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◆弟者が二階から落ちてきたようです ( 2.ブンガクごっこ )

弟者が二階から落ちてきたようです インデックスページ

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:24:54.32 ID:PxWr9RdYP

( 2.ブンガクごっこ )

今から二日前の朝は、まったく平凡なものだった。

起きて、顔を洗って、着替えて、ご飯を食べて。
その食卓に義務教育にかまけて寝坊ばかりの弟者が居ないことも、
まったくいつものことであって、それが俺の敗因だった。

弟者は起きていた。
これは俺の想像だが、恐らく獲物を狙う蛇よろしく、二階の窓から俺を狙っていたのだろう。

その日の俺の記憶は、いってきますを言ってすぐに途切れている。
丸一日経って病院で目が覚めるまで、俺は自分が気を失ったこともわからず、
ましてその原因が弟が後頭部にぶつかったことだということも知らなかった。

誤解のないように言っておくが、重力ピエロでは弟が二階から落ちてくるシーンはあっても
弟が兄の後頭部にぶつかって兄が病院送りになるシーンはない。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:26:47.31 ID:YrtUCEFeO
こういう感じ好きだ
支援!


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:28:07.66 ID:PxWr9RdYP

( ´_ゝ`)「……で?ブンガク的な何かは起こったか?」

(´<_` )「兄者」

( ´_ゝ`)「…なんだ」

(´<_` )「このブンガクの主役は兄者なんだ。だから兄者が目覚めた今、物語は始まった」

( ´_ゝ`)「起こってないみたいで何よりだ」

ここで俺が記憶喪失にでもなってたらさぞやブンガクだったんだろうがな。
言ったらそこの鉢植えで記憶を失うまで殴られかねないので言わないけど。

d(´<_` )b「兄者!俺は兄者を信頼しているんだ!さあレッツブンガク!」

( ´_ゝ`)「図書館にいけば腐るほどあるぞ」

(´<_` )「その腐るほどあるブンガクの中に、俺たちが主役のものがあるのか?」

(;´_ゝ`)「お前は何がしたいんだ」

ヽ(´<_`*)ノ「ブンガクしたい!」

( ´_ゝ`)「そろそろそこの鉢植えが俺の武器になる日も近いぞ。カミングスーンだ」

(´<_` )「兄者、鉢植えは武器じゃないぞ」

( ´_ゝ`)「知ってる」




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:31:27.13 ID:PxWr9RdYP

( ´_ゝ`)「ブンガク、ね…」

これまでの話をまとめてみる。
二階から弟者が落ちてきた。私に当たった。にゅういーん(笑)

( ´_ゝ`)「うん、無理だ」

(´<_` )「まあ、そういわず」

( ´_ゝ`)「そんなにブンガクしたいなら作家にでもなれ」

(´<_` )「ああ、なれるものなら今すぐにでもなってサインをせびられたいぞ」

(;´_ゝ`)「その発言は作家になりたいという意味合いでとっていいのか?」

どう考えても重点がサインせびられる方に置かれている。

弟者はどうも昔から人に注目されたがる節がある。別にそれはいい。
その原因が軽蔑だろうがかまわないところがよくない。
そしてその迷惑が大体俺にも飛び火するところが最もよくない。

(´<_` )「勿論だ。だって作家とかすげーいいじゃん。友達居なくても外出なくてもいいじゃん」

( ´_ゝ`)「んなわけあるか、作家こそいろんな体験をせねばならん」

(´<_` )「なんと」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:36:14.66 ID:PxWr9RdYP

( ´_ゝ`)「例えば重力ピエロを例にあげるがな、あの中に遺伝子とかその話が出てきたろ」

(´<_` )「うん。全くわからんかったけど」

( ´_ゝ`)「うんまあ俺もわかってないけど」

( ´_ゝ`)「いいか、作家はあの話を書くために遺伝子の勉強をしたんじゃない。遺伝子の勉強をしていたからあの話をかけたんだ」

(´<_`;)「な、なんだそのブンガク的な言葉は」

(;´_ゝ`)「……もっとわかりやすく言うぞ。何も達成したしたことのないやつに何かを達成した喜びは書けないだろ」

失敗した、と思った。

勢いで言ってしまったが、俺は普段何かを断定する言い方を滅多にしない。
この世のほとんどの物事は曖昧で、だから断定してしまうと大体間違いになる。
俺は間違いたくないのだ。

(´<_` )「なるほど…」

弟者が考えはじめる。
俺は俺で、先ほどの失敗を取り繕う術を探す。
ああ、面倒くさいことになった。




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:40:01.41 ID:PxWr9RdYP

(´<_` )「しかし兄者、殺人を犯した人間の心理を描いた作家はどうなる」

( ´_ゝ`)「そりゃ想像だ」

(´<_` )「じゃあ何かを達成したことのないやつも想像でかけるだろ」

( ´_ゝ`)「俺たちのほとんどは殺人なんぞ犯さないだろ。してないんだからそこに書かれた描写が間違ってるかなんてわかるわけない」

(´<_` )「なるほど、何かを達成する経験は比較的多くの人間が持ちうるものだ。間違いがわかりやすいから書きにくかろう」

(´<_` )「ううむ……」

今だ、と俺は自ら空けた穴を繕い始める。

( ´_ゝ`)「先ほどの俺の発言は正しくない。書けないではなくかきにくい、だ。もしくは重みがない」

(´<_` )「つまりどういうことだ」

( ´_ゝ`)「何故なら……うん、SMがある」

(´<_` )「は?」

(;´_ゝ`)「いや、あの、だからな。Sの人の方がMの人を描写するのは上手いんだ、逆もまた然り」

(´<_` )「そんな小説を読んでるのか、兄者は」

(;´_ゝ`)「……」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:43:27.26 ID:PxWr9RdYP

(;´_ゝ`)「いやだから!俺が言いたいは人間の願望はかなり強い、願望は想像を強くし、そこには力が宿る。それは当然文面にも出る」

(´<_` )「SはMに願望を抱くからより上手に書けると」

(;´_ゝ`)「そ、そうだ」

(´<_`;)「……もっといい例え無かったのか」

(;´_ゝ`)「ど、童貞のほうが綿密に濡れ場を書く。現実にはあり得ないシチュばかりかもしれないが、とにかく魂は宿っている」

(´<_` )「実体験?」

(;´_ゝ`)「うるせー!」

(´<_` )「でもリアリティが足りない、とそういうわけか」

(#´_ゝ`)「くっそお前なんかだいっきらいだ!」

(´<_` )「まあそれにしたって願望を抱くにも経験が必要だな。俺が本を読まなければ作家になりたいと思わなかったように」

( ´_ゝ`)「うむ、作家には経験が必要だということがわかってもらえたようだな。経験してないことを言ったって書いたって重みはないんだ」

(´<_` )「通りで兄者の小説のエロいシーンは内容の割にしつこいと思ったよ」

(#´_ゝ`)「何故読んだ!いつ読んだ!どれ読んだ!」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:44:21.19 ID:m06Krg8jO
wwww


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:45:50.21 ID:HbwrYDWvO
どれてww何個もあんのかwww


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:46:30.67 ID:0Mtpd3yD0
黒歴史ですね。わかります。


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:48:17.18 ID:PxWr9RdYP

(;´_ゝ`)「……とにかく。友達も居ずにひきこもってるようじゃあ、いい作品は書けない、と俺はこれが言いたかっただけだ!」

ちょっと開いただけの穴を塞ごうとして、より大きくしてしまう。
俺はよくこの失敗をするのだが、今回ほど時間を逆戻しにしたいと思ったことはない。
畜生こいつ家帰ってまた読む気じゃねえだろうなコンチクショウ。

(´<_` )「なるほど」

( ´_ゝ`)「大体な、作家なんてなるもんじゃない」

(´<_` )「ほう?」

( ´_ゝ`)「作家なんて自殺ばっかだ」

(´<_` )「そうなのか」

(´<_` )「……何故だ?」

( ´_ゝ`)「俺は作家じゃない、大体自殺動機なんて人それぞれだ」

今度はちゃんと前置きをすることが出来た。
言い訳という名の前置き、これさえあれば俺は安心して持論を展開できる。



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:53:16.87 ID:PxWr9RdYP

( ´_ゝ`)「だが察するに、考えすぎなんだよ」

(´<_` )「何を?」

( ´_ゝ`)「そりゃお前、生きてる意味とか、人間の本質とか、そんなんだ」

( ´_ゝ`)「そんなのわかるわけないのに考え続けるから泥沼だ、泥沼に入った人間の思考なんかいい方向に向かうわけないだろう」

( ´_ゝ`)「遥か昔はシェークスピア、to be, or not to be : that is the questionだとか、そんなの問い詰めてるから死にたくなるんだ」

(´<_` )「ふむ。して、その英語の意味は?」

( ´_ゝ`)「俺が読んだやつの訳は、生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ、だったな」

(´<_` )「で、シェークスピアは自殺だったのか?」

( ´_ゝ`)「……違うけど」

(´<_` )「ダメじゃん」

(#´_ゝ`)「なんだよ!お前がブンガクブンガク言うから、俺の持ちうる知識の中で一番ブンガクっぽいの選んでやったのに!」

(´<_`;)「しょ、正直すまんかった」




46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 21:57:16.30 ID:PxWr9RdYP

(#´_ゝ`)「と、に、か、く」

( ´_ゝ`)「考えすぎるのは毒なんだ。でも作家ってのは考えすぎてなんぼのもんだ」

いくら前置きをしたからといって、
これほど偏見に満ちた言い分を聞いて、弟者は疑問に思わないのだろうか。
そう思っているのは本当だけど、俺の知り合いに自殺した作家は居ないのに。

口は滑らかに言葉を紡ぐから、なおさら不安は積もる。
はっきりと言葉にしてしまうと、間違いが浮き彫りにされるようで。

考えすぎは毒なのだ。
絶対的に正しい答えなんてないくせに、間違いを恐れるなんて馬鹿げている。
生きる意味を、人間の本質を知りたくて、結局人間が怖くなって自殺してしまうのと同じ。

それでも考えることはやめられない。毒と知っててあおり続ける。



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:01:40.65 ID:PxWr9RdYP

(´<_` )「それは、兄者のだろう」

( ´_ゝ`)「は?」

(´<_` )「それは、作家が死ぬ理由じゃあなくて、兄者が死にたいと思ったときに考えたことだろう」

( ´_ゝ`)「……」

( ´_ゝ`)「なんで」

(´<_` )「重みがあったから」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「死んじゃだめだぞ」

(;´_ゝ`)「死なねーよ。誰だって死にたいと思うときくらいあるだろ、プチ欝だプチ欝」

(´<_` )「そうか?俺は無いぞ」

( ´_ゝ`)「お前は知らん。俺はある」

(´<_` )「そうか。それは難儀だな」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:04:59.43 ID:PxWr9RdYP

(´<_` )「兄者は、ブンガク的だ」

( ´_ゝ`)「根暗といいたいならそう言えよ」

(´<_` )「いや。凄いと思う。俺は兄者の言うことなら八割は信じる」

( ´_ゝ`)「凄い打率だ。プロ狙おうかな」

(´<_` )「残りの二割も、これは兄者だけの考えなのだろうなあと思いつつ大体受け入れている」

( ´_ゝ`)「……」

そんなことは知っていた。だからこそ俺は不安なのだ。
俺の間違いがそのまま弟者に伝わって、弟者が間違った方向に行ってしまうことが何より怖い。

弟者が俺が示した道をそのまま進むことなどまずあり得ないのはわかっている。
あまつさえ俺を引き連れて反対の道を進むようなやつだ。
誰よりも知っていて、それでも怖いのだからどうしようもない。

(´<_` )「だから、兄者なら俺が二階から落ちたこともブンガクにしてくれると思った」

( ´_ゝ`)「ブンガク欲しさにやった、ってか」

(´<_` )「うむ」

納得してんじゃねえ。



53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:08:30.80 ID:HbwrYDWvO
仲いいな支援。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:08:58.22 ID:PxWr9RdYP

(;´_ゝ`)「でもなあ、お前。考えてもみろ、弟者が二階から落ちてきた、なんて何にもブンガクじゃないだろう。
      あの本は弟の名前が春だから良かったんだ」

(´<_` )「ならば、弟者の部分を音にしてみたらどうだろう」

( ´_ゝ`)「音が二階から落ちてきた?」

(´<_` )「うむ、ブンガクだ」

確かに、と一瞬納得してしまいそうになったのが悔しくて、瞬時に反論を考える。

( ´_ゝ`)「……そうすると俺とお前の名前から関連性が失われるな。実に非ブンガク的だ」

本の中の兄弟には実にブンガク的な名前の関連性があった。
だからこの言葉は弟者に効いたようで、少し考え込む。

(´<_` )「じゃあ兄者は……音譜の譜って名前にすればいい」

考え込んでそれかよ、なんてことは言わない。
優しさではなく、もう言い飽きただけ。



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:12:40.67 ID:PxWr9RdYP

(;´_ゝ`)「なんで兄である俺が譜なんだよ、お前が譜になれよ」

(´<_` )「じゃあ兄者が二階から落ちてくる必要があるが」

( ´_ゝ`)「俺はそんなことしない」

(´<_` )「ブンガクが始まらないじゃないか」

(;´_ゝ`)「お前のブンガクは二階から落ちないと始まらないのか!」

(´<_` )「兄者、それはかなりブンガクポイントが高い台詞だぞ」

( ´_ゝ`)「……今のは何ブンガクポイントだ」

(´<_` )「ようし、80ブンガクポイントあげよう」

(;´_ゝ`)「わぁい……」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:15:28.49 ID:PxWr9RdYP

弟者というやつは全くもって、繊細さだとか思慮深さだとか、
俺が文学に求めているものを持ち合わせていないヤツで、
ついでにいうと勉強が苦手だった。言い切ってしまえば馬鹿だった。

気にしないでいいところを気にして、気にしなければならないことを無視する。
気にしたところを極めればまだよかったものの、そこから脱線してさらに違う方向へ進み、結局寝て起きて忘れている。

五教科合計二十点の馬鹿は誰だという問題があれば、答えは弟者で間違いない。

特に国語のテストはいつだって悲惨だった。漢字だけは好きだから満点を取るが、読解は所謂ひとつの0点である。

「登場人物が何考えてるかなんて作者にしかわからないのに、なんで先生が決めるんですか。」
「この解説した人は作者にそうだって教えてもらったんですか。」
これは小学生のときの弟者の発言だ。これだけなら、もしかしたら格好いいと思うひとが居るかもしれない。

けど実は、弟者は作者の肩を持ってるわけじゃない。たとえ作者に説得されたって、弟者は納得しないだろう。
弟者の不満は一重に、「自分が違うと思ったことが正解にされ、自分が正解と思うことを否定された」という点にある。
ここで作者の名を出したのは、そのほうがもっともらしいだろうと踏んだ弟者の、ただの悪知恵だ。



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:19:09.05 ID:PxWr9RdYP

その代わり、弟者という存在そのものは実にブンガクなのである。
この出る杭はこれでもかというほど打たれる現代日本で、こんなヤツは滅多に居ないと思う。
居たとしても知り合いには中々居ないもんだ。弟者を知る人すべてにとって、弟者はブンガク的なヤツなのだ。

更に俺にいたっては実の弟、しかも双子なんて天文学的確率だろう。
つまり、俺にとって弟者はブンガクの塊だ。

そしてブンガク的な人間はこの現実では否定されやすい。
ブンガクなんてものは一人の人間が考えた、悲劇さえも計算された、予定調和の世界でしか輝けない。
実際、弟者は同年代には徹底的に嫌われている。
まあ何せブンガクの塊なので本人はあまり気にしていないようだ。

ぼっちワールドでは一撃必殺呪文と名高い「二人組組め」すら、
「先生、俺友達居ないから組んでください」とねじ伏せてみせるのだから、流石だな弟者といわざるを得ない。




61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:22:03.17 ID:Fjs3dVLwO
弟者すげぇブンガク的だな


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:24:10.15 ID:PxWr9RdYP
(´<_` )「ふむ、しかしお前のブンガクは二階から落ちないと始まらないのか……これは実にいい言葉だ」

( ´_ゝ`)「そうかい、そりゃ良かったよ…」

(´<_` )「俺も兄者に頼ってばかりでなくアクティブにブンガクしなければいけないな」

( ´_ゝ`)「お前のアクティブは俺に重点的に迷惑がかかるからやめろ」

(´<_` )「どうでもいいけど、重力ピエロって映画化すんだって」

(;´_ゝ`)「お前のそのどうでもいいはどこにかかってるんだ!」

+(´<_` )「観にいこうぜ」

(;´_ゝ`)「何が悲しくて男二人で映画!」



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:26:24.25 ID:PxWr9RdYP

(´<_` )「見ての通り双子だからホモカッポーと思われることもなくていいじゃないか」

(;´_ゝ`)「そういうことを憂いて言ってんじゃねえよ!そもそも二人で映画=ホモってどんな論理だよ!」

(´<_` )「確かに双子でホモはちょっと救いようがないな。アンチ倫理といわざるをえない」

(;´_ゝ`)「そういうことを指摘しようとしてるんでもねえよ!」

 @@@
@#_、_@
 ( ノ`)「あんたら……」

(;´_ゝ`)「!!」(´<_`;)

 @@@
@#_、_@
 ( ノ`)「病院で騒いでるんじゃないよ!」



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:29:31.19 ID:PxWr9RdYP

絶対殴られるものと覚悟していたのだが、
母者がしたたかに殴りつけたのは弟者だけで、俺には紙袋を渡すだけに留まった。

(´<_`(#)「なんで俺だけ?」

 @@@
@#_、_@
 ( ノ`)「病人の息子を殴る母親がどこに居るんだい」

(´<_`(#)「あ、病人だっけ」

(;´_ゝ`)「お前…」

まあぶっちゃけ俺も忘れていたけど、
このように平気で喋ってはいるが、この俺は検査待ちの立派な病人なのである。



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:32:09.27 ID:PxWr9RdYP

(´<_`(#)「ん?」

( ´_ゝ`)「なんでお前は無傷なんだ?」

(´<_`(#)「そりゃ、下に兄者が居たからだろ」

(#´_ゝ`)「……母者、殴っていい?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「弟者、今日は夕飯抜きだよ」

Σ(´<_`(#)「ええ?!」




68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/14(日) 22:33:10.67 ID:Fjs3dVLwO
病人じゃなくて怪我人じゃないのか?


69 :母者のAAがさっきからパネエ状態ですみません…:2009/06/14(日) 22:37:09.12 ID:PxWr9RdYP

紙袋の中には着替えだとかハブラシだとかがごっちゃり入っていて、
明日の夜には退院するってのに大袈裟だなあと思う。
底のほうに文庫本が何冊か入ってるのは、母者の優しさだろう。ありがたい。

母者は百合の鉢植えも持って帰ってくれた。
縁起云々はともかく匂いがかなりキツかったのでこれもまたありがたい。
そしてそれ以上に厄介な弟者も持ってかえってくれた。実に嬉しい。

代わりに置かれた質素な花々を見て柄にもなく心を緩ませ、
持ってきてくれた文庫本を手に取る。

( ´_ゝ`)「……」

いや、うん。勿論好きだけどさ。
そりゃ買うくらいだし。それどころか作者買いとかしちゃったし。

(;´_ゝ`)「……」

でも、今は読みたくないな、重力ピエロ。



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