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◆(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです 一日目午後

(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです インデックスページ

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:33:56.50 ID:oBpEWn5V0
困った時は助けを呼ぼう。
電話のボタンをプッシュして、あの番号にかけるんだ。
彼が出たらこう言うのさ。

「もしもし○○ですか?今すぐ助けに来てください」

…ってね。
え、場所は言わなくていいのかって?
ご安心。携帯で召喚術使うぐらいだから、いくらでも手段はあるのさ。
ああ、彼はこの町の召喚師のトラブルシューター。

…ギコール・ハニャーン。「助け屋」さ。


(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです


一日目 午後
『声の正体!鵺の鳴く夜は恐ろしい?』



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:37:10.84 ID:oBpEWn5V0
どこかの世界の、いつかの時間。
とある国の、とある町の、少し山よりの住宅街。
そこの道を真夜中にも関わらず彼等は歩いていた。

(,,-Д-)「……悪かぁ……悪ねぇ……悪なぁ……」

ミ,,゚Д゚彡「俺の認識じゃ、悪って言うと魔術師なんだぜい」

(,,゚Д゚)「…俺も魔術師だけど?」

ミ,,-Д-彡「まぁ、なんつーか……、経験上」

フサはベナンダンテだ。
悪い魔術師と戦う狼男。ヨーロッパでは彼に助けられた農家も多いだろう。…多分。
彼のイメージでは、「悪」=「魔術師」なのだろう。

ミ,,゚Д゚彡「でも、妖怪や幽霊や精霊やその他…。もちろん人間もだが、悪い奴もいいやつもいるもんだぜい。だから…」

(,,^Д^)「うん。わかってるって」

ミ,,-Д-彡「…なら、いい」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:40:09.08 ID:oBpEWn5V0
そうこうするうちに、例の公園についた2人。
だが『ひょー』の声は聞こえない。

ミ,,゚Д゚彡「おー。夜の公園ってのも乙なもんだぜい」

カポカポカポ……

ミ,,゚Д゚彡「ん?」

( ・-・ )「………」

ミ,,゚Д゚彡「なんだ、シーンか」

首のない馬に乗ってやって来たのはシーン。軽く頭を下げる。黙礼。
見てくれは笠を被った侍。しかし、彼には角がある。鬼なのだ。
ある国の一部では、「夜行さん」という名で知られている。
忌み日に外をうろつくと、この夜行さんに蹴り飛ばされたり投げ飛ばされたりするのでご注意を。

ミ,,゚Д゚彡「なんなんだぜい?こんな夜中に」

( ・-・ )「某は元来夜行性。夜中にうろついているのが普通。しかし、今はその話はよい」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:43:17.07 ID:oBpEWn5V0
ミ,,゚Д゚彡「藪から棒になんだ?」

( ・-・ )「…この公園には、近寄らない方がいい。命が惜しくばな」

カポカポカポ…

シーンはそれだけ言い残すと、去っていった。
今日は夜行さんがうろつくと言われる節分でも大晦日でも忌み日でもない。
だとすれば、わざわざ忠告に来てくれたのだろうか。

ミ,,-Д-彡「ギコ、シーンもそう言ってることだし、そろそろ帰ろうぜい」

(,,゚Д゚)「……感じる」

ミ,,゚Д゚彡「え?」

(,,゚Д゚)「なんか…。いるよ、この公園……」

ギコは公園のトイレの上辺りを見ながら、言う。
フサも見てみたが、雲の切れ間から月が出ているだけであった。
召喚師の名は伊達ではないということか。



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:46:08.74 ID:oBpEWn5V0
(,,゚Д゚)「今日は帰ろう。尖り矢もないことだしさ」


……………


アパートの部屋の扉を開ける。
ちなみにギコの部屋は13号室。西洋では悪魔の数字と言われているあの数字。
というかこのアパート、部屋番号はまともなやつがない。
4号室、6号室、9号室、13号室……
…建てた人間はよほどひねくれた人間だったのだろう。どの部屋でも呪われそうだ。

(,,゚Д゚)「ただいまー」

(#゚;;-゚)「お帰りなさいませ、ご主人様。お帰りなさいなのです」

ミ,,-Д-彡「…むぅ。家に帰れば和服の美人…。結婚しようかな……」

フサは20代。
狼男ではなく狼憑きなのだから、人間に戻ることもできる。…多分。
真面目に結婚を考えるフサなのであった。



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:47:16.10 ID:4ZZYw2zL0
部屋番ひでぇwww


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:49:08.28 ID:oBpEWn5V0
そんな彼に話しかける女。

川д川「あらー。なら私と結婚するー?」

ミ,,゚Д゚彡「そう思うのなら、さっさと成仏して生まれ変わるんだぜい」

貞子は、自縛霊だ。
だが自分がなぜ死に、なぜ自縛霊になっているのか覚えていない。
なので、成仏しようもない。
本人は気にしてないらしいので別にいいのだが。

(,,゚Д゚)「リンちゃんは…、寝たのか」

爪-ー-)「くー……」

ミ,,-Д-彡「なら、俺もそろそろ帰るぜい。眠たくなってきた」

(,,^Д^)「わかったー。今日はありがとねー」

ミ,,゚Д゚彡「用がある時はいつでも召喚するんだぜい」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:51:41.29 ID:oBpEWn5V0
フサは帰り、部屋にはギコ、でぃ、貞子が残った。
貞子が言う。

川д川「うふふー。では私も帰りますねー。ご飯は冷蔵庫にありますからー」

(,,^Д^)「うん。いつもありがとう」

川д川「いえいえー」

貞子も帰り、部屋にはギコとでぃのみ。
姿の見えないデルタは、押入れで寝ているのだろう。
ギコはでぃに聞く。

(,,゚Д゚)「どうするでぃちゃん」

(#゚;;-゚)「どうせ暇なのです。ここにいましょう。ご主人様はどうしますか?」

(,,-Д-)「う~ん…、ちょっと勉強しようかな…」

独学ではない、正規の召喚術の勉強。
とりあえず魔道書から基本でも学ぶことにしたギコ。



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 22:55:08.03 ID:oBpEWn5V0
対してでぃは、

(#゚;;-゚)「~~♪」

三味線を弾き始めた。
猫又と言えば、三味線であろう。
もしくは油舐め。
勿論上手い。

夜風が心地よい部屋に響く旋律。
ギコはなんとなく、勉強がはかどりそうな気がした。
…結局はかどらなかったが。
なぜなら、彼は馬鹿だから。



91:モララー登場!これより中二?:2009/05/23(土) 22:58:09.11 ID:oBpEWn5V0
……………


バーの扉が開く。
入ってきたのは2人の男女。
眼帯をしたスーツの美形と、几帳面な感じのする美人。

('、`*川「あら、いらっしゃい」

( φ∀・)「おう」

(゚、゚トソン「こんばんは」

('、`*川「こんな夜中に夫婦でデート?あやし~」

茶化すように言う。
客2人はカウンターに座り、否定する。

( φ∀・)「深夜のデートは確かに楽しいが、そうじゃない」

(゚、゚トソン「今日は頼んでいたものの受け取りに来ました」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:01:07.06 ID:oBpEWn5V0
('、`*川「わかってるわよ。ちょっと待ってね」

ペニサスは一度裏に引っ込み、アタッシュケースを持って帰ってきた。
細長く、大きなケース。
それをカウンターに置こうとするが…

('、` 川「…っと」

( φ∀・)「無理するな、俺がやろう」

('、`*川「相変わらず優しいのね」

( φ∀・)「しまった、つい癖で…」

つい癖で人に優しくして、
つい癖でフラグを立ててしまうのがモララーである。
そんなわけで、彼がトソンと結ばれるまでには色々あった。因果応報であることも、そうでないことも。
紆余曲折で、回り道、寄り道、獣道のオンパレード。たとえるなら、障害物競走のフルマラソンのような理不尽さ。
血みどろの運命に翻弄されながら、やっとのことで自らの使命を果たし、掴んだ幸せ。
それが今の彼等だ。

…それはまた別のお話であるので、ここでは語らないことにしよう。



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:04:08.07 ID:oBpEWn5V0
(゚、゚*トソン「開けてもいいですか?」

('、`*川「どうぞー」

( φ∀・)「嬉しそうだな、おい」

トソンは心底嬉しそうにケースを開け、中身を取り出し、組み立てる。
ペニサスは適当にカクテルを作り始め、モララーはあきれた顔でトソンを見ていた。
なぜなら、彼女が組み立てていたものは――

(゚、゚*トソン「できましたー」

('、`*川「おっきいわねー」

( φ∀・)「体に当たったら体ごと吹き飛びそうだ」

(゚、゚トソン「実際そうらしいですよ。威力は対戦車ライフル以上ですから」

――狙撃銃だったのだから。
超大型のフォルム、対戦車ライフル以上の威力で、音速を軽く超える弾丸を発射するそれ。
なんに使うつもりだよ、と言いたくなるようなレベルだ。とりあえず人に向けるものではない。
実際そう思ったペニサスは聞いてみた。



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:07:08.86 ID:oBpEWn5V0
('、`*川「でも、そんなものなんに使うつもりなの?」

当然の問い。
モララーはニヤリと笑い、こう言った。

( φ∀・)「俺もトソンも、弓は得意ではないからな。それに、わざわざトドメを刺しに行くのもめんどくさい」

…意味は、わからなかった。


……………


次の日。

賽は投げられた。
声の主を止める為、ギコと仲間達は会議をしている。
ちなみにじぃは散歩中なのでいない。今頃ビッコと遊んでいることだろう。

(,,^Д^)「とりあえず、説得してみよー」

(#゚;;-゚)「ご主人様、それは無理です。きっと無理なのです」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:10:07.39 ID:oBpEWn5V0
(,,゚Д゚)「えー。なんでー」

( "ゞ)「相手が相手ですからね。話が通じるかどうか…」

(,,;Д;)「ぎこーん…」

ミ,,゚Д゚彡「まぁ、あれだぜい。説得は無理として、対策は練るべきだぜい」

今日はプギャーがいない。
呼んのだが来なかったのだ。
策士たる彼がいなければ、良い案も出ない。
と、思われたのだが、

「自分に考えがありますおー」

どこからかそんな声がする。

(,,゚Д゚)「西川さん?」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:13:10.51 ID:oBpEWn5V0
モクモクモク…

押入れから出たそれ。
煙状の何かが人型になり、話し出す。

( ^ω^)「呼ばれて飛び出ておっおっおー。西川だおー」

(#゚;;-゚)「(呼んでません。ご主人様は、呼んでいません)」

(,,^Д^)「ギコハハハー。今出すから」

押入れを開け、古びたランプを取り出す。
魔人が出てきそうなランプ。
いや、実際現在進行形で西川が出てきてるわけだけども。

( ^ω^)「知恵者と言えばソロモン王だおー。僕に任せるお」

彼はジンの西川。
いわゆる、「ランプの精」である。
本人いわく若い頃はソロモン王に仕えていたらしい。



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:16:07.78 ID:oBpEWn5V0
( ^ω^)「アイツの動きを止めればいいんだおね?」

そのことを確認し、西川は自分の策を話し出す。


……………


ある夜。
件の公園から離れたあるビルの屋上に、2人の男女がいた。
1人は大きな狙撃銃の手入れをし、もう1人は観測手として風を見ている。

( φ∀・)「風はほとんどなし。距離はおよそ1000ヤード。…大丈夫か?」

モララーの言葉。
女はあきれた顔で言う。

(゚、゚トソン「私を誰だと思っているのですか。この距離で、あの目標なら外しませんよ」

( φ∀・)「…フフ。そうだな、杞憂だった」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:19:10.26 ID:oBpEWn5V0
(゚、゚トソン「でも、あまり気が進みませんね」

( φ∀・)「あの助け屋さんが上手くやってくれれば、無駄に血を見なくて済むさ」

そう言うと、双眼鏡を覗いた。
レンズ越しに公園の彼等が見える。
…なんか若干一名泣いているが。

( φ∀・)「くわばら、くわばら。…?」

気配を察知し振り向く。
しかし、そこには誰もいない屋上が広がるだけだ。

( φ∀・)「…気のせいか」

(゚、゚トソン「それ死亡フラグですよ。…気づいているくせに」

( φ∀・)「…フン。おい、さっさと出てきたらどうだ」

腰から銃を抜き、向ける。
…ただ暗闇があるだけの空間から声がする。



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:22:07.26 ID:oBpEWn5V0
「いやー、駄目か。この程度じゃ」

そしてそこから現れたのは1人の男。

( ^Д^)「自分でもいい感じに気配消せたと思ってたんですけどね。アンタ達相手じゃ無意味でしたか」

( φ∀・)「いーや、いい線いってたよ」

(゚、゚トソン「ただし、気づいたのは10分以上前ですが」

プギャーはため息を漏らす。

( ^Д^)「はぁ…。じゃあ、自分がこのビルに近づいた時にはもう気づいていた訳ですか」

(゚、゚トソン「そうなりますね」

( ^Д^)「流石、『ファーストナンバー』都村トソンですね」

(゚、゚トソン「やめてくださいよ。そんなちゅーにな異名恥ずかしいだけです。それにもう、苗字は変わりました」

結婚したので「都村」は旧姓になった。
新妻なトソンである。



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:25:10.27 ID:oBpEWn5V0
( φ∀・)「それで、なんの用かね」

( ^Д^)「それはこっちの台詞です」

(゚、゚トソン「?」

( ^Д^)「アンタ達みたいな政府の犬―犬は犬でもケルベロスレベルですが―がなんのようですか」

国の特務機関FOXのエージェントだったモララーとトソン。
まさしく、政府の犬だ。

( φ∀・)「政府の犬ねぇ…。いや、FOXだから狐か」

(゚、゚トソン「…悪いことですか?それって。私は誇りを持っていますよ」

( φ∀・)「ただし、役回りはまんま悪役だがね」

(゚、゚*トソン「『テメェがトソンを否定するなら…。…俺の正義は、俺のエゴは悪でいい』って言ったのは誰でしたっけ?」

(;φ∀・)「ばっ、お前、そんな昔のことを……」

( ^Д^)「あ、すいません。夫婦漫才は家でお願いします」



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:28:05.75 ID:ft7lWkiC0
すぐ近くのスレとは大違いのラブラブっぷりだなw


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:28:08.26 ID:oBpEWn5V0
的確な突っ込み。
馬鹿ップルののろ気に付き合う義理はない。
軽く咳払いするモララー。

( φ∀・)「予防だよ、予防」

( ^Д^)「ご主人が失敗した場合のですか?」

( φ∀・)「その通り。君のご主人が上手くやってくれれば、なにもしなくていいのさ」

(゚、゚トソン「そういうわけで、烏さん。あなたのご主人様の元へ言ってあげてください」

そんなことを言うトソン。
その時突然モララーが真剣な顔で、

(;φ∀・)「…待て。彼は鳥・悪タイプだ。電気タイプのライコウじゃ、分が悪い」

(゚、゚;トソン「ハッ!!確かに…。ここは1つ、地面タイプを……」

( ^Д^)「いや、『確かに…』じゃないですよ。なにポケモンみたいな解釈してるんですか」

本人的にはシリアスシーンだったのに、愉快な夫婦に突っ込み疲れしたプギャーであった。



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2009/05/23(土) 23:29:45.26 ID:+5LkwtQc0
それでもふいうちなら…ふいうちならきっとなんとかしてくれる


123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:31:08.11 ID:oBpEWn5V0
……………


(,,;Д;)「プギャーが出ない…」

ギコは、泣いていた。
西川の作戦はプギャー主体のものだ。
彼がいなければどうしようもない。

(#゚;;-゚)「ご主人様、ご主人様。大人しく他の方にかけましょう、電話しましょう」

ミ,,゚Д゚彡「そうだぜい」

夜の公園でリュックを背負いおお泣きする男とそれを慰める和服猫耳尻尾付き女+ジーパンぼさぼさ男。
うん、シュールだ。
ギコはやっとあきらめたのか、別の相手に電話する。

(,,゚Д゚)「もしもし、クックル?今すぐ来て!!」

『………』

ブチッ



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:34:07.86 ID:oBpEWn5V0
(,,;Д;)「ぎこーん…。何も言わずに切られた…」

ミ;゚Д゚彡「もしかして、嫌われてるんじゃ…」

(,,;Д;)「うおーん……」

再チャレンジ。

(,,;Д;)「あの?クックル……?」

『………』

ブチッ

(,,;Д;)「ぎこーん……」

(#゚;;-゚)「ご主人様、ご主人様。尋常じゃなく嫌われているのでは?」

(,,;Д;)「うおーん……」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2009/05/23(土) 23:34:20.30 ID:h/o3E7H30
カワイソス


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:37:07.67 ID:oBpEWn5V0
再々チャレンジ。
断るにしても、理由を聞きたい。
それぐらいの権利はあるはずだ。
なぜならギコは、クックルの主人なのだから。

(,,;Д;)「あの、クックル…。ごめん…」

ミ,,゚Д゚彡「(なんでこの人謝ってるんだろう…)」

(#゚;;-゚)「(どう考えてもご主人様は悪くない。きっと、悪くないのです)」

ギコがしたことと言えば、電話をかけただけだ。
謝る必要などどこにもない。

『………三顧の礼』

(,,;Д;)「え?」

『こちらでは、そのような言葉があると聞いた』



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:40:10.41 ID:oBpEWn5V0
三顧の礼。
遥か昔、かの中国の武将、劉備が諸葛孔明を軍師として迎えるため、三度訪ねたという故事にもとづく言葉。
地位のある人や目上の人間が仕事を引き受けてもらうために何度も頼み込む…という意味。

『申し訳ない。試させてもらった』

ミ,,-Д-彡「(クックルがそんな言葉を知っているはずがない。なら…)」

(#゚;;-゚)「(そんな知恵を授けたのは、プギャーに違いないのです。間違いありません)」

ミ,,-Д-彡「(余計なことを…あの烏……)」

思っていても、口には出さない。
顔にも出さない。
おくびにも出さない。
それが、大人のマナー。



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:43:08.05 ID:oBpEWn5V0
その頃。

( ^Д^)「はっくしゅん!!」

( φ∀・)「Bless you」

( ^Д^)「あ、どうも」

(゚、゚トソン「…ここは英語圏ではないですよ?」

そんなやり取りがあったのだが、まぁ、関係ない。



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:43:36.90 ID:W2tsUQw5O
ゴクリ…
ついに鳥類最強クックルの登場か



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:46:08.92 ID:oBpEWn5V0
(,,;Д;)「…じゃあ、来てくれるんだね、クックル!!」

『…ただしギコ、テメーはダメだ』

ブチッ

(,,゚Д゚)「……」

ミ;゚Д゚彡「(クックル性格悪ッ!!)」

ずいぶん懐かしいネタを出され、何も言えないうちに切られてしまった。
もはや泣くこともできないギコ。
放心状態。
そして数分後、

…もちろん大泣きしましたよ。

(,,;Д;)「うわぁぁぁぁんんん!!もうみんな嫌いだぁぁあぁ!!!」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:49:10.60 ID:oBpEWn5V0
…あせる人外2人。

ミ;゚Д゚彡「ヤバイぜい!泣き出しちまった!はやくおやびんにコーラを…、じゃなかった、オレンジジュースを!!」

(;#゚;;-゚)「買ってきます!今すぐ私が買ってきます!!」

…さらに数分後。

(,,;Д;)「うぅ…ひっぐ……」

公園のベンチには泣き止んだギコ。
そして、そのために駆けずり回ったでぃとフサが。
どこの自販機にでもあるものと思っていたオレンジジュース。
存外ないものだ。

(,,;Д;)「…ごめんねぇ……。迷惑かけちゃって……」

ミ;゚Д゚彡「いや、別にもう……」

(;#゚;;-゚)「(もう慣れた、とは流石に言えません。言えないのです)」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2009/05/23(土) 23:49:19.16 ID:h/o3E7H30
これはひどい


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:49:40.39 ID:TUjRTdX0O
今までにあまりなさそうなブーン系の書き方だ
シエンタ


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2009/05/23(土) 23:49:56.29 ID:Htsv3Jdi0
でぃかわいい


146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:50:42.96 ID:/l/a9cTE0
ギコがヘタレすぎワロタ


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:52:07.94 ID:oBpEWn5V0
きっと、2人はいい親になることだろう。
ギコ以上に手のかかる子供などなかなかいないからだ。
まったく。来年成人とは思えない。

(#゚;;-゚)「ところで、ご主人様」

(,,;Д;)「…ん?」

(#゚;;-゚)「ノーネはもう呼びましたか?呼んだのですか?」

(,,゚Д゚)「……まだ」

ため息が出そうになるフサ。舌打ちをしそうになるでぃ。
それをギリギリで押さえる。
そしてフサは、笑顔を作り一言。

ミ,,^Д^彡「ノーネは召喚じゃなく呼び出しでいいですよね?」

(,,゚Д゚)「…うん。ノーネちゃんは早いし、こっちを見つけてくれると思うから」

ミ,,^Д^彡「なら、僕がやりますよー」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:55:08.08 ID:oBpEWn5V0
素早く携帯を奪い取り、ノーネにかける。
呆然としているギコ。その背中をさするでぃ。
…親子みたいだ。

そんな光景より少し離れるフサ。

『…はい。ノーネ。今、ちょっと疲れ気味で…』

小さい、だがドスの利いた声で言う。

ミ#゚Д゚彡「今すぐ来い」

『え、いや、だから、疲れ気味…』

ミ#゚Д゚彡「さっさと来い。今すぐ気配伝ってかきつばた持って来い」

『あのー、疲れ気味…』

ミ#゚Д゚彡「イエスかノーで答えろ」



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/23(土) 23:58:12.34 ID:oBpEWn5V0
『ノ……』

ミ#゚Д゚彡「ただしノーと言った場合にはお前を八つ裂きにして喰うからな」

『イエスッ!イエスイエスイエェェェスッ!!』

ミ,,゚Д゚彡「…よし」

『…欝だ。死にたい……』

ブチッ

…まったく、ノーネも災難である。
ギコ以上に、彼は何も悪くないと言うのに。
上司は選びたいものですな。



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:01:08.51 ID:FKMT2wEp0
……………


真夜中。
空は曇り公園には不気味な声が響き渡る。
兄者の言う通り、確かに「ひょーひょー」と聞こえるのだ。
風を擦り合わせているような、恐ろしい声。

ミ,,゚Д゚彡「不気味だぜい…」

(#゚;;-゚)「『鵺の鳴く夜はおそろしい』」

( ノAヽ)「なにそれ…」

(#゚;;-゚)「有名な言葉です。有名なのです」

( ノAヽ)「はぁ…。早く帰りたい……」

公園には人外が1人増えていた。
竜と蛇の間のような姿をした彼を、人は「蛟」という。



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2009/05/24(日) 00:04:07.73 ID:/2ZMAYcW0
「か」…じゃない、「みずち」か支援


160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:04:08.19 ID:FKMT2wEp0
(,,゚Д゚)「ノーネちゃん、頼みましたよ」

( ノAヽ)「はいはい…」

ノーネは手に持っていたかきつばたをむしゃむしゃ食べる。
ギコはリュックから秘密兵器を出し、でぃとフサは体をほぐす。
と、その時。

(;*゚ー゚)「やっぱりここら辺から気配が…」

しぃが来た。
なぜか巫女装束で。
ギコは吃驚した。

(;゚Д゚)「えっ!しぃさん!?」

しかし、それ以上になぜかフサが驚いた。

ミ;゚Д゚彡「!!アイツは…」



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:07:09.52 ID:FKMT2wEp0
(#゚;;-゚)「どうかしましたか?どうかしたのですか?」

ミ;-Д-彡「いや、しかし、でも……」

(,,゚Д゚)「?」

ミ;゚Д゚彡「…やっぱ、ダメなんだぜい!!」

素早く狼の毛皮を被り変身。
そして公園から走り去っていく。
ギコ達は声もかけられなかった。

(,,゚Д゚)「…え、なに?」

( ^Д^)「さーね」

( ・-・ )「某には全く理解できぬな」

(;*゚ー゚) 「あっ、ギコ君……って、きゃぁぁぁあ!!!」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:10:15.16 ID:FKMT2wEp0
しぃは出てきて早々気絶。
どうも彼女は首が取れたものに弱いらしい。
いや、そんなグロいものに強い人間など滅多にいないとは思うが。

(;゚Д゚)「ぬぉ!しぃさん!!そして、プギャーさんにシーンさん!」

( ^Д^)「どーも、ご主人。遅くなりました」

(,,゚Д゚)「ごめん。忘れてた」

( ^Д^)「だろうと思った」

もう慣れっこのプギャー。
対してシーン。

( ・-・ )「この公園には来ぬ方が良いと、忠告したはずだぞ」

(,,^Д^)「いやぁ、なんて言うか、頼まれちゃって…。えへへ…」

( ・-・ )「つくづく酔狂な奴よな」



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:13:18.59 ID:FKMT2wEp0
首の取れたグロい馬から降り、笠を脱ぐ。
倒れたしぃを抱き起こし、ベンチに寝かせる。
優しい。流石だ。

( ・-・ )「敵は雷獣『鵺』。昔天皇家も苦しめた恐るべき妖怪よ」

( ^Д^)「伝承では源頼政が山鳥の尾で作った尖り矢で倒し、落ちたところにトドメを刺したわけで…。ご主人、弓矢は?」

(,,゚Д゚)「持ってきてない」

(;^Д^)「なんで!?とうもろこしの時点で正体わかってたでしょ?」

近くに雷が落ち―特に雷獣の場合で―気が触れた者はとうもろこしがよく効くとされる。
犬に効くかどうかは知らないが、多分、大丈夫だろう。
多分ね、多分。



172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:16:10.55 ID:FKMT2wEp0
(,,゚Д゚)「だって…」

ギコはしれっと言う。
当たり前のように、当然のように。

(,,゚Д゚)「…弓矢なんて射ったら鵺を傷つけちゃうでしょ?」

その場にいた、皆が思った。
「ああ、なんてコイツは馬鹿で優しく世間知らずなんだろう」と…。
誰も傷つかずに解決できる問題など、この世にほんの僅かしかないというのに。

(;^Д^)「ご主人、アンタって人は……」

思わず頭を下げる。
あの2人に聞かせてやりたいものだ、とプギャーは思った。
すぐに武力に頼ろうとするのは強い者…、いや、弱い者の怠慢でしかない。
誰も傷つけようとしない気概こそ、真の「強さ」なのだ。
感服しつつプギャーは聞く。

( ^Д^)「…それで、策はあるんですか」



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:19:07.43 ID:FKMT2wEp0
……………


雷の速度を知っているだろうか?
秒速30万キロメートル。
想像もできない、まさしく刹那の速さ。

雷の威力を知っているだろうか?
およそ10億ボルト。
何でたとえれば良いかさえわからない。

その絶対的な速さと威力が、「雷」の「神鳴り」たる所以。
そんなモノを扱える獣がいれば、間違いなくソイツは強い。

( ・3・)「ヒョー!!」

(メ;^Д^)「間抜けな顔に間抜けな鳴き声のクセにめっちゃつえー!!」

サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビ。
雷獣、鵺だ。
…なぜかこの鵺、大変間抜けな顔をしているが。



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:22:07.92 ID:FKMT2wEp0
雷獣と霊獣が激しい空中戦を展開する。
鵺はエネルギー節約のためか、射程の短い雷を撃つ。
プギャーは必死で回避する。
分かりやすく、ポケモンでたとえてみよう。


( ・3・) 鵺:LV65
きりさく…トラの つめで きりさく
こうそくいどう…すばやく いどう する
ほえる…あいてを いかくし せんとうを おわらせる
じゅうおくボルト…いっしゅん ためが いるが ほとんど いちげきひっさつ

( ^Д^) プギャー(八咫烏):LV73
つばさでうつ…なんの ひねりもなく つっこむ
みきり…あいての うごきを よんで みきる たぶん
あくのはどう…みずからの くろい はどうを ぶつける
れいじゅうのちから…じぶんの のうりょくを すべて だしきる すてみの こうげき


…余計にわかりにくくなった。



179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:25:10.08 ID:FKMT2wEp0
そのころ、地上では。

(,,゚Д゚)「…よし!」

ギコが気合を入れていた。
彼の手にあるのは、麻縄の両側に大きな黒い石をつないだもの。
印地撃ちが使うような原始的な武器。

(#゚;;-゚)「大丈夫ですか、ご主人様」

(,,゚Д゚)「まかせて!」

( ・-・ )「(はてさて。安心して任せられるような戦火を貴公があげたことがあったかな)」

( ノAヽ)「(正直めっちゃ心配…)」

トンボを捕まえるやり方と同じだ。
誰もが一度はやったことがあるだろう。…多分。
小さな石を糸の両端に結びつけ、それを投げ上げるとトンボが突っ込んでくるのだ。



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:28:09.81 ID:FKMT2wEp0
…この場合違うのは、鵺はトンボのように突っ込んでこない。
なので、相手が止まった瞬間を狙い、カウボーイよろしく、投げる。

(,,゚Д゚)「なんか今日は、空も飛べる気がする!」

(#゚;;-゚)「(死亡フラグ?)」

(,,゚Д゚)「皆…、全部終わったら、ペニサスさんのバーに飲みに行こう!」

( ・-・ )「(死亡フラグか?)」

(,,^Д^)「ああ、きっとさ。絶対だ!」

( ノAヽ)「(ダメだこれ。完全に失敗するわ。間違いなく死亡フラグ)」

根拠のない自信に溢れるギコ。
その時人外達は、こう思ったという…。



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:29:22.23 ID:Z2eWVH4s0
ギコ人望ねぇなwww


184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:29:25.62 ID:AevMZTQl0
なんという死亡フラグの乱立…


187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:31:08.94 ID:FKMT2wEp0
(#゚;;-゚)『(早く逃げる準備しないと…)』( ・-・ )( ノAヽ)

…この主人に、この魔物達あり。


一日目 午後 終



チャンスは一回。
失敗すれば、なんらかの犠牲が出ることは間違いない。
馬鹿でも泣き虫でもどうしようもない駄目人間でも、やらなきゃいけないときもある。


…それはまた、次のお話であるのだが。







188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/24(日) 00:31:18.45 ID:GC1VBtqjO
ちょい休憩します
落ちたら、まぁ、そのうちに



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  1. ■Re: (,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋ギコ~のようです 一日目午後 [くるくる名無しさん]

    ヘタレギコかわいい
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