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◆*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人  第9話「眠」

前の話/インデックスページ/次の話

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:15:31.82 ID:uR7zO8hs0
【登場人物紹介】 ()内は年齢です レンジャー達の年齢は(体の年齢/本当の年齢)で書いています

*(‘‘)* 沢近ヘリカル (9)
主人公その1。わりと毒舌。ブルーとは仲が悪い?

l从・∀・ノ!リ人 流石妹者 (9)
主人公その2。わりと泣き虫。けっこうブラコン。

o川*゚ー゚)o ピンク/キュート (25/29)
重力を操れる元レンジャー。クールの妹にあたる。偽名は桜井。

从 ゚∀从 高岡ハインリッヒ (20?/30)
地球環境清浄協会の研究者。レンジャー達を作った1人。メンヘラ。

川 ゚ -゚) クール (28/33)
地球環境清浄協会の医師。レンジャー達を作った1人。ワーカーホリック。

ノパ⊿゚) ヒート (27)
クールの助手で、クールとキュートの妹にあたる。強気だが、怖がり。

lw´‐ _‐ノv シュール (24)
協会の衣料・防護服デザイン、生産をする仕立て屋。クールたちの末の妹にあたる。

(-_-) ヒッキー (29/34)
地球環境清浄協会の技術者。レンジャー達を作った1人。ヒキコモリ。



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:17:08.35 ID:uR7zO8hs0
ちまり、ちまり、こまごまとした手先仕事が好きだ。
趣向を凝らしたり、地味に見えても機能美を充実させるのも楽しい。

自分の家族で、他にこのような気質の者はいない。
きっと、幼い頃亡くなった母の遊び好きと、顔も知らぬ父の職人肌が合わさったのだ。

好きなことだけやる。
金なぞはない。ただ、食うに困らない。
寝床もある。服も自分で作れる。

それで不満はない、なんて言うと思ったか。

lw´‐ _‐ノv「あまい」

あれが居ないのが不満なのだ。
不定期にやってきては日の目を見ずに帰っていく、あの恋人さえ、横に居てくれたらなぁ。

そいつの名さえも知らないけれど、好きで焦がれている事は確かなんだろう。

lw´‐ _‐ノv「あーあ」

奴が言うように、自分はどうしたって快楽主義者で、ないものねだりなのであるよ。

あーあ。
困ったもんだ。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:18:23.12 ID:uR7zO8hs0



*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人

第9話 「眠」




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:19:14.99 ID:uR7zO8hs0
クールは、静かな寝息を立てていた。

それを察知していたのか、音も立てずに入り口のドアが開く。
高岡が立っていた。

从 ゚∀从「寝ちゃった?」

(-_-)「うん」

後ろ手にドアを閉めた高岡は、Uネックのだぼだぼとしたセーターに、お決まりの白衣。
どうも、本人は自分の胸部が貧相であるという事に気付いていないらしい。

*(‘‘)*「センタク板!」

从#゚∀从「うるせぇな! お前には言われたくねぇっ!」

そして、片手で危なっかしく持っていた盆を、ヒッキーに差し出した。

从 ゚∀从「ほら、これ貰ってきた。喰えよ」

(-_-)「何?」

从 ゚∀从「お粥。山村さんが作ってくれた」

盆に乗っていたのは、1人用の土鍋と、茶碗。
ヒッキーが、その蓋を開けると、湯気と共に5分粥に炊かれた米の甘い匂いが立つ。
昆布やら梅干やら青菜やらも各種別皿に取り揃えられており、大分量が多そうだ。

(;-_-)「こんなに食べられないよ?」


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:22:53.55 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「喰えって。
      手伝ってやるからさ」

高岡が手を伸ばし、茶碗に大盛り粥を盛る。
ヒキコモリの手に無理やりレンゲを持たせる。

(-_-)「だめだ……絶食してたから、かえって食欲なくなってる」

从 ゚∀从「また拒食かモヤシ!」

l从・∀・ノ!リ人「ごはん食べないとダメなのじゃー」

(-_-)「でも……」

その様子を遠くから眺めていたシュールが音もなく近寄ってくる。
後ろからヒッキーを羽交い絞めにした。

(;-_-)「わ、何?」

lw´‐ _‐ノv「ハインちゃんよ。その辺にガムテープなど無いかね?」

从 ゚∀从「あった」

高岡の手から満足そうにガムテープを受け取り、ヒッキーの両腕を後ろ手にぐるぐる巻き。

(;-_-)「何してんの!
     ……固っ! 取ってこれ!」

l从・∀・ノ!リ人「しーなのじゃ。クールさん起きちゃうのじゃー」


118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:26:10.82 ID:ZUb/80cYO
ハインにあーんしてもらえるとはうらやましえん


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:26:44.73 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「飯を食わんからこんな鶏ガラみたいな体になるんじゃい。
       鍋でコトコト煮込まれたくなかったらじっとしておいで。
       本当にあねさまを起こしてしまうぞよ」

混乱してじたばたと暴れていたヒッキーが、ぴたりと静かになった。

シュールは何度も頷き、後ろからヒッキーの顔が背けられないよう固定。
ヒキコモリの肩から、洗ったのを適当に乾かしただけの長髪がざらざら零れた。
まとめていないために、もつれ絡まっている。

lw´‐ _‐ノv「よし。口に突っ込んでやれぃ」

从 ゚∀从「合点だ」

*(‘‘)*「ええ……なにこれ……」

高岡が粥を茶碗にとりわけ、1匙すくう。

从 ゚∀从「おし。口開け!」

l从・∀・ノ!リ人「あーんなのじゃ」

(;-_-)「いやだ! 食べたくない!」

歯を食いしばり、無理やり顔を背けるヒキコモリ。
しかし、シュールがしっかりと固定しているため、上手くいっていない。

後ろから焦れたシュールが手を伸ばし、ヒッキーの鼻を摘んだ。

(;-_-)「むぁっ!?」


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:31:07.29 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「よし入れろー」

从 ゚∀从「ふー、ふー。はい、あーん!」

(;-_-)「ひやややややや!!」

ぱかりとマヌケに開けられた口に、女2人がかりで粥を流し込まれる。

lw´‐ _‐ノv「お米にはな、八十八の神様が宿るのじゃ。
       お百姓さんに感謝して一粒残らずたいらげよ。
       残したら祟られるぞい」

(;-_-)「やだやだ、こんなに無理!
     シュール君も食べればいいじゃないか!」

lw´‐ _‐ノv「ふむ。どれどれ」

シュールは両手でヒッキーの顎と鼻を摘んだまま、高岡に向けて口をあんぐりと開けた。

从 ゚∀从「ふー、ふー。あーん」

lw´‐ _‐ノv「あー……んぐ」

歯ごたえのない粥を、よくもそこまで味わえるものだ。
もくもくと噛んで、こくりと飲み込み、シュールは満足そうに言った。

lw´‐ _‐ノv「美味い美味い。とろりとしてて、粒が崩れてない。
       昆布出汁で炊いてあるから味が染みていて大変美味であるぞー」


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:32:44.00 ID:ZUb/80cYO
普通に美味そうな粥だな支援


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:33:30.61 ID:7jDY4tQjO
かゆうま支援


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:34:34.45 ID:uR7zO8hs0
大絶賛である。
そこまで言われると、人間食べたくなってくるものだろう。

(-_-)「そんな事言って僕が食欲増進すると思ったら大間違いなんだからね」

从 ゚∀从「お前って結構面倒臭いやつだよなァ」

なんだかんだ言いながら、ヒッキーは土鍋の半分を口に押し込まれた。
残りはシュールが横から口を開いてぺろりと食べてしまった。

(;-_-)「ううう。きもちわるい……」

从 ゚∀从「モヤシめ」

ぐったりしたヒッキーがこたつの天板にもたれる。

高岡が盆を下げに行った。

顔を上げる元気もないのか、突っ伏したヒッキーの頬を、巨大な猫が元気付けるように舐める。
いや、ただ頬についた粥を舐めとっているだけだった。

(-_-)「あー、そうだシュール君。
    要らないヘアゴムとか、ないかな?」

lw´‐ _‐ノv「おやや? 前にあげたのは失くしたのかね?」

(-_-)「なんかなくなっちゃってさ」

ブルーが盗み取っていったのを知らないらしい。
私は黙っている事にした。


128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:37:14.23 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「ふぅむ。まぁいいさ。
      どれ、結ってやろうかえ」

(;-_-)「変な風にするから嫌だよ」

lw´‐ _‐ノv「問答無用じゃ」

道具入れから櫛とブラシを取り出し、手早く絡まった長い髪をまとめていく。
何故そんな物が道具入れからすぐに出てくるのか、ちょっと不思議ではあった。

*(-_-)*「絶対、遊んでるでしょ……」

lw´‐ _‐ノv「うむ。それにしても癖がなくて良いのう」

⌒*リ;-_-)リ「そう簡単に肯定されても」

lw´‐ _‐ノv「我は癖毛だし、髪の量が多すぎて困るというに」

|゚ノ -_-)「えー。確かに癖はないんだけどさ。
      まとまらないから大変だよー。逆に短くすると物凄い癖ついちゃう」

*(‘‘)*「昼休みのじょしこーせーかよ……」


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:40:19.87 ID:uR7zO8hs0
色々といじくり回された末に、後ろでゆるく1本の三つ編みにされて、ヒキコモリは開放された。

(-_-)「おお……何か軽いー」

ごきごきと首を鳴らす。

(-_-)「10日、殆ど動いてなかったから体痛いや」

とはいえ普段も殆ど動く事はなさそうではある。
なにしろ、彼はヒキコモリだ。

lw´‐ _‐ノv「リボンつけて良い?」

(-_-)「いやだ!」

lw´‐ _‐ノv「ちぇ、せっかく約束通り持ってきてあげたのに」

(;-_-)「持ってこなくていいよって言ったじゃないかぁ」

シュールはふくれ面で、自分の髪をリボンでまとめ始めた。
高岡が帰ってきて、ヒッキーの三つ編みにされた頭を見てひとしきり笑い出した。

クールはそれでも眠っていた。


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:40:55.36 ID:7jDY4tQjO
髪型wwwwwww


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:44:39.84 ID:uR7zO8hs0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


縫い物を始めたのは、ろくに通っていない中学生の時分であった。

初めは、趣味として洋服やら小物を作っていた。

安い生地を大量に買い、それと分からないよう、丁寧に縫製を施す。
それをまとめてフリーマーケットなどに出すと、小遣いと言うには些か多いほどの金が入った。
入った金で、少し良い生地を買い、縫い上げて少し高く売った。そうして細々やっていた。

高校は行かなかった。
その頃、既に長姉のクールが医学の道に進んでおり自分の他の2人もそれを追うように看護学を。

姉たちは、自分が高校へ行かないと言うのに猛反対した。
ただ、幼い頃に亡くなった母に代わり自分の面倒を1番見てくれたクー姉さまは何も言わなかった。

ノパ⊿゚)「やっぱり、高校行かないの?」

lw´‐ _‐ノv「うん……」

川 ゚ -゚)「好きにしなさい。シューはやりたい事がもう、分かってるもの、ね?」

o川*゚ー゚)o「クー姉さまがいいなら、わたしも賛成。シューちゃんお洋服作り上手だもの
       それでやっていけるわ」

lw´‐ _‐ノv「ありがと、クー姉さま」


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:48:06.30 ID:uR7zO8hs0
自分は勉強は好かない。

物事を小難しく考えるのは面倒だ。
もっと簡単にすればいい。

本の登場人物の心境なんか、言葉に出来なくたっていいじゃないか。
外国の言葉なんて、辞書を引いたらいい。
数字が読めて、型紙の縮尺の計算さえできれば。

だから、高校へ行く時間を省き、物を作った。
姉たちも忙しく働いていた。

金だけはあった。

使い道がなかったのだから。
姉妹は、それでもずっと河原近くのボロのアパートで暮らしていた

o川*゚ー゚)o「ただいま、シューちゃん」

lw´‐ _‐ノv「ん……ごはん?」

o川*^ー^)o「うん。今日は里芋の煮たの、買って来たよ」

いつも近くのスーパーで、惣菜とサラダと、炊いてあるパックのご飯を買う。
それを全部4等分して食べた。
それだけだった。


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:51:38.95 ID:uR7zO8hs0
自分は押入れの下の段に電気スタンドを3つ持ち込んで。
端切れにまみれて寝起きし、作業をしていた。

それが自分の城であった。

だから、今自分が急に外に放り出されても、生きていく自信はある。

押入れ1段分の隙間と、裁縫の道具さえあれば、自分はこの腕だけでやっていける。

姉たちもそうだった。
優秀な医師と、その補佐だった。

彼女らとは、種族が違うのではないかと、何度も疑ってはみたが
どちらにせよ自分たちは、頑丈で自分に頓着しない性質と言う面ではそっくりであった。

クー姉さまも、キュー姉さまも、ヒー姉さんも、自分も。

lw´‐ _‐ノv「……」

ただ今となっては、放り出されては困るのだ。
ここに居ないと彼は自分の事を訪ねてきてはくれないだろう。

追い出されては困るんだ。

逢いにきてくれなくては、嫌なんだ。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:56:01.58 ID:uR7zO8hs0
从;゚∀从「あああ!? 他のレンジャー奴らも居たァ!?」

(;-_-)「しー、ハイン、静かに」

クールがむにむにと寝言をこぼし、寝返りを打った。
むがむがと口を塞がれた高岡を驚かせたのは、私たちが聞かせたある情報の所為だ。

从 ゚∀从「おいおい、ってことはあの日はレッドにブルーに……
      ピンクだけじゃなく、全員が乗り込んできてたって事か。
      ……まだチームで動いてたってのかよ」

*(‘‘)*「そですね。帰りは5人いましたよ」

高岡だけでなくヒッキーまでが、うわぁっと溜息をつく。

(-_-)「本当、よく生きてたねぇ」

*(‘‘)*「へ?」

从 ゚∀从「でもさ、」

これで納得したよ、と高岡は続けた。

l从・∀・ノ!リ人「なっとく?」

从 ゚∀从「ああ、ここの警備は門の所に集中してるんだ。
      あの状態のブルーを探索で捉えられなかったのも
      イエローとブラックが来ていたのなら」

(-_-)「ああ、納得できるなぁ」


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 17:59:52.60 ID:uR7zO8hs0
犬は追い返され、研究所の門付近の警備は記憶を改ざんされる。

l从・∀・ノ!リ人「そいえば、そんな事してたのじゃ」

*(‘‘)*「でもころされそう、とは思わなかったけど……」

甘い! と高岡がぴしゃりと言う。

从 ゚∀从「アイツが、今の所、ブラックが1番厄介だ」

*(‘‘)*「? ブルーとおんなじような事しかできないのに?」

l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃーレッドさんが1番こわいのじゃ」

ヒッキーが軽く首を横に振った。

(-_-)「ううん、彼は武力行使だもん。この前みたいに固定したり、捕まえてしまえば大丈夫。
     けど同じようにブラックを捕まえても、『お前は俺の味方』って記憶を変えられたら」

l从;・∀・ノ!リ人「あ……逃がしちゃうのじゃ!」

それだけではない。

もし彼が記憶を書き換えれば、政府の要人を自殺願望者にする事もできる。
すれ違っただけの一般人にテロを起こさせる事も。

从 ゚∀从「アイツにとっては常人には無理な事でも簡単に実現できる。極端に言えば、そうだなぁ……」


144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:04:08.96 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「ん、アイドルのライブに行くだけでそのアイドルを性奴隷にすることm(;-_-)「教育的指導ー」
  _,
l从・∀・ノ!リ人「せーど、れ……?」

妹者ちゃんが首を傾げ、不思議そうに呟いた。
そのままのあなたでいてください。

*(‘‘)*「ええと、お手伝いさん(性的な意味で)みたいなです」

l从;・∀・ノ!リ人「シ、シンデレラみたいに!? こきつかうのじゃ!?」

*(‘‘)*「いや、えー……どちらかと言えば小人の家にいるときの白雪ひめですか」

(;-_-)「なんなの、この子……」

l从#・∀・ノ!リ人「めしつかいなのじゃ! それはひどいのじゃー!」

そうだね、セイドレイは酷いね。

高岡も珍しく真面目そうな顔つきで続きを話した。

从 ゚∀从「まあ、それは冗談としてもさ。影響力のデカさはレンジャーの中では1番。
      しかも後期に作られてるから、身体強化もかなり進んでる。再生速度も速い」

(-_-)「それにあの装備は……」

从 ゚∀从「それだ。お前ら、武器のようなものを見たか?」

武器、と思わず聞き返してしまった。


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:08:00.76 ID:7jDY4tQjO
ヘリカルは何で知ってるんだwwwwwwwww


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:08:08.58 ID:uR7zO8hs0
*(‘‘)*「特には……あ、レッドの」

(-_-)「あれだけかなぁ。装備は既にどこかに捨てている可能性も」

从 ゚∀从「ん……足がついてないから、売ってはいないな」

タダでさえ強い所に、加えて武器まであるのか。
一体どういうつもりだ、と思ったが、あの昆虫と戦わせるには必要だったんだろう。

l从・∀・ノ!リ人「武器持ってるのじゃ?」

从 ゚∀从「いや、持っていたらここまで持ってきたはずだ。考えなくていーだろ」

少しだけ安心したような気もするが、どちらにしろ私たちに彼らをどうにかできるなんて。
到底そうは思えない。

私は、聞きたかった事を口に出す事に決めた。

*(‘‘)*「あのさ」

从 ゚∀从「ん」

*(‘‘)*「私たちにも」

死なない薬を、使うの?


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:11:24.87 ID:uR7zO8hs0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


暖かい室内で、紙に鋏を入れて型紙を切り抜く。
ふと過去に馳せていた思いが、少女の一言で急に引き戻された。

死なない薬。

その正体を、自分も何となくは知っている。

いつだか、興奮したように目を輝かせるクー姉さまに聞かされた。

川*゚ -゚)『凄い。あれはもう人智を超えた発明なの。
     何せ細胞だけでなく、核内部の染色体も、テロメアまで再生分裂させているんだもの。
     それも殆どの細胞に全能性を持たせヒト多能性幹細胞に変えて急再生を……あれはまるで』

再生ではない。
生きながらにして、自らの体の破損部分をクローン再生させているような。

人智を越えた発明なら、それを成した彼女は何なのだろう。

他の姉妹と違って、自分は御伽噺をよく読んだ。
その中によく出てくるではないか。


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:14:47.00 ID:uR7zO8hs0
そう思っていた矢先だった。
彼女の精神が壊れ始めたのは。

地に落とされたのだろうと思った。

なら、彼女に作られた彼らは?
人間の、生物の特徴をなくして、単細胞や原核生物のように、ぶよぶよと再生を続け。
老いる事もなく生きている彼らは。

o川*゚ー゚)o『シューちゃん、ご飯だよ』

キュー姉さまは、何なのだろう。

lw´‐ _‐ノv「……」

そして、自分の思い人は、彼は、何だ。

可哀想だけれど自分にそれは分からない。

物事を難しくしてしまうのは苦手だ。
ただ、彼に焦がれていればいいだけ。

もし彼が化物ならば、自分もまたそうなればいいだけだ。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:19:01.93 ID:uR7zO8hs0
それまでの音が一切止んだ。

高岡の目が大きく開かれていた。

*(;‘‘)*「ぅ」

静かな静かな部屋、体の内側から、こく、と骨の動く音がした。

从 ゚∀从「……いや、薬は」

見開かれていた目をす、と細め。
ぎゅうとつぶってから高岡は続けた。

从 -∀从「投与、しない。お前らには」

l从・∀・ノ!リ人「え?」

*(;‘‘)*「そ……ッそれじゃムリですよ! 何もできないで、本当にころされ」

从 ゚∀从「正しくは、できない」

目を開けた高岡は、少し静かな声で言った。
ヒッキーが幽かに息をついた。

また発狂するところだったのかもしれなかった。

从 ゚∀从「薬の在庫は、ない。もう作れないんだ。
      それにお前らじゃ、投与の反動の副作用に耐えられない。死んじまう」


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:22:10.25 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「だから、お前たちは生身だよ」

それは、つまり

从 ゚∀从「酷い怪我をしたら、死ぬ」

*(‘‘)*「……」

死ぬ、という言葉が、妙に重たかった。

(-_-)「勿論、防護装備や医療チームの計画はできてるよ。死ぬ事は滅多に」

从 ゚∀从「いや、死ぬよ」

(;-_-)「……ハイン」

ヒッキーの声を、無理やり視線でねじ伏せて。
高岡は私たちをじっと見つめた。

从 ゚∀从「覚悟をしてくれ。死ぬ覚悟」


156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:25:52.10 ID:uR7zO8hs0
耳障りの悪い会話だった。
どろりとした、コールタールにでも浸かっている様な気分だった。

妹者ちゃんが、そっと私の袖口をつまんだのに、気づかない振りをして。
掌にかいた冷や汗をシャツで拭って。

*(‘‘)*「やれるもんなら、ころしてみやがれ」

l从・∀・ノ!リ人「まきこまれて死ぬカクゴなんて、しないのじゃ」

高岡の顔から、能面じみた無表情が消えた。

眉が少し下がり、ふ、と笑うような声が聞こえた。

从 ゚∀从「じゃ、死なない覚悟をしてくれよ」

2人で頷くと、高岡は今度こそ笑った。

泣き笑いみたいな顔だったが、彼女もなかなか美人なのだと思った。


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:30:58.81 ID:uR7zO8hs0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


考え事をしている間に、彼らの話も、作業も済んでいた。

ヒキコモリの男に防護布と型紙を渡し、自分の仕事は仕舞いである。

*(‘‘)*「れ? シュールさんが作るんじゃ」

lw´‐ _‐ノv「我は図案の係さ。寸法さえおおせつかれば上の自室で型紙を抜く。
       今日は採寸してくれる者が居なかったから、出向いたけれどね」

一目見れば採寸などせずとも、服の型紙を抜ける、そういう目をもっている。
けれど、この生地だけは、縫えないのだ。

何しろ尋常でない硬度としなやかさを持つ、金属のような新素材の代物で。
それを切り抜き、突き抜くには特殊な金属の鋏と針、とんでもない馬力のミシンが要り様だ。

自分ではできないことである。
その鋏とミシンはたった一つしかないのだ。

(-_-)「あ、ハイン、ハサミとミシンを取ってきてくれない?」

从 ゚∀从「ああ、さっき探しておいた。部屋に運び込むから、コタツにでも引きこもってろ」

(-_-)「うん……」

それを、このもさもさと炬燵布団にもぐりこむ男が持っている。


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:35:32.40 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「ガラ、ガラや」

(-_-)「……それ、僕の事?」

lw´‐ _‐ノv「あたりき」

首だけ出してこちらを見ている彼が、うぐぅと鳴いた。

lw´‐ _‐ノv「頼んだぞ」

(-_-)「あぁ、ハサミとミシン」

lw´‐ _‐ノv「そう、あれと同じのんが欲しい」

(-_-)「あとで手配しておくから、出来上がったら届けるね」

つまるところ、あの鋏とミシンがあれば自分だって作れるのだ。
防護布は有り余るほどに在庫をおいている部屋を知っている。

多分そのミシンがあれば、分厚い革も縫える。財布やら鞄やら、靴も作れる。

(-_-)「ご機嫌だね」

lw*‐ _‐ノv「嬉しくなろうとも」

天職、気狂い、物好きと、何でも好きに呼ぶがいい。


-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:39:10.15 ID:uR7zO8hs0
完成した防護服の型紙は、ちっとも服になるようには見えなかった。
ばらばらした変な形の布が床に沢山並べてある。

高岡が隣の部屋から、何か大きな機械を持ってきたのも、不思議で仕方がなかったのだが。

从 ゚∀从「ほら、ミシン」

ぺす、と機械を叩く。

よくよく見れば台の上には、いかにも業務用のミシンが据え付けられていた。
学校の家庭科室に1台だけ見本として置いてある、古ぼけた足踏みミシンに似た形状だ。

(-_-)「わ、ありがと」

コタツから這い出したヒッキーが、その前にやってきた。
高岡からもう1つ、馬鹿でかい鋏を受け取る。

巻き取られていた布を床にばらりと広げ、型紙を上に乗せ、軽い接着剤で留める。
黒く、若干の伸縮性があり、艶消しの絹のような風合いだった。

ヒッキーが鋏を慎重に入れる。

じゃき、じゃき、じゃき、と。
厚みの割には随分と固そうな、重い音を立てて、じれったいほどにゆっくりだ。

じっと見つめていた私に気づいたシュールが、くくと笑い、私に先ほどの工作用の鋏を渡す。

*(‘‘)*「?」

lw´‐ _‐ノv「この布、この端のところ、それで切ってご覧」


164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:43:24.09 ID:uR7zO8hs0
*(‘‘)*「へ?」

lw´‐ _‐ノv「たしかにあれは見ていてじれったいものな」

さあさ、と急かされるままに、私は布の隅に鋏を入れた。

*(‘‘)*「あ、あれ?」

鋏を閉じると、つるりと布地が逃げる。
しっかり握り締め、固定しても、する、つる、と零れる。

*(;‘‘)*「切れない……?」

l从・∀・ノ!リ人「うそー、妹者も、妹者もー」

妹者ちゃんに鋏を渡し、場所を交換。

ぐにぐにと鋏を動かしていくが、どうやっても切れなかった。

l从;・∀・ノ!リ人「このはさみ、切れないのじゃ?」

lw´‐ _‐ノv「ふふん」

シュールは、彼女から鋏を受け取ると、その鋏で髪を結ったリボンの端を、しゃっきんと切り落とした。

l从;・∀・ノ!リ人「あれ?」


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:46:48.76 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「この布はちょっと繊維のつくりが変態じみているんだねぇ。
       のらくら逃げるし、あの鋏でしか切れないのさ。それも、ゆっくりしないといけない」

*(‘‘)*「ふぅん……」

布を撫でると、さらさらと指にすべり、柔らかだった。
到底そんな特別な代物には見えない。

从 ゚∀从「オラ、遊んでないで、お前らはこっちだよ」

今まで嫌がる巨大猫の腹に顔をうずめて虐めていた高岡が、出入り口までさっさと移動し、言った。

 ∧ ∧
(,;-_-)「……グレ……」

(-_-)「よしよし、いいこ」

グレ、と呼ばれていた猫は、ぐったりとヒキコモリ男の傍に擦りより、入念な毛づくろいを始めた。
高岡は余程嫌われていると見える。

l从・∀・ノ!リ人「何かやる事あるのじゃ?」

从 ゚∀从「大有りだよ」

(-_-)「それに、ここもうすぐ危ないよ?」

*(‘‘)*「あぶない? 何でです?」

(-_-)「ミシンを使うから」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:48:17.62 ID:uR7zO8hs0
完全に子供扱いをされている。
だがしかし、ここで逆上しては思う壺。
素直にいう事を聞いておくに限るのだ。

*(‘‘)*「そうですか。じゃあがんばってねおじさん!」

(-_-)「うん、ありがとねー」

*(;‘‘)*そ

l从・∀・ノ!リ人「そのこうげきは、きかない人もいるのじゃ」

ちぇっと舌打ち1つして、私は転がっていた靴を履きなおした。

シュールが後ろで道具を片付けていた。

从 ゚∀从「部屋に戻るのか?」

lw´‐ _‐ノv「うんむ。作りかけのものがたくさんあるでな」

从 ゚∀从「んあ、また白衣つくってくれよー。これ以外の、もうずたぼろでさァ」

lw´‐ _‐ノv「ハインちゃんすぐずたぼろにするから、いやん」

そう言わないで、と高岡は食い下がった。
私たちはこの間彼女がその白衣を1枚ダメにした場面を見ているだけに
シュールにちょっぴり同情した。


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:51:22.92 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「ん、クール起こさなきゃ……」

(-_-)「いいよ、大丈夫」

もう一度靴を脱ぎ、上がりこもうとしている高岡を、ヒッキーは軽く手を上げて制した。

(-_-)「まだ寝かしときたい。多分僕しかいなければ、うるさくしても起きないだろうし……」

从 ゚∀从「そ? なら置いてく」

当の本人は、柔らかい毛布とこたつ布団に潜りこみ、体を小さく丸めるようにして眠っていた。

.∧ ∧
(,,-_-)「グレグレ……」

小さく鳴いた大きな猫が、私たちの視線からクールを守るよう、その傍に寝そべる。
その毛並みを一撫でし、ヒキコモリはこちらに向き直った。

(-_-)「うん、そうして……それと」

あんまり酷い事にならないでね、と、まるで兄か父であるかのように、高岡の瞳を覗き込み。
高岡がゆっくりと頷き、大丈夫だと返答すると、その髪をかき回すようくしゃくしゃ撫でた。

そのままヒッキーはこたつに潜った。
中からくぐもった声で許可が下りて、やっと私たちはドアを開けることができる。
ハイパーヒキコモリめ。いちいち面倒臭いことだ。


173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:54:18.41 ID:uR7zO8hs0
真白い廊下をかつかつ音を響かせ、私たちはばらばらのテンポで歩んだ。

lw´‐ _‐ノv「ふぅ、我はここでな」

从 ゚∀从「ああまた」

いくつ目かもわからない廊下の角で、シュールは足を止める

太ももの道具入れから、小さなリモコンを取り出し、エアコンでも操作するように斜め上に向けた。
ピピピ、かちりと。
電子機器特有の音に上を見上げる。

*(‘‘)*「おーっ」

天井に半畳ほどの穴がぽっかり開き、銀色の踏み板の広めのハシゴがかしゃんかしゃんと下りてくる。
リモコン1つ、電動で現れたからくりについ感嘆した。

lw´‐ _‐ノvノシ「じゃあの、小童たち」

*(‘‘)*ノシ「へいほーい」

l从・∀・ノ!リ人ノシ「なのじゃー」


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 18:58:20.35 ID:uR7zO8hs0
軽やかにハシゴを上ったシュールは、打ち掛けた振袖までさっと引き上げる。

それに背を向けた直後、あっと声がした。

lw´‐ _‐ノv「おうい、稚児やい」

声に、つと振り返る。

隣で妹者ちゃんが、ひゅくと息を呑む音が聞こえた。

ハシゴの穴から、シュールが逆さまに顔を覗かせていた。
長い髪が重力に従って下がっている。

l从・∀・ノ!リ人「……うん?」

lw´‐ _‐ノv「こんど、我の部屋に遊びにおいでな?」

*(‘‘)*「う、はい! こんどね」

少しだけ声が上ずった。

シュールはにんまりと笑い、ひらりと手を振って穴に戻っていった。

振り返った瞬間に彼女を見て思い返した。
あの夜、天井に腰掛けていた女性の事を。
彼女とあのひとは姉妹なのだなぁ、と。


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:03:58.49 ID:uR7zO8hs0
また聞こえ始めた靴音に我にかえると、白衣の背中が遠ざかっていくところだった。

l从;・∀・ノ!リ人「あ、わ、待ってなのじゃー」

小走りでその背中を追う。

この女は予告も無しに廊下の角を曲がるし、その廊下自体、目印も何もないのだ。
迷ったら面倒なことになりそうだった。

从 ゚∀从「遅れるなよ?」

*(‘‘)*「そっちが早いんですよ! ぺちゃ!」

从#゚∀从「だァから、お前にだけは言われたくないっての!」

ふん、とそっぽを向き、高岡は白衣のポケットから小さめの鍵をつまみ出した。

ランダム間隔で配置されている真白いドアの1つ。
その前に立ち止まると、手の中の鍵を慎重に差し込んだ。
横にあるタッチパネルに何かを打ち込む。

そのドアのプレートには、他と違い何も書かれていない。
銀色のつるりとしたプレートがくっついているだけだった。

从 ゚∀从「ん、入れ」

先に私たちを部屋に入れ、彼女は後ろ手にドアを閉めた。
二箇所の鍵を内側からさらにかける。


180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:12:14.34 ID:uR7zO8hs0
*(‘‘)*「ずいぶん、げんじゅうなんですね」

从 ゚∀从「んあ、まあなぁ」

部屋の中は窓がなく、昼だというのに殆ど真っ暗だ。
ぱちりと照明が点けられた途端、やはり白の、タイル張りの床が眩く光る。

*(;‘‘)*「わ」

部屋自体はヒッキーの研究室と同じくらいの広さだろうか。
部屋の四方を取り囲む作り付けの棚が天井まで伸びている所為か、圧迫感があった。

いや、棚の所為じゃない。

原因は、中央にある大きな椅子状の台だ。

銀と黒のそれは一見歯医者によくある診療台に見える。
しかし、何本もの黒く太いベルトがその左右に垂れ下っているのが余りにも高圧的だ。
死刑に使う電気椅子など、見たこともないようなモノを連想する。

l从;・∀・ノ!リ人「何の部屋なのじゃ……?」

从 ゚∀从「投薬室」

*(‘‘)*「トウ……何?」

从 ゚∀从「薬を打つ部屋だ。使用されたことは4回程しかないけどな……
      手術室や病室に防音設備はないし、ここは拘束設備も完備しているから」

*(‘‘)*「……は?」


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:15:40.56 ID:uR7zO8hs0
思わず聞き返す。

薬を打つ?
先ほど、ヒキコモリの部屋で薬を使わないと言ったのはこの女の筈だが。
もしかしてまた頭でもイカレてしまったのか。

きっとそんな思考が顔に出ていたのだろう。
女はふっと笑い、心配するなと言った。

从 ゚∀从「あの、怪我が勝手に治る薬は使わない。お前らが使うのはこっちだ」

棚を開け、高岡はおもちゃの注射器によく似た、針のないシリンジを2つ取り出した。

1つずつ手渡される。

*(;‘‘)*「? これ?」

从 ゚∀从「無針注射器。これがアンプル」

よく見るコーラボトルをミニチュアにしたような、少量の薬液を閉じ込めた薄いガラス。

それが12個収まった小さめのケースを渡される。
上部に細長いくぼみがあり、手にしたままの注射器がそこにすっぽりと収まった。

从 ゚∀从「これは身体強化薬のβ剤。
      オリンピックなんかで、よくドーピング云々というだろ? その最たるものがコレ」

研究者モードに切り替わったのか、女は饒舌になる。


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:19:18.44 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「お前たちに、今からこれのα剤を投与する。
      これだけで日常生活において運動能力が向上することはないから、安心しろ」

l从・∀・ノ!リ人「? でも、それじゃ意味ないのじゃ」

从 ゚∀从「いや、α剤を投与された奴がβ剤……今渡した薬だな。
      これを投与すると、一定時間のみ運動能力が飛躍的にアップする」

よくわからない。
あるふぁとべーたが何だと言うのだ。

高岡が小さく笑った。

从 ゚∀从「リモコンでしかスイッチを入れられないテレビを考えろ。
      α剤が主電源、コンセント。β剤はリモコンの電池だ。
      テレビをつけるにはコンセントだけじゃ無理。リモコンの電池は一定の時間で切れてしまう」

ほんの少しだけつかめてきた。

*(‘‘)*「いっていじかん……?」

从 ゚∀从「お前らなら、そうだな。大体1時間って所か」

l从;・∀・ノ!リ人「うぇ、何か短いのじゃ」

从 ゚∀从「まぁな。効き目が切れたらまた電池を取り替えればいいんだが、連続でも4回、1日に4時間以上はできない」

1日に、たった4時間。
普段なら長く思えるが、例の人物たちを捕まえるには短すぎる気もした。


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:22:32.11 ID:uR7zO8hs0
从 ゚∀从「この強化薬は、昔レンジャーとライダーに投与された物を更に改良したものなんだが」

高岡が続ける。
どこか愛しげな目をしてアンプルのケースを眺めていたが、その表情が少しだけ寂しそうになった。

从 ゚∀从「……あれは、適合者を選ぶ薬でな。
      適合しない奴は強化薬投与時に死亡してたんだ。恐ろしい話だよ、な」

だから、高岡もクールもヒッキーも、再生はするけど、運動能力は凡人並だ。
ひょっとすると凡人よりも低い。

*(‘‘)*「死にたくないから、自分たちに使わなかったの」

从 ゚∀从「ああ、あたしたちは、まだ死ねないんだ。死んじゃいけない」

l从・∀・ノ!リ人「いけない?」

从 ゚∀从「あたしたち3人が死んだら、世界中が困る。
      新しい薬も、新しい研究結果も、新しい発明も、全部発見が遅れる。
      3人が死んだら世界中の進歩が緩む」

大した自信家だと思ったが、実際にこの話はありうるのだろうか。

この3人が居なかったら、日本も、世界も、虫が蔓延るだけの腐敗した土地に変わっていたのだろうか。

無いと言い切れない。
この研究施設には、それだけの、強大な力が潜んでいる。

その力が、哀しいほどに彼らを無力にしていた。


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:25:44.91 ID:uR7zO8hs0
女は泣きそうな顔のまま、少しだけ口角を上げて見せた。

从 ゚∀从「あ、安心していいんだ。これは改良してあるから。
      活動時間が限定される変わりに死ぬ事は絶対にない」

*(‘‘)*「じゃあどうして自分たちに使わない?」

微笑んでいるつもりなのだろうに、彼女の顔はこっちが笑ってしまうほどに泣き出しそうな子供の顔。

从 ゚∀从「……改良して出来た欠点が2つ。
      これを投与した場合、使用後に激しい筋肉痛が起きる」

l从・∀・ノ!リ人「あと、1つは?」

从 ゚∀从「これを」

高岡は、1度言葉を切り、かさついた唇を舐めた。

从 ゚∀从「これを投与できるのは」

成長期前の、子供だけだ。

手の中のアンプルケースが、ずしりと重くなった気がした。

从 ゚∀从「いいのか」

2人とも、同時にかくりと頷くことができた。
なんにしても、あの人々を助けなければいけないんだと思った。

何故だかはわからなかった。


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:29:01.85 ID:uR7zO8hs0
順番に椅子につけと言われ、まず私が座った。

从 ゚∀从「細胞再生させる薬剤と違って、特別痛みは無い筈だから」

拘束具をつけず、ただちょんと座っただけで、私はニットパーカーとシャツを脱ぎ、腕を出した。
別の大き目なアンプルから、注射器で吸い上げられた薬剤は、綺麗なオレンジ色。

从 ゚∀从「これが、お前専用に調節された薬」

いつの間に調整されたのだろうか。
アルコール綿で肘の内側を消毒されながら、ぼうっとそのシリンジの中を眺める。

从 ゚∀从「力を抜け」

*(;^‘)*「う……っつ!」

じわり、ひんやりとした感覚が襲う。

ぎゅうと目を瞑っていると、すっと高岡の手が離れていった。

*(;‘‘)*「え、あれ?」

从 ゚∀从「終わりだ。痛くなかったろ?」

押さえろと言われて、消毒綿の上から注射跡をぎゅっと押さえた。

妹者ちゃんと席を替わりながら、ぽかんと見つめていたのが伝わったのだろうか。
高岡はこちらにぞんざいな口ぶりで言った。

从 ゚∀从「今日、風呂入っても大丈夫だぞ。あんまりこするなよ」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:32:28.53 ID:uR7zO8hs0
彼女の白衣も相まって、予防注射の時に学校にやってくる医者を思い出した。
老いぼれた校医よりも、数段注射は上手かったけれど。

妹者ちゃんの注射も早業で終わり、私たちはアンプルケースを手にその部屋を出た。

从 ゚∀从「おしまいだ。このケースは預けておくから、今日はお家に帰りな。
      使い方は今度防護服が出来上がったときに教えてやるから、1人でやるなよ」

その時はまたここに来るのだろうか。
手の中の小瓶は、そんなに力を秘めているんだろうか。

私たちは、本当に何か変えられるんだろうか。

今更夢でも見ている気持ちになって、帰りの車の中でも、ずっと黙ったままでいた。

自宅の前でアサピーの車から降りてからも。
何かもやもやした不安感の正体を目隠ししたまま探していた。

ふと振り向くと、向かいの家の玄関で、妹者ちゃんがこちらを振り向くところだった。

l从・∀・ノ!リ人

*(‘‘)*

何も言わずに、どちらとも無く。
少しだけ微笑んだ。

軽く手を振り、私は自宅のドアを開いた。


202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:36:09.49 ID:uR7zO8hs0
*(‘‘)*「ただいまー! ママー? お腹すいたーぁ」

(*‘ω‘ *)「おかえりっぽー」

( ><)「おかえりなんです。あっ、昨日クッキー戴いたんです。
      手を洗ってくるんですー」

*(‘‘)*「はぁーい」

自室に戻り、ランドセルを置いた。

ちょっと考えて、アンプルのケースはランドセルの中に滑り込ませる。

( ><)「ヘリカルー? 紅茶とココア、どっちがいいんですー?」

*(*‘‘)*「ココアがいー!!」

洗面所に駆け込むときに、台所からシチューの匂いがした。

(*‘ω‘ *)「ご飯前だから、少しだけっぽよ?」

(*><)「はぁいなんです!」

暖かいお湯でハンドソープを泡立てながら、私は思い出したように肘の内側の小さな絆創膏を見た。
きっと、大丈夫。

助けてあげられる。
根拠もないけど、私にはそれでよかった。

窓の外は、もう冬の夕暮れだった。


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:39:14.32 ID:uR7zO8hs0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------


自室に戻るために分かれてから、ううんと伸びをした。

久しぶりに外部の人間と。
それも、あんな子供と話をした。

lw*‐ _‐ノv「ふふん……」

腿の辺りの道具入れを外し。
突っかけていた靴をたたきで脱ぐ。

自室は無理を言って通した畳の座敷である。
いぐさの香りがふんわりと柔らかだった。

衣紋掛に羽織っていた安物の振袖をかけた。
溜息1つ。敷きっ放しの布団に倒れこむ。

子供を可愛いと思ったことは無かったが、この年になってみれば可愛いものだ。
姉たちも、自分の事はあんな風に見えていたのだろうか?

母は死んでしまい、父は誰かも分からぬ。
妹が自分に出来る事はないだろう。

今度会ったら、あの子供たちともう少し話してみたいなぁと、少しだけ思う。
あの布地で服を作ってたのだから、そんな暇があの子たちに与えられるか、わからないけれど。

くるくるとそんな事を考えながら、布団にくるまる。


208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:42:07.20 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「あ」

白衣。白衣をつくらなければいけない。

あの女性はすぐ服をめちゃくちゃのずたぼろにする。
でも必要な消耗物資だもの、仕方ない。

ひょいと体を起こし、道具入れを掴んで隣の部屋へ続くドアを開けた。

自室の隣は物置のような物で、殆どの布地はここにある。
手芸屋や、ちょっとした生地屋よりも多くの布。

巻き取られた布から白衣の生地を選び取る。
3着分と目安をつけ、道具入れの鋏でざっくり切り取った。

自室に戻り、部屋の中央にある大きい作業机に布を広げた。

真上には大きな天窓。
これも電動で開閉できる。

最上階に部屋を取ってもらったのはこれが原因だ。
縫い物は目を酷使する。
少しでもいい、明るい、窓の多い部屋が欲しい。というのが、押入れに籠っていた女の願いだ。

あの女性に合わせてサイズをとった型紙を取り出し、針で留めて鋏を持った瞬間。
階下から、突き上げるような細かい震動が襲った。
  _,
lw´‐ _‐ノv「……ぅー」

ヒキコモリの部屋のあたりを軽く睨む。


212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:46:08.91 ID:uR7zO8hs0
あのミシンの欠点だ。
いや、ミシンというより、あの布地の。

あまりにも頑丈、あまりにも防護性が強いため。
馬力の強いあのミシンで縫うと大変な事になる。

ドリドリぎゅがががギリギリギリ、と。
まるで板金工場か建築現場もかくやという轟音。
それと暴れるミシンを固定するため、強い振動が起きる。

同じ部屋にいるものは耳詮をつける事を余儀なくされる。

あの状況でも、クー姉さまは眠っているのだろうか。
眠っているのかもしれない。彼女にとっては唯一の安息の地だ。

とにかく、今は作業はできない。
布を畳んで机の上に置いてから、何をするか考えた。

lw´‐ _‐ノv「ん」

風呂に入ることにした。

さっそく机を乗り越え。
部屋の隅の洗面台の下から風呂用の籠を引っ張り出す。

風呂の支度をして、部屋を出た。


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:49:19.71 ID:uR7zO8hs0
まるで銭湯にでも行くようだが、それに近いものだ。
個人利用できる風呂は、この施設内に4箇所。
いや、バスタブだけなら、もう1箇所あるだろうか。

シャワールームはもっと沢山あるが、湯船が併設されているのはそれきり。
内、1つはヒキコモリの男が自室に作りつけたもので
事実上自分には使用できないのだから。

大抵使うのは、自室のすぐ近くにある風呂場だ。

扉の所にかけてある札を『使用中』に変える。
内側から鍵をかけた。

服を脱ぐ。

扉を開けると、中から暖かな湯気が漏れ出した。

風呂は好きだ。
石鹸を泡立て、髪を濯ぎ、湯船にたっぷりと張った暖かい湯に浮かんで。

あっという間に時間は過ぎ去っていく。
気づく頃にはのぼせる一歩手前で、のんびりと石鹸やらを籠に収め
濯いでよく絞った手ぬぐいで髪の水気を切った。

脱衣所に常設されているバスタオルで全身を拭き、髪をよく乾かし。
そんな事をしても、重たく湿ったままの長い髪にドライヤーかけた。
柔らかい、暖かい時間だ。

それでも足りない。幸福が、彼が遠い。


215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:52:28.21 ID:uR7zO8hs0
藍色の浴衣、朱色の兵児帯、肩に乾いた手ぬぐいと、まだ少し湿った髪を広げて。
籠を手に廊下に出ると、丁度そこを。
度のきつい眼鏡をかけた男が通りかかった。

(-@∀@)「あ、シュールさん、こんばん……ッ!!」

lw´‐ _‐ノv「おおや、お疲れ様」

(;@∀@)「え、ッ……と……」

かろん、と突っ掛けた下駄を鳴らすと、男はしゅっと後ずさり、廊下の壁に張り付いた。

lw´‐ _‐ノv「?」

(;@∀@)「し、しゅ、しゅールさん……」

lw´‐ _‐ノv「なんじゃ?」

じりじりと壁に張り付いたままで、瓶底眼鏡の男は更に後ずさった。

(;@∀@)「ええと、あの、廊下でそのような服装はよろしく、ないか、と」

自分の格好を見下ろしてみる。
ぼうっとしながら着付けていた所為か、襟元が緩み胸部の生白い肌がかなりの広範囲で露出していた。

lw´‐ _‐ノv「おおっと、失礼」

(;@∀@)「い、いえ、こちらこそすみません……お気をつけ下さい……」

男はそっとスーツの上を脱ぎ、こちらに差し出してくれた。


218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 19:56:02.26 ID:uR7zO8hs0
lw´‐ _‐ノv「これは、ありがたく」

大人しく上からそれを羽織る、ふりをして見せた。

そそくさと、報告があるからと言って立ち去る後姿を見送ってから
近くにあったドアのノブにそのスーツを引っ掛けた。

lw´‐ _‐ノv「これじゃ、ないんだ。違うんだもの……」

ハシゴを上り、自室に戻ると、何の気力も無く。
また布団にもぐりこむ。

lw;‐ _‐ノv「ぅ、ん、んあー……」

やはり、すこしのぼせたらしい。
暑い暑いと思っている間に、眠ってしまった。

彼にどれだけ、逢ってなかった。

ああ、そんな事分かっている。
今日で丁度20日。

そろそろ禁断症状だ。哀しすぎる。寂しすぎる。

ぽっつりと残されて。
もしかしたら好きになっているのは、求めているのは自分だけなのかもしれない。

ぞっとした。


221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:00:55.49 ID:uR7zO8hs0
自分は彼に逢いにいけない。
彼の居場所も、名前も、年も、何もかも知らない。

知っているのは、ただ……

まどろんでいる中、頬を涙が伝っていく感覚だけを知覚していた。
そして、その頬を冷たい風が撫でるのを。

lw´ぅ _‐ノv「!」

ぱちぱち、と瞬くと、電気も付けなかった部屋はすっかりと暗くなり、天窓からは月が見え。
それを背にした人影が天窓の縁に腰掛け、じっとこちらを眺めていた。

/▽▽「うん? 起きた」

lw´‐ _‐ノv「あ」

妙、としか言いようのない、逆三角形を並べたようなデザインのヘルメット。
フルフェイスに偏光グラスで完全に顔を隠しているが、それはいつもの事で。

静かにかけられた声は、確かに彼のものだった。

/▽▽「久しぶりだな、仕立て屋」

彼は自分の事を仕立て屋と呼ぶ。

lw´‐ _‐ノv「うん、久しぶり電気屋」

自分は彼の事を電気屋と呼ぶ。


224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:02:41.90 ID:uR7zO8hs0
これは、決まりだ。
お互いの事を知らないから。

知っているのは、お互いの顔、声、肉体。
触れる肌の、吐息の、暖かさ。
どろどろと漂い、全身を浸すほどに溢れた感情。

それに、彼が数年前、此処から逃げ出したこと。

彼が昔昆虫を退治するために作られた、所謂最新型。
ライダーと呼ばれる存在。

その、電気を操る者であること。

/▽▽「入っても?」

lw*‐ _‐ノv「ん」

天窓から靴を脱いでしゅるりと滑り込み、彼は人差し指を上に向けて天窓を指した。
ぱしん、と紫電が走り、電動の天窓がゆっくりと閉まる。

/▽▽「寒い」

lw*‐ _‐ノv「布団入る?」

/;▽▽「お前な……」

溜息を吐きながらも、こちらにやってくる彼のために、布団の奥に退ける。


228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:06:06.49 ID:uR7zO8hs0
ヘルメットを被ったまま、黙って布団の縁に腰を下ろした。
その頭部を包みこむ縁に手をかける。

ゆっくりと、上に持ち上げた。

中に納まっていた長くもない髪が、ぱさりと音を立てて。
その下から現れたのは、数少ない彼の識別情報。
彼の唇が薄く微笑んでいるのに、どうしようもなく嬉しさがこみ上げる。

枕元にごとりと重たいヘルメットを置いて、ぎゅうっとその体に抱きついた。
理由も聞かずに彼の暖かく大きな掌が、ゆっくりと腰に回ってくる。

曇り空だったのだろう。
月に影がかかり、ゆっくりと部屋を真っ暗闇が満たした。

何も見えなかった。
それでも、何もかも、分かった。

「遅いぞ、電気屋さん」

「悪かった。……色々あるんだ」

「っ、ぁ、仕事?」

「ん? まぁ、それもな」


229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:09:07.48 ID:uR7zO8hs0
闇に紛れるようにか、いつもどおりの黒っぽい衣服なのだろう。
袖口をつまんで引っ張る。

抵抗せずに、ぱさりと布団に倒れてくれる。
女の力ではびくともしない筈なのに、そんなになってくれるのが、たまらなく愛しい。

そうっと頬の辺りに触れると、うわぁと情けない声があげられた。

「手、冷たい、お前」

「え? 湯冷めしたかもねぇ」

「暖めろよな。仕立て屋の癖に、手は商売道具だろう」

手を包み込み、はぁっと息をかけて暖めてくれる。
それがぞくぞく心地よい。

骨ばった手にそっと頬を寄せた。

「暖めて」

「やってる」

「っ……そうじゃない、ぼけ」

きゅ、と。
未だに冷たい手で頬を摘んでやった。

「いて」


232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:12:18.28 ID:uR7zO8hs0
小さくもれた不満の声にも、湧き上がるのは喜びだけだ。

「布団の中で女が暖めろと言うに、何をもたもたするんだ。野暮、ぼけ、かまとと野朗っ」

耳元に小声で囁くと、仕方ない奴、とまた溜息を。
その吐息が首筋にかかるのさえ。

嬉しい。気持ちがいい。

「慎みを持て、淫乱」

そう言いながらも、月の光しかない部屋の中、狭い布団の中で唇の端を舐められる。
静かに唇を開きながらも内心はまだどきどきと疑いの気持ちが残る。

これも、この数日に何度か見た、ただのいやらしい夢なのか。
こんなに幸せなのに、目覚めたら消えてしまうんじゃないか。

ひやりとした指で自分の頬を抓ってみた。
痛い。

痛かった。
嗚呼、嗚呼これは夢ではない。


234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:13:19.68 ID:bChrgoY4O
うん、えろい


235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:13:39.79 ID:7jDY4tQjO
( ・∀・)<エロいな


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:13:40.66 ID:XXt2AidVO
わっふるわっふる


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:15:26.85 ID:uR7zO8hs0
そんな事をしている自分を、彼はきっと呆れ顔で見ているのだろう。

嬉しいものは仕方がない。
溜息ばかりつくしょうもない喉笛をがぶりと甘噛みして、耳元で囁いた。

「大ぼけなす。お前にだけなの。言わせるんじゃ、ない」

「訂正するよ、ド淫乱」

肋骨がゆるく軋むほどに、抱きしめられる。
その幽かな苦しさも。

いつのまにか互いの足首に絡んだ、解けた兵児帯。
その、もどかしい束縛も。

月はまだ高く。
冬の夜はまだ、長い。



第9話 「眠」 おわり



240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:16:45.75 ID:uR7zO8hs0
おまけ  ごにんは! レンジャーのようです

【ちゅうい】
・てきとう だ!
・おまけも ぐろく ないぞ!
・よまなくても ぜんぜん ししょうは ない!

【さんぎょうでわかるレンジャー】

かいぞうされたりも したけれど
かれらは げんきです
みんなで、いっしょに くらしています

【とうじょうじんぶつ】

(  ゚∀゚ ) レッド
レンジャー1ごう。さいきん つめを きろうと おもっているが いつも わすれる!

( <●><●>) ブルー
レンジャー2ごう。さいきん えぷろんが くたびれてきたので あたらしいのが ほしい!

( ゚д゚ ) イエロー
レンジャー3ごう。さいきん まえがみが じゃまなので ぴんで とめている!

o川*゚ー゚)o ピンク
レンジャー4ごう。さいきん でんきもうふの ありがたみに きづいた!

【+  】ゞ゚) ブラック
レンジャー5ごう。さいきん しょくばの じむいんさんが なんかこわい!


242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:18:12.11 ID:uR7zO8hs0
( <●><●>)「今日、髪切る日ですから、全員時間には帰ってくるように」

(  ゚∀゚ )「あひゃぅ」

( <●><●>)「他の人も、いいですねー?」

   \ ハ ー イ /

( ゚д゚ )o川*゚ー゚)o【+  】ゞ゚)


【ひるすぎ】


ピンポーン

( <●><●>)「はい」

『移動美容院でーす』

( <●><●>)「どうぞ」


( ´_ゝ`)「お邪魔します」(´<_` )


245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:20:51.43 ID:uR7zO8hs0
( ´_ゝ`)ノシ「おひさしー」

(´<_` )「いつもありがとうございます。こちらの馬鹿はお気になさらず」

( <●><●>)「……なんというか、弟さんも大変ですね。
        まあ気楽にしてください、色々とわかってますので」

(´<_` )「ああ、うん正直しんどい」

( ´_ゝ`)「このやろう」

(  ゚∀゚ )ノシ「あひゃひゃー」

( ´_ゝ`)ノシ「おーひさしぶりー髪伸びすぎだお前」

(  ゚∀゚ )「うぁ?」

( ´_ゝ`)「もうプリンってレベルじゃねーぞ。色的にもだけど……」

(´<_` )「ああ、本当にな。カラー何番?」

( ´_ゝ`)「これ40gと、あ、その横」

(´<_` )「これ?」

( ´_ゝ`)「10g。あとマルチオキシ3パー」

(´<_` )「把握」

びようしさんの とくしゅのうりょく。カラーのちょうごうが いっしゅんで できること。


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:22:15.53 ID:uR7zO8hs0
dis9-247.jpg

( ´_ゝ`)「いやー量が多くてやり甲斐があるぜぇオキャクサーン」

(〃 ゚∀゚ )「ぅひゃー」

( <●><●>)「別に褒められてるわけじゃないと思いますよ?」

(  ゚∀゚ )そ

( ゚д゚ )「たっだいまでーす」

(´<_` )「お帰りなさい」

( ´_ゝ`)「こっちも伸びてるな」

(´<_` )(暇だ……)

( <●><●>)(ああ、暇そうだな)

( <_ ;)(ネイルチップ作ろうと思ったらデザインブック忘れてきた。死にたい)

(;<●><●>)「いや、あの……お茶でも?」

(´<_` )「どうも。……ん、これ……?」


248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:22:41.73 ID:7jDY4tQjO
成る程、兄者が片目を隠したのはオサムを指していたのか


249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:24:12.73 ID:uR7zO8hs0
( <●><●>)「ああ、それは赤木さんの内職です。出しっぱなしですみませんね」

(´<_` )「このシールを、ここに貼る? やってもいい?」

(〃 ゚∀゚ )「うあひゃー」

(´<_`*) セッセッ ペタペタ

(;<●><●>)(プロの速度……器用貧乏ですね……)

( ´_ゝ`)「はいカラー放置、25分タイマーで、次! 黄色頭おいでー」

( ゚д゚ )「はーい」

( ´_ゝ`)「どうする? 今回ベリーショートにでもする?」
  _,
(;゚д゚ )「えっ……い、いちごのケーキ?」

( ´_ゝ`)「なにそれおいしそう」

( ゚д゚ )「よくわかんないからお任せしまーす」

(*´_ゝ`)「せっかくだからいちごのケーキにしようかー」

(*゚д゚*)「わーい」


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:27:15.43 ID:uR7zO8hs0
( ´_ゝ`) シャキシャキシャキシャキシャキシャキ

(;-д- )(あっ……ど、どうしよう、ほっぺたがかゆいですーよ!) ソワソワ

( ´_ゝ`)(手裾から出していいのに……)

ピピピピピピピピピピッ

( ´_ゝ`)つと「おっしゃ。手袋して洗い流してらっしゃいー」

(  ゚∀゚ )つと「あう」

(;<●><●>)「手伝います手伝います。いつも洗面所泡まみれにするんだから、やめてくださいよ」

( ´_ゝ`)「こっちはあと10分くらいだから、待っててなー」

( -д- )「はーい」

o川*゚ー゚)o「ただいまぁー」

(´<_` )「お邪魔してm(*´_ゝ`)「お帰りなさいませー!」

(*´_ゝ`)「いやー今日も可愛いねー! ロリボイスも健在でおにいたん嬉しいよー」

o川*゚ー゚)o「? えっと、荷物置いてくるね?」


252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:29:03.73 ID:bQYZcDDNO
兄者w
支援


254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:29:45.66 ID:uR7zO8hs0
(*´_ゝ`)「いやぁ、あーいうロリ巨乳系の妹も欲しかったよなぁ」

(´<_` )「姉巨乳はいるじゃないか」

( ´_ゝ`)「アレは姉じゃなくてゴリラだろ」

(;-д- )そ(ゴリラ!?)

( <●><●>)「洗髪終わりました。
        桜井さん帰ってきたので、次彼女をお願いします。まあ揃えるだけですが」

(;´_ゝ`)「えーっ! カラーは!? カットは!?」

( <●><●>)「殆ど伸びてないらしくて、本当にちょっと揃えるだけでいいそうです」

( ´_ゝ`)「……やだ、もう帰りたい」

( -д- )「黒川さんと青山さんは染めて切るから、元気出してくださいー」

( ;_ゝ;)「元気でない……あ、髪洗ってきていいよー」

( ゚д゚ )「じゃあもうお風呂入っちゃいます」

( <●><●>)「そうしてください」

( ´_ゝ`)「……おし、切るぞー」

(  ゚∀゚ )「あうあー」


256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:33:01.72 ID:uR7zO8hs0
(;´_ゝ`)「やっぱ髪の量多ッ!! 時間かかるなぁこれ絶対」

o川*゚ー゚)o「ぷー。ただいまぁ」

( <●><●>)「おかえりなさい」

(´<_` )「あ、桜井さん、ネイルやりませんか? サービスで。今回髪殆ど切らないんでしょう」

o川*゚д゚)o「えーっ! ほ、ホント?」

(;´_ゝ`)「あ、ずるい! ずるいぞ愚弟!」

(´<_` )「いや、暇なんだよ……さっきの内職の奴終わっちゃったし」

(;<●><●>)「えっ! あれ今月のノルマ……ただ働きさせてしまいましたね……」

(´<_`;)「あ、いや、暇つぶしにやってただけなんで」

( <●><●>)「そうはいきませんよ。夕食くらい食べて行きませんか?」

(*´_ゝ`)「ピザ食べたいピザ」

( ´と(´<_`;)「シャラップ」

( <●><●>)「ピザ? いいですよ」


258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:36:26.97 ID:uR7zO8hs0
(´<_`;)「でも本当そんなつもりでやったんじゃ……」

o川*゚ー゚)o「いいじゃないー。わたしもピザ食べたくなってきたかも」

(*´_ゝ`)「だよねー」

( <●><●>)「じゃあ今晩それで。食べていって下さいね」

(´<_` )「すみません。だったらやっぱりネイルサービスしますよ。どんなのにしましょう。何色がいいですか」

o川*゚ー゚)o「わ、いいの? んと、洗い物できるくらいで、薄い桜色がいいかな」

(´<_` )「はい。では道具を準備しますね」

( ゚д゚ )「お風呂ごちそーさまです。さっぱしです」

o川*゚ー゚)o「楽しみ楽しみ」

( <●><●>)「よかったですね」

o川*゚ー゚)o「うんっ! 黒川さん帰ってきたら見せるの!」

( ´_ゝ`)「もげちまえ、そんな野朗」

( ゚д゚ )「もげ?」


259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:38:34.81 ID:7jDY4tQjO
兄者www


260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:40:32.42 ID:uR7zO8hs0
【30分後】

(;´_ゝ`)「おっしゃあー! やっとおわり! 風呂ってこいや!」

(  ゚∀゚ )つ『ありがとう、さっぱりした』

(*´_ゝ`)ノシ「お、おー」

(´<_` )「冥利に尽きるか?」

( ´_ゝ`)「胸が熱くなるな!」

(´<_` )「よかったな。……はい、できました」

o川*゚ー゚)o「わ、桜模様だー! 可愛いですっ! すごーい、見て見て」

( <●><●>)「へぇ、綺麗ですねぇ」

(´<_,` )「やってやろうか?」

(;<●><●>)「嫌です」

(  ゚∀゚ )「あひゃ?」

o川*゚ー゚)o「お風呂早いなぁ、もう」

(´<_` )「んあ? 爪伸びてるじゃないか。切ってやる」

(  ゚∀゚ )つ「あ!」


262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:42:18.12 ID:qdnejiaL0
兄者wwwww


263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:43:55.00 ID:uR7zO8hs0
o川*゚ー゚)o「次髪の毛揃えてください!」

(*´_ゝ`)「おk」

(*´_ゝ`) ショキショキ ショキ

( ´_ゝ`)「……うん、終わり……です……」

o川*゚ー゚)o「ありがと! お風呂入ってくるねー」

(*´_ゝ`)

( <●><●>)「余計な妄想しなくていいです。次お願いします」

( ´_ゝ`)「余韻に浸らせろよ、このギョロ目……」

( <●><●>)「シャンプーは兼用ですから、私もそこの2人も彼女と同じ匂いですよ」

( ´_ゝ`)「盛大に萎えた」

( <●><●>)「朗報です」

( ´_ゝ`)「えーと、カラー剤作って……おし、根元だけだからこれで。15分だな、早いから」

(´<_` )「じゅう、ご、っと」

( <●><●>)「あ、そろそろ」

( ´_ゝ`)「うん?」


264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:46:20.28 ID:uR7zO8hs0
【+  】ゞ゚)「ただいま」

( <●><●>)「お帰りなさい」

(;´_ゝ`)「うげー。ラス1来たぁー」

【+  】ゞ゚)「?」

(´<_` )「仕事中」

( ´_ゝ`)「いらっさいマセー」

【+; 】ゞ゚)「ええと……まぁ、着替えてくる」

o川*゚ー゚)o「あーおかえりなさい! 見て見てー、これ爪やってもらったの」

【+  】ゞ゚)「どれ?」

o川*゚д゚)o「……!」

【+  】ゞ゚)「可愛いな。似合ってるんじゃないか」

o川*´д`)o「……!!」

【+  】ゞ゚)(桜色で桜模様だし、名前的に……)

o川*´ー`)o「うふふ……お台所の様子みてきまぁーす」

( <●><●>)(脳内までピンク色に)


266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:48:44.14 ID:ZUb/80cYO
爪切ってあげるとか可愛いなぁ


267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:50:23.02 ID:bQYZcDDNO
なにこれ和むww
支援


268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:50:27.10 ID:uR7zO8hs0
(#´,_ゝ`)「よーしじゃあそこのデカイの、座ろうか?」

(´<_`;)「兄者、頬っぺたの内側噛み締めるの辞めろ。
      また後で口内炎がって大騒ぎするんだから」

【+  】ゞ゚)「眼帯外すから、ちょっと待っててくれ」

( -"_ゞ-)つ【+  】

( ´,_ゝ`)「うん、じゃあ染めましょうねー! 目を開けないでなー!」

(*´,_ゝ`)つ【メソズ ビゲソ 白髪染め】

(´<_` )(嫌がらせが細かすぎて伝わらないタイプ……)

( <●><●>)「私もそう思います。時間なので髪洗い流してきますね」

(´<_` )「? ああ」

( ゚д゚ )「僕たちピザ取りに行ってきますーね! 配達だと高いから!」

(  ゚∀゚ )「あぅ!」

o川*゚ー゚)oノシ「いってらっしゃーい!」

( <●><●>)「戻りました」

( ´_ゝ`)「切りまくってやんよ。そっちのスケコマシはあと7分後に洗髪!」

(;-"_ゞ-)(誰の事だろう……)


269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:52:54.14 ID:iaB37gzyO
兄者www


270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:54:16.49 ID:uR7zO8hs0
( ´_ゝ`)「ざくざく~♪」

( <●><●>)「伸びた分だけ切ってくれればいいんで。短くしすぎないで下さいねくれぐれも」

( ´_ゝ`)「ちぇ」

o川*゚ー゚)o「童顔気にしt( <●><●>)「シャラップ」

( -"_ゞ-)「? 俺、もう洗ってきていいのか?」

o川*^ー^)oつ「洗面所、こっちだよ。大丈夫?」

(つ-"_ゞ-)つ゛「あ、すまん。ちょっと方向が……」

o川*^¥^)o「じゃ、じゃぁ、連れてったげるねー? えへっ! えへへへ……」

(;<●><●>)(それにしても凄い顔ですね……)

( ´_ゝ`)「ほい、こっちもカット終わりっと。あとは眼帯だけー」

( <●><●>)「どうも。じゃあ風呂に入ってきますね」

( -"_ゞ-)「洗った」

o川*゚¥゚)o(洗い髪萌へ……)

(;<●><●>)


271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:56:00.95 ID:7jDY4tQjO
偽モナー化してるwwwwwwwww


272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:57:11.69 ID:uR7zO8hs0
( ´_ゝ`)「さて……角刈り?」

( -"_ゞ-)「この前と同じで」

( ´_ゝ`)「坊主?」

( -"_ゞ-)「同じで」

( ´_ゝ`)「パンチパーマ?」

( -"_ゞ゚)「……ええ加減にィ、しんさいや?」

( ∩_ゝ∩)「サーセン」

(´<_` )「ばかたれ」

( ´_ゝ`) シャキシャキシャキシャキシャキ

( <●><●>)「風呂お先戴きました」

o川*゚ー゚)o「みんな髪の毛さっぱりしてきたねぇー」

( ´_ゝ`)「おらっしゃぁ! 出来です!」

( -"_ゞ-)「ありがとう。風呂……」

o川*^¥^)o「連れてったげるー!」


273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 20:59:12.36 ID:bChrgoY4O
キュートwww


274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:00:31.02 ID:uR7zO8hs0
( -"_ゞ-)「あ、ありがとう。悪い」
   _,,_
( ´益`)

(´<_`;)「兄者……顔が流石な事になってるぞ……」

( ゚д゚ )「たっだいまですー」

(  ゚∀゚ )「アヒャひゃうぅー」

( <●><●>)「黒川さんが出たら、ご飯にしましょう。スープとサラダくらいは作ります」

(  ゚∀゚ )「うあ、アヒャン」

( <●><●>)「はいはい、おにぎりもですね」

( ゚д゚ )「スープはコンソメでいいですーか? 野菜何があったかなぁー」

(´<_` )「何かやることがあれば」

( <●><●>)「先に片付けてしまってください。追加椅子を持ってきます。どっちかお誕生日席ですよ」

(*´_ゝ`)「憧れのお誕生日席wwwww」


275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:01:30.83 ID:bQYZcDDNO
ちょwwww兄者の顔wwwwww


276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:03:09.94 ID:bChrgoY4O
兄者wwww


277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:04:00.64 ID:uR7zO8hs0
【数時間後】

dis9-277.jpg


おきゃくさんが くる ときも ある!

ごはんは みんなで たべるのが おいしいね!


おわり


278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:05:05.49 ID:uR7zO8hs0
支援など、レスありがとうございました

前回の投下からかなりの間が開いてしまい、すみませんでした
本当に、すみませんでした

長時間の投下にお付き合い下さり、心から感謝です
もし何か質問などありましたら、受けさせていただきます


279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:05:51.98 ID:7jDY4tQjO
乙!


280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:06:11.30 ID:bChrgoY4O
おつ!面白かったよ!


281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:06:48.38 ID:qdnejiaL0
乙!


282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:10:18.33 ID:bQYZcDDNO
乙!
髪型の細かい設定とかある?


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:11:11.89 ID:Zi+KkjDr0
乙です!


284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:11:20.74 ID:iaB37gzyO
乙ー。みんな可愛いな


285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:13:30.01 ID:uR7zO8hs0
>>282
基本的なキャラはなんとなく決まっています
でも限定せずに皆さんの脳内のキャラクタ像で想像してくださるとうれしいです

ただキュートは耳の下辺りで、髪飾り大き目のゴムで2つ縛りです
ファンネルとか手じゃないつもりです


286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:16:04.81 ID:bQYZcDDNO
>>285
そうか、サンクス

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:21:58.43 ID:ZUb/80cYO
乙!
シューの相手って、今まで顔出てきた?


288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:24:01.75 ID:uR7zO8hs0
>>287
すみません
その辺はネタバレになるので伏せさせていただきます
まだ出てきていないキャラも沢山居ますので、確率は半々と言ったところでしょうか


289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:25:07.25 ID:qdnejiaL0
2週間くらい前に知って、面白くて一気にぜんぶ読んだよ
今日遭遇できて嬉しいわ


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:35:18.30 ID:uR7zO8hs0
>>289
そう言っていただけてこちらが嬉しいです
ありがとうございます



では、今日はこの辺で失礼します
皆さん長時間色々とお疲れ様でしたw

いつも、ありがとうございます
おやすみなさい


291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:37:50.88 ID:+N9tpopy0
待ってたよ~!
乙!


292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 21:44:28.57 ID:qdnejiaL0
>>290
次回も楽しみにしてます!おやすみなさい


293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 22:01:54.93 ID:3dvLxGHIO
乙。



まとめの一話から4時間くらいで今読み切った

正直ナメてた
なんだこのグロぼの

次から貼りついてやるから覚悟しやがれ


294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/07(日) 22:01:55.82 ID:ZUb/80cYO
次回を楽しみにしてるよ!お休み


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