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◆(-_-)は裏を見るようです 第一話 「我慢する優等生」

インデックス/次の話

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:36:36.63 ID:OTxeCf0hO
どうせ立たない


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:37:28.40 ID:bN8vwgBl0
立っちゃったね


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:37:42.06 ID:OTxeCf0hO
嘘だろ……


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:39:16.78 ID:WT6qgQYi0
期待してる


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:39:27.37 ID:OTxeCf0hO
僕は自分を客観的に見ることが出来ると思っている。

別にあなたとは違うんですとかそういう意味ではないが、それが僕という人間への総評であり、
アイデンティティであり、
唯一の長所であり、
数多くの短所の一つでもある。

~~~~~~~~~~~~


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:42:13.44 ID:OTxeCf0hO


(-_-)は裏を見るようです

~~~~~~~~~~~~
VIP高校、2-B、昼休み

( ^ω^)「ドクオ! 今日はツンとショボンとカラオケ行くお!」

('A`)「……マンドクセ」

ξ゚⊿゚)ξ「いいから来なさいよ。人数多い方が一人当たりの負担が減るんだから」

(;´・ω・`)「それは言わない方が……」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:43:41.33 ID:OTxeCf0hO

(*゚ー゚)「はいギコ君、あーん」

(,,゚Д゚)「ん、あーん」

(*゚ー゚)「どう? おいしい?」

(,,゚Д゚)「おう、いつもよりうまいぞゴルァ」

(*^ー^)「よかったー」


( ´_ゝ`)「何あのイチャイチャオーラ、死にたくなるんだけど」

( ゚д゚ )

( ´_ゝ`)「こっちみんな、あっち見てろ。あの糞カップルにガンつけたれ」

( ゚д゚ )゛コクリ

(゜д゜ )クワッ!



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:43:53.63 ID:WT6qgQYi0
ながら?


12 :一応全部書き溜めてあります:2010/06/17(木) 20:45:26.23 ID:OTxeCf0hO
('、`*川「……でさー。デート誘っといて割り勘にさせんなっつーの。マジありえないよねー」

ミセ*゚ー゚)リ「んーそうだねーありえないありえないー」カチカチ

('、`*川「携帯しまえコラ、渡辺を見習え」

从'ー'从「あれれ~? 私のお弁当がないよ~?」

('、`*川「前言撤回させんな」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだよねー。やっぱカステラの紙は食べちゃうよねー」

('Д`#川「何の話しとんじゃゴラァ!」

  _
( ゚∀゚)「お願いしますクー様! そのたわわなオッパイ揉ませて下さい!」

川 ゚ -゚)「糞にまみれて死ね」
  _
( ゚∀゚)「シューさ……」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「ハインの姐御!」

从#゚∀从「デブの汗で出来たプールで溺れて死ね!」

lw´‐ _‐ノv「おいなんでスルーした」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:47:12.12 ID:OTxeCf0hO
  _
( ゚∀゚)「やっぱ米ばっか食べたって成長しないんじゃね」

lw´‐ _‐ノv「米俵で潰れて死ね」ゴゴゴ
  _
(;゚∀゚)「なんで米俵持ち歩いてんの!? 降ろして! それ降ろして!」

( ^Д^)9m「プギャーwwwwwwwwwww」

( ´ー`)モグモグ
  _
(;゚∀゚)「笑ってねーで助けろプギャー! シラネーヨも淡々と食ってんじゃねーよ!」

( ´ー`)「……めんどくセーヨ」
  _
(;゚∀゚)「友人の命がヤバいのに!?」

lw´‐ _‐ノv「お焦げの旨さにむせび泣いて死ね」

( ´ー`)「……俺貧乳派ダーヨ」

( ^Д^)「あ、俺も。Rioとか最高」
  _
(#゚Д゚)「非国民どもがあああああ!!!」

lw´‐ _‐ノv「コンソメで炊いた米の思わぬ美味に目玉飛び出して死ね」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:48:46.22 ID:OTxeCf0hO
(-_-)モグモグ

( ^Д^)「おいヒッキー! 焼きそばパン3つ買ってこいよ!」

(;-_-)「え……」

昼休み、またプギャーが叫んでくる。

いつものことだ、パシリに使われるのは。

モララーがいれば止めてくれるのだが、生憎今日は忌引とのことだ。

まあいたらいたで喧嘩に発展しかねないので、この方が楽とも言える。

(-_-)「……いくつ?」

( ^Д^)「ん? おお従順だな……。おい、他にいるか?」
  _
( ゚∀゚)「あ、じゃあ俺焼きそば二つとコロッケ、あとオレンジジュース」

('、`*川「クリームパンとジャムパン、あとオレンジ」

( ゚д゚ )「タマゴサンドとコーヒー牛乳」

( ´_ゝ`)「カロリーメイトのフルーツ、200円の方な」

( ^Д^)「お前ら少しは遠慮しろwwwww」

お前が遠慮しろ、とは言えない。


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:50:22.69 ID:OTxeCf0hO
買いに行くこと自体は別にどうってことはない。

時間も潰せるし、クラスから逃げるために意味も無く学校中をさまようなんてことをしなくて済む。

金も、別に僕のおごりってわけじゃない。

プギャーいわく、

( ^Д^)「え、だって金払わせたら恐喝罪じゃね?」

とのこと。

妙なところで真面目だから、こちらも嫌うべきかどうか判断がつかない。

ただ、少し困るのが、

(;-_-)(全部持てるかなぁ……)

少々僕の手にあまる、ということだった。

まあ口答えすればまた面倒なことになるから、

(-_-)「……」ガラッ

黙ってパシられるだけだ。
~~~~~~~~~~~~


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:52:04.39 ID:OTxeCf0hO
廊下を歩いていると、後ろからパタパタと走る音が響いてきた。

なんとなくだが、想像がつく。

(´・ω・`)「待って待って、ヒッキー」

やはりショボンが追いかけて来ていた。

(´・ω・`)「僕も購買に行くよ。今日は弁当じゃないから」

(-_-)「……ショボン君も僕に頼めばよかったのに」

(´・ω・`)「そんなに持ち切れないだろう? それに、まだ何を買うのか決めてないんだ」

ショボンはたまにこうやって僕のパシリを手伝う。

同情しているのか、もしくは単に暇つぶしなのかはわからないが、どちらにせよ運び手が増えるのは喜ばしい。

(-_-)「……ありがとう」

(´・ω・`)「いえいえ」

こうして僕らは並んで歩く。

特に会話もないが、僕にとっては少し喜ばしい時間に思える。

~~~~~~~~~~~~



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:53:37.89 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「……大分減っちゃってるね」

購買には、ほんの少しのパンしか残されていなかった。

(-_-)「えっと、焼きそばパンを五つと、コロッケパンと、ジャムパンと、クリームパンと、タマゴサンドと、オレンジジュース二つと……」

(´・ω・`)「あとコーヒー牛乳とカロリーメイトのフルーツ味の大きいやつだね」
(-_-)「あ、あとそれで」

購買のおばさんがそろばんをパチパチと鳴らす。

(-_-)「……どうも」

代金を払い、後ろのショボンに譲る。

いつもは、この後ショボンが自分のパンを買って、僕の持つパンを半分持ってくれる。

だが、今日は少し違った。



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:54:16.53 ID:bgylppy3O
これは期待せざるをえない


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:55:29.49 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「……あーもうパン無いですか、それじゃあコーヒー牛乳で」

(;-_-)「……!」

僕が買い過ぎてしまったせいで、彼の買う分が無くなってしまった。

僕は、先に彼に買わせるべきだった。

わざわざパシリの手伝いをしてくれる彼に、少しは配慮すべきだったのだ。

(´・ω・`)「お待たせ」

(;-_-)「……ゴメン」

(´・ω・`)「いいよいいよ。そんなにお腹すいてなかったし。ブーンからお菓子を貰うよ」

ショボンは何もなかったかのように笑っていた。

その笑顔が、僕の心を締め付けている。




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:57:13.12 ID:OTxeCf0hO
(;-_-)「……あの、これ、焼きそばパン、あげるよ」

(´・ω・`)「別にいいって。ほら、半分持つよ」

そう言って僕の持っていたパンとジュースを半分奪い取る。

(´・ω・`)「早く行かないとプギャーに怒られるよ」

彼とならんで教室に帰る。

どこかで腹の虫が鳴いていたような気がしたが、あえて僕は無視をした。


~~~~~~~~~~~~



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:58:21.48 ID:OTxeCf0hO
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ショボン! ほらブーン、謝んなさい!」

(;´ω`)「お、おー……ショボン、ごめんなさいだお」

(;´・ω・`)「え、何? なんかしたの?」

教室に帰ると内藤が奥から出てきて、いきなり僕らに頭を下げた。

(;´ω`)「あの、これ……壊しちゃったお」

(´・ω・`)「……なんだ、眼鏡のことか」

差し出された内藤の手には、ショボンの私物である眼鏡が乗っかっていた。

全体が歪んで、片方のツルが折れてしまっている。

(;´ω`)「うっかり肘で潰しちゃったんだお……本当にごめんだお」




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 20:59:51.99 ID:OTxeCf0hO
内藤はペコペコと頭を下げている。

僕まで謝られている気分になって少し居心地が悪い。

するとショボンは眼鏡を手に取って、

(´・ω・`)「ちょうどよかった」

と言った。

(;´ω`)「お、おー?」
(´・ω・`)「最近視力が落ちてきてね、度が合わなくなっていたんだ」

(´・ω・`)「でも、親に眼鏡を変えたいって言いだしにくくてね」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(´・ω・`)「これで、いい口実が出来たよ」

( ´ω`)「おー……でも、壊しちゃったのは事実だお。弁償させてもらうお」

(´・ω・`)「いいっていいって」

( ´ω`)「……でもそれじゃ、僕の気持ちが収まらないお」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:01:22.22 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「……それじゃあ、ブーンの持ってたポテチ。あれを一袋ちょうだい」

( ^ω^)「……本当にそれでいいのかお?」

(´・ω・`)「お昼ご飯が買えなくてね」

(*^ω^)「おっおっ、了解だお! 何袋でも食べてくれお!」

内藤はバタバタと自分の机に戻っていった。

その一連の流れを見ていたツンデレが口を開く。

ξ゚⊿゚)ξ「……悪かったわね、気を遣わせちゃって」

(´・ω・`)「さあ、なんのことやら?」

ξ゚ー゚)ξ「……カラオケ代くらいはおごってあげる」
この光景はたまに見かける。

ショボンは、決して人を責めない。

心の広い人間、というのがクラスの認識だ。

~~~~~~~~~~~~


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:02:59.58 ID:OTxeCf0hO
帰り道、僕はショボンという人間について考察してみる。

心の広い人間。

決して人を責めない人間。

これは、彼の美点についての認識だ。

次に、僕の考えた考察をつけ加える。

あまり本音を漏らさない。

これは、彼を観察していて気づいたことだった。

彼は人と本音で話さない。

相手に合わせて話し、相手の気分を害さないようにしている。

つまり空気を読むことに長けているのだ。

だからこそ、クラスに彼を嫌う人間はいない。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:03:10.06 ID:QULeUpwiO
ショボンこええ


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:04:47.72 ID:OTxeCf0hO
あと、感情を溜めこんでいる。

一度だけ、彼の怒った顔を見たことがあった。

プギャーが彼の持っていたカバンに誤ってコーラをかけてしまったのだ。

その時は、今日のようにプギャーが謝ってショボンが許す、という流れだった。

だけど、僕は彼がカバンを洗いに行くとき、見てしまった。

ガラス窓に反射した、彼の般若のような顔を。

彼は体内に、感情を溜め込む容器のような物があるように思える。

恐らくあれは、その容器に入り切らなくなった分が表面化したのだろう。

もしくは人の見えていないところで(僕は見えてしまったが)感情を表面化することで、容器に溜まった分を消費しているのかも知れない。

どちらにせよ、彼は自分の感情を極力コントロールしている。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:06:19.49 ID:OTxeCf0hO
以上四つの点から、僕のショボンと言う人間の総評は、
『コミュニケーション能力に富み、人に好かれやすい』
そして、
『責任感が希薄に感じられ、人の上に立つのには向かない』
ということだ。

自分でも趣味が悪いのは重々承知している。

だが、人間観察こそが僕の趣味なのだから仕方がない。

~~~~~~~~~~~~


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:08:09.35 ID:OTxeCf0hO
僕の部屋にある姿鏡。

その右にある時計は12時を過ぎたところだ。

僕は鏡の前に立つ。

(-_-)「……お前は誰だ?」

これはよくある「ゲシュタルト崩壊」というものだ。

鏡に向かって「お前は誰だ」と言い続けると精神が崩壊する、というもの。

かれこれ数年やり続けているが、最近になってようやく面白いことになってきた。

(-_-)「お前は誰だ」

(-_-)『僕はヒキダタケシ、17歳。両親との三人暮らし。趣味、特技は人間観察。内向的でコミュニケーション能力に乏しく、友人は少ない。』


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:09:46.97 ID:OTxeCf0hO
鏡の中の『僕』が喋るのだ。

『僕』が喋る間、僕はまるで第三者の人間のようになる。

(-_-)「お前は誰だ」

(-_-)『身体は貧弱、顔は高く見積もって下の上。童貞。最近筋トレを始めた。でも一週間以内に終わる可能性が高い』

『僕』は僕を極めて冷静に評価する。

僕自身の気づかない(フリをしていただけかもしれない)欠点まで洗い出してくれる。

(-_-)「お前は誰だ」

(-_-)『頭は比較的良い。しかし、応用力、柔軟さに欠けた、いわゆる頭でっかち。直す気は無し』

……ただ、少し傷つくことも言う。


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:11:04.06 ID:OTxeCf0hO
(-_-)「お前は誰だ」

(-_-)『異性に興味が無いわけではない。しかし、内向的な性格が異性との交流を拒んでおり、それを自分は異性に興味が無いと思いこませる要因となっている』

これまたずばりと僕の急所をえぐる。

(-_-)「……余計なお世話だ」

思わず口が滑る。

だが、次の瞬間、信じ難いことが起きた。

(-_-)『そうやって自分から目を背けるのはいけないことだぜ?』

(;-_-)「っ!」

『僕』が、返事をした。

今までは、「お前は誰だ」という言葉にしか反応しなかった『僕』が、初めて返事をしたのだ。

それも、第三者視点ではなく、僕が意識を持った一人称視点の状態で。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:13:24.25 ID:OTxeCf0hO
(-_-)『驚くなよ。別に今までとさして変わりは無いさ』

(;-_-)「……とうとう精神崩壊したか?」

(-_-)『いや、お前は正常さ。正常に、狂ってるんだ』

『僕』、いや、彼が喋る。

信じられないが、「僕」という枠組みから独立して、自我を持ったように思える。
(;-_-)「……それって精神崩壊と言わないか?」

(-_-)『いーや、少し違うな。お前は自我を保っていて、それでいて狂っている』

(-_-)『言うなれば、お前は自分が狂っていると自分で認識しているんだ』

(;-_-)「……」

彼は流暢に話す。

まるで親友、もしくは兄弟に話すかのように。



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:14:52.31 ID:0TwBAIPJ0
面白い支援


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:15:34.68 ID:OTxeCf0hO
(;-_-)「……どうしてこうなった……」

(-_-)『そいつはお前自身が知っているはずだ』

僕自身が知っている?

僕には、二重人格の願望でもあったのか?

(;-_-)「誰なんだよ……お前」

(-_-)『……ハァ、その質問は聞き飽きてるんだ。なんなら自分で確かめるか?』

(;-_-)「は?」

(-_-)『お前に、知る度胸はあるか? いや、あるだろ?』

(;-_-)「な、何を知るって?」

(-_-)『そいつは行ってみりゃわかる』


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:16:52.41 ID:OTxeCf0hO





彼は手を伸ばしてくる。

僕の手がつられて動いた。

手の平が重なる。

鏡越しに、彼と触れた。

鏡の冷たさも、人肌の暖かさも感じなかった。








37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:18:22.16 ID:OTxeCf0hO






(-_-)『交代だ』

彼が静かに、はっきりと、紡いだ言葉。




世界が、暗転した。






~~~~~~~~~~~~



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:20:07.33 ID:OTxeCf0hO
目を開けると、そこはやはり僕の部屋だった。

僕は鏡の前に立っていて、鏡には僕の姿が写っていた。

(-_-)『……さっさと部屋の外に出ろ』

……訂正、彼が写っていた。

(-_-;)「……今のは一体……?」

(-_-)『まわりを見てみりゃわかるさ』

(-_-;)「?」

ぐるりと部屋を見渡す。

……奇妙な違和感を感じた。

何かがおかしい、ちぐはぐな感じがする。

だが、その正体が何かはわからない。


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:21:25.38 ID:zYPQpzQsO
こええ


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:21:39.89 ID:OTxeCf0hO
(-_-)『……時計を見てみろ』

言われて、鏡の左にある時計を見る。

時刻は1時前をさしていて、



……左?

時計は鏡の右側のはずだ。

ハッとして時計に目を凝らす。

……数字が鏡文字になっている。


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:23:12.29 ID:OTxeCf0hO
急いで部屋を改めて見渡す。

机も、本棚も、タンスも、全て配置が逆さまだ。

本の表紙も鏡文字になっている。

(-_-;)「……鏡の世界に入った?」

(-_-)『ご名答。お前は世界の裏に入ったんだ』

彼の声が響く。

頭が混乱する。

地面がぐらりと揺れる。

身体がガタガタと震える。



鏡の彼は、笑った。



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:24:27.30 ID:OTxeCf0hO
(-_-)『とりあえず、ドアから外に出ろ。で、ひたすら進め。どこでもいいから進み続けろ』

( _ ;)「……ふ、ふざ、けるな。もとの、せか、世界、に、戻せ」

(-_-)『だから外に出ろって。先に進めば帰ってこれる』

( _ ;)「しん、よう、で、できな、できない」

(-_-)『んなこと言ったって、このままじゃお前は一生出られないぜ?』

( _ ;)「鏡、を、さわ、れば」

(-_-)『俺が触らない、つまりお前も触れない。OK?』

( _ ;)「意味、が、わからない」

(-_-)『いーや、お前はわかってるさ』


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:26:09.38 ID:OTxeCf0hO
彼は愉快そうに喋る。

彼が喋るたびに、身体の震えが止まる。

彼が喋るたびに、僕は彼の目を見ていた。

(-_-)『まあとりあえず出ろって、な? 行動から全てが始まるんだ。逆に言えば、行動しなけりゃなんも始まらない』

深呼吸をする。

徐々に身体の震えを抑える。

頭の中をクリアにする。

(-_-)「……よし」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:27:58.33 ID:OTxeCf0hO
(-_-)『決心したか?』

(-_-)「……不本意ながら」

ともかく、この鏡世界から抜け出すには、この部屋からでなければいけない。

彼の言葉を引用すれば、『行動しなけりゃなんも始まらない』。

(-_-)「ドアを開けて、ひたすら進めばいいんだね?」

(-_-)『おうよ。途中、色んな事があるかもしれんが、まあお前なら大丈夫だ』

(-_-)「……褒めてるの?」
(-_-)『イエス』

どこか満足げな彼の顔から目を離す。

そしてドアへ向かい、ドアノブに手をかける。

そして振り向かずに、こう聞いた。

「お前は誰だ」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:29:33.05 ID:OTxeCf0hO




『お前の心に聞いてみな!』




ドアを開け放つ。

光が、僕を包んだ。






~~~~~~~~~~~~


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:30:46.88 ID:OTxeCf0hO
そこは、不思議な場所だった。

まず高い壁がぐるりと360°取り囲んでいた。

そして中心には光るハシゴがそびえ立ち、上を見上げれば遥か彼方までハシゴも、壁も、ずっと伸びている。

空は真っ黒で、まるでハシゴが吸い込まれているようだった。

すると不意に、黒い空から白いチューブがピョコンと飛び出す。

そしてチューブから、何やら噴き出してきた。

(-_-;)「うわぁっ!」

急いで壁まで走る。

後ろでバシャッと、水が落ちたような音がした。


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:32:31.81 ID:OTxeCf0hO
振り向いて見れば、赤いスライムのような液体が奇妙な形を作っている。

高さ2メートルほどの、綺麗な半円柱。

(-_-;)「なんだこれ……っと!」

またチューブが伸びてくる。

また僕のいる場所目掛けて。

床の半分は、先ほどの赤いスライムで綺麗に覆われている。

つまり、あれが落ちれば床の踏み場が無くなるということを意味する。

逃げ場は……上。

僕は急いでハシゴを掴む。

手が滑らないよう気をつけながら、でも極力急いで昇る。


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:34:13.70 ID:OTxeCf0hO
5メートルほど昇ったところで、チューブからまた噴き出す。

今度は青いスライムが、同じように半円柱を形作る。
そして、またチューブが伸びてくる

(-_-)「……つまり、上まで昇れってことか」

あのスライムで溺れたくないならば、ひたすらハシゴを昇るしかないということだ。

噴射の間隔は30秒くらい、つまり30秒で2メートル以上昇ればいいのだ。

スローペースでも充分間に合う。

ただ一つ、心配なのは、

(-_-;)「このハシゴ、何メートルあるんだろ……」

僕の体力がもつか、ということだった。


~~~~~~~~~~~~


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:36:31.76 ID:OTxeCf0hO
(-_-)「……ふぅ」

登り始めてからどれだけ時間がたったのだろう。

もう床は見えず、一番上の段のスライムも遥か下方にある。

しかし、ハシゴはまだ続き、壁もまだ僕を取り囲んでいる。

幸いだったのは、疲れを感じないことだ。

これだけ昇っても、体力は有り余り、腕が疲れる様子もない。

原因はわからないが、この鏡の世界では現実の常識が通用しないのかもしれない。


ハシゴを昇っている間、いろいろなことに気づいた。

まず、あのスライム。

なぜか、赤と青が圧倒的に多い。

たまに黄色やピンクも出てくるが、ほとんどが赤と青の二色だった。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:38:13.14 ID:OTxeCf0hO
そして、白いチューブ。

初めは噴き出すだけかと思っていたら、稀にスライムを吸いこむチューブがある事がわかった。

上の方にあるスライムにチューブを伸ばして吸い込むのだ。

これは30秒のルールに従わず、唐突に現れて唐突に消える。

黄色のスライムが比較的吸い込まれやすいらしい。

あと、手足が滑って落ちそうになると、チューブがいきなり飛び出して支えてくれる。

これには幾度となく助けられた。



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:39:25.02 ID:OTxeCf0hO
以上のことから判断するに、この世界は比較的安全のように思える。

まだ何が起きるかわからないが、少なくとも死ぬことはないだろう。

それにしても、何かが頭にひっかかる。

この世界にデジャヴのようなものを感じるのだ。

それがどうしても思い出せない。


~~~~~~~~~~~~


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:41:34.01 ID:OTxeCf0hO
ハシゴの終点には、何もなかった。

黒い空は依然として存在し、まわりの壁はいまだ伸び続けている。

(-_-;)「……もしかして、間違えた?」

あの壁のどこかに扉でもあったのだろうか?

スライムの中に潜るべきだったのだろうか?

初めから部屋のドアを開けるべきじゃなかったのだろうか?

(-_-;)「どうしよう……」

ハシゴの頂上で悩み続けるが、解答などでるはずもない。

一か八か、ここから飛び降りてやろうか、などと思いはじめた、その時、

(-_-)「……ん?」

黒いチューブが、黒い空から現れた。

そしてその黒いチューブは僕の方へと伸びていき、

(-_-;)「……いやいや、そんなことあるわけ……」

僕を吸い込んだ。

~~~~~~~~~~~~


57 :ここから、不快感を感じさせる表現が出てくることがありますので、お気をつけ下さい:2010/06/17(木) 21:45:28.38 ID:OTxeCf0hO



「僕は我慢できる」

暗い部屋、チューブに吸われた先には、またもや不思議な部屋が待っていた。

「目の前で昼ご飯が無くなっても、眼鏡を壊されても、コーラをカバンにかけられても、僕は我慢できる」

まるで暗幕に包まれたような薄暗い部屋。

様々なツボやバケツが所狭しとならんでいる。

人の形をしたミニチュアが、椅子に座る彼の足元にたくさんころがっていた。



(´・ω・`)「だって僕は、彼らより優秀だから」

ショボンは無表情で喋る。


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:47:08.83 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「優秀だから、我慢できるんだ」

(-_-;)「……ショボン君?」

(´・ω・`)「たとえ理不尽に叱られたって我慢出来る」

(´・ω・`)「だって僕は優秀だから」

(´・ω・`)「たとえ約束を破られたって我慢出来る」

(´・ω・`)「だって僕は優秀だから」

(´・ω・`)「たとえ大事な物を壊されたって我慢出来る」

(´・ω・`)「だって僕は優秀だから」

淡々と、無感情に、ショボンは喋る。


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:48:21.53 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「今日は、朝ご飯抜きだったんだ」

(´・ω・`)「あの眼鏡、度は合わせたばかりだったんだ」

(´・ω・`)「あの時のカバン、一番お気に入りのやつだったんだ」

(´・ω・`)「でも、僕は我慢するんだ」

(´・ω・`)「我慢すれば、彼らよりも上だから」

ある一つのツボから、白いチューブが飛び出す。

チューブから、赤いスライムが3つ吐き出された。

3つのスライムはウネウネとうごめき、それぞれ同じ形になる。


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:49:57.06 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`#)「ふざけるな! 昼飯をどれだけ楽しみにしたと思ってんだ!」

(´・ω・`#)「ふざけるな! この眼鏡、自腹だったんだぞ!」

(´・ω・`#)「ふざけるな! あのカバン、父さんの形見なんだぞ!」

ショボンの顔に変形したスライムは怒鳴り散らし、パチンと弾けて消滅した。

(-_-)「……なるほど」

この部屋にある容器の全てに、あのスライムが詰まっているのだろう。

僕自身も、容器の中にいたということだ。

あのスライムの正体は、ショボンが溜め込んだ感情。

赤が、おそらく怒りを表している。

他の色はわからないが、数の多さから、青はきっと悲しみかなにかだと思われる。

たまにああやって感情を吐き出し、発散させている。

だから、あそこに座るショボンは無表情なのだ。


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:51:54.57 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「……女は嫌いだ」

(´・ω・`)「女は、感情のままに行動し、感情を撒き散らしながらまわりを巻き込む」

(´・ω・`)「騒がしいんだよ」

(´・ω・`)「少しは、感情を抑えるってことが出来ないのか?」

彼の指先から、なにかが生えてくる。

赤い、新しいスライム。


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:53:34.10 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「だから女はガキなんだ」

(´・ω・`)「女の方が精神年齢が高い? 馬鹿言うな」

(´・ω・`)「自分勝手に行動し、出来ない事があれば甘え、面倒くさければ男に押し付ける」

(´・ω・`)「男女平等をヒステリックに叫び、そして男は女を助けるものとのたまい、伝家の宝刀『それでも男?』を振りかざす」

指先のスライムがどんどん大きく膨らんでいく。

やがて頭ぐらいの大きさになると、からチューブが伸びてくる。

スライムを吸い込み、再びバケツへ引っ込む。


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:55:35.41 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「それでも僕は我慢する」

(´・ω・`)「デートに行けば奢ってあげる」

(´・ω・`)「女の子の荷物は持ってあげる」

(´・ω・`)「嬉しそうに話すならば、僕も無理矢理笑顔を作ろう」

(´・ω・`)「理不尽にキレてくるならば、僕はひたすら謝ろう」

(´・ω・`)「だって僕は優秀だから」

永遠と無表情で喋るショボン。

その様子はまるで、なにかを悟ったかのようだ。

(-_-;)「……」

これは、一体なんなのだろうか。

ショボンの内面だとしたら、彼はこんな事を考えて、クラスで笑っていたのだろうか。



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:57:38.66 ID:OTxeCf0hO
決して、狂っては、いない。

これは、おそらく正常な人間の思考の一つだ。

これと同じような思考を持った人間は大勢いるだろう。

しかし、だったらなぜ、



( _ ;)「うっ……おえぇぇ……!」



こうもおぞましいのだろうか。

いっそ彼が狂っているのならば、どれほど楽だったことだろう。

普通の人間の裏側をこれでもかと見せつけられる、それがこんなにも気持ち悪いものだとは。


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 21:59:59.91 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「感情を剥き出しにするやつは、みんな嫌いだ」

ショボンは足を高く上げる。

(´・ω・`)「僕のような優秀な人間が我慢すればいいけど、もし僕がいなかったらどうするの?」

(´・ω・`)「我慢出来ない人間に感情を剥き出しにしたら、絶対険悪になる」

(´・ω・`)「そう、絶対ね」

(´・ω・`)「君達も、早く僕のレベルまで上がってきてよ」

(´・ω・`)「じゃないと」

足を振り下ろす。



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:01:08.94 ID:OTxeCf0hO





ミニチュア達が砕け散るその瞬間、



ミニチュアの顔がクラスメートに見えたのは、僕の幻覚ではないだろう。




70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:03:08.76 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「さて、一つだけ質問を許そう」

突然、彼がにこやかになった。

クラスで笑う、いつものショボンだ。

(-_-;)「……は?」

(´・ω・`)「なんでもいいよ、ヒッキー君。正直に答えてあげる。僕は優秀だからね」

……彼はこちらを認識していたのか。

永遠と一人で喋り続けるものだと思っていた。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:04:19.10 ID:OTxeCf0hO
(-_-;)「質問……質問……」

聞きたいことは山ほどある。

君はただ臆病だから、人の顔色を窺っているだけじゃないのか?

本当は、人を咎める勇気を持っていないだけじゃないのか?

君は本当に自分が優秀だと思っているのか?

君の女性観は、少々偏り過ぎていないか?

君の考えの根拠は全て、君の独善的判断にすぎやしないか?

何にしようか迷っていた時、頭にある光景が浮かぶ。


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:08:00.77 ID:OTxeCf0hO



僕のパシリを手伝うショボン。

並んで歩く、僕とショボン。

あれは、幻想か、真実か。


( _ )「……君は、僕という人間が好きですか?」

気づいた時には、口からこぼれていた。






74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:09:04.76 ID:g2cForbz0
うーん、それを聞くのは・・・


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:09:54.63 ID:95OGC3if0
wktk


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:11:39.50 ID:7NHWWbkY0
短編?
面白いな支援



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:12:02.45 ID:OTxeCf0hO




(´・ω・`)「君が今まで通り、感情を隠していてくれたらね」




世界が、光に包まれた。






~~~~~~~~~~~~


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:14:50.33 ID:OTxeCf0hO
目の前には、鏡がある。

他には、何もない空間。

(-_-)『よお』

( _ )「……お前は、何がしたかったんだ」

(-_-)『それはお前自身が知ってんだよ。さっさと気付け根暗野郎』

( _ )「……もういい、帰る」

(-_-)『はいはーい。それじゃ交代するか』

彼が手を伸ばす。

僕も手を伸ばす。

手の平が触れ合う瞬間、呟く。


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:17:59.74 ID:OTxeCf0hO






(-_-)「二度と会いたくない」

(-_-)『そいつは無理だぜ兄弟』

ブラックアウト。




~~~~~~~~~~~~


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:19:30.22 ID:OTxeCf0hO
(゚、゚トソン「出席とりまーす。みんな座ってー」

( ^Д^)「あ、マガジン貸して」

( ´_ゝ`)「まだ読んでねーよ」

从 ゚∀从「その次は俺が予約済みな」


('、`*川「店長マジないわー。四日連続シフトとかありえなくない?」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだねープロテインだねー」カチカチ


lw´‐ _‐ノv「今日こそ憎きジョルジュを米殺する」
  _
(;゚∀゚)「なにそのバルカン砲!?」

lw´‐ _‐ノv「毎分3000発の籾殻を発射出来る優れ物だぜっ」


(#・∀・)「全員静かにしろー!」

(゚、゚トソン「いや君が一番うるさいから」


(-_-)「……」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:20:58.40 ID:OTxeCf0hO
一週間後。

あのあと目が覚めると、僕は鏡の前に倒れていた。

机も本棚もタンスも全てもとの位置、文字も鏡文字ではなかった。

僕は無事、現実世界に帰ってきたのだ。

そのあとも毎晩鏡の前で試しているが、「お前は誰だ」以外の言葉に反応する気配はない。

しかし別れ際、彼はまた会うようなことをほのめかしていた。

つまりいつかはわからないが、必ず僕はあの鏡の世界へ誘われるのだろう。

それにしても、自分で拒否しておきながらも、毎晩彼に会おうとしているとは、僕にはツンデレ気質があるのかもしれない。

需要、あるのかな?


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:22:43.06 ID:OTxeCf0hO
(´・ω・`)「やあヒッキー、や ら な い か?」

(;-_-)「うえっ!?」

(´・ω・`)「ははは、冗談だよ」

(;^ω^)「ショボン、目がマジだったお……」

(´・ω・`)「やだなぁ、本気にしないでよ」

ショボンはどうやら、あの時のことは覚えていないらしい。

あそこまで感情を隠すショボンのことだから、もしかしたらあの時のことすら隠しているのかもしれない。

だが、今のところはそれらしい兆候は見えない。

そして、これは勘だが、おそらくあれは僕しか覚えていないと思われる。

理由を聞かれても困るが、なんとなくそういう確信があった。


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:24:24.94 ID:OTxeCf0hO
ξ゚⊿゚)ξ「今日はボーリング行くわよ」

(*^ω^)「おっ! 今日こそ目指せ150オーバーだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「どう? ヒッキーも来る?」

(-_-)「……うん。行くよ」

あの後、ショボンとの接し方を変えた。

なるべく彼に合わせるようにしたのだ。

基本的には本音をださず、彼が笑う時には笑うように。

元々本音は出していなかったから、変えるのは意外と簡単だった。

すると、以前よりも彼と親しくなることに成功した。

彼の取り巻きとも親しくなり、一緒に遊ぶことも増えた。

その効果かどうかわからないが、今のところは一回しかパシリに使われていない。

これは確かに喜ばしいことである。


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:26:14.07 ID:OTxeCf0hO
だが、

( ^ω^)「ドクオも行くお!」

('A`)「……マンドクセ」

ξ#゚⊿゚)ξ「あんたがこないとショボンが調子にのるのよ!」

(´・ω・`)「ははは、別に調子になんかのってないさ。200オーバーくらい誰だって出せるだろ?」

ξ#゚⊿゚)ξ「キーッ!」

(;^ω^)「落ち着くお、ツン。ショボンには多分ドクオしか勝てないお」

('A`)「……うん、誰でも出せる」

ξ#゚⊿゚)ξ「よっしゃこいつら殴らせろ」

(;^ω^)「だから落ち着くお!」

(´・ω・`)「はっはっはwww」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:28:57.24 ID:OTxeCf0hO






(´ ω `)「ボーリングは、みんなで楽しくやるものさ」

彼の笑顔が作り物に見えるのは、決して喜ばしくはない。






第一話 「我慢する優等生」

終わり



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:30:00.80 ID:g2cForbz0
続き物か、次回も期待。


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:30:21.92 ID:7NHWWbkY0
続きか。
面白かった乙


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:31:29.06 ID:OTxeCf0hO
以上で終わりです

支援ありがとうございました

質問、感想、批評、なんでもどうぞ!


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:31:45.65 ID:odu3DcJxO
おもしろかったー




96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:33:26.56 ID:ftLXapJ8O
面白かった、乙

急かすようでなんだけど次回はいつ投下予定?


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:36:50.44 ID:OTxeCf0hO
>>96
二話は半分くらい書き上がってます
もうちょいストックが欲しいので、おそらく来週末ぐらいかと
午前中にスレ立て失敗したからまず立たないと思ってた


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:33:43.15 ID:bN8vwgBl0
乙。
ブーン系なんて読んだの久しぶりだ、面白かったよ


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:33:45.68 ID:Rk4QfYb+0

面白かった
次回wktk


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:34:12.15 ID:vAeItgjH0
追いついたと思ったら終わった乙

しょぼんって苦学生なの?


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:39:36.21 ID:OTxeCf0hO
>>99
いや、そういうわけではないです

クラスに一人はいる、「いいよいいよ、僕がやっておくよ」っていう優しいキャラです
でも頭の中では……


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:43:09.01 ID:vAeItgjH0
>>102
そうなのか
父者の形見って言ってたからそれも影響してるのかと……


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:47:26.44 ID:OTxeCf0hO
>>105
そこを拾ってもらえるとは……
父親の死は、ショボンの少々歪んだ性格形成に関わってます
後々明かしていくつもりです


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:50:06.64 ID:vAeItgjH0
なるほどthx


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:41:48.72 ID:fZzBYMwg0
面白かった!続き期待してます


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 22:42:36.23 ID:FgfrJ7rO0
普通におもしろかったな
期待してるぞ


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 23:20:29.92 ID:OTxeCf0hO
もう質問はなさそうですね

最後にもう一度
支援、乙を下さった方々、本当にありがとうございました


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/17(木) 23:25:08.08 ID:AU9n+zSp0
おっ・・・短編かと思ったら連載か
次も楽しみにしているよ



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