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◆(,,゚Д゚)「もしもし○○?今すぐ来て!」~助け屋GU~のようです 十二日目 かつて

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44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/10(土) 21:46:37.08 ID:XFBs4MW60
それほど大事でもないおまけ


十二日目 かつて


「……ふぅ。人を殺したことは、あるかしら?」

彼女は。
やはり何の感慨も無さ気に同時にさも当たり前のようにどうしようもないほど虚無的だった。
そんな風に、その日も、言った。後ろを向いているので顔色は伺えない。

ミ*゚∀゚彡「ないです」

「………そう。良い子ちゃんね」

仕草の一つ一つから、大人の色香が漂う女性。
艶やかな金のツインテールや柔らかそうな紅い唇。西洋人形のような整った顔立ちに、――絞め殺したくなる白い首筋。

ミ*-∀-彡「(僕は多分――この人が、好きなんだ)」

もっとも、それがどういう類の感情なのかは分からないが。
恋と呼ぶには楽過ぎて、尊敬とするには近過ぎる。流れ出る言葉のように曖昧な――。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/10(土) 21:49:35.02 ID:XFBs4MW60
「――ふぅ。貴方は、他人を利用はしても、他人を信頼はしない人でしょ?」

ミ*-∀-彡「はい」

「周りには沢山の人がいたでしょう。でも、結局貴方はずっと一人だったのね」

――彼女は。
いつも、このような感じだった。
疑問は元より疑問ではない。口に出した時には既に答えが出ている。
躊躇なく、迷いなく、ほんの微塵のためらいもなく、それでいて自然に――心の中の真実を抉る。

純粋に言葉だけで人を殺し得る存在。
彼女は“何気なく”最悪なのだ。呼吸するように心を射抜く。

「実は『友達』と呼べる存在もいない。何か不味い事態に陥った時の対処法がない。だから、誰よりも臆病な貴方は安全を選ぶ」

ミ*-∀-彡「(思考を踏み躙られる感覚。それでいて――)」

案外、悪くなかったりする。
悪くないどころか――心地良い。気持ち良い。

「それは、ある意味――あの子と同じでしょう?」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/10(土) 21:52:39.74 ID:XFBs4MW60
…彼女が指差した先には一人の少女がいた。
真赤な長い髪を後ろ手に束ねている。着ているシャツの背には「善人」と大きく書いてあった。

ノハ;φ⊿゚)っ「あーれー? なんだ? ううん……」

眼帯(厳密に言えば望遠鏡、赤外線暗視ゴーグル等の機能を備えた眼帯状の機器)をつけて右往左往している少女、ヒート。
生きる目的に関する問いに「暇潰し」と――正しくは、「時間に潰されない為の暇潰し」と答えた少女は。
どうしようもなく善人かつ救いようもなく善人で変わりようなく善人だ。

――言葉で人を殺す彼女とは違う。
ただひらすらに、“善いだけ”の自殺志願。


「あなたも、あの子も。『第一原理』を持っていないのね。だから私に管理されているのが心地良い。きっと、それだけよ」

別に否定する気はなかったし――その通りだと思った。
“答え”は僕に必要ない。目的も、意味も、結果も。全てを――彼女が決めてくれるから。
悩まなくてもいい。迷わなくてもいい。考えなくてもいい。

――僕は今、幸せだから。



十二日目 かつて 終



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/10(土) 21:55:36.08 ID:XFBs4MW60
ご支援ありがとうございました。
なんか、色々出てきましたがまぁ、大丈夫です。
バトル展開はないです。戦闘書きたいわけじゃないので。自分は不幸な奴を書きたいんです。



【物語の余談】
「登場人物の言葉は別に作者の言葉ではない」という話。
同じく、「登場人物の思想は作者の持論ではない」のも然りであるはず。

色々な『答え』を見つけた人を書きましたが、どれが正解と決めるのもおかしな話。
ヌーヴォーロマンなのですから。お好きな解答をどうぞ答えに。
別の選択肢を強調する為に似た境遇のキャラクターを沢山出したわけですので。



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/10(土) 21:58:42.35 ID:XFBs4MW60

2+1は好きだったんだけどなぁ

>>8
評判が何故か悪いですが、自分も大好きです。
プロローグにもならない独り言小説であり、“答え”を間違った人々が唯一悩んでいた青春時代の話ですから。
誰も彼もどうしようもないぐらいに不実で曖昧。手に入らないはずのない幸せを求めていた時の話ですから。




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