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◆シュールと変わった魔法使いのようです 第一話

シュールと変わった魔法使いのようです インデックスページ

2 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:21:18.47 ID:0+uGyyA2O
ξ゚⊿゚)ξ「あぁ、ロミオ。どうして貴方は死んでしまったの?」

( ^ω^)「ブーンはブーンだお。ロミオじゃないお」

ξ゚⊿゚)ξ「違うわよ! こういうセリフなの! ちゃんと役やってよね!」

( ^ω^)「でもブーンはブーンって呼ばれたいお」

ξ゚⊿゚)ξ「分かったわよ!じゃあ言うからちゃんと寝てなさいよね!」








「あぁ、ブーン。どうして貴方は死んでしまったの?」





3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 15:24:31.19 ID:0+uGyyA2O









シュールと変わった魔法使いのようです













6 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:28:28.75 ID:0+uGyyA2O
ξ゚⊿゚)ξ「なんでこんなどうでもいいこと覚えてるんだろう」

綺麗な金髪に上下黒の服で身を包んだ女が窓の外をぼんやりと眺めていました。

その時戸を叩く音がしました。

女が声をかけると入ってきたのは女の幼馴染でした。
  _
( ゚∀゚)「おう、思ったより元気そうじゃないか」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、久しぶりね」
  _
( ゚∀゚)「まぁ、この町を出てしばらく経ったからな」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、結構いい顔つきになってきたんじゃない?」
  _
( ゚∀゚)「お前の方こそずいぶん落ち着いてきたんじゃないか。
     昔はまさにじゃじゃ馬って感じだったもんなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「そりゃ、少しはね。セリフも間違えてるって気がついたし」

  _
( ゚∀゚)「セリフ? 何の話だそりゃ?」

ξ゚⊿゚)ξ「こっちの話よ」



7 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:34:09.51 ID:0+uGyyA2O
そう女はまるで愛しいことのように少しだけ微笑みました。
  _
( ゚∀゚)「そうか」

ξ゚⊿゚)ξ「それより、なんで来たの?」
  _
( ゚∀゚)「あんまりにも遅いから迎えに来たんだ
     それに会うのも久しぶりだしな」

ξ゚⊿゚)ξ「それはどうもご親切に」

女は少しだけ窓を見やりました。

窓の外には緑の丘が広がっています。

女はそれをしばらく眺めた後、幼馴染に付き添われて家を後にしました。



13 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:44:59.14 ID:0+uGyyA2O
その小さな町にはこじんまりとした教会がありました。


日曜日にはミサを行い、

クリスマスには神へと祈りを捧げ、

結婚の際には愛を誓い、

命が尽き果てたときには旅立ちを見送る。

その教会はまさに人生の縮図そのものでした。


幼馴染に連れられて来た婦人もやがて近づく教会を見ると、
死というものに直視しなければならなくなりました。

彼女の幼馴染も次第に口数が減り、ついにはしゃべらなくなりました。


2人の間に流れる静かな空気に彼女は戸惑いました。
今までこのような気まずく口をつむぐとこはなかったからです。



16 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:52:18.02 ID:0+uGyyA2O
そうして婦人は来た道を駆け出して戻ってしまいました。
彼がいなくなってしまったと認めたくなかったからです。

幼馴染の呼び止める声が聞こえますが彼女は
目に浮かんだ涙を隠すように振り返ることをしませんでした。


* * * * * * * * * * *

家に帰って思いっきり窓を開けた。

彼のこの家で一番気に入っていた景色が目に入ると同時に私は叫んだ。

ξ;⊿;)ξ「ブーンの馬ー鹿」


丘に向かって思いっきり叫んだ。

だが、よく見ると人がいた。



17 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 15:59:43.64 ID:0+uGyyA2O
どうしよう。とても恥ずかしい。

よく見ると見知らぬ男だ。

しかも陽気に手まで振ってやがる。

おまけに、こちらへと近づいてくる。

('∀`)「やぁ、お嬢さん。どうしたのですか?」

お嬢さんとは言うな。きめぇ。

('∀`)「いやぁ、この町は実にいい町だ。
    特にこの丘なんか最高だ。実にのどかで美しい」

こっちが必死で袖で涙を拭ってるというのに
男は構わず話を続けた。

('∀`)「見てください。地平線に伸びる緑。そしてそれと交わることのない青。
    全く素晴らしいものですね」

ξ;⊿;)ξ「あの」

('∀`)「はい、なんでしょう?」

ξ゚⊿゚)ξ「窓の前に立つの止めてもらえますか?」

('∀`)「・・・・・・」

('A`)「はい」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 16:07:20.51 ID:0+uGyyA2O
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえずこっちへ来ない?この家の窓から見た景色は格別よ。
     それとお茶だけなら出すわ」

('A`)「いいんですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「いいわよ。別に構いやしないわ」

('A`)「いえ、そうではなくてあなた教会へ
   向かわなければならないんじゃないんですか?」

ξ-⊿-)ξ「はぁー」

ξ゚⊿゚)ξ「小さい町も案外いやなものね。
     知らない人にまでこんなこと知られちゃうなんて。
     一体誰に聞いたの?」

('A`)「いえ、別に誰からも聞いてませんよ」

ξ゚⊿゚)ξ「嘘ばっかり」

('A`)「いいえ、本当です」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ。まぁ、いいわ。
     さっさとあがりなさいよ」



20 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:12:17.54 ID:0+uGyyA2O
* * * * * * * * * * * * *
ξ゚⊿゚)ξ「はい、どうぞ」

('A`)「ありがとうございます」

口へ紅茶を含むといい香りがひろがった。
男はカップを持とうともしない。
猫舌なのだろうか。

('A`)「気に入ってらっしゃるのですね」

ξ゚⊿゚)ξ「何が?」

('A`)「人を家に上げて自慢するくらいでしょうから
   そこから見える景色をさぞかし気にいってらしたのかと思いまして」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね」

気恥ずかしさをごまかすように
ティーカップの受け皿をふちを少しなでて言った。

ξ゚⊿゚)ξ「本当は好きよ」

('A`)「『本当は』…というと?」



22 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:15:30.42 ID:0+uGyyA2O
ξ゚⊿゚)ξ「主人がこの景色をたいそう気に入っていましてね」

('A`)「えぇ…大変素晴らしいですからね。ご主人はずいぶんセンスがおありになる方ですね」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、なんにも相談もなしにここに住むことを決めてしまったのよ。
      だから私…意地になっちゃってつい思ってもないことを言ってしまったんです」

('A`)「おや?なんと?」

ξ゚⊿゚)ξ「こんなところじゃあ買い物も不便だ。
      景色だけあって他は何もありはしない。
      こんな外れに住んでるのは私達だけだ。
      まるで貧しいかのようで少し恥ずかしい。
      とか他にも色々・・・・・・」

(;'A`)「それはまたずいぶんと辛辣な」

ξ゚⊿゚)ξ「でもそれだけじゃないんです」

ξ゚⊿゚)ξ「いつも私のこと思って行動してくれているのにそれをグズだとか」

ξ゚⊿゚)ξ「優しい彼が好きなのに優柔不断で男らしくないだとか言ってしまうんです」

('A`)「失礼ながらよくあなたたち結婚できましたね」

男はひどく呆れた顔をした。どうやら出された紅茶は一口も飲んでいないようだ。



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 16:18:15.11 ID:0+uGyyA2O
ξ゚⊿゚)ξ「えぇ、ここは人も少ないですからきっと彼も相手が私くらいしかいなかったんでしょう。
      なんせ職やお嫁さんを探しに大きな街へ出る人間も少なくないくらいですから」

('A`)「でもあなたはどうなんです?」

ξ゚⊿゚)ξ「何がですか?」

('A`)「あなたはしょうがなく彼と結婚なされたのですか?」

ξ゚⊿゚)ξ「とんでもない」

ξ゚⊿゚)ξ「私は彼に選んでもらってとても嬉しかったです。ずっと願い続けていたことなのですから」

ξ゚⊿゚)ξ「幸せだった…」

('A`)「…」

ξ゚⊿゚)ξ「でも私は先程も言ったように優しい彼へ何一つまともな言葉をかけていませんでした。
      私があまりにも子供だったのです」

ξ゚⊿゚)ξ「こんなに早く別れてしまうなんて思わなくて…私は彼に何てことをしてしまっていたのでしょう」

('A`)「悔いているのですね」



26 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:22:59.62 ID:0+uGyyA2O
('A`)「どこへ向けていいかもわからない懺悔の気持ちでいっぱいなのですね」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

('A`)「特に申してはおりませんでしたが」

('A`)「私各地を回っているのにも理由がありまして」

('A`)「食材探しです。とびっきりの食事をするための食材を探しています」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

('A`)「すいません。こういうケースはなるべく手を出したくはないのですが私は生憎腹ペコでして」

('A`)「なによりあなたは実においしそうだ。と言う訳で」

「いただきます」


そう彼が言うと共に彼女の視界は突然暗転した。
直後、胸の辺りに急激な違和感が襲う。
何かが無くなってしまったかのようなぽっかりとした違和感はさらに存在感を増して喪服の女は床へと倒れこんだ。


* * * * * * * * * * * * *



27 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:26:17.89 ID:0+uGyyA2O
あぁ、これは罰なのでしょうか?

幼稚な私はあなたが全て分かってくれるとそう決め付けていました。

これは信頼などではなく、きっと横暴なことだったのでしょう。

もう一度会えるならあなたに負けないように飛びっ切りの笑顔で迎えよう。


そして再び手を繋いで丘に行って言うの、愛してるって。




・・・・・・暖かい。

右手を誰かが握っている。


少しだけ湿った手だ。あと妙に柔らかい。

ゆっくりと目を開けたら心地のよい声が聞こえた。



28 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:29:06.44 ID:0+uGyyA2O
( ^ω^)「起きたかお」

ξ゚⊿゚)ξ「…え?」

目の前には亡くなったはずの夫がいた。
まさか日頃の態度がキツかったものの、化けて出られるとは思わなかった。
でも、再び会えたことだけは嬉しかった。

あぁ、死んでからも泣けるんだ。
頬に暖かい涙が流れる

ξ;⊿;)ξ「また、会えるなんて嬉しい・・・・・・」

( ^ω^)「何か言ってること良く分からんけど、ブーンもツンに会えて嬉しいお」

ξ;⊿;)ξ「もう、絶対一人にしないでね! 約束だからね!」

( ^ω^)「おっお。約束するお」

ξ;⊿;)ξ「それと今まで辛く当たってごめんね」

( ^ω^)「気にすんなお。それがツンだお。
      ツンが小さい頃から知ってるんだから本当は優しい子だって、それくらい理解できるお」



29 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:31:19.20 ID:0+uGyyA2O
ξ;⊿;)ξ「・・・・・・」


ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?」


なんで幼馴染がここにいるのだろう。

私はてっきり死んだ夫の元へ向かったのかと思ったのに。

彼がここにいては説明がつかない。



( ^ω^)「ていうか、ツンが驚かないからびっくりしたお」
  _
( ゚∀゚)「そうだよな。俺なんか叫んじゃったし」

( ^ω^)「おっお。化け物扱いやれちゃ敵わんお」

ξ゚⊿゚)ξ「え?どういうこと?」

(;^ω^)「もしかしてツン寝ぼけてたのかお?」
  _
( ゚∀゚)「聞いて驚け!こいつはなぁ・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「生き返ったんだよ!地獄の淵からなぁ!」

(;^ω^)「さすがに地獄まで行ってないお。
     目覚めたら棺桶に入れられてただけだお」



30 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:39:03.84 ID:0+uGyyA2O
  _
( ゚∀゚)「ちょっとお二人さん。ラブラブなところ悪いがそろそろ外に出ようぜ」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで?」
  _
(*゚∀゚)「ばっか! 死人が生き返ったんだぞ!
     祭りの一つでもしにゃならんだろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・だからなんでそうなるのよ」

( ^ω^)「ツン、変に明るいところはこの町のいいところだお」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」

ξ-⊿-)ξ「はぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「行きましょうか」

夫と手を組む。
少しだけ恥ずかしいけど、今日だけは一番近くにいたい。

自分からしたこととは言え恥ずかしさで思わず下を向いた。
すると横から、少し変わってはいるものの聞きなれた笑い声がした。


早く行きましょうと私が言うと幼馴染が勢いよく扉を開けた。



32 :◆rO/d.6vuJ.:2009/06/15(月) 16:41:43.55 ID:0+uGyyA2O
外にはもうすでに満月が出ていた。

ざわざわと騒がしい声が聞こえた。

みんなが酒盛りでもしているのだろう。


歩き出そうとした時に、

「すいません、ちょっと」

後ろから気の抜けた声がした。

振り返れば、それはきれいな女が立っていた。

lw´‐ _‐ノv「ここに魔法使いは来ませんでしたか?」

満月に良く似合う髪の長い女だった。


第一話・おしまい







33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/15(月) 16:52:22.75 ID:0+uGyyA2O
支援ありがとうございました。

PCでスレを立てようとしたら規制でした。

スレ立て頼んだら「ようです」付け忘れました。

PCと携帯共有のメモ帳を使っていざ投稿しようとしたら
前半部分のデータを間違えて消してしまいました。

おまけに一話のタイトル付け忘れてました。
しょうがないので今後は各話のタイトルをつけないことにしました。

( ;ω;)もうもしもしで投下なんてしないよ。



ちなみにこれは総合で以前投下したものを長編にしたものです。

http://gyokutonoyume.blog116.fc2.com/blog-entry-1927.html#1927



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