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◆('A`)桜色に染まるようです 第一話「プロローグ・1」

('A`)桜色に染まるようです インデックスページ

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/30(土) 23:58:26.30 ID:X9Q9TBON0
('A`)桜色に染まるようです


 その時、俺は小学五年生だった。
 思春期にも関わらず、幼い頃から親しいせいか、ブーンとショボンとは今でも一緒に居た。

 だがある日、その関係はちょっとした提案のせいで、崩れ去ってしまった。

 本当に、ちょっとしたことだった。
 彼も悪気があった訳ではないだろう。ただ、臆病な性格を少しだけでも良くさせたかっただけで。

 ともかく俺は廃墟、通称「緑の屋敷」へと赴いてしまったのだ。



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:01:05.10 ID:MR4PUwoJ0

 俺は自然が大好きで、興味があった。
 だから、元々噂で聞く「緑の屋敷」には行ってみたかったのだ。

 「緑の屋敷」は、草木が種類問わずに生い茂っているから、と名付けられた。

 当初はネーミングセンスがないとばかり思っていたが、実際に目前にすると納得できた。
 そこらで見かける雑草から滅多に見たことのない植物が、生き生きと茂っていた。
 屋敷に入る前で、だ。

 最早、俺には宝石箱にしか見えなかった。



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:04:38.83 ID:MR4PUwoJ0

 わくわくする俺達を説得したのは、ショボンだった。

(´;ω;`)「ねえ、やめようよ……ぼく、嫌だよう……!」

 そう言って泣くショボンは、基本臆病な性格だった。
 元々屋敷へ行くことに反対していたが、無理矢理連れてきたのは他でもない。

(#^ω^)「なら此処にいろよ! 何でおれがお前の言うこと、
     聞かなきゃならねーんだ!!」

 と怒鳴るブーンは、一人屋敷へ走り去ってしまった。

 ちらりとショボンを見ると、目が合った。
 俺は咄嗟に顔を背ける。すると、くすっという笑い声が聞こえた。

「大丈夫」

 ――振り向くと、ショボンの笑顔があった。



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:12:27.58 ID:MR4PUwoJ0
 その後合流したブーンの後を歩きながら、俺は俯いていた。

 笑顔が、頭から離れなかった。
 初めて見たのだ。ショボンの、悲しげな笑顔なんて。

 衝撃的で、怒りに駆られた。
 多分、宝物を取られたとか……そんな怒り。



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:14:14.64 ID:MR4PUwoJ0
 せめて背中だけでも睨んでやろうと顔を上げると、ブーンの背中に顔面を強打した。
 「ぶふぉっ」なんて声が出たが、ブーンからの反応はない。

 けど、確かにブーンは震えていた。

 変に思い、

(;'A`)「ブーン?」

 と呼びかける。すると、まるで金縛りが解けたかの様に、彼は走り出した。
 否、逃げ出した。



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:18:40.45 ID:MR4PUwoJ0
 その理由は、耳をすませば簡単だった。

 ――聞こえるは、目前の扉の先から聞こえるピアノの旋律と、 遠ざかるブーンの叫び声。

 なるほど。ブーンは、俺を置いて逃げたのだ。

 追うか否か。
 否、俺は今更戻る気にはなれなかった。



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:22:09.65 ID:MR4PUwoJ0
 そうなると、余計なことや大切なことを全てなぎ払ってしまうのが子供だ。

 もう怖いものはない。

 本当はあるのに、全てを無視して俺は、扉を開けた。



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:27:03.98 ID:MR4PUwoJ0
 重々しい木製の扉が、ぎしっと音をならす。

 けれど、聞こえない。
 恐れていた旋律も、今ではBGMも同じだった。

 扉は開かなかった。
 理由はわからなかったが、俺はそれを蹴り倒した。

 派手な音と共に扉が倒れ落ちる。沈黙――。

 その静けさに、ようやく俺は正気に返ったのだと思う。



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:30:23.35 ID:MR4PUwoJ0
 好奇心、期待心。
 そればかりで、俺にはもう、ピアノの音なんて聞こえなかった。

 事実、それはもう聞こえる筈がなかったのだ。


 ――蛇が、体に纏わりつく。

 それは、恐怖という名を持っていた。



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:32:27.17 ID:MR4PUwoJ0
 思わず身を固めた俺へ、その人は問いかける。


「貴様、何で此処に居るんだ?」



第一話「プロローグ・1」終わり。







35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:34:29.18 ID:MR4PUwoJ0
以上で投下終了です。次回は昼前か後頃に…

支援、ありがとうございました。感想共に質問どうぞ。



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:39:16.93 ID:3kbeULlxP
乙!


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:39:33.97 ID:EwpwbUzrO
どこからが正しい始まり??最初の方確かに意味がわからなくて読みづらかった。


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:42:32.71 ID:MR4PUwoJ0
>>38
>>19ですかね… 私自身、最初のは読み返してみたら意味わかりませんでした。



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:43:40.87 ID:EwpwbUzrO
乙&返答サンクス。

次回も楽しみにしてる


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 00:45:32.07 ID:MR4PUwoJ0
>>40こちらこそ!



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