問題はそのテレパスにある。
奴の思考に触れてしまえば人間などたちどころに発狂してしまう。
それだけじゃなく、そのテレパスにより封じられた旧支配者達を次々に呼び覚ますだろう。

もう一つは邪神 クトゥグアだが、こちらは行方が分からないため保留。

この二柱が今回の標的。

このクトゥルーは私がちょうどテストを受けていた頃に、
実体化しており、現在、この日本に向けて移動中とのこと。

東京近海に到着予想時刻はおよそ二時間後……
国は、東京湾近海で海空の集中砲火を浴びせ撃滅するとの決定を下した。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:22:04.08 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「なら、せめて……被害を受けている一般への救援位は……」

爪'ー`)y‐「いざという時の為に待機。だろう?」

(`-ω-´)「これが公務員故の、ジレンマか……」

( ゚д゚ )「違うな。お前ら役立たずは指をくわえて見てろ。と言うことだ……
      ふん。俺は暇だし、保管庫の整理でもするか……」

(´・ω・`)「……そうですね。セキュリティーを切らねばなりませんし。
      小津地さんは保管庫の整理をしていてくれれば……」

ξ゚⊿゚)ξ「ショボンさん!!」

(´・ω・`)「とにかく、別命あるまで待機。以上です」

私達の言葉に対し、ショボンさんは頑なに態度を曲げることはしない。

聞く耳持たずって事か……
もう少し話せる人だと思ったのに……

(´・ω・`)「あぁ、そう言えば、小津地さん?」

( ゚д゚ )「なんだ?」



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:26:05.89 ID:i0sIJoe1O
「 八 咫 烏 は 既 に 改 修 を 終 え て ま す か ? 」

ヤタガラス?

( ゚д゚ )「あぁ、アレか。量産品だから孔雀ほどの改造はまだだぞ?」

量産品?孔雀の!?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カツリカツリと、コンクリート製の床が音を立てる。
その硬質な反響音の中、微かに、人の吐息が2つ。

(´・ω・`)

一つは巨大なバイクを押す男の物。

もう一つは私の物だ。

ξ゚⊿゚)ξ「ショボンさん?抜け駆けする気ですか?」

(´・ω・`)「抜け駆け?何のことやら……」

あの後、私は密かに地下保管庫に忍び込んでいた。
目的はただ一つ。孔雀の強奪と新型の八咫烏を破壊するためだ。

だが、そこで私が見たのは似合いもしない
ライダージャケット姿の初平ショボンその人だった。


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:28:06.35 ID:i0sIJoe1O
ξ゚⊿゚)ξ「なら何故、セキュリティーの落ちた今、
      それを移動させているのですか?
      私の目には、ショボンさんが命令違反をしているように見えますが?」

(´・ω・`)「勘のいい人です。……仕方ないな。真神気 入迷……」

《バヂィ!》

(´゚ω゚`)「みん!!」

ショボンさんが私に向け、催眠の術を掛けようとしたとき
姿を隠して待機していたフォックスが彼に向けスタンガンを放つ。

スタンガン独特の青白い紫電が一線し、シャキンさんは電撃により気絶する。

少々、良心が痛まないでもないがこの際気にしないことにして
ついでに手錠とロープで身動きを取れなくして端に転がしておく。

運が良ければ小津地さんが見つけるだろう。

爪'ー`)「いやはや、悪役が板に付いてきたなwww」

ξ゚⊿゚)ξ「止めてよ。それよりカギ。見つかったから……
      フォックスはどうする?」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:31:38.29 ID:i0sIJoe1O
爪'ー`)ゞ「地獄までお供しますともwww」

フォックスに八咫烏のカギを投げて渡し、
孔雀のエンジンをスタートさせる。

ξ゚⊿゚)ξ「フォックス。聞こえる?」

爪'ー`)『感度良好。ついでに馬の調子も良いよ』

ξ゚⊿゚)ξ「オーケィ……オン!マヤラ ギラン ディ ソワカ!!」

孔雀明王の真言を唱え、太ももに挟まれたボディが
紫電を伴いながら、より過激でより美しい「孔雀明王」へと
生まれ変わるのを肌で感じながらブーンに向けて語りかける。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン。今回は長丁場になると思う。
      だから私からは憑依させない」

( ^ω^)゛コクコク

ξ゚⊿゚)ξ「だから、危ないと思ったら乗っ取りなさい。
      そして乗っ取ったら私の生気を吸いきるまで
      憑いてくれてかまわないわ」

(;^ω^)……

ξ゚⊿゚)ξ「神が相手になるからね。頼んだわよ……陰陽師ッ!」

( ^ω^)ゞ オッ


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:33:26.87 ID:i0sIJoe1O
変化が終わったのを確認し、
私はシャッターをぶち破り蒼穹の空を見上げる。

さぁ、魂にも火をつけろ!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

( ゚д゚ )「……無様だな」

(´・ω・`)「見てないで助けてくださいよー。
      わざわざ、彼女が無断出動する為にスタンガンまでもらったのですよ?」
  _
( ゚∀゚)「ありゃあ、ショボンが悪い。しばらく転がっていろよ」ニヤニヤ


(´・ω・`)「ヒドいなぁ。でも、これで出動する理由は出来ましたね」

川 ゚ -゚)「さて、ダイオード。頼むぞ」プイ

(´・ω・`)「あれれ~。ロマちゃんがほどいてくれないよ~从'ー'从」

( ФωФ)ノシ「狸娘様と狼娘様にでも頼むのがよいのである」


(´・ω・`)「そして誰もいなくなった……」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:35:52.62 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(´・ω・`)「たぬこくーん」

(´・ω・`)「ろこくーん」

シーン

(´;ω;`) ウッ

"(´;ω;`)゛「だれかー!!だずけてー!!」ジタバタ

「おいおい……相変わらず情けねぇなぁ、ショボンよぅ」

从 ゚∀从「今、ロープ切ってやるよ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

爪'ー`)「あー、本日は晴天なり。本日は晴天なり。
     えー、皆々様、本日は冥土行き急行、来つ寝一号ならびに
     ツンデレ一号に接触。ま こ と に!ありがとうございますwww」

爪#'ー`)「つー訳で、雑魚共は引っ込みな!!」

首都高速一号羽田線。

私達は怪異の発生による事故により渋滞したこの路線を突き進んでいた。

目的地は11号線を通り、レインボーブリッジを経由してのお台場。


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:38:07.52 ID:i0sIJoe1O
何故、お台場かというと、

単純に言えば陸自の警備網がしかれた、言わば砦に近い状態のため。
そして、目標の進行方向とも合致する為。

だが、交通渋滞を引き起こした首都高はバイクでもすり抜けが厳しい。

なので……

私達は、「空」を行くことにした。

バイクは空を飛べない?

ξ゚⊿゚)ξ「飛んでる物を足場にすれば良いのよ!!」

凄まじい勢いで、二台の凶鳥(とり)が空を飛ぶ「鳥」を
たたき落としながらお台場を目指す。

爪'ー`)「オラオラwwwマシンシャンタッカーのお通りだ!!www」

私達は、クトゥルーの顕現によって現れたシャンタク鳥を足場に空を舞う!

次から次へと襲い来る悪鬼達を足場に変えて
蹴散らしながら突き進む私たち。
その姿はさながら箒に跨る魔女か物の怪か……

さぁ舞い上がれ。


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:41:29.41 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

零れ落ちる砂のように誰もが運命止められない。
その定めを越える者、即ち神の化身……

ξ゚⊿゚)ξ「フォックス!ジャンクションよ!」

爪'ー`)「飛び降りて11号に乗り換えれば直線だ!」

二つの声が重なるように、その強さ止められない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

《ダン!》

陸自のバリケードを超えて11号線に乗りこむ。
さぁ、何も阻むものなど無い。

ξ゚⊿゚)ξ「邪魔よ!」

クトゥルーの接近が早いのか、眼前のレインボーブリッジは
既に化け物に埋め尽くされている!

爪'ー`)「強行突破だ!」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:42:58.43 ID:i0sIJoe1O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

彼女の中で今、何かが蠢いている。
それは制御出来ない自身の衝動!

二人を狙った怪異の攻撃により破壊されてゆくレインボーブリッジを
落ちるぎりぎりのラインで凶鳥達はただ駆け抜けてゆく。

無数の雑鬼を引き連れ、なおも二人は無傷。

無限の闇が道を阻む。なおも羽ばたく二匹の凶鳥(とり)!

誰も知らぬ明日、駆け抜けてゆく夜明けのために。

ξ゚⊿゚)ξ「来たわね。相も変わらず魚人共が!!」

(//‰ ゚) (//‰ ゚) (//‰ ゚)

(//‰ ゚) (//‰ ゚) (//‰ ゚)



88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:44:22.94 ID:CiI0aRS70
イボ太郎だ!!
イボ太郎が出た!!


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:45:29.02 ID:i0sIJoe1O
二人は蛙のような顔をした怪異の群へと飛び込んでゆく。

ここで目を背けてしまえば未来が崩れ去ってしまう。
世界を守るために走り抜けろ。闇の中を……
汚れも知らぬ乙女が行く。

ξ゚⊿゚)ξ「奉請 召雷天命 天神道真 急急如律令!」

命に従い駆け抜けてゆく一条の光。
なぎ倒される悪鬼の群れ……その中をひたすらにマシンで駆け抜けてゆく。

肌に感じる風さえも叫ぶ。さぁ目覚めよ、熱く!

爪'ー`)「刺万魔!!」

爪'ー`)「オン!」ξ゚⊿゚)ξ

爪'ー`)「シッチ ソワカ!」ξ゚⊿゚)ξ「インダラヤ ソワカ!」

二つの声重なるとき、誰よりも強くなれる!

今、駆け抜けよう!二人で。




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:46:48.06 ID:CiI0aRS70
帝釈天真言か
「シッチソワカ」は分からんなぁ


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:54:58.86 ID:i0sIJoe1O
>>90
シッチは愛染の短い方ですね。マイナーな真言で、
普通はバゾロウシュニャの方を用います。

愛欲の炎と裁きの雷が道を作り、怪異の砦を削り落とす。

黒き八咫烏が道を指し示し虹色の孔雀がその道を作り出す。

それを追い、阻むは無数の深き者共と、空を舞う怪鳥シャンタク。

だがそれも、この二人の前には赤子、いや。
もはや障害にすらなり得ない。

爆刀により舞い散る空を舞う狂気の花達。

天神の雷(いかずち)により爆ぜる陸を這いずる汚物達。

其れは乙女の処世。魔を滅ぼすが巫女の処世。

ξ゚⊿゚)ξ「退けェ!!」

爪'ー`)「失せなッ!!」



93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:00:08.68 ID:1Xw7GKQ8O
九字の御神刀。如律令。真言。その持てる全ての奇跡を駆使して、
神鳴りである天神の加護を受けた少女とその相棒は
人口の大地の上を鋼の馬にて疾駆する。

迷うほどの暇はない。敵はすでに目の前に。
「今、私(わたくし)は戸惑いを捨てさり鬼となり、
今、闇が広がるその前に、立ち上がりましょうぞ」

生と死の狭間で静かに燃え上がる炎。

これは希望。

二人で守ってみせる。この世界の行方を!

ξ゚⊿゚)ξ「フォックス!前!」

爪'ー`)「分かってる!」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:01:16.14 ID:i0sIJoe1O
二人の声重なるとき、その強さ止められない。

明日を壊すことなど誰にも許されない!

世の理の下で生きる全ての者の明日を奪われるその前に……

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ξ゚⊿゚)ξ「クッ!」

以`゚益゚以「イトーイッ!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「うあぁあああああ!!」

正面から眼前に迫る巨大なぶちぎれた市松人形……

じゃなくて、「怪異ダゴン」に向けて突撃してゆく。
狙いは、ただ一つ。足元をすり抜ける事。

爪'ー`)「先に行きな!コイツを潰してから追っかける!」

ξ゚⊿゚)ξ「我先二!」



95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:02:17.47 ID:1Xw7GKQ8O
二つの声重なるとき、誰よりも強くなれる。

今と未来一つに。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ツンに全てを託し、僕はこの怪異を滅ぼしにかかる。

横倒しにし、慣性によってスライドさせた八咫烏を足場に空中へと舞い上がる。

爪#'ー`)「三世三界中一切無能越」

其の者。金冠を抱き真紅と薄紅の衣を纏いし姿にて。

爪#'ー`)「此名金剛王頂中最勝名」

其の者。淫欲の限りと愛を貪り食らう。

爪#'ー`)「金剛薩た定一切諸佛母!」

其の者。唯一にして全ての母。

それ即ち楠葉なり。

ツンの所へは行かせはしない!!


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:03:40.40 ID:1Xw7GKQ8O
以`゚益゚以「ッ!!」

イ从゚ヮ゚ノi、「悪いが、行かせないぜ?」

宙を舞う体にダゴンから放たれる巨大な拳。

奴の巨体からしたらネズミをなでるような気分なのだろう。

ならば、窮鼠猫を噛むということわざを教えてやろう。

さぁ、教育の時間だ!授業料は命!給与も命!命懸けの保健体育!

イ从゚ ー゚ノi、「オン マカラギャ バゾロウシュニシャ バザラサトバ ジャク ウン バク……」

この力解き放つとき、この時空赤く染める。

イ从゚ ー゚ノi、「 オン マカラギャ バゾロウシュニシャ バザラ サトバ ジャク ウン バンコク ソワカ!」



99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:05:25.37 ID:1Xw7GKQ8O
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

以;`゚益゚以「ッ!?」

イ从゚ ー゚ノi、「そらぁ!!」

干将・莫耶!

陰陽を象った刃が一瞬にして怪異の腕を斬りとばす。

フォックスは着地したと同時に右足で円を描く陣を敷き、
親指の爪を噛みきり、命の雫で世界の理をねじ伏せる。

イ从゚ ー゚ノi、「願い奉る! 火神 迦愚土乃神 現出火精 急急如律令!」

舞い散った鮮血が燃え上がり、フォックスの周りを回り始める。

その姿は妖艶。
されど飛び込めば一瞬で灯に集まる羽虫の末路を辿るだろう。

さぁ、叩き伏せろ!

今、この瞬間がクライマックス!


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:06:42.48 ID:1Xw7GKQ8O
以;`゚益゚以「ッ!?」

イ从゚ヮ゚ノi、「it a show time.☆」

炎の渦をまとい古の凶将が走り始める。
一直線に、ただただ、引導を渡すために。

イ从゚ヮ゚ノi、「レムールなんちゃら!www」

空中に飛び上がり二回転を付けてのフェイスパンチ。

フォックスが突き出した拳は、辺り一面を焼け野原とかす程の
衝撃と炎を吹き出しながら、ダゴンとその配下をまとめて焼き尽くしてゆく。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう、零れ落ちる砂のように誰も運命(とき)止められない。

その運命(さだめ)を冒す者。

イ从゚ ー゚ノi、 僕が

ξ゚⊿゚)ξ 私が

消してみせる。必ず!


九頭竜の巻 上 完



102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:08:27.23 ID:1dQJO9mg0
二話構成か
乙した


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:06:31.29 ID:1dQJO9mg0
なんか若干描くスタイルが変わった?


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:12:39.50 ID:1Xw7GKQ8O
>>100

はい。気づかれましたね。今回、三人称を用いた詩的な戦闘描写に挑戦しました。

他にも色々変えてみましたが如何でしょうか?


九頭竜の巻 上 これにて閉幕です。

ここまでお付き合い頂いたこと、光栄に思います。


さて、如何でしたか?今回はかなり推敲したりして大変だったのですが、
よろしければ、批評や感想をお願いしたいと思います。

(*´・ω・`)もちろん質問も大丈夫です。


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:22:40.61 ID:1dQJO9mg0
ちょっと日が悪かったなw
土日に投下してりゃ人ももっと居ただろうが

『火神 迦愚土乃神 現出火精 急急如律令!』
かしん かぐつちのかみ ○○○○ きゅうきゅうにょりつりょう

ちょっと読めないw
雰囲気出てるしビンビンだけどなー


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:37:12.42 ID:1Xw7GKQ8O
>>105

げんしゅつかせい ですね。

要約して分かりやすくすると

イザナミのあれを焼いて殺した三柱の神をまとめてカグツチと
呼んで、火の精霊を直に呼び出した感じです。

やっぱり、リアルに神名入れて作ると厳しいですか。

ありがとうございます。もうちょっと分かりやすい様に
方術も色々手を加えてみます。


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:40:17.55 ID:XGLvx11S0
乙でしたこれ好き
テンポ良いなって思う所と手抜きかなって思う所があったかな
クトゥルーはどこ見て勉強したの?


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:46:14.58 ID:1Xw7GKQ8O
>>107

クトゥルーというか、大体のソースは本なのです。

クトゥルフ関係は昔読んだ文庫本にまとめられている翻訳版です。

因みにどの辺りが手抜きに感じられましたか?
次回以降に生かしたいので指摘をお願いします。


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:51:30.46 ID:XGLvx11S0
1レス丸ごと会話オンリーのとことか、
1行書いて1行開けてのレスは、見た目がもうスカスカ
3~4行地の文が続いてもテンポの良い書き方してると思うんだけどな


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:59:39.42 ID:1Xw7GKQ8O
>>109

あぁ、なる程。
確かにそうかもしれません。

見やすいかなと思ってましたが、自分の書き方だと
逆効果に見えてしまう書き方なのですね。
作者側で読むのと読者側で読むのでは違うのでしょうね。

ありがとうございます。
次回はちょっと気を使わずにやってみます。


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 01:12:56.25 ID:1Xw7GKQ8O
さて、もう大丈夫かな?

こんな遅くまでお付き合い頂き申し訳ありませんでした。

次回 九頭竜の巻 下 はこのテンションのまま一話分を
ほぼ丸ごとバトルパートに使ってみようと思います。

後、今回は総合で頂いた

チョコレートフォンデュ
フサの僕店長
真実

この三つをお題にしています。

次回も頑張ります故、見かけたらお付き合いをお願いしたい所存です。

それでは、皆さんお休みなさい!!


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 01:29:17.14 ID:DBDz7idSO
超乙
面白かった


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  1. ■ [くるくる名無しさん]

    ノードックンでステップオーバートゥーホールドウィズフェイスロックです。
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